うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「4種類のリスク、原理と方法、イノベーションのための7つの機会、イノベーションとは何か、資源の創造」

天候に恵まれた絶好の出張日和で、高速道路の途中で、桜の開花やカヌー競技で有名な府中湖の湖面に朝日が映える様子が見られました。

本日のテーマは「ハードからソフトへ」です。

本日22日(火)から24日(木)までの3日間、ドリームスタジオ東京で、恒例のパワーアップ・イベントを開催し、私のセミナーも現在の時流に合わせ、多くの方の悩みである、次の3つ(①これであなたも悩まない、究極の人手不足解決法はこれだ!、②麺専門店の事業計画書作成&物件選び&レイアウト作成のポイント大公開!、③究極の売上対策!)を用意しましたので、ぜひ、ご参加ください。
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2907

本日は朝の便で高松空港を発ち、羽田経由で帯広へ行き、帯広では夜19時から、帯広地域雇用創出促進協議会の依頼で、セミナー「麺ビジネス海外進出~日本の麺が海外に広がっている~世界で今、麺ブームがおこっている。アウトバンドを目指す方に、日本の麺で海外ビジネスを行うノウハウを学ぶ。」を行ないます。

帯広の方がたが、なぜこのようなタイトルを選んで戴いたのか分かりませんが、ご希望に沿った海外の麺ビジネスについての面白い情報を共有する予定です。

海外とのビジネスの関係における過去の日本の歴史を振り返ってみると、江戸時代は外国との門戸を閉ざした鎖国時代であったのですが、明治以降の日本経済の成長を支えたのは、海外進出であり、時代の変遷に応じた商品を海外に広め続けて来ているのです。

江戸時代は出島を通じて、日本の伝統的な工芸品、美術品であった陶器、刀剣、絵画、版画等が海外に輸出され、その時代の多くが海外の有名な美術館で展示されているのです。

明治時代になり、輸出をリードする製品は、明治以降、生糸、綿織物、鉄鋼・船舶、電気機器、自動車・エレクトロニクス(電子)、その他機械・機械部品と移り変わり、最近ではこのようなハードから、徐々にソフトの方向に転換し、アニメ、日本食等の文化的な方向性に移り、現在のアメリカにおいて株式価値の最も高い企業はアップルで、次がグーグル、マイクロソフトと続き、ソフトに強いIT系企業が世界のトップ・スリーを占めているのです。

当社の製麺機ビジネス自体を振り返ってみても、創業した40年前は主に製麺機というハードに頼ったビジネスであったのですが、麺学校とか、メンテナンス・サービス等のソフトの方向性に向かい、ソフトの強化が当社が小型製麺機市場でシエア・トップを占める原動力になったことは否めないのです。

麺ビジネスの本質を深掘りしてみても、料理としての美味しさの追求としてのうどん、蕎麦、ラーメンから、美味しさについても、見た目の綺麗さ(アートの世界から見た美味しさの追求)、科学の世界から見た美味しさの追求、エンターテイメント性(楽しさ)の追求から見た美味しさの追求、更には、哲学、ポリシーの一貫性からの美味しさの追求等、だんだんとソフトの要素が深く関係していることが分かるのです。

だから、麺料理の世界も、ハードとしての料理、麺類食からソフトの要素が関係している麺文化へと大きく変貌を遂げているのです。

従って、世界中に美味しい日本の麺料理を広めることは即ち、ハードだけでなく、ソフトとしての麺文化を世界中に広めることに他ならないのです。

従って、当社の麺学校で生徒さんに教えているのも、単に美味しい麺料理の作り方を教えるのではなく、「飲食ビジネス=料理×アート×サイエンス×ユーモア×哲学」を教えているのです。

特に、世の中が成熟すればするほど、ハードよりもソフトにウエイトが置かれ、ソフトの要素が大切になり、世の中のあらゆるものが、ハードの部分より、ソフトの部分が占める割合が大きくなってくるのです。

私の若いころの自動車のカタログには、必ず、男性受けする、DOHC等のエンジンのハイスペックのメカニズムが紹介されていたのですが、現在の自動車のカタログを見ると、エンジンスペックは最後の最後で、それほど詳しくなく、むしろ、外観のデザイン、インテリアの快適性、ドアの開閉感のような感性に関する部分、安全性等が強調されていて、機能的ベネフィットから、感情的なベネフィットに移行していることがよく分かります。

携帯電話もアップルのスマートフォーンが登場して以来、携帯電話が大きく変わり、デザイン・センスの良さ、直観的な使い勝手の良さ、持つことのステータス等、感情的なベネフィットに訴える要素が重要なのです。

従って、麺料理についても、当社の麺学校では美味しさは勿論ですが、盛り付けのきれいさに力を入れているのは、感情的なベネフィットの方が、機能的なベネフィットの美味しさよりもはるかに重要な要素になっているのです。

だから、ハードだけでなく、ソフトに力を入れている当社の麺学校の卒業生は食べログ上位で活躍し、ハードだけでは出来ない差異化もソフトを加えると、大きな差異化が出来、際立つ個性を発揮し易くなるのです。

ハードと比較すると、ソフトの理解の難易度は高く、学習に時間がかかるので、皆、やりたがらないのですが、本当はこちらの方がもっと重要であるのです。

そして、博多一風堂の河原社長は、ラーメン業界の誰よりも先に、このことに気づいて取り入れたので、世界の一風堂になることが出来たのです。

国内だけの麺ビジネスであれば、まだ、ソフトの要素は十分でなくても、単に際立つ美味しさだけで勝負することが出来るかも知れないのですが、世界の大舞台で勝負するには、ソフトの要素の方がもっと重要になっているのです。

そして、国内においても、ソフトの要素が充実している麺ビジネスとそうでない麺ビジネスの差は、これからますます広がっていくのです。

日本の麺ビジネス業界では、このようなことに気づき、指摘できる麺学校は、ほぼ皆無であり、当社の麺学校くらいなのです。

これからも、当社は麺業界を活性化し、世界に誇る日本の麺文化を世界中に広めるために、片ときも休まずに努力を続けることを誓います。

丁度1年前の昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。

「4種類のリスク」

リスクには基本的に、下記の4つの種類があるのです。

第1に負うべきリスク、すなわち事業の本質に付随するリスク
第2に負えるリスク
第3に負えないリスク
第4に負わないことによるリスク

ドラッカーは、経営計画では、まず リスクの種類を明らかにせよといったのです。

第1に、事業を行う限りは、ほとんどあらゆる産業に負うべきリスクがあり、 産業ごとに負うべきリスクは異なり、新薬には人体を傷つけるリスクがりますが、製薬会社にとって、新薬開発に伴うリスクこそ、 負うべきリスクの典型であり、リスクがいやならば撤退するしかなく、人を助けるべきものが人を傷つけるかもしれないという、製薬会社にとっては悲痛なリスクであり、過去には、サリドマイド禍があり、小児麻痺ワクチンによる死亡事故もあったのです。

第2のリスクと第3のリスクはペアであり、 一方に負えるリスクがあり、一方に負えないリスクがあり、 失敗しても多少の損失(資金と労力を失う)で済むというリスクは、負えるリスクであり、 逆に、失敗したら存続できないほどの資金がかかり、会社がつぶれるというリスクは、負えないリスクであり、ここにもう一つ、負えないリスクがあり、成功してもその成功を利用できなというリスクであり、事業に着手するに当たっては、成功を利用できるか、もたらされる機会を実現できるか、それとも誰かのために機会をつくるだけかを問わなければならず、例えば、失敗すれば、投じた資金を失うだけですむのですが、成功すれば、人手と資金の追加が必要となり、そのときに調達できなければ、それはもともと負えないリスクだったということになるので、新しい事業に手を出すに当たっては、 後からやってくるどこかの大事業の水先案内人に終わらないか考えねばならないのです。

第4が、負わないことによるリスクであり、その典型が、革新的な機会に伴うものであると同時に、乗り遅れのリスクであり、第2次大戦直後のGEの原子力発電への進出であり、GEは、原子力発電は顧客たる電力会社にとって採算が合わないと見て、専門家は原子力を経済的な電力源にできる可能性は低いと見ていたのですが、GEは発電機メーカーの雄として、 たとえ万一であっても乗り遅れるという、リスクを負うわけにはいかなかったので、一流の人材を投入し、膨大な投資を行ったのです。

「もちろん何かを起こすにはリスクを伴う。 しかしそれは合理的な行動である。何も変わらないという居心地のよい仮定に安住したり、ほぼ間違いなく起こることについての 予測に従うよりも、リスクは小さい」(『創造する経営者』)

「トラック企業が負うべきリスクは」(ドラッカー学会理事、上野周雄氏)

リスクは負う価値のあるものにとどめることが重要で、計画が成功すれば、より大きなリスクを負担できるようになり、新規事業を起こす場合には、一流の人材を投入し膨大な投資を行なうので、勘や経験に頼らず、複数のリスクから最も合理的なものを選ぶことが必要で、トラック運送業界では、交通事故の発生は「負うべきリスク」で、自社のトラックが事故を起こさなくても、他の車の事故に巻き込まれる可能性もあり、交通事故が嫌ならば事業をやめざるを得ないのです。

第2は失敗した場合の損失が少なくてすむ「負えるリスク」で、第3は失敗したら会社がつぶれる「負えないリスク」ですが、「負えるリスク」と考えていても、成功後に次の資源(人・モノ・カネ)の追加投入ができなければ、もともと第3の負えないリスクだったのです。

自社が強みとする最も重要な事業分野に大きな変化があったとすると、このとき新たな資源を投入するべきなのか、他社に先行を許すという大きなリスクがあり、これが第4の「負わないことによるリスク」で、経済活動において何よりも大きなリスクは、リスクを負わないことであり、リスクを負えなくすることであるのです。

「原理と方法」

起業家精神にリスクが伴うのは、一般に、起業家とされる人たちの多くが、自分がしていることをよく理解していないからであり、つまり、方法論を持っていないだけでなく、彼らは初歩的な原理を知らず、このことは、特にハイテクの起業家について言えることであり、特にハイテクによるイノベーションと起業家精神は、リスクが大きく困難なものとなっていて、ハイテクにおける発明発見によるイノベーションは、業績上のギャップや、市場、産業、人口、社会の構造変化に基づくイノベーション、さらには認識の変化にもとづくイノベーションに比べて、きわめてリスクが大きいのですが、ハイテク分野におけるイノベーションや起業家精神でさえ、ベル研究所やIBMの例が示すように、リスクは必ずしも大きい訳ではなく、そのためには体系的にマネッジメントしなければならず、何にも増して、目的意識を伴ったイノベーションを基礎としなければならないのです。

「イノベーションのための7つの機会」

「1.イノベーションとは何か」

日本では、イノベーションとは技術革新と信じられていますが、ウイキペデイアによれば、イノベーション(英: innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のことであり、一般には新しい技術の発明を指すと誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味し、それまでのモノ・仕組みなどに対し、全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出し、社会的に大きな変化を起こすことを指すのです。

イノベーションの定義は、1911年に、オーストリア出身の経済学者であるヨーゼフ・シュンペーターによって、初めて定義され、シュンペーターはイノベーションを、経済活動の中で生産手段や資源、労働力などを、それまでとは異なる仕方で新結合することと定義し、イノベーションのタイプとして、下記の5つを挙げています。

1.新しい財貨すなわち消費者の間でまだ知られていない財貨、あるいは新しい品質の財貨の生産、要するに、企業経営者の創造的活動による新製品の生産等、商品そのものに関わるイノベーション(エジソンの電灯、飛行機、ipod、iphone、ダイソンの掃除機、扇風機)

2.新しい生産方法の導入、新しい輸送方法の実現(コンテナー船)等、生産、輸送に関するイノベーション

3.新しい販路の開拓、新しい販売方法の実現(割賦販売)等、販売に関するもので、消費者の行動や価値観や、市場の面でのイノベーション(アマゾン、e-bay、楽天モール)

4.原料あるいは半製品の新しい供給源の獲得、要するに新資源の占有によるイノベーション(製造受託企業)

5.新しい組織の実現による、受注、発注、間接業務などに関わるイノベーション(宅配便)

起業家はイノベーションを行ない、イノベーションは起業家に特有の道具であり、イノベーションは、富を製造する能力を資源に与えるだけでなく、イノベーションが資源を創造するのです。

「資源の創造」

人間が利用の方法を見つけ、経済的な価値を与えない限り、何ものも資源とはなり得ず、例えば、植物は雑草にすぎず、鉱物は岩にすぎず、地表に沁み出る原油やアルミの原料であるボーキサイトが資源となったのは、1世紀少々前のことであり、それまでは、単に知力を損なう厄介物にすぎず、ペニシリウムなるカビも単なる厄介物であり、資源ではなく、細菌学者たちは、ペニシリウムから細菌の培養液を守ることに苦労をしていたのですが、1920年代になり、ロンドンの医師アレキサンダー・フレミングが、この厄介物こそ細菌学者が求めているものであることに気づき、そのとき、初めてそれは、ペニシリンをもたらす価値ある資源となったのです。

社会や経済の領域でも同じことが起こり、経済においては、購買力に勝る資源はなく、購買力もまた、起業家のイノベーションによって創造され、19世紀の初め、アメリカの農民には事実上購買力がなかったので、数十種類もの収穫機が出ていたが、買えなかったのですが、そのとき収穫機の発明者の1人、サイラス・マコーミックが割賦販売を考え出し、農民は、過去の蓄えからではなく、未来の稼ぎから収穫機を購入できるようになり、突然、農機具購入のための購買力が生まれたのです。

本日は朝の便で高松空港を発つので、総務の河原さんに送って貰う途中で、桜の開花を見ることが出来ました。

まだ咲き始めたところですが、多分、当社の営業会議を開催する4月1日ころには、きれいに咲き誇っていることでしょう。

天候に恵まれた絶好の出張日和で、高速道路の途中で、カヌー競技で有名な府中湖の湖面に朝日が映えていました。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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