うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「機会を追求、既存の社会的機関によるイノベーションの必要性、社会が必要とするからには」

ドリームスタジオ・ソウルで試作した台湾まぜ麺

本日のテーマは「ビジネスの秘訣は、本質を深めること」です。

ソウルでの3日間にわたるイベントも昨日で終了しましたが、今回のイベントでは、参加者の方がたとたいへん親しく触れ合うことが出来、話が盛り上がり、イベントが終わった後も帰らずに、事務所の中で長く歓談していました。

5年前から始まった、国内8ヵ所のドリームスタジオの後、ドリームスタジオ・ソウルを作り、3年が経過しましたが、韓国の親しいお客さまが増え、ドリームスタジオが徐々に韓国のお客さまに認知され、親しまれてきている様子がよく分かりました。

今回のイベントでも通訳は、元社員で独立して当社の販売店として、頑張ってくれているタマルの金社長とドリームスタジオ・ソウルの専任スタッフである女性のジョンさんで、ジョンさんは今年の8月に入社した新人ですが、気働きの素晴らしい女性で、入社まだ間が無いのですが、専門用語が多く、難しい通訳をこなしてくれました。

通訳をこなしてくれただけでなく、本日の私は朝7時55分発の金浦空港発のフライトだったので、ホテルを朝5時半のタクシーで出発するために、一緒に来ているスタッフたちが出発の手伝いをしてくれていると、突然、ジョンさんが自宅からタクシーで来てくれ、一緒に空港まで見送ってくれたのです。

朝の早い時間であったので、当然頼んでもいなかったのに、自発的にわざわざ見送ってくれたのには、驚くと共に、たいへん感激しました。

今まで、韓国では過去数人の女性スタッフが勤務していましたが、このような気遣いをして貰ったのは、ジョンさんが初めてでした。

今回のイベントでは、魚介のだしはドリームスタジオ・ソウルの設備で作ったのですが、トンコツ・スープは簡単に作れないので、ソウルのラーメン店では一番人気が高い、ラーメン学校の生徒さんである「美味堂」で作って貰ったのです。

「美味堂」のスープを使い、今回は博多トンコツラーメン、濃厚魚介のつけ麺、キムチラーメンと合計3種類を作りましたが、参加したお客さまかたからは、美味しいとたいへん評判でした。

元ダレは、麺學校で使っているものと同じものを持って来ていたのですが、デジタル・クッキングでスープを合わせるので、国内であっても、海外であっても、まったく同じように問題なく、レシピに基づいて、いとも簡単に同じ味を当たり前のように、再現することが出来るのです。

ラーメンスープを作っている私自身が、デジタル・クッキングの威力に改めて感心しました。

同時に、韓国のお客さまは、塩味が強いのを好まないので、日本でのラーメンより、少し塩味をコントロールすれば、韓国人好みの味になり、国により、味の好みの差があるので、微妙な微調整(チューニング)は当然必要なのです。

麺學校でやってきたことは、今から振り返れば、料理業界のイノベーションのようなことをやり続けているのですが、私がもともと料理の専門家ではなく、まったく異分野の機械工学の人間なので、このようなことが出来るのです。

私が麺業界で少しでも成功しているとすれば、麺作りの原理原則、本質を深く掘り下げただけのことであり、スープ作りの基本、盛付の基本も独自の視点で、深く掘り下げただけのことであり、本質を深く掘り下げる癖付けは、川崎重工航空機事業部時代に身に付いたと思います。

ほとんどの人は、誰かから物を教えて貰ったときに、そのことの本質を深く掘り下げることは少なく、なぜ、それはそうなるのか、なぜ、それはそうする必要があるのかを深く追求しないのですが、私と他の人たちとの少しの違いは、深く追求したレベルの差であっただけなのです。

例えば、うどんの美味しさの本質を研究したときも、うどんの原材料としての小麦粉の特性を研究するために、欠かせないと思った、小麦粉の麺特性を測定するドイツ製の高価なブラベンダーマシンを資金的に余裕のないころに購入し、併せて、食感を測定するレオメーターも購入し、単なる食感の差だけではなく、麺の美味しさを数値化したので、麺の美味しさの研究が非常に進んだのです。

普通、製麺機のメーカーは機械の研究、開発をするのは当たり前なのですが、麺の研究、だしの研究、盛付の研究、麺専門店並びに飲食店の繁盛の研究まではしないのです。

しかし、私はお客さまのビジネスにたいへん興味を持ち、お客さまのビジネスの研究こそ、製麺機メーカーのこれからの時代の本質であり、やらなければいけない重点事項であると思ったのです。

さらに、これからのわれわれのやらなければいけない重要事項は、麺専門店並びに、飲食店に来店されるお客さま、一般消費者の研究です。

これらのことを深く研究していくことは、当然、次世代の製麺機の開発にとっても重要なことであり、一般消費者のライフスタイルの変化、時代の大きなトレンドの変化を知ることは、店舗運営と関連して、将来において必要とされる製麺機のニーズが隠れているのです。

だから、われわれは常にお客さまの研究、さらにその先のお客さまのお客さまの研究が欠かせないのです。

私が熱心に麺の美味しさの研究に取り組んだのは、創業してから約20年の間で、その後の麺の研究は各地のスタッフに任せ、今は麺関連ビジネスの研究に広く取り組み、麺関連ビジネスで、お客さまが成功するためのノウハウ作りのために、世界中の繁盛店を巡り、新しいトレンドを調査しているのです。

当社の各地のドリームスタジオのスタッフの麺に関するレベルが非常に深いのは、創業以来の当社の麺研究に懸ける、DNAの深さが異なるためなのです。

今回のイベントの間は、毎晩、ソウルのジョンさんの紹介で新しい、面白いレストラン・ビジネスを見て回りましたが、その中の一つで、ハンガリーで157年の歴史のあるカフェが、ソウルと日本で開店していた店舗を見たのですが、永い歴史のあるカフェであったのですが、常に進化し続けている様子が分かるような、斬新なメニューのオンパレードでありながら、どの商品も非常に高い商品力であったのです。

永く成功するためには、片ときも油断なく、進化することの大切さをこのカフェは教えてくれたのです。

本年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。

◆機会を追求

第4に、社会的機関は、イノベーションの機会の追求を自らの活動に組み込まなければならず、変化を脅威としてではなく、機会として見るようにならなければならないのであり、前述の社会的機関がイノベーションに成功したのも、そのためであったのです。

アメリカのカトリック教会では、第2次大戦後、学歴の高い信者が急増し、司教区のほとんどがこの変化を脅威とし、あるいは少なくとも問題とし、高学歴の信者は司祭の言いなりにはならず、しかも彼らには、教会の構造や統治において果たすべき役割がなかったのですが、他方、1965年あるいは70年頃から、司祭になる若者が急減し、司教区のほとんどが、この事態をも大きな脅威と見たのですが、ある司教区が、この2つの変化を機会としてとらえたのです。

ただし、その司教区には新しい問題が生じ、司祭は、本来の仕事に専念できるために、アメリカ中の若い司祭がこの司教区を希望するようになってしまったのです。

アメリカの病院は、1970年あるいは75年頃から医療に変化が生じていることを知り、病院のほとんどがその変化に抵抗し、そのような変化は破壊的であるとしたのですが、そこに機会を見た病院が1つだけあり、アメリカ科学振興協会は、科学に関連する仕事の人たち、および科学的な知識をもつ人たちの増加を科学界および一般社会において指導的な地位を築くうえでの機会としてとらえたのです。

ガールスカウトは、人口構造の変化を見て、「いかにして機会に変えることができるか」を自問し、政府機関でさえ、起業家的たるためのこれら4つの簡単な原理を適用することによって、イノベーションが可能となり、ここに1つの例があるのです。

120年前、ネブラスカ州リンカーン市は、先進国ではじめて、公共輸送、電力、ガス、水道などの公的サービスを市営とし、そのリンカーン市が、女性市長ヘレン・ブーサリスのもとに、この10年間で、ごみ収集、スクールバスなどの公的サービスを民営化し、コストを大幅に削減するとともに、サービスを改善させ、市が予算を組み、競争入札によって民間の事業者に委託し、サービスの提供者たる市当局と、サービスの供給者たる民間企業とを分離し、競争を通じて、サービスの質、効率、信頼性を向上させるとともに、コストの削減を実現したのです。

これら4つの原理は、社会的機関が起業家として、イノベーションを行うための経営政策であり、もちろんこれらと併せて、あらゆる種類の既存の組織が起業家的になるうえで必要な経営政策と、具体的な方策の適用が必要であるのです。(前章参照)

3既存の社会的機関によるイノベーションの必要性

既存の社会的機関におけるイノベーションが、それほど重要とされ、歴史上われわれは、つねにそのようにしてきたのに、既存の社会的機関はそのままにし、必要なイノベーションは、新しい社会的機関をつくり、それに行わせることはできないのは、今日の先進国では、既存の社会的機関が、すでにあまりに大きな存在になっているからであり、社会的部門は、政府機関であれ、非政府の非営利組織であれ、今世紀に入って以来、民間部門よりも急速に伸びてきて、おそらく3倍から5倍の速さであり、この伸びは第2次大戦以降、さらに速くなったのです。

社会的機関の伸びが大きすぎたので、今やそれは可能なかぎり、営利事業に転換しなければならないのは、ネブラスカ州リンカーン市が民営化したような公共サービスについてだけではなく、すでにアメリカでは、非営利から営利への転換が進行中であり、今後は専門教育や大学院教育の分野でもそれが進み、先進国において、すでに高額所得を得ている人たち、専門的な学位をもつ人たちに対する補助金は、もはや正当化できず、今後20年から30年の間、先進国経済の中心的な問題は資本形成であり、われわれには、資本形成に資する事業、すなわち利益をあげる事業として組織できるものを、資本を費消する事業、非営利の事業として運営する余裕はないのです。

それでも今日、社会的機関によって行われている事業のきわめて多くは、依然として社会的サービスとして残り、すべてをなくしたり、転換できるわけではないので、それらの事業を成果のあがる生産性の高いものにしなければならず、これが、既存の社会的機関にイノベーションを行わせ、起業家的にマネジメントしなければならない理由であり、そのためには、社会的機関は、この急激な変化の時代にあって、社会、技術、経済、人口構造の変化を機会としてとらえなければならず、さもなければ、社会的機関は単なる邪魔物となり、環境が変化するなかにあって、もはや機能しなくなった事業やプロジェクトに固執しているようでは、いかなる役割も果たせなくなり、そのうえ、果たせなくなった役割を放棄できず、放棄しようともしなくなるので、その結果、社会的機関は、1300年頃に社会的機能を失った中世の封建領主、すなわちほかの邪魔をし、食いものにするだけの寄生虫に似た存在となっていき、存在の正統性を失い、独善的な存在となっていき、すでにこのことは、社会的機関のなかでも最強の存在たる労働組合に起こりつつあるのです。

◆社会が必要とするからには

しかしそれでも社会は、新しい挑戦、ニーズ、機会を伴う急激な変化の過程にあって、社会的機関を必要とし、アメリカでは、機会と危険の両方の存在を示すよい例として、公立学校があり、アメリカの公立学校は、積極的にイノベーションを行わなければ、スラム街のマイノリティ用としてしか生き残れず、アメリカは史上はじめて、都市や郊外の公立学校に、貧しい人たちしか入らなくなるという危機に直面していて、改革に必要なことは、すでに明らかであり、今日のような状況は、公立学校自体に責任があるのです。

ほかの社会的機関も状況は似ていて、すでに何が問題であるかは明らかであり、イノベーションの必要は明らかであり、今やそれらの社会的機関は、自らのシステムのなかに、いかにしてイノベーションと起業家精神を組み込むべきかを学ばなければならず、さもなければ、新たに起業家的な社会的機関をつくリ、既存のものを陳腐化させる部外者に頼らざるをえないのです。

19世紀後半から20世紀初めにかけて、公共サービスこそが、まさに創造性が発揮され、イノベーションの行われる分野であり、1930年代までの75年間に行われた社会的イノベーションは、当時の技術的イノベーションに劣らず斬新かつ生産的であって、しかも、急激だったのは、あの時代の社会的イノベーションは、社会的機関を新設することによって行われていたのですが、今日の社会的機関のほとんどは、その組織と使命が、60年前、70年前のままであり、しかし、これからの20年、30年はそうはいかず、社会的イノベーションの必要性はさらに高まり、しかもそのほとんどは、既存の社会的機関の手によって行われなければならないので、既存の社会的機関のなかに起業家的なマネジメントを組み込むことが、今日における最大の政治課題であるのです。

画像は、ドリームスタジオ・ソウルで試作した台湾まぜ麺で、オーソドックスな麺だけでなく、日本でヒットしている最新の麺の紹介もしているのです。

隣にいるのが、ドリームスタジオ・ソウルのジョンさんです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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