うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「タイミングの問題、機会への敏感さ、小さく着手せよ」

ラーメン学校での生徒さんたちの様子

本日のテーマは「お客さまのニーズで、変わり続ける」です。

来週から、1day ramen schoolと1 day udon schoolがシンガポールで始まるので、スタッフたちと一緒に、明後日からシンガポールに発ちます。
http://www.yamatonoodle.com/012516EventSG01a.pdf

これだけであれば、今まで通りですが、2月末からいよいよシンガポールで、日本の学校に近い本格的なラーメン学校がスタートします。
http://www.yamatonoodle.com/YamatoRamenSchool01a.pdf

今まで海外では、LA、シンガポール、ソウルで1day ramen schoolと1 day udon schoolを開催し、かなり経験を積んだので、本格的なラーメン学校とうどん学校を開催出来るようになったのです。

特にシンガポールは、ハブ空港にもなっている国際都市で、公用語が英語であるので、世界中どこから来ても、生徒さんが困らず、治安がよく、衛生的で、世界的な観光地でもあり、世界中から来ても、退屈をしないで済むのです。

また、シンガポールにはビジネス・パートナーのジェイソンが経営しているラーメン店もあり、麺学校を終えた後、直ぐに店舗研修も可能なのです。

国自体が小さく、国土は淡路島と同じくらいで、たいへん狭いのですが、世界中の有名なレストランが出店していて、日本のラーメン店もほとんど出店しているので、シンガポールであれば、生徒さんに博多トンコツラーメンから、札幌ラーメンまで、あらゆる日本のラーメンを1日で案内することが出来るので、こんなに麺学校を開催するのに、便利な場所はないのです。

生徒さんたちにとっては非常に便利なのですが、開催するわれわれにとっては、講師陣が全員、英語をマスターしなければいけないのがたいへんなのです。

しかし、グローバルビジネスを展開しようとすると、大きな第一歩であり、シンガポールを皮切りにして、練習を積んでから、西海岸、東海岸、ヨーロッパに繋いでいこうと思っています。

普通、製麺機のメーカーの場合は、このように海外展開する場合は、営業所とか代理店等のように、製麺機の販売拠点を先に作るのですが、当社の場合は、販売拠点ではなく、麺学校からスタートするのです。

各地の拠点も同様で、普通の会社の場合は営業所とか、出張所で、大体そこには、男性が詰めているのですが、当社の場合は、基本的に女性がいて、女性が製麺から、機械説明すべて、お客さまの対応を行なうのです。

このような仕事は、以前は男性の仕事であったのですが、当社の場合は女性が担当し、製麺機を使って麺の製造とか、製麺機の販売を行なうのは、基本的に女性がすべて行っているのです。

だから、このような仕組みを知らないお客さまの中には、当社の仕組みに馴染まないお客さまもいらっしゃるのも事実ですが、当社は普通の会社であれば、男性で対応している仕事を女性が行なっているので、人手不足対策には、成果を挙げているのです。

これからは、社内のあらゆる仕事を今まで通りにやらないで、すべてゼロベースで見直すことが重要で、すべての仕事にイノベーションを起す必要があるのです。

例えば、総務の仕事等はイノベーションからは、遠い仕事のように思える仕事ですが、総務の仕事こそイノベーションを起こし続けなければいけないのです。

要するに、社内のどんな仕事であっても、今まで通りにやらないで、「もし、今のようにやっていないとして、ゼロベースで、ゼロから再構築するとすれば、どのようにやるだろうか」と問えば良いのです。

麺学校、開発、製造、メンテナンス、販売部門にしても、過去のプロセスに慣れ過ぎているので、これが当たり前になっているのですが、思い切り進化させるためには、それぞれの仕事を2倍のキャパに上げるとすれば、どうするだろうかというような、普通考えると、出来ないような大きな目標を用意しないと、イノベーションは起きないのです。

現在のような大きな時代の変わり目では、イノベーションのチャンスを探し続けるのは、組織のトップの仕事であり、私もイノベーションを起せるような可能性のある事項を探し回っているのです。

イノベーションとは、今の世の中で実現していないこと、お客さまも、期待もしていなかったこと、想像もしていなかったことで、世の中を変えるのに役立つような、「こんなものが出来るとは、思っていなかった、驚いた」と言われるような、大きなインパクトのあることに取り組むことであり、どれだけ大きなインパクトの与えることが出来るかで、ビジネスの大きさが決まるのです。

組織のトップはそのようなイノベーションの素を探し続け、会社を大きく変えてしまうのが、今の時代には特に必要なことであると思っています。

そして、これを実現しようとすると、お客さまの観察は欠かせないのです。

当社が創業してから40年経過していますが、その間、お客さまは変わり続け、当社もお客さまの変化に対応を続けているつもりですが、まだまだ、十分でないことが、最近のお客さまの変化から読み取れるのです。

併せて、麺ビジネスに取り組んでいるお客さまは、お店に来店されるお客さまの変化、ニーズに敏感になり続けることが重要なのです。

昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。

Iタイミングの問題

「機会への敏感さ」

経営管理者たちも、認識の変化によるイノベーションの可能性を認めるのですが、ややもすれば、それを非現実的なものとして軽視し、認識の変化を利用してイノベーションを行うことを非現実とするのですが、エンサイクロペディア・ブリタニカやサンダーバード、セレスティアル・シーズニングスには、非現実的な要素はなく、いかなる分野にせよ、イノベーションに成功する人たちは、そのイノベーションを行う場所に近いところにいて、彼らがほかの人たちと違うのは、イノベーションの機会に敏感なところだけであるのです。

今日、最も売れているグルメ専門誌の一つは、航空機の機内誌の食べ物欄を担当していた若者が創刊したものであり、彼は、ある日、新聞の日曜版で、3つの矛盾する記事を読み、認識の変化を知ったのです。

1つは、冷凍食品やケンタッキー・フライドチキンなど調理ずみ食品が食品消費量の2分の1を超え、数年後には4分の3に達するという記事で、もう1つはテレビのグルメ番組の視聴率が高くなっているという記事、3つ目が、グルメ料理の普及版の本が、ベストセラーになったという記事で、これらの明らかに矛盾する記事から、彼は「何か起こっているか」を考え、1年後、グルメ専門誌を創刊したのです。

シティバンクは、採用担当者から、金融とマーケティングで、成績のよい男子学生を採用せよという指示に、応えられないという報告を受けたとき、女性の社会進出が、大きな機会をもたらしていることに気づき、採用担当者からの報告によれば、それらの分野で最も成績のよい学生は女性ばかりだったのですが、銀行を含め、ほかの企業の採用担当者も同じ報告をしていたのですが、マネジメントの反応は、「最高の男子学生を採用すべく、さらに努力せよ」というものだったのですが、シティバンクではトップ・マネジメントが、この変化をイノベーションの機会としてとらえたのです。

これらの例は、認識の変化にもとづくイノベーションには、タイミングの問題が決定的に重要だということを示している。

もしフォードが、エドセルの大失敗の後、1年でも行動を遅らせていたならば、新しく出現したライフスタイルによる市場を、GMのポンティアックに奪われていたかもしれず、もしシティバンクが、女性のMBAを採用する最初の企業になっていなかったならば、企業におけるキャリアを求める優秀で意欲的な若い女性たちに、最も人気のある企業にはなれなかったかもしれないのです。

最近、日本において、私が気付く認識の変化は次の通りです。

1.高齢者の高齢者意識が薄くなっていて、高齢者が非常に元気であり、昔であれば、60歳はお爺さん、お婆さんであったのです。

2.男女とも、結婚年齢が遅くなっていて、私が若いころは、女性は25歳が遅いくらいであったのが、今では30歳が平均になり、それに伴い、男性の結婚年齢も上昇しているのです。

3.男女とも、生涯未婚率が高くなり、男性は20%を超え、女性は12%程度で、ますますこの数字は増加しているのですが、これを当たり前と捉える親が増えています。

4.世界的に離婚率が高くなっていて、アメリカは50%、日本は30%程度に上昇しているのです。

5.新聞、テレビ離れを起こし、情報の収集、広告宣伝はインターネットが中心になったのです。

6.女性が働くのが当たり前になり、働いていない女性が当たり前でなくなっているのです。

7.子どもの数が減少し、結婚した男女が子供を持つ数が減少しているのです。

8.贅沢品がなくなり、誰でも何でも買えるようになり、われわれが現在送っている生活は江戸時代の殿さまより、贅沢な生活なのです。

9.家庭での食事が少なくなり、家庭で食事をしても、主婦が料理を作らなくなったのです。

10.男尊女卑ではなく、むしろ反対になってきたのです。

11.八百屋、魚屋、酒屋等の近隣の単一販売の店舗がなくなり、コンビニとか、量販店が中心になってきました。

12.昔、夜は、家に早く帰ってテレビを見るのが平均的な生活であったのですが、最近では、24時間営業の店が多くなり、時間の消費が画一的でなくなったのです。

13.何でもインターネットで済むようになり、会話、買物、用事等、あらゆることがインターネットを通じて行えるようになったのです。

14.昔、外食は贅沢でしたが、今では外食が当たり前になり、贅沢でもなく、日常食になっていて、むしろ、家庭での団欒の方が贅沢になっているのです。

15.昔は大家族で、年老いた両親の面倒は家庭内で看ていたのですが、今は家族の単位が小さくなり、最期は自宅で看取っていたのですが、両親の最期は施設になっているのです。

以上は、思いつくままに挙げてみた認識の変化ですが、われわれはこのような認識の変化に気づくことが大切であり、常に認識の変化を気付く習慣をつけておくことにより、それを機会として、イノベーションを起こすことが出来るのです。

「◆小さく着手せよ」

とはいえ、認識の変化をイノベーションの機会に利用しようとして、急ぎすぎることには危険が伴い、そもそも認識の変化と見えるものの多くは、一時的な流行にすぎなく、1年か2年のうちには消えてしまい、一時的な流行と本当の変化は、一見して明らかというものではなく、子供たちのコンピュータ・ゲームは一時的な流行にすぎないかもしれなく、アタリをはじめとするゲーム会社の多くは、それを認識の変化と見て、大きな痛手を受けたのですが、彼らの父親たちがパソコンを使いはじめたことは、本当の変化だったのです。

そのうえ、認識の変化が、いかなる結果をもたらすかを知ることは、ほとんど不可能であり、そのよい例が、フランス、日本、西ドイツ、アメリカなどの学生運動であり、1960年代の末には誰もが、学生運動が社会に対し恒久的かつ重大な影響を与えると見たのですが、今となってみれば、あの学生運動は何だったのか、大学について見るならば、学生運動は、永続的な影響は何ら与えず、あの学生運動の頃、1968年卒の反抗的な学生たちがやがて15年後には、ヤッピーになるなど、誰が予測できたのでしょうか、1984年の大統領予備選において、ハート上院議員が支持を訴えたヤッピー、上昇志向の超現実主義者、仕事中心の出世主義者になるなどと誰が予測できたのでしょうか。

いずれにせよ、これらのことは、1968年当時、学者や評論家、さらには彼ら学生たち自身にも予想できることではなく、今日、ドロップアウトは増えるどころか減っていて、最近の同性愛者に対する注目は、あの学生運動と関係があるのか不明なのです。

認識の変化をイノベーションの機会としてとらえるうえで、模倣は役に立たず、自らが最初に手をつけなければならないのですが、認識の変化が一時的なものか、永続的なものかはなかなか見極めがつかないので、認識の変化にもとづくイノベーションは、小規模に、かつ具体的に着手しなければならないのです。

認識の変化は、気を付けていると、われわれの周りのあらゆるところで起きているのですが、大切なことはその変化が一時的な流行か、大きな流れのトレンドかを見極めなければいけないのですが、これを見極めることは非常に難しいので、大きな失敗を避けるために、ドラッカーは小さく試すことを勧めているのです。

こうしてみると、われわれの周りには、常に認識の変化、即ち、イノベーションのチャンスが存在し、耳を澄ませ、目を大きく開いて、常に認識の変化を見落さないようにすることが重要なのです。

画像は、昨日のラーメン学校で生徒さんたちが、ほぼスープを取り終えたところで、こちらの足の長い、スマートな女性はアラスカから参加
で、アラスカは今、マイナス50度Cです。

先週の土曜日から始まったラーメン学校は、いよいよ明日が最終で、明日は作品の完成です。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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