新年、明けましておめでとうございます。
新しい年を迎え、清々しい、充実した気に満ち溢れているところです。
昨年からずっと書き続けていた私の経営講義の教科書である「ラーメン、蕎麦、うどん店の教科書」の改訂版の執筆が、思った以上にボリウムが多く、昨年中に終わらずに、本日元旦の朝10時までかかってしまいました。
従って、久しぶりに大晦日から元旦にかけて徹夜になったのです。
過去、4冊も本を書いているので、かかる時間もある程度は読めるのですが、今回は出版社の編集者より、思った以上に注文が多く、たくさんの追加の文章を書くようになりました。
その分だけ、教科書の内容は充実し、この教科書を事前にシッカリ読み、理解して参加して貰えば、昨年末まで、私が経営講義で質問に答えながら補足してきた内容は不要になる予定です。
今回、こんなに素晴らしい元旦を私にプレゼントしてくれた、秀和システムの編集の岩崎さんにシッカリ、お礼を述べたいと思います。
久しぶりの完全な徹夜を体験し、私もまだまだ若いなと、実感することが出来ました。
本日の元旦は、昼から近くに住む、長男家族が来て一緒に八幡神社に参拝したり、その後は、フェイス・ブックに取り組んだりで、落ち着いた正月です。
そして今回、改めてドラッカー・マネッジメントを学び直すチャンスが巡ってきて、これも私にとっては、素晴らしい学びのチャンスになりました。
但し、これからのドラッカー・マネッジメントの学習は日本語だけではなく、英語で学ぶことをやってみようと思っています。
筋トレも徐々に復活していますが、昨年の自転車による転倒事故で、左肩の手術による金属のブラケットが入っているので、左肩が非力になっていることが分かります。
今年は、筋トレもゼロ・ベースで改めて取り組んで行く所存です。
昨年の元旦には、フェイス・ブックを1日も休まないと自分自身と約束して、それを守り切ったように、今年も自分自身と新たな約束をし、守りぬいていきたいと思っています。
そして、今年の課題は、私自身の成果を思い切り上げることにチャレンジです。
この一年間、どのくらいの成果が残せるか、思い切り、自分自身にチャレンジしてみたいと思います。
回りの人たちで、上級幹部の人たちには、大きな影響が出るかも知れませんが、一緒に付き合って貰えたらと思っております。
一年後に、楽しい打ち上げをしたいものです。
本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「生産性を今すぐ引き上げる方法」です。
46.生産性を今すぐ引き上げる方法
手っ取り早く、効果的に生産性を向上させる方法は、何を行うべきかを明らかにすることである。
そして、行う必要のない仕事をやめることである。
(解説)当社も含めて、これからの日本を背負う企業の課題は、知識労働者の生産性向上です。
過去に当社がゴールドラット・コンサルテイングのコンサルを受け、製造部門の生産性は早期に2倍に上がったのに、販売部門の生産性を上げるのに、たいへん苦労した覚えがあります。
製造部門の問題点はすべて非常に見えやすいのに比べて、販売部門の問題点は見えにくいのです。
ドラッカー・マネッジメントを8~9年前にダイアモンド社のセミナーで国永先生から学び、ある程度は理解し、活用が出来ていたと思っていたのですが、今回 改めて学び直すと、特に知識労働者の生産性を上げることについて、まだまだ不十分であり、今から更に学び直さねばとの思いに至りました。
ドラッカー博士は亡くなる96歳まで現役で頑張り続け、世の中にたくさんの素晴らしい遺産を残したわけですから、そんなに簡単に学び終えることが出来ないのが当たり前なのです。
本日のテーマですが、知識労働者の生産性を向上させるための条件は、大きなものだけで6つあるのです。『明日を支配するものより』
1.仕事の目的を考える。
2.働く者自身が生産性に責任を負う。
3.継続してイノベーションを行う。
4.継続して学び、人に教える。
5.知識労働は、量よりも質の問題であることを理解する。
6.知識労働者は、組織にとってコストでなく、資本であることを理解する。
すでに先進国では知識労働者が労働力人口の中核を占めていて、それらの人たちの生産性にこそ、先進国の生存と繁栄はかかっている。
このことは、まさに当社もその通りであり、知識労働者が組織全体の7~8割を占めていて、知識労働者の生産性こそが、会社の生存と繁栄がかかっているのです。
ここで最も大切なことは、組織のリーダーの生産性を最高に高めることであり、今までは、多分、会社のトップは昔の侍の頭領のように、有事の際の責任者のよ うに思っているふしがありますが、これからの日本においては、組織のリーダーの生産性こそ、最も上げなければいけないテーマであることが、改めてよく分か りました。
組織のリーダーこそが、誰よりも図抜けて賢くなり続けなければいけないし、次の世代を育て続けなければいけないのです。
世界的な大企業あるにも関わらず、強いリーダー・シップで進化を続けているGEとか、P&Gとか、世界的に強いグローバル企業を見れば見るほど、トップの大変な役割がよく分かります。
こうして、改めて日本の代表的な企業とか、中小企業、或いは過去の当社を見ていると、トップの真のリーダー・シップが欠けていて、リーダーを支えているサブ・リーダーとリーダーとの間のパワーの差が少ないような気がします。
「知識労働者の生産性についての研究は始まったばかりであり、知識労働者の生産性は、仕事の質を中心に据えなければならない。しかも、最低を基準としてはならない。最高ではないにしても最適を基準としなければならない。量の問題を考えるのは、その後である。」
「知識労働で重要なことは仕事の目的である。知識労働では仕事は何かが中心的な問題となる。肉体労働とは異なり、仕事がプログラム化されていないからである。」
「知識労働の生産性向上のために最初に行うことは、行うべき仕事の内容を明らかにし、その仕事に集中し、他のことはすべて、あるいは少なくとも可能な限り 無くすことである。そのためには知識労働者自身が、仕事が何であり、何でなければならないかを知らなければならない」(『明日を支配するもの』)
以上のような文章に触れると、一見、知識労働者のレベルを相当に上げなければいけないような気になるが、実際はそうではなく、それ以上にトップのレベルを 上げ、ミドル以下は、普通の並の能力を持ち合わせている人が、知識労働者として、成果を出せるような仕組み作りが大切なのです。
そのためにも、トップはシッカリと学び続けなければいけないのです。
こうして考えてみると、会社経営を志すものは、普通の生活と決別して、深い学びの生活を喜べるものしか、なり得ない時代の到来が来ているような気がします。
このことについて、ドラッカーは以下のように、もっと厳しい意見を持っているようです。
「知識労働の仕事は、充実するどころか不毛化している」(『プロフェッショナルの条件』)
「肉体労働の担い手としては、途上国に膨大な数の人たちがいる。先進国が今日の生活水準を維持するには、知識労働の生産性を上げるしかない。ところが、その知識労働の生産性が世界中で頭打ちである。」
「ドラッカーは、今日の学校の先生の生産性が、100年前の先生の生産性を超えているとはとても思えないという。」
「知識労働の内容は、無数といってよいほど多岐にわたる。肉体労働の比ではない。知識を要する仕事はすべて知識労働である。しかし幸い、ドラッカーによれば、知識労働の生産性を上げる方法は、業種・職種にかかわらず、ほぼ共通し、かつ至って簡単だという。」
「しかも、高度のスキルや仕掛けが必要なわけではない。単に、まだ真剣に取り組んでいないだけである。」
「知識労働の生産性を上げるには、第一に、仕事の目的を明らかにすることである。何のための仕事か。目的を達成する方法は、いくらでも工夫の余地があるはずである。トヨタ生産方式の大野耐一さんは、今のやり方が最悪だと思えと言っていた。」
「第二に、本来の仕事に集中させることである。看護師さんは看護師としての本来の仕事を、他の仕事によって邪魔されてはならない。書類の処理は、それを専門とする事務職の方がたにさばいてもらわなければならない。」
「第三に、働く人たち自身に、生産性向上の主役になってもらうことである。働く人たち自身の仕事についての知識が、生産性、品質、成果を向上させる原点である。」
「第四に、継続学習を当然のこととすることである。継続学習なき知識労働は、知識労働たりうることさえできない。」
「そして第五に、互いに教え合わせることである。教えることほど勉強になることはない。なぜなら、そもそもの目的からスタートせざるをえないからである。」
「生産性の向上は、より賢く働くことでしか達成できない。ところが経済学者や技術者は、生産性向上の鍵として、より賢く働くことに主役の座を与えようとしない。経済学者は、資本を主役とし、技術者は技術を主役とする」(『プロフェッショナルの条件』)
画像は、正月飾りの当社の本社の玄関の様子です。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。