名前(ネーミング)とコンセプトの関係と重要性

デザイナーの藤本先生と、新人スタッフのハンさん

8月もいよいよ終わりを迎え、爽やかな秋空が広がっています。日本には、春夏秋冬の四季がありますが、私が一番好きな季節は、ロマンチックで夜長の秋です。いよいよ、大好きな秋のシーズンの到来であり、今年の秋は例年より早くなっているので、私の好きな、長い秋を楽しめそうです。

昨年は夏の終わりが遅くなり、冬が早く始まったので、秋がほとんどなかったのですが、今年は夏に台風が襲来し、夏が短くなりました。
このように、季節の変わり目は、早くなったり、遅くなったりするので、その分、年ごとに季節は長くなったり短くなります。

これも、人が感じる四季に影響を与え、食べたい食べ物が変化し、メニューにも影響を与えるのです。

私が直近で、明日までに回答しなければいけないのは、讃匠で販売しているラーメンのネーミングです。
コンセプトを再構築し、名称も新たにするのです。

これは店名を付けるときと同じ作業で、たいへん、エネルギーを使うのです。
私は、過去、名前には、たいへんこだわってきました。

大和製作所、讃匠の社名から始まり、製品名である、真打、寝太郎、五右衛門(茹で釜)、リッチメン、坂東太郎、若大将、パスタ・ファブリカ、パテイスリー・カオル、46億年、神の雫等々、記号ではなく、すべて意味ある名前を付けています
特に、社名の大和製作所は、日本がテーマで、日本の食品の加工機械がテーマです。当然、日本一を狙った名前にしています。
讃匠は、讃岐(さぬき=香川)を意味し、讃岐の匠(たくみ=名人、職人)で、香川県に由来する名人として、麺打ちの名人を意味しているのです。
社名だけではなく、製品名にも同じようなコンセプトとの一貫性を持たせた名前を付けています。

私は生徒さんたちに、店名を付けるときの注意事項として以下のような項目を挙げています。


1.コンセプトとの一貫性があり、名前に意味があること。(従って、命名するのは、コンセプトが明確になった段階で、比較的に早い段階で命名する。店名等の命名は、子どもに名前を付けるのと同じで、名前にも名付け親の願いがこもっていなければいけない。)

2.名前は、発音しやすく、読み易いことが大切で、もし、難解な文字とか、当て字を使い、普通のお客さまが読めないような場合は、必ず、ふり仮名を書いておくことです。(発音しやすく、力強いのは、子音がア行、イ行、オ行で始まったり、終わったりする言葉です。)

3.基本的に麺専門店の場合、○○うどん店とか、□□そば店とか、△△ラーメン店のような、うどん店、そば店、ラーメン店の文字を入れないのです。もし使うとすれば、店名の上の修飾語として使うのです。(この方が、イメージが高くなります。)

4.店名等でイメージを高めるのは、ひらがなとか、カタカナよりも漢字の方で、漢字は音だけではなく、意味があるので、漢字が持っている意味を、コンセプトと一貫性を持たせることが大切です。

5.成功している店名等の事例をたくさん集めると、成功している店には、共通項があることが分かります。普段から、店名にも注意して、繁盛している店の店 名に注目することです。繁盛店は、発音、文字に特徴がある店が多いし、店名の由来等、ストーリーがあります。(コンセプトとぶれていないのです。)

6.成功事例には、イメージを高めるような名称が使われています。例えば、骨付き鶏の一鶴は、提供しているのは、鶏料理ですが、鳥類の中で、鶴は高級なイ メージのある鳥です。宅配すしチェーンの「銀のサラ」は、皿の材料として銀は高級なイメージがあり、銀の皿に盛られた寿司は、飛び切り高級なイメージがあ ります。このようにコンセプトに関連していて、イメージの高い名前は、お客さまに良いイメージを与えて、成功しやすいのです。


以上は店名についてですが、メニュー名についても同様であり、使っている食材を利用した単純な名前、例えば、キツネうどんとか、天ぷらうどん等の名前ではなく、ユーモアの効いた、意味の通っている名前がお勧めです。

有名な成功事例は、静岡の戸隠そばの看板メニュー「磯おろし」です。
冷たい、そばの上に、海苔をちぎって載せているので、磯で、大根おろしを中心に載せているので、おろしです。更に、エビ天とか、キスの天ぷら、なめこ等さまざまな食材を使った、バリエーション豊かな磯おろしがあります。
店名にしろ、メニュー名にしろ、話題性があり、ロングセラーを狙うことが大切です。

お蔭で、当社の製麺機、真打、リッチメン、坂東太郎はすべて業界ではベスト・セラーであり、たいへんなロングセラーです。
従って、店名のとか、商品名のベースになるコンセプトがシッカリ作り込まれていることが、ベスト・セラーとか、ロング・セラーになるためには、欠かせないのです。

コンセプト作りに関しては、麺学校の経営ノウハウ講義で詳しく解説しています。

なかなか難解なテーマですから、一人ひとりの質問に対応して、詳しくお教えしているので、コンセプト作りで前に進まない方は、ぜひ、経営ノウハウ講義に参加することをお勧めいたします。経営ノウハウ講義でお教えしている価値観、使命、コンセプトが、麺専門店作りのすべてのベースになります。
画像は、本日のラーメン学校に参加されたデザイナーの藤本先生と、新人スタッフのハンさんです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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