サービス・レベルは設計するものだ

亀城庵カレーうどん

昨日から一夜明けると、9月に入り、元旦を迎えたような、清々しい、新たな気持ちでスタートです。
今日から本格的な出張の始まりで、今朝から本社を出て仙台に向かっています。

ただ、兵庫県三田市で寄ってみたい店があったので、車で出発して瀬戸大橋、山陽自動車経由で、三田市までやってきました。
その店は三田市にあるエス・小山というスイーツの店で、オーナーはカンブリア宮殿にも出演している有名店です。隣でカフェとか、さまざまな店舗をやっていて、雨が降っている平日にも関わらず、お客さまはひっきりなしでした。

以前から、いろんな人から紹介されていたので、一度来てみたかったので、来てみると、想像以上に素晴らしい店でした。
パン屋とか、カフェとか、さまざまな店が周囲に並んでいるのですが、それぞれのコンセプトが明確で、しかも一貫性があるのです。
各工房はすべてオープンキッチンで、作業の様子が全部見えるのです。
特に感心したのは、建物の周囲の植栽の豊富さと、デザインのセンスの良さです。

スイーツの陳列にも、他店にはないような工夫がしてあり、まさに、夢の国に来たような雰囲気を醸し出しているのです。
商品を買ってみると、一番驚いたのは、パッケージのデザインが今までのスイーツの店と比較すると、比較にならない高いレベルです。
スイーツが壊れにくいように、1個、1個、特別な保護材を使っていて、横に倒れたりしないようになっていました。
ロール・ケーキのパッケージも今まで見たロール・ケーキのパッケージの中では最高で、パッケージの天井の内側には、保冷剤が落ちないようにセットされていました。

パッケージにも、お金だけではなく、おもてなしの心が満載されているのです。

ケーキが美味しいのは当たり前で、買って帰ったお客さまが壊れて嫌な思いを抱いたりしないように、帰って食べてなくなるまでの、最後の最後までの面倒を見ているのです。

「カスタマー・サテイスファクションの経営」第10章で、追求している1回目と2回目の双方ともキチンとやるということを、地でいっているような素晴らしい事例でした。

単にお菓子を売っているのではなく、夢を売っているのだということが、至るところから読み取れました。恐らく、この店はスイーツの世界では、国内でもトップクラスで、非常に進化している店であると思います。まさにプロ中のプロとは、このことを指しているのだと思います。

現在は、全国的にスイーツに人気があり、新しいスイーツの店が次々とオープンしていますが、ほとんどの独立希望者は、スイーツ作りの職人を究め、美味しい スイーツの製造にこだわろうとしていますが、このようなスイーツを販売する環境まで、細かくこだわる人は少ないと思います。
スイーツの世界も麺の世界もまったく同じことが起きているのです。

スイーツ自体は芸術作品であり、店全体も芸術作品であり、同時に、会社もすべて芸術作品なのです。
麺専門店で成功しようと思っても、まったく同じことが起きているのです。
美味しい麺料理だけではなく、店舗の内装、外装のデザイン、従業員の応対方法、あらゆるものが芸術作品なのです。

従って、店主は少なくとも必要なことは、あらゆることを理解しておかねばならないので、当社の麺学校では、これからの麺専門店に必要なことをほとんど教えているのです。しかし、今までの麺専門店の常識しか持ち合わせていない生徒さんには、麺作り以外の必要なことをあまり理解して貰えないのです。
すると、このようなアートのような店にはならないのです。

以前から、皆さんにお伝えしている
「麺ビジネス=麺料理×アート×サイエンス×ユーモア×ポリシー」
であることが、改めてよく分かった今日でした。

本日のスイーツの店を訪問して感じたことは、ということです。最初から綿密に設計されたサービス・システム、それと合せて、社風の大切さです。本日訪問したスイーツの店の受精従業員が、店の外でお客さまに見せる顔と仕草が社風の大切さを最後に教えてくれました

買物を終えて、車に乗り込んで帰る時に、店の外で見せた従業員たちの態度の素晴らしさは、マニュアルを超えていました。マニュアルではない、素顔ですが、お客さまに対する感謝が身体からにじみ出ていました。

画像は、先週土曜日の亀城庵でのカレーうどんです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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