際立った個性の発揮こそが、個店が大型店に負けない強み。
個性に乏しい昔ながらの平凡なうどん店、蕎麦店はだんだん売上げを落とし、業界から消え去りつつあります。
一方、勝ち残っている麺専門店を見ると、競争変数を増やして複雑なビジネスモデルを構築しているお店が多いようです。
ビジネスは、複雑にすればするほど大手の参入が難しくなり、寡占化は進みません。反対に、寡占化の進んだ業界は、ますます標準化、単純化されていきます。それゆえ、消費者から見ても面白くないし、業界の活性度も低くなり、個店が生き残れない業界になってしまいます。
だからこそ、際立った個性を発揮して、お客さまにとっても楽しい業界、働いている人たちにとっても楽しい業界、関係している人たち全員にとって楽しい業界、にしなければなりません。
そうやって際立った個性を前面に打ち出して、成功を収めているお店はたくさんあります。
うどん店で言えば、「つるとんたん」「楽々うどん」「山元麺蔵」等々。人気店はすべて、際立った個性を発揮しています。
うどん店ではありませんが、うどん店以上にうどんで成功している「カフェ中野屋」も、際立つ個性を発揮しています。
ラーメン店で言えば、「俺のラーメンあっぱれ屋」は、店名からしても個性が際立っています。
「ラーメン二郎」も、「博多一風堂」も、「一蘭」も、際立った個性派組です。「来来亭」は、サービス面で際立つ個性を発揮しています。
こうして見てみると、成功店、繁盛店は、何らかの際立った個性を発揮していることがよくわかります。
その際立った個性の発揮こそが、個店が大型店に負けない強みそのものなのです。
人間の場合も同様に、これからの時代、際立った個性の発揮が求められます。
平均点主義は、学校時代は通用しますが、社会では役に立たず、害になるだけです。