うどん・ラーメン・そば屋開業・繁盛店を目指す|名言集 10-4 鈴木敏文

ラーメン学校の生徒さんの作品で、あっさり和風のつけ麺

昨日で、東京ラーメン学校の最終日を終え、本日からLAに向かい、成田空港のラウンジで出発までの時間を過ごしています。

1年ぶり以上の久しぶりの北米への出張でありライトの都合で、出発までの時間が充分にあるので、ラウンジでゆっくりとした思考の時間を楽しんでいます。

窓の外を見ると、今まさにトルコ・エアラインの旅客機が出発しようとしています。

トルコへは未だ一度も行ったことがありませんが、トルコはたいへんな親日国として知れ渡っていて、行ってみたい国の一つです。

今から100年前には、まだ飛行機が商業用に利用されておらず、海外へ行くのはすべて船で行っていた時代でした。

100年前の1914年には第一次世界大戦が勃発し、飛行機が軍用機として使われたのです。

ライト兄弟が初飛行に成功したのが1903年ですから、11年後には実用化され、戦争に使われることにより、最速の進化を遂げたのです。

現在は、われわれ日本人はその気にさえなれば、世界中どこへでも気軽に行くことが出来るような時代になりました。

当社の海外部門と麺学校の松原講師は、アメリカとかシンガポールへの出張も国内出張と変わらない気軽さで行くようになっています。

私が39年前に創業して7~8年後には、九州から関西を経由して、東京までたどり着き、ひんぱんに東京へ出張するのは当たり前のようでしたが、30年前の東京が今は海外になったのです。

現在の当社では、39年前の創業時には想像していなかったことが次々起き、これからの時代に更に加速していくことは間違いないことでしょう。

私はそこまで未来を読み解いていた訳ではなかったのですが、たまたま長男と次男をアメリカのポートランド大学に留学させていたことがたいへん役に立ちました。

そして、これから始まる未来を予測して、それに今から対応しておくことは、これからの時代には欠かせないことです。

現状の日本を見ても、昨年まで調子の良かった既存のビジネスが、勢いを無くし、すたれている様子がよく分かります。

麺業界を見据えても、同じことが起きていて、その栄枯盛衰の速度が、非常に加速されています。

先ほどご紹介したように、飛行機の歴史はほんの100年程度の歴史しかありませんが、とんでもないくらいに、短時間で進化しているのです。

従って、われわれのビジネスも飛行機の進化に遅れない位に進化しなければ、時代に淘汰されてしまうのです。

うどん蕎麦業界等、日本の麺ビジネスは、過去そんなに進化しないでも生き残ることが出来たビジネスですが、時代の大きな転換点に差し掛かっていることを理解しなければいけないと思います。
 
セブンイレブンの鈴木氏は、この点についてもうるさい位に繰り返し、われわれに新しい視点を示唆してくれています。
http://systemincome.com/main/kakugen/tag/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E6%95%8F%E6%96%87

48.市場変化に対応するには過去の経験を捨て、現在の顧客の動きをじっくり観察する

顧客の動きを見続けることです。
なぜ市場が変わってきているのか、それを顧客はどう受け止めているのかを考えていかなければならない。
ところが、人間はたいてい過去の成功事例で問題を解決しようとします。
この際、過去の経験は捨てないといけない。

49.変化に対応するには相当な技術がいる

変化に対応するのは簡単ではない。
例えば自動車を運転するとき、自分が先頭に立って運転するのは難しいことではありません。
自分のペースで運転できるからです。
けれども、後からついていくのは結構大変なんです。
前の車が信号を通過したとたんに信号が赤に変わるかもしれないし、急に渋滞が始まるかもしれない。
相当な技術が必要になります。

50.先手を打つ経営は博打

先手を打つという言葉があります。
しかし、本当に先手なんて打てるのでしょうか?
世の中が変わることがわかっていたら、誰もバブルなんか引っかからない。
先手を打つことはばくちを打つのと同じ。
世の中の変化を至近距離でとらえて対応していくしかないと思います。

51.時代が変われば、消費者も売れる商品も変わる

価格訴求から価値訴求の時代への移行。
バブル時代はお金がどんどん入ってきますから、使い捨ての時代が続き、モノが売れました。
安売りが一種のファッションになり、一着5千円とか1万円のスーツが売れたのもこの時代です。
しかし、バブルが崩壊して、「安さ」=「価値」ではなくなると、物の価値を意識するようになります。
そうした消費者の変化に敏感にならなければいけないのです。
消費者も変わり、売れる商品も変わっているということを知らなければいけない。

52.セブンイレブン成功の秘訣は舞台裏のシステム部分にある

セブンイレブンは、商品開発、発注、物流、販売のシステム、店舗設備の充実、経営指導、情報処理などをトータルに駆使することによって、売り上げを伸ばしてきました。
お客様の立場に立って、変化に対応していくためには欠かせないことです。

53.社員を東京本社に集める理由(なぜ東京本社に人を集めるのかと問われての発言)

トップがどれほど怒っているかということは、やはり唾の飛ぶ範囲で話をしないとわかりません。
それでも聞いていない奴がいるのですから。

54.商売を成功させるうえで知っておきたい現象

セブン銀行も一年目、二年目と赤字が続きましたが、ATMの利用状況を横から見ていて、私はいい方向に進んでいると感じていました。
それは爆発点の原理を知っていたからです。
ATMを設置して採算が合うかどうかに関係なく、全ての店舗に設置し、提携する金融機関の数を増やしながら、チェーンとして利便性を高める。
この戦略を徹底したところ、認知度が次第に高まり、3年目を迎えた頃からATM一台あたりの一日平均利用件数が急激に立ち上がって、採算ラインを突破。
黒字化を達成したのです。

55.やっても結果が出ないと言って諦める必要はない

数値の変化にはある一定レベルに達すると、一気に急増カーブが立ち上がる「爆発点」がある。
セブンイレブンも新しい地域に出店しはじめた頃は、一店舗あたりの平均日販の伸びは緩やかですが、その地域での店舗数が一定レベルまで増えると顧客認知度が高まり、日販カーブが急激に立ち上がる。これが爆発点。

56.市場を正しく見るにはどうするか

世の中が変化しているとしたら、なぜかをとことん追求し、それを客観的にみる。
経営者にはこれが重要。
間違っても、自分たちの過去の体験に照らし合わせた自分の経験からだけで判断してはいけません。

57.過去の成功が足を引っ張る

鍛冶屋さんなら年季が入った方がいいが、消費者のライフスタイルが変わってきている時代、小売商を取り巻く環境には、過去の商売の経験がマイナスに作用することがある。

58.人がお金を使う理由

人がお金を使うのは、それに見合う満足を得るためです。
お金で満足を買う。
そのとき、商品が媒介することもあれば、サービスが媒介する場合もあります。
その満足のあり方こそがここに来て変わってきました。
自分はどんなことに満足を感じるのかがハッキリしている人は、買い方の知恵を絞ることもできるのです。

59.景気後退時には売り手買い手双方の力が問われる

簡単には買ってもらえない買い手市場は、我々売り手にとってはアゲンストの風がひたすら吹いている状態です。
しかし、アゲンスト(逆風)の風のときこそ実力が問われ、顧客が本当に価値を感じるものを提供すれば、買ってもらえます。
しかし、これは裏を返せば、買い手にとっても同じで、景気後退に値上げラッシュとアゲンストの風が吹いているときこそ、何を買い、何を買わないか、買い方の真価が問われるのではないでしょうか。

画像は、ラーメン学校の生徒さんの作品で、あっさり和風のつけ麺です。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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