本日11月17日(月)は、ドリーム・スタジオ福岡で、昼から私のセミナーが始まるので、7時前に自宅を出て、新幹線で博多に向かっています。
いつものことながら、約3時間の列車の旅は、私にとって大切な思考の時間になります。
当社も振り返ってみれば、約14年前に会場を借りて始めた各地での展示会が進化し、ドリーム・スタジオを全国8ヵ所設け、毎月のイベントを繰り返し、過去10年間で売上が2倍強になりました。
しかし、イベントの内容は次々と進化させてきたのですが、14年間も継続してくると、どうもこのビジネス・モデルも少し古くなってきた様です。
この14年間で、イベントの内容は最初頃とは全く異なる位に、大きく進化させてきましたが、それでも最初頃のような反応は得られないのです。
こうして振り返ってみると、最初頃は目新しくて当たったビジネス・モデルも、徐々に古くなってきたことが分かります。
当社の場合は、この14年間で相当進化してきたつもりですが、それでも、このようなことを感じるので、進化しないで、普通にやっていると、もっと大きいギャップを感じていることでしょう。
これは、当社だけの話ではなく、麺専門店も恐らく同様のジレンマに陥っているのではと思います。
売上が伸びずに、成長が止まったのであれば、そのビジネス・モデルは、既に古くなり、その時代、お客さまに合っていないのであって、どんな時代でも、ビジネスは常に右肩上がりでなければいけないのです。
従って、ビジネスは売上がまだ伸びている時に、次のビジネス・モデルの準備が必要なのですが、成長し、売上が伸びている頃は成功に酔って、ほとんどのビジネスで成長が止まった時の準備が出来ていないのです。
ビジネスは成功しているほど、更に成功するための準備が必要であったのです。
本日も、「スピード・オブ・トラスト」の続きで、第四の核の結果を改善する方法についてで、成功の真の鍵は、「何をしたか」ではなく、「どんな結果を出したか」で、結果を改善するのについて、最も効果的と思える促進手段は以下の3つです。
1.結果に責任を持つことで、ものごとを始めると、最初から期待通りにうまくことは殆どありません。
企業の場合は、1年ごとに計画を立て、毎月計画通りに進んでいるかチェックしながら、決算期を迎えます。
すると、今のような時代は、立てた計画通りに進まないことが多いのですが、計画通りに進んでいない場合に、何も手を打たないでそのまま突き進むことはないのです。
常に、目標と実績の乖離を見ながら、目標値に近づくように、アプローチを変え続けて、正しい方法を見つけるのです。
アプローチを変え続けていると、いつしか、時代背景に合い、狙っているお客さまに相応しいアプローチが見つかるのです。
当社の場合も、常にアプローチを変え続けた今までのビジネス・モデルに落ち着いたのですが、今の時代は10年間も同じビジネス・モデルでやっていると、いつしか時代と顧客に合わなくなっている可能性が高いのです。
だから、今までやったことのない、新しい、イノベーテイブなアプローチが必要な時期になっていることが分かります。
結果重視は、行動重視とは異なる一つの考え方であり、上手くいかない場合、アプローチを変え続けることが創意工夫の能力を引き出させるのです。
「我々は最善を尽くしている」と言ったところで意味はない。
必要なことを確実に実行することが必要なのだ。(ウィンストン・チャーチル)
2.成功できると信じることで、結果を出したいのであれば、成功を信じて期待することが大切になるのです。
それは自分自身に関してだけでなく、チームについても同様でありますが、ただし、手段は選ばなければならず、他者を踏み台にしたりせず、他者と力を合わせて行なうのです。
自分の成功を期待し、他者の成功も期待することは、実際に成功を手にする上で必要不可欠な手法なのです。
3.最後の一頑張りをすることで、始める人は多いのですが、やり遂げる人は少ないのです。
ステイーブ・ジョブズもさまざまな力の中で、一番重要なことについて、忍耐力を挙げています。
例えば、マラソンのように長距離走の場合、もうこれ以上は無理だと感じたとき、最終の場面で疲れたと思ってゆっくり走るのではなく、顔を上げてペースを上げるのです。
殆どの人は、とても自分には無理と思うのですが、無理と思わなかった人だけが勝利を手にするのです。
機械の開発、販売についてもまったく同様です。
殆どの人たちは無理だと思うのですが、ステイーブ・ジョブズは無理だと思わないで、さまざまなアプローチを変えた結果、ipod 、ipad 、iphoneが誕生したのです。
ステイーブ・ジョブズが無理だと思っていたら、今頃、まだわれわれはそれらの恩恵に浴していなかったかも知れません。
或いは、今とはぜんぜん異なるものを手にしていると思います。
ステイーブ・ジョブズとか、ダイソンとか、無理と思わなかった一握りの人たちだけが世の中を変えているのです。
ピーター・ドラッカーは、知識労働社会では資本は、人間の代わりにならないだけでなく、もはやそれらは生産手段であるにすぎないのであって、仕事の目的や、使う人の技量にかかっているとしています。
変化に即応するためには高度な分権化が必須であると、訴えています。
35.知識労働社会では資本は人間の代わりにならない
我々が強い衝撃を持って最初に学んだことは、知識労働においては、資本は労働(すなわち人間)の代わりにはならないということである。
経済学の用語に従えば、肉体労働については、資本と技術は生産要素である。
しかし知識労働については、もはやそれらは生産手段であるにすぎない。
資本と技術が仕事の生産性を高めるか損ねるかについては、知識労働者がそれらを使って何をいかにするかにかかっている。
仕事の目的や、使う人の技量にかかっている。
36.変化に即応するためには高度な分権化が必須
組織は変化に対応するために高度に分権化する必要がある。
意思決定を迅速に行わなければならないからである。
その意思決定は、成果と市場に密着し、技術に密着し、さらにイノベーションの機会として利用すべき社会、環境、人口構造、知識の変化に密着して行わなければならない。
37.企業が新しいものを創造する3つの方法
組織は新しいものの創造に専念しなければならない。
具体的には、あらゆる組織が3つの体系的な活動に取り組む必要がある。
第一に、行うことすべてについて絶えざる改善を行う必要がある。
第二に知識の開発、すなわちすでに成功しているものについて、さらに新しい応用法を開発する必要がある。
第三にイノベーションの方法を学ぶ必要がある。
イノベーションは体系的なプロセスとして組織化することができるし、まさにそのように組織化しなければならない。
38.4、5年毎に知識を入れ替えないと生き残れない時代
新しい組織社会では、知識を有するあらゆる者が、4、5年おきに新しい知識を仕入れなければならない。
さもなければ時代遅れとなる。
このことは、知識に対して最大の影響を与える変化が、その知識の領域で起こるようになっていることからも、重大な意味を持つ。
新しい知識を生み、古い知識を陳腐化させるものは、科学や技術とは限らない。
社会的なイノベーションのほうが大きな役割を果たすことが多い。
39.一般教養はもはや意味をなさない
昔の人は言った。
「夕食の客には教育ある人が良い。しかし砂漠では、教育のある人よりも何かのやり方を知っている人が必要だ。教育ある人間はいらない」。
事実すでにアメリカの大学では、伝統的な教養人は、教育ある人間とさえ見なされなくなっている。
そのような者は、趣味人として一段下に見られている。
40.産業の変化は知識の意味の変化が根底にある
3つの段階、産業革命、生産性革命、マネジメント革命の根本にあったものが、知識における意味の変化だった。
こうして我々は一般知識から専門知識へと移行してきた。
かつての知識は一般知識だった。
これに対し、今日知識とされているものは、必然的に高度の専門知識である。
41.知識が資源の中核になって新しい社会構造が生まれる
知識がなんなるいくつかの資源のうちの一つではなく、資源の中核になったという事実によって、我々の社会はポスト資本主義社会となる。
この事実は社会の構造を根本から変える。
新しい社会の力学を生み出し、新しい経済の力学を生む。
そして新しい政治を生む。
42.効果的なマネジメントが行われれば土地、労働、資本はいつでも手に入る
土地、労働、資本は制約条件でしかない。
それらのものがなければ、知識といえども、何も生み出せない。
だが今日では、効果的なマネジメント、すなわち知識の知識に対する適用が行われさえすれば、他の資源はいつでも手に入れられるようになっている。
43.マネジメントが必要なのは企業経営だけではない
多くの人にとって、マネジメントと言えば企業経営を意味する。
だがそれは、単にマネジメントが最初に現れたのが大企業だったからにすぎない。
50年ほど前、マネジメントの研究に取り組んだとき、私も企業のマネジメントに焦点を当てていた。
しかしやがて、企業であれ企業以外であれ、あらゆる近代組織において、マネジメントの研究に取り組んだとき、マネジメントの必要性が明らかになっていった。
本日はうどん店、亀城庵の開業14周年記念日で、画像は看板メニューの「エビ餅ぶっかけ」です。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。