本日のテーマは「顔を合せての打合せ」です。
来週22日(火)から24日(木)までの3日間、ドリームスタジオ東京で、恒例のパワーアップ・イベントを開催し、私のセミナーも現在の時流に合わせ、多くの方の悩みである、次の3つ(①これであなたも悩まない、究極の人手不足解決法はこれだ!、②麺専門店の事業計画書作成&物件選び&レイアウト作成のポイント大公開!、③究極の売上対策!)を用意しました。
※本イベントは終了となりましたが、今後も定期的にイベントを開催しております。最新情報は下記のURLから
https://www.yamatomfg.com/special-noodle-events/
残り席は少し、希望者はお早めに!。
先日来のブータンのツエリンさんの、気圧が低い場所でのラーメン店開業において90度Cで沸騰してしまうので、博多トンコツ・ラーメンを美味しく茹で揚げることが出来ないのではないかと心配していた件で、親しい方から圧力釜を使うと良いとの情報を戴きました。
但し、圧力釜の場合、うどんのように茹で時間が長い場合には適用事例があるのですが、茹で時間の非常に短い博多トンコツ・ラーメンに上手く適用できるかどうかをご存じの方がいらっしゃったら、教えて下さい。
2月27日のシンガポール出張から始まり、3月12日まで続いた長い出張を終え、久しぶりに今週はずっと本社でいます。
朝一番には大和の全体朝礼があり、誕生日のスタッフのお祝い、新入社員の紹介があり、その後、留守の間の溜まっていた大和の打合せと讃匠の経営会議を夕方まで行ない、夜は冬休みの1ヵ月間当社で研修し、本日からドイツに帰った大学生のアルパーさんの送別会を兼ねた夕食会を、数人のスタッフたちと行ないました。
出張中も日々、スタッフたちとメールで連絡を取り合っていますが、メールだけではどうしても濃密なコミュニケーションが出来ないので、重要な要件は必ず顔と顔を突き合わせての打合せが欠かせないのです。
これだけは、どんなにITが進化して便利になろうと避けられず、メール等だけでは、感情まで伝えることと、ブレインストーミングのようなアイデアの重ね合わせ、要するにアイデアが新しいアイデアを生むことが出来ないのです。
午前中は企画部門の来期の計画の打合せを行ないましたが、ホワイトボードを使い、問題点を共有しながら説明を加えていくと、メールだけのやり取りでは解決出来ていなかった課題が簡単に解決出来たのです。
これも簡単に出来たのは、私が持っていない現場の詳細なデータをスタッフたちから聞きながら組み立てていったので簡単に出来たのですが、もし、詳細なデータがなければ出来なかったのです。
全体の骨格を組み立てるのも、状況を確認しながらであったので簡単に出来たのですが、状況確認が出来ていなければ、正しい骨格の組み立ても出来なかったのです。
当社のマネッジメント上のほとんども課題は、数字で解決出来る問題で、数字を使って解決出来るので、PCを有効活用することで解決出来るのです。
これも一旦、骨格が決まってからであれば、メールとか、電話でやり取りすることも出来ないことはないのですが、問題の本質である骨格を明確にすることがまず最初なのです。
一旦、骨格が決まってしまえば、後は私の助けがなくても、スタッフたちだけでいつでも問題の解決が出来るのです。
そして、骨格づくりに必要なのは、深い思考を伴なう洞察力と奇抜なアイデア、お客さまの真のニーズを理解しようとする姿勢です。
当社では、お客さまの真のニーズの理解を非常に重要にしているのですが、例えば、同時に、或るお客さまから営業の訪問の要請と、別のお客さまからメンテナンス依頼が重なってしまった場合、必ず、メンテナンスを優先し、営業活動を後回してするという不文律があるのです。
これは、創業間もないころから、私が作り上げた行動指針であり、お困りのお客さまを優先し、目先の損得にこだわらない考え方です。
部分的には、まだスタッフの一部には完全にこの思考が行き渡っていないかも知れませんが、当社がここまで生き延びることが出来たのも、このような基本的な行動指針を大切にしているからなのです。
当社のスタッフたちは、途中入社がほとんどで、今までいた会社ではこのような行動指針を持っていない会社が多いので、最初は戸惑いがあるのですが、暫くして、この行動指針に馴れると、スタッフたちにとっては、この行動指針の方が無理がなく、心地良く感じるようになるのです。
或いは、そのお客さまにとっては、売り物の製麺機を勧めない方が良いと思ったら、勧めず、売り込まないというのも、他社での経験者にとっては、最初はたいへん違和感のあることなのですが、暫くすると、こちらの方がはるかに心地よくなるのです。
また、以前よりは理解されているのですが、新規に麺ビジネスを始めるお客さまで、製麺機だけを購入するお客さまに麺学校への参加をお勧めするようにしているのですが、これに抵抗を持つお客さまが過去は多かったのです。
そのようなお客さまは少しづつ緩和されてきてはいるのですが、それでも、麺学校に来ないで、麺専門店を開業してもなかなか成果が上がらないお客さまに麺学校への参加を呼び掛けるのですが、参加しようとしないお客さまが多く、もし、このお客さまが麺学校に参加すれば、今とはぜんぜん違う結果を残すことが出来るのにと、残念に思う場合が多いのです。
当社のスタッフも基本的に売り込まないという姿勢なので、麺学校への参加を強く呼びかけるのに躊躇している場合が多いのです。
しかし、本当のお客さまのためを考えると、そうではなく、麺学校へはどうしても参加して貰うくらいの強い意志を持って説得することが重要であるのです。
本日から、本社でうどん学校が始まっていますが、先々週の蕎麦学校の生徒さんで、近々開業予定の生徒さんの習熟度が不足していたので、蕎麦学校の生徒さんですが、うどん学校に参加して貰い、当社の東京のスタッフがつきっきりで、習熟度を上げるお手伝いをしているのです。
われわれは、お客さまの真の幸せを願って、麺学校の運営、大和、讃匠の経営を行なっているので、ぜひ、ご遠慮なく、必要なことをご要望戴きたいと思います。
丁度1年前の昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。
4残された課題
しかし、これら2つの社会的イノベーションでさえ、例示にすぎないといえるのであり、その前に、政策、姿勢、とりわけ優先順位の大幅な見直しが必要で、そして何よりも、個人と組織が柔軟で、学習を続け、変化を正常、かつ機会として受け入れる土壌をつくることが必要なのです。
◆税制の見直し
たとえば、その一つが税制の見直しで、税制は、それが行動に与える影響だけでなく、社会の価値観や優先順位の象徴としても重要な意味をもつのですが、先進国では、税制が昨日を切り捨てることを厳しく罰し、事業や製品ラインの売却や清算による収入を所得として扱うのですが、この金は回収にすぎないのに、税制はこの金について利益と見なし、法人税を払わせ、株主に分配すれば、あたかも利益の配分であるかのように個人所得税を払わせ、その結果、企業は古いもの、陳腐化したもの、もはや生産的でないものを廃棄しにくくなり、手放すことなく金を注ぎ込まされ、さらに悪いことには、その結果、企業の最も有能な人材に、陳腐化したものを守る役目を果たさせ、最も稀少で最も価値ある資源、その明口をつくる役目を果たすべき人たちを、誤って配置させているのです。
あるいはまた、たとえ陳腐化した事業や製品ラインを清算あるいは売却したとしても、その金を株主に配分できなくし、そのため、起業家的な機会への投資に振り向けることのできる資本市場に還流させられなくし、その結果、企業はそれらの金を内部に留保し、昔からの陳腐化しつつある事業や製品、すなわち、資本市場では資金を調達できない事業や製品に投入し、ここでも、稀少な資源の大々的な配分の誤りを招き、起業家社会で必要とされているものは、資金を昨日のものから明日のものへ、移動しやすくさせる税制であり、現行のもののように、それを妨げ、罰する税制ではないのです。
さらにまた、税制は、成長しつつあるベンチャー・ビジネスにとって最も重大な財務上の問題、すなわちキャッシュの不足を緩和する必要があり、その方法の一つは、国が経済活動の現実を認めることであり、すなわち、設立後5、6年の新事業にとって、利益は会計上の虚構にすぎないという現実を認めることで、その間、事業継続のコストは、ほぼ必然的に、昨日の事業からの余剰(利益)、すなわち昨日のコストを上回り、今日の収入分よりも大きなものとなるので、新しい事業が成長するためには、その余剰分をすべて投資しなければならないということで、成長が早ければ、経常の余剰、すなわち利益として生み出すことができる額を超えた投資が必要となるのです。
したがって、成長する新しい事業は、ベンチャー・ビジネスであれ既存企業の1部門であれ、スタート後の数年間は、成長期の小さな子供に大人を養う余剰を生み出すことを期待すべきでないように、法人税をとるべきではなく、そもそも税は、社会における生産者が、ほかの誰か、すなわち非生産者を助けるためのものであり、しかも、新しい事業が成長するまで法人税を免除するならば、結局は、免税分よりもはるかに大きな税収を得られるのですが、もしこの提案が大胆すぎるのであれば、少なくとも、事業が乳幼児の段階にある間の「利益」については、税の支払いを繰り延べられるようにすべきで、資金繰りが厳しい時期を過ぎるまでは、資金を手元においておけるようにする必要があり、いかなる罰も金利もなしに、これを行えるようにしなければならず、つまるところ、起業家社会と起業家経済の実現には、資本形成を助長する税制が必要であるのです。
普段、税制が企業の大きなコスト負担になっているとは思っていないのですが、税金に関する業務に大きな人件費を割かれているのは間違いなく、消費税等の計算も非常に面倒な計算になっていて、税金負担が多い国より少ない国の方が、税務処理が難しい国より、簡単な国の方が、これからのグローバル競争には、受け入れられやすいので、企業に大きな負担をかけている国からは、企業が逃避する可能性が高く、国力を落とす原因になりかねず、海外に出て、国ごとの税制を調べてみると、国ごとに大きく異なり、これから発展する可能性の高い国とそうでない国の差が顕著に分かります。
◆ベンチャーを守る
起業家精神を奨励する税制、少なくとも阻害することのない税制の実現と同じように重要な施策として、増大する政府規制、報告義務の類からベンチャーを守る制度の導入があり、ドラッカーの処方は、ドラッカー自身、実現の可能性を信じているわけではないのですが、ベンチャー・ビジネスであれ、既存企業の社内ベンチャーであれ、収益の一定割合、たとえば5パーセントを超えるコストを発生させる規制、報告、事務処理については、そのコストを政府に請求できるようにすることであり、そのような措置は、社会的部門のベンチャー機関、たとえば外来専門の外科クリニックの育成には、とくに有効であり、先進国では、社会的機関は、政府が定めた各種手続きによって、企業以上に重い負担を負わされ、政府のために行わざるをえない各種の雑用によって重い負担を強いられていて、しかも通常、それら社会的機関は、資金的にも人的にも、それらの負担を負えるだけの力がないのです。
ドラッカーのこの処方は、先進国で知らぬ間に進行しつつある重病、すなわち政府に起因する見えざるコストの着実な増加に対する最善の治療法であり、おそらくは唯一の治療法といってよく、それらのコストは、費用としてのコストになっているのみならず、有能な人材に、その時間やエネルギーを費やさせることによって、さらに大きなコストとなり、それらのコストは、時間の半分を政府の書式や報告書への記入にとられている看護婦の人件費として、開業医の会計のなかに埋もれていたり、あるいは、16人の上級管理者が、政府の命令や規制に協力させられている大学の予算書に隠され、さらには、275人の従業員のうち19人が会社から給料をもらいながら、実際には政府の徴税人として、仲間の従業員の給与から、所得税と社会保険料を源泉徴収し、取引業者や顧客の税務番号を照会して、政府に報告している中小企業の損益計算書に隠されているのです。
ヨーロッパにおいては、付加価値税まで徴収させられている中小企業の損益計算書のなかに隠されていて、いずれも見えないコストであり、見えないコストは、純粋に非生産的であり、はたして、企業の税務担当者が、国富なり生産性なりに貢献し、物質的あるいは精神的に、社会の福祉に貢献していると考える者がいるだろうかと思えるのですが、先進国では、政府は、われわれの最も稀少な資源、すなわち有能かつ勤勉な訓練された人材のますます多くを、それら不毛な仕事に振り向けることを命じていて、政府にかかわる見えざるコストという癌を切除することはもとより、その進行を食いとめることさえ望み薄かもしれないのですが、少なくとも起業家的なベンチャーだけは、この癌から守る必要があり、われわれは、政府の新しい政策や措置のすべてについて、「イノベーションの能力を高めるか」「社会や経済の柔軟性を促進するか」「イノベーションと起業家精神を阻害し、罰することにならないか」を問わなければならず、もちろん、イノベーションを行う能力に対する影響だけが、政策や措置を判断するうえでの唯一の基準ではなく、決定的な基準でもないのであり、そうであってはならないのですが、それは、政策や措置を決定する前に考慮しなければならないことであり、今日それは、いかなる国でも、またいかなる政策決定者によっても考慮されていないのです。
画像は、昨日の社内の様子で、全体朝礼、久しぶりの社員食堂での昼食で、相変わらず、自社製の無添加のキムチはいつ食べても美味しかったのです。
午後からは讃匠の会議と続き、讃匠の会議では、自社と他社商品の試食をいつものように行ない、夜はドイツに帰国するアルパーさんの簡単な送別会を行なったのです。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。