うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「人口構造の変化に着目する-第5の機会、人口構造の変化、ドラッカー式の人口動態分析」

工場内の様子で、当社では毎日のように海外向けの機械の出荷があり、国内向けの出荷も厳しくチェックしているのですが、海外向けの機械はさらに厳しく、現地の電圧、周波数、麺の種類に応じたテストを行なっています。

来週17日(日)から19日(火)までの3日間、ドリームスタジオ高崎で、1年ぶりののパワーアップ・イベントを開催し、私のセミナーも現在の時流に合わせ、多くの方の悩みである、次の3つ(①麺専門店の事業計画書作成&物件選び&レイアウト作成のポイント大公開!、②これであなたも悩まない、究極の人手不足解決法はこれだ!、③究極の売上対策!)を用意しました。
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2142

本日のテーマは「複雑な時代に」です。

昨日は朝からの面接、来客と昼前まで続き、当社と取引を希望している新しい取引予定の社長と部下の方、合計3名の方がたが来られて、いろんな話をしていると、面白い情報が次つぎと入手できたのです。

当社の仕入とか外注先の業者の方がたは、以前は地元がほとんどでしたが、徐々に地元の業者だけでは間に合わなくなり、地域が広がり、遠方の業者が増え、昨日も瀬戸内海を渡り、対岸から来られていたのです。

その取引業者は、中国とベトナムに海外子会社を持ち、中国とベトナムでも機械の製造を行なっていて、それぞれの国の特徴を教えてくれたのです。

この企業の国内の本社の規模は当社とそれほど変わらない規模ですが、すでに海外進出の歴史があり、海外でのビジネスを熱心に進めているのです。

多分、地方の中小企業が海外に進出する場合に、多くの問題を抱え、失敗を繰り返しながら、たくさんの犠牲、貴重な授業料を払いながらの進出のはずです。

その間で、企業は多くのことを学び、鍛えられ、免疫が出来、強くなることが出来るのです。

当社の場合も販売だけではすでに海外の体験が多いのですが、残念ながら、まだ製造の経験はぜんぜんないので、このように製造で進出している会社の情報はたいへん貴重な情報なのです。

そして、今回は取引を始めようとして、わざわざ来てくれたので、海外進出の情報だけでなく、その会社の得意な加工法についても、一度にたくさんの情報を得ることが出来たのです。

すでに当社の仕入先、外注先で海外に進出している先も何社かあるのですが、そのような企業は、普段はほとんど来社することがなく、私と会うこともないので、情報提供も受けることもないのです。

だから、一旦取引が始まった既存の仕入れ業者とは、自然と関係が薄くなってしまう傾向があるのです。

現在は技術の進化の早い時代なので、既存の取引先と言えども、強い関係性を保つためには、常に、新しい情報を提供し続け、関係性を強化していく必要があることを今回の業者の来社で思い知らされたのです。

これは当社とユーザーさまの関係においても、非常に意味あることであったのです。

一般的なビジネスにおいて、一旦取引が始まると、安心領域に入ってしまい、油断してしまい勝ちなのですが、常に緊張感を持って、関係を強化するためのさまざまな情報提供、お役立ちのためのサポートが必要であることがよく分かります。

昔から、結婚した男性の例えで、「釣った魚に餌をやるバカがいるか」という話がありましたが、今こそ、釣った魚に餌をやり続ける時代になっているのです。

当社の課題も、当社の麺学校を卒業した生徒さんたち、製麺機のユーザーさま方の成功をサポートするために、いかに手厚く育て、守り続けてあげることが大切なのです。

当社は現在、さまざまな媒体、イベントを通じて、情報を提供し続けていますが、生徒さんとか、お客さまに届いているのは、そのうち、ほんの数パーセントしかないのが、大きなジレンマです。

私が日々、書いているこのフェイスブックもそのような媒体のひとつで、熱心に読んでくれて、日々、反応して戴いているお客様、生徒さんもいますが、まだまだ少数であるのが、非常に残念なのです。

同時に、要請があれば、或いは、気になれば、時間の許す限り、訪問しているのですが、これも非常に限られたお客様しか出来ていないのです。

同時に、お客さまの数は増え続けていますから、コストが上がらないで、よりサービスを厚くすることをやり続ける必要性があり、その点ではネットの活用は外せないのです。

従って、お客さまにも当然、ネットに対する親和性は高めて戴き、PCの扱いにも慣れて戴く必要はあるのです。

現在の社会は余りにも進化が激しく、われわれは常に新しいものを学び続ける必要があることを痛いほど感じます。

ビジネスの世界においては、ネット無しにはあり得ないし、PC無しにもあり得なく、グローバル化により、英会話も当たり前になり、これらのことがらは自転車とか、自動車を運転できることと同じで、誰にも必要なことなのです。

100年前に生きた人たちは、自動車の運転、PC、ネット、英会話等、どれも出来なくても、楽に生きていくことが出来たし、ビジネスの成功においても必要ではなかったのですが、この様にわれわれは非常に複雑な世界に突入していて、さらに複雑さを増しているのです。

だから、必要なことであれば、どんな複雑なことであっても学び続け、理解し続けていかねば、シビアなビジネスの世界で生き残ることは許されないことを理解しなければいけないのです。

麺ビジネスを志す人たちにとっても、このことは同様で、永く勝ち残り、生き残るためには、たいへん難しい時代になっているのです。

昨日は、1時過ぎのフライトであったので、オーガニックの野菜の弁当を作って貰い、12時頃に本社を出て、高松空港へ向かったのです。

丁度1年前の昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。

第7章 人口構造の変化に着目する-第5の機会

予期せぬ成功や失敗、ギャップの存在、ニーズの存在、産業構造の変化などのイノベーションの機会は、企業や産業、あるいは市場の内部に現れ、もちろん、経済、社会、知識など、産業や市場の外部における変化が、原因であることもありますが、それらのイノベーションの機会が現れるのは、あくまでも産業や市場の内部においてなのです。

これに対し、以下の3つのように、産業や市場の外部に現れるイノベーションの機会があるのです。

(1)人口構造の変化
(2)認識の変化
(3)新しい知識

これらの変化は、社会的、形而上的、政治的、知的な世界における変化であるのです。

(1)人口構造の変化

産業や市場の外部における変化のうち、人ロの増減や年齢構成、雇用や教育水準、所得など人口構造の変化ほど明白なものはなく、いずれも見誤りようがなく、それらの変化がもたらすものは、予測が最も容易であり、しかも、リードタイムまで明らかであり、2015年におけるアメリカの労働力は、すでに生まれ、成人している人たちだけなのです。(ただし、これから15年後のアメリカの労働力の少なからざる部分は、今日メキシコの寒村に住んでいる子供たちかもしれないのですが。)

2040年に退職年齢に達する人たちはすべて、現在すでに労働力となっている人たちだけで、しかも多くの場合、現在と同じ職種で働いているはずであり、さらに、現在20代の前半から半ばの人たちが働く、今後40年間の職種も、これまで彼らが受けた教育によりほぼ規定されていて、;:¥たとえばアメリカの10代の女性は安い靴をたくさん買い、耐久性ではなく、ファッション性を基準にするのですが、同じ女性が、10年後にはあまり靴を買わなくなり、17歳頃の2割程度に減り、ファッション性は重要ではなくなり、履き心地や耐久性が基準になるのです。

先進国では、60代、70代の退職後間もない人たちが、旅行や保養の市場において中心的な世代となり、ところが10年後には、この同じ人たちが、高齢者コミュニティや老人ホーム、あるいは(金のかかる)介護施設の客となり、共働き夫婦には、金はあるが時間がなく、彼らはそのようなライフスタイルで、消費生活をするので、ネット通販等に購買を頼ったりし、若いときに高等教育、とくに高度の技術の教育を受けた人たちとか、自由業の人たちは、卒業の10年後、20年後には、高度の再教育コースの受講者となり、高等教育を受けた人たちは、主として知識労働者になるのです。

1955年以降の乳幼児死亡率の激減によってもたらされた、第3世界における若者の増大や、末熟練工や半熟練工にしかなれない若者を大量に抱える低賃金国との競争が存在しないと仮定しても、欧米や日本などの先進国は、オートメ化せざるを得ず、少子化と教育水準の向上という人口構造の変化だけを見ても、先進国の製造業における伝統的なブルー・カラーの雇用が、2010年までの間に1970年当時の3分の1以下に減少することは、ほぼまちがいないのです。(しかし、オートメ化の結果、製造業における生産性は3倍ないし4倍に増加するのです。)

次に人口動態の問題に面白い指摘をしている書籍「ピータードラッカーのマーケターの罪と罰」より、以下の文章を抜粋します。

ドラッカーは、人口動態の変化は動きが遅く、現実的に懸念を抱くには意味を持たないように見えることが問題だと考え、マーケターは継続的な成長を前提とし、マーケティングその他の計画に、大間違いであることがはっきりしているデータを組み込むことになるのを懸念していた。

ドラッカーは、実は比較的簡単な分析を行う手間をいとわない人々にとって、これはチャンスだと考えましたが、あらゆる意思決定者(マーケター、ビジネスピープル、公務員、政府の政策立案者など)は、人口動態の変化は重要性を持つにはペースが遅すぎると考えるのですが、分析を行い、その結果を利用する願望とノウハウを持つ人にとっては、人口動態の変化は大きな機会になり、
このチャンスは2つの単純な事実によってもたらされるのです。

① 人口動態の変化の基になる出来事は既に起きており、大抵の場合、よく知られているということ。

②こうした出来事が起きてから人口動態に変化が生じるまでのリードタイムもよく知られているということ。

ドラッカー式の人口動態分析

言うまでもなく、ドラッカー式の人口動態の分析もやはり、人口統計から始まるのですが、この分析では、人口の絶対数は最も重要性の低い数字で、ドラッカーは絶対数よりも年齢分布の方がはるかに重要だと指摘し、ドラッカーは我々にこう考えろと言っていた。
「今何が起きているのか、そして、それは人口にどんな影響を及ぼすのか。」

すべてのマーケターが計画の中で検討すべき材料としては次の通りです。

①先進国世界における出生率の急低下
②可処分所得の分配の変化
③組織内における成果の新たな定義
④グローバルな競争力
⑤経済のグローバル化と政治の分裂のズレの拡大

これらは皆、ドラッカー式の人口動態分析を使って構築された理論で、窓の外を見て、既に起きたことを観察し、それが人口統計上持つ意味を考えるのです。

1946年に始まったベビーブームは、乳児期、幼児期に必要となる玩具とベビー用品の需要が増えることを意味し、育児に関する情報を求める母親が多くなることも意味したのです。

そう考えると、小児科医のベンジャミン・スポック医師がベビーブームの始まった年に出版した『Baby and Child Care(邦題・スポック博士の育児書)』が
史上最大のベストセラーの1つになったのは、良く理解出来るのです。

その15年後、新たな「恐るべきティーンエージャー」になったベビーブーマーが、1960年代に社会的激変をもたらし、この世代が21世紀を迎え、高齢者になることは、様々な結果をもたらすが、特に医療とヘルスケア製品に対する需要増大を意味し、医療などに対する需要は、ベビーブーム世代の高齢化と並行して急激な伸びを示すのです。

マーケターが人口動態を分析し、適用する従来のプロセスは、人口をグループ分けし、プロファイルを描き、分析結果を計画と戦略に適用することで、これに対してドラッカーのプロセスは、既に起きた出来事を観察し、その結果生じる現象について論理的な結論を導き出し、それを知ることによる競争優位にチャンスを見いだすのです。

ドラッカー式のプロセスにより、セグメントの区分けや構成員のプロファイル構築などの必要性がなくなるわけではないのですが、将来のマーケティング環境に何が存在するのか知っている企業は、大きな優位性を得られるのです。

ドラッカーは市場で将来何が起きるかを発見したところで、マーケターの仕事が終わらないことも熟知し、マーケターは分析した人口動態と年齢層のニーズやウォンツ、期待の価値を見極めなければならないとしたのです。

画像は、工場内の様子で、当社では毎日のように海外向けの機械の出荷があり、国内向けの出荷も厳しくチェックしているのですが、海外向けの機械はさらに厳しく、現地の電圧、周波数、麺の種類に応じたテストを行なっています。

一台、1台、丹精を込めて完成した機械が、毎日、お客さまの元に届いているのです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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