うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ| 「イノベーションと起業家精神(最終)」「イノベーションの完成、賢明さのリスク」

ジェイソンと一緒に試作した魚介の塩ラーメン

本日のテーマは「シンガポールのビジネス環境」です。

昨日はキッチンで朝からジェイソンと一緒に、野菜スープの準備と魚介スープの炊き込みを行ない、午後からジェイソンのラーメン店に行き、魚介スープでのラーメンを試食すると、ジェイソンは非常に納得しました。

ジェイソンは最初のラーメン学校には9年前に参加し、その後も何度かラーメン学校に参加していたのですが、豚骨スープと鶏ガラスープしか頭になくて、改めて魚介のスープを試食すると、その味に驚きました。

昨日も昼食と夕食は、シンガポール人の好きな地元の味を見て歩いたのですが、昼はワンタン麺で、香港の海老ワンタン麺を想像していたのですが、まったく違った味で、海老を使っておらず、豚肉のワンタン麺で、味付けについては、シンガポール人の好みの味が良く分かりました。

昼食の後は、ジェイソンの店での試食会で、魚介の醤油、塩、そして混ぜ麺を試食しましたが、混ぜ麺はすでにジェイソンが自身で作ることが出来るようになっていて、スタッフたちに披露していました。

その後、夕食では地元で人気のあるチェーンの中華の店で、実演がインパクトのある店で、やはり実演している店は、お客さまを惹きつける要素が大きいことが改めてよく分かります。

中華の店の味付けの方向性も、シンガポール人が好む、スパイシーで、甘く、酸味のあるインパクトのある味付けで、その土地の人気の店の味の方向性を見ると、その土地の人たちの味の好みが良く分かります。

シンガポール人の好む味の方向性は、徐々に理解が出来、味付けの方向は、スパイスと特殊な調味料の存在が大きいので、今回はさまざまな調味料も買って帰り、次回のラーメン学校で試してみる予定です。

今回もシンガポールへ来て、シンガポール人の好きな調理方法も分かり、帰国次第に試してみようと思っています。

当社の場合は、いつも麺学校を開催しているので、麺学校の中でさまざまなテストが出来るので、非常に便利です。

今回は、特別のイベントを持たなくシンガポールへ来た上に、毎日1万歩自分の足で歩いてみたので、今まで何度か来たシンガポールとは違った感覚を持つことが出来ました。

シンガポールの街並みを歩いて気付くのは、そのグリーンの多さと規模で、ほとんどの道路の両脇には、背の高い大木の木々が茂り、グリーンの木々の葉で、道路上も非常に涼しいし、景観が素晴らしいのです。

そして、古い風情のある建物と新しい建物が混在し、古い建物の風景に合うように、きれいに整備され、世界中から観光客を受け入れるのに、素晴らしい環境になっているのです。

観光客にとっては、景色のきれいさと併せて、美味しい食べ物が豊富であること、治安が良く、安全であることも非常に重要な要素ですが、それ以上に、公用語が英語であるので、言葉の問題もないのです。

どこに行っても、英語が通じるので、少しの英語が話せると、住むのにもぜんぜん苦労しなくて済み、年中気温が32度から26度Cの間なので、非常に過ごし易いのです。

日本のように、自然災害の地震もなく、台風等も来ないので、永住するにも素晴らしい環境で、更にレベルの高い大学がたくさんあるので、留学先の国としても、素晴らしい選択なのです。

今日もジェイソンのキッチンでいると、日本から仕事でシンガポールへ来て頑張っている人たち、シンガポール人で素晴らしい仕事をしている人たちに会いましたが、生き生きと仕事をしている様子が、非常に印象的でした。

国に勢いがあると、世界中から優秀な人たちが集まってくる様子が良く分かり、成長し続けるのは、会社だけでなく、国も同じように成長続けることが大切であることが、シンガポールを見ていると良く分かります。

国であろうと、会社であろうと、これからは世界中からの人たちを惹きつけるような魅力のある国、会社だけが次の世代に引き継ぐことが出来るのです。

そのためには、他との競争ではなく、他にない独自の魅力を作り上げ続けることが大切で、世界に一つしかない存在になれば、世界中から多くの人たちを惹きつけることが出来るのです。

国にしろ、会社にしろ、世界一のものをたくさん持てば持つほど、そのチャンスが多くなり、改めて、ビジョナリー・カンパニー②の「ハリネズミの原理」で教えている「世界一になれるか?」「情熱はあるか?」「収益は上がるか?」の3つのジャンルの重なる部分に集中する大切さが分かります。

ビジョナリー・カンパニー②の教えも、一貫性を持ち守り続けることが重要で、われわれは往々にして、そのときの空気に流されがちですが、常にこの姿勢を守り続けることが大切で、シンガポールにくれば、一貫性を持って、守らなければいけないことを守り続けていることが分かります。

だから、素晴らしい景観が守られ、警察官をほとんど街で見かけないのに、規律と秩序が守られた素晴らしい国になることが出来たのです。

シンガポールのことを知れば知るほど、ビジネス環境の素晴らしい国であることがよく分かります。

本年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。

◆イノベーションの完成

これらの例が示すように、創造的模倣は、一般に理解されているような先駆者の失敗を利用するものではなく、それどころか、先駆者は成功していなければならないのであり、アップルは成功していて、先駆者が成功或いは、大成功していて、それを超えなければいけないので、先駆者よりもはるかに大きな努力を要し、先駆者のことを研究するだけでなく、そのビジネスの本質を理解し、そのビジネスにおいて、一番大切なことを見つけ出し、実行しなければいけないのです。

タイレノールによって業界トップの地位を追われたアセトアミノフェンの最初の薬も成功していたのですが、最初にイノベーションを行った者は、自らの成功の意味を理解できていなかったので、先駆者が幾ら成功していても、その意味を理解していないような先駆者のビジネスを見つけ出すのも、成功の秘訣であり、そのビジネスの本質を誰よりも先に理解することが、最終的な勝因になり、アップルは、製品中心であって、ユーザー中心でなかったので、ユーザーがプログラムやソフトウェアを必要としているときに、新しいハードウェアを供給し、アセトアミノフェンを最初に売り出した者も、自らの成功が意味するものを理解しなかったので、創造的模倣を行う者は、他人の成功を利用し、創造的模倣とは、一般に理解されているような意味でのイノベーションではなく、創造的模倣を行う者は、製品やサービスを発明せず、製品やサービスを完成させ、その位置づけを行うのです。

通常、新しい製品やサービスは、市場に導入されたときのままの形では、何かが欠けていて、いくつかの特性を追加する必要があるかもしれないし、少しずつ異なる市場向けに少しずつ異なるものが必要で、製品やサービスを細分化することが求められているかもしれないので、市場で正しい位置づけを行うことが求められているかもしれなく、あるいは、何か欠けているものがあるかもしれないので、創造的模倣は、製品やサービスを顧客の目で見ることなのです。

IBMのパソコンは、技術的には、アップルのそれと差別化できなかったのですが、IBMは、初めからプログラムとソフトウェアを提供し、そのうえ、アップルが専門店というそれまでの流通チャネルに固執していたのに対し、IBMは、専門店、シアーズ・ローバックのような大規模店舗、直営の小売店など、あらゆる流通チャネルを使い、消費者が買いやすく、使いやすくし、IBMがパソコンの市場を手に入れたのは、技術よりも、それらのイノベーションによってだったのです。

何にもまして創造的模倣は、製品ではなく市場から、生産者ではなく顧客からスタートし、市場志向であり、市場追随であり、ここにあげた実例の数々は、創造的模倣に必要な条件を明らかにし、すなわち、それは急成長する市場を必要とし、創造的模倣を行う者は、新しい製品やサービスを導入した者の顧客を奪い取ることによって成功するのではなく、彼らが生み出しながら、放っておいている市場を相手にし、創造的模倣は、すでに存在している需要を満たすのであって、需要そのものを生み出すのではないのです。

想像的模倣は、先駆者が市場の中で見落としている部分、或いは消費者の立場で足りない部分を深く理解し、それを満たすことであり、ステイーブ・ジョブズが追放された、初期のアップルは先駆者であり、他社の創造的模倣を許したのですが、ジョブズが再復帰後は、創造的模倣者になり、最終的に市場を確保したのです。

◆賢明さのリスク

創造的模倣にも特有のリスクを伴い、しかも、そのリスクはかなり大きく、そのため創造的模倣を行う者は、リスクを分散させようとしてエネルギーを分散させる傾向があり、さらには、状況を誤解して模倣してしまうことがあり、意味のない市場の動きを創造的に模倣してしまうのです。

創造的模倣家として世界一の実績をもつIBMは、これらのリスクに身をもって教えていて、これまでIBMは、オフィス・オートメーション(OA)の主要製品について、模倣によって成功してきたのですが、それらIBMの製品は、模倣からスタートしたものであるために、あまりに多様化し、統合したシステムを構築することが困難になっているので、今後、IBMがOAの分野で統合的なシステムを供給し、トップの地位を維持しつづけることができるかは疑問であり、しかもOAは、おそらく未来の大市場であるのです。

このドラッカーの予言は、現実のものとなり、IBMは長期の停滞を余儀なくされ、ナビスコから転身したガースナーCEOの元で、ソリューション・カンパニーとして再出発し、今日の栄華を獲得していて、多分にこのことは、日本の松下電機でも同じことが言えて、昔はマネシタ電機と呼ばれている位、創造的模倣家であったのですが、これにまい進すると、本来の企業のアイデンテイテイから外れてしまい、ビジネスが曖昧になってしまうので、企業の価値感、使命の明確化は外せないのです。

このリスク、すなわちあまり利口すぎることのリスクこそ、創造的模倣につきものであり、創造的模倣は、きわめて単純なある1つの理由から、ハイテクの分野で最も有効に機能し、ハイテクのイノベーションを行う者は、市場中心であることがほとんどなく、技術中心、製品中心だからであり、そのため彼らは、自らの成功を誤って理解し、自らがつくり出した需要に応えることができないのですが、アセトアミノフェンやクォーツ・デジタル時計の例に示すように、ハイテクのイノベーションを行う者だけがそうだというわけではないのです。

創造的模倣は、市場の支配を目指すがゆえに、パソコンや時計、鎮痛剤など、完結した製品、工程、サービスについての戦略に適しているのですが、総力戦の戦略ほどには大きな市場を必要とせず、リスクも大きくはなく、創造的模倣を行う者が仕事を始める頃には、市場はすでに明らかであり、需要もすでに生まれているのです。

しかし創造的模倣は、鋭敏な触角、柔軟さ、市場への即応性、そして何よりも厳しい仕事と膨大な努力を必要とするので、創造的模倣が安全で、楽な方法であるとは、決して言えないのです。

画像は、ジェイソンと一緒に試作した魚介の塩ラーメンです。

スタッフたちには、醤油ラーメンの方が人気でした。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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