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ラーメン・そば・うどん屋開業・繁盛店を目指す|名言集 17-21 ピーター・ドラッカー解説(成果をあげる人の共通点)

ラーメン学校の生徒さんの作品事例で、インパクトのある煮干しラーメン

 

昨日は、土曜日であったのですが、午前中は幹部の打合せ、午後からは外部のコンサルの先生を招いての勉強会でした。

毎月、この先生と一緒に、この分野についての、今進んでいる方向が正しいかどうかのチェックを繰り返しています。

そして、本日は朝一便で羽田に向かい、日帰りで関東地区のうどん学校の生徒さんの店を3店ほど見て回る予定です。

本当はもっと多くの店舗を見て回りたいのですが、チェックをしながらなので、1日ではこのくらいが限界なのです。

この3軒の中には、1軒は少し苦戦している店で、あと2軒は上手くいっているのですが、意識レベルの高い生徒さんで、もっと向上したい店舗です。

ドリーム・スタジオ高崎の安藤さんが、羽田空港まで迎えに来てくれて一緒に、車で訪問中ですが、本日は日曜日なので、道路が空いていて、移動が楽です。

これからも客先訪問は都内とか、中心部の場合は、日曜日が狙い目です。

このような客先訪問を繰り返しているのは、生徒さんの卒業後の問題点を確認するためなのです。

当社のスタッフの話を聞くだけでは、実際にどのような商品を提供しているのか、店舗の内装、外装の仕上がり程度はどうなのか、接客レベルはどの程度かが分からないのです。

このように、実際に「現地」、「現物」、「現実」の3現主義は正しい経営を行なう上では欠かせないのです。

下記のように、本日のドラッカー名言集でも取り上げているように、経営者が成果を上げためには、外に対する時間と内に対する時間の配分を5割づつ程度にすることが大切であることを実感します。

現在、私の時間配分は、毎月の半分が出張で、半分が社内で、丁度良い配分になっているのです。

これからも当面、この配分で出張を繰り返す予定ですが、海外のお客さまが増えているので、来年からは国内だけでなく、海外の比率を上げる予定です。

海外のお客さまは、国内のお客さまとは異なった、違った課題を抱えていて、場合によっては、われわれ日本人には、想像も出来ないような課題を抱えている場合があります。

そのような予期せぬ課題こそが、日本のお客さまの問題解決の糸口になったりするのです。

本日もワクワクしながら、お客さまの課題解決に取り組んで参ります。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「成果をあげる人の共通点」です。

27.成果をあげる人の共通点

私は、成果をあげる人間のタイプなどというものは存在しないことをかなり前に気づいた。
私が知っている成果をあげる人たちは、その気性や能力、仕事や仕事の方法、性格や知識や関心において千差万別だった。
共通点は、なすべきことを成し遂げる能力を持っていたことだけだった。

(解説)私のドラッカー・マネッジメントの師である、国永先生のドラッカー名言録16によれば、以下のように中小企業の経営者として、成果を上げるためになすべき事がらについて、以下のようにドラッカーの名言集の開設をしているのです。

「中小企業の最高責任者は、他の誰にも任せることのできない次の二つの課題に取り組む時間を必ず持てるように、自分の職務を構成しなければならない。
その一つは、『外部』向けの時間、すなわち、顧客、市場、技術のための時間であり、もう一つは、『内部(社内)』の基幹要員とじっくり会うための時間である。間違っても机にしばりつけられるようなことがあってはならない」

今回の引用はやや長いのですが、スモール・ビジネスの経営者にとって極めて大事なアドバイスを包含しているといえるのです。

ドラッカーがかねてから強調している、企業は「外部」によって活かされていること、したがって絶えず「表の風」に吹かれよということが、第一の時間に関する主張となって表れています。

そして、組織運営に当たっても、自ら社内のキーとなるスタッフのところに出向き、現場に自ら赴けという勧めです。

ドラッカー自身、かつてある百貨店のトップにコンサルティングを頼まれたときに、3日間、自ら売り場に立ったが、そこから得た理解と洞察は、社長や副社長の話よりもずっと意味のあるものだったと述懐していたのです。

そして、特に中小企業の場合は、人と金の両面で、大企業と違って限られた資源しか持っていないので、成果をもたらす分野に確実にその資源を注入して事業を展開しなければならないのです。

そのためには、各社のトップが、現場の動きへの鋭い嗅覚による独自の情報収集・処理、そして管理方式が必要であることを力説しています。

その一つとして、通常は「外部」のことをよりやかましく説くドラッカーも、中小企業に関しては、スモール・ビジネスの強みであるキー要員全員に関する野 心、願い、思考様式と行動様式、その強みと限界、その過去の業績と将来性をよく知るという利点をフルに活用せよと述べているのです。

しかし、そのためにもCEO(最高経営責任者)は、時間、特により自由な時間が必要なのです。

つまり、これこれといった用向きが決まっていない時間をとることであり、「問題」の処理にわずらわされない時間をとるのだと指摘しています。

特に中小企業の場合は、小規模ながらも、ハッキリと明示され、限定された分野での主導権を発揮し、確立するための明確な戦略の存在が不可欠なのです。

それなるがゆえに、「中小企業は巨人に鵜呑みにされて消滅する」と、この100年間にさんざん言われたことを見事ハネつけてきたとドラッカーは言います。

こうした権威者や専門家の予想は結局ナンセンスにしかすぎないとまで断じているのです。

中小企業は、100年前も、今も、ドッコイしたたかに生きている、とドラッカーは言います。

私も上記の指摘は身に染みていて、いかにお客さまのことを知ることが大切かを理解しています。

お客さまの言うことだけ、或いは要望すること(WANTS)ではなく、お客さまさえ、まだ十分分かっていない、深い潜在意識にある要望(NEEDS)に対応することの大切さを理解しています。

これを体系的に解決したのが、北米のIdeo社の開発したデザイン思考(Design Thinking)で、お客さまの観察を通してイノベーションを起こす手法なのです。

特に経営者にとって、外部のお客さま研究と内部のお客さま(従業員)研究は欠かせないのです。

次は、ドラッカー名言録21「最も重要なことから始めよ」より引用です。

成果をあげるための秘訣を一つだけ挙げるならば、それは集中(コンセントレーション、フォーカシング)です。

成果を上げるエグゼクティブは、最も重要なことから始め、ドラッカーは“ながら族”を嫌い、一時に1つのことだけを行えと言います。

集中が必要なのは、エグゼクティブの職務の本質と、人間の本質によるのです。

寄与・貢献を行なうための時間よりも、行なわなければならない重要な貢献のほうが多いからであり、それは現実を解明するのです。

行うべき貢献を分析すれば、まことに当惑するほど多くの重要な仕事が出てきます。

しかも、エグゼクティブの時間を分析すれば、真の貢献をもたらす仕事に割ける時間は、困惑するほど少ないことが明らかになるという矛盾があります。

いかに時間を管理しようとも、時間の半分以上は、依然として自分の時間ではないので、「時間は、常に赤字である」という名文句もここから導き出されてくるのです。

大事なことへの貢献に焦点を当てるほど、細切れではないバルクのまとまった時間をドカンと投入することが必要になり、単なる忙しさに身を任せるのではなく、成果を上げることに力を入れれば入れるほど、継続的な努力が必要となるのです。

真に生産的な半日、あるいは2週間を手にいれるためには、厳しい自己管理と、「ノー」といえるだけの不動の決意を必要とし、時には、心を鬼にして、断固として拒否しなければいけないこともあるのです。

さらに、例の強み論に立ち戻って、時間を効果的に活かそうとすれば、人間の強みを重要な機会に集中する必要性を認識するようになるのは、それ以外に、成果を上げる方法はないからです。

2つはおろか、1つでさえ、よい仕事をすることは難しいという事実が、どうしても集中を必要とすることをくどいように説くのです。

しかも「人間には、おどろくほど多様な能力があり、人間はよろず屋であり、気が散る存在である」として、その人間の多様性を生産的に使うためには、それらの多様な能力を、1つの仕事に集中することが必要であるのです。

あらゆる能力を一つの成果に向けさせるためにも、やはり集中が絶対的に必要なのです。

一度にたくさんの玉を操ることは曲芸ですが、そのような曲芸も、続けられるのはせいぜい10分程度です。

無理に続けようとすると、玉は落ちるというおもしろいたとえも出てくるのです。

もちろん、いろいろな人間がいることはドラッカーも認めていて、同時に2つの仕事を手がけ、よくできるという者もいます。

しかしそのような者でも、2つの仕事のそれぞれについて成果を上げるためには、まとまった時間が必要である。

しかし、3つの仕事を同時に抱えて、卓越した成果を上げる人はほとんどいないのです。

そこで、ドラッカー博士、お気に入りのモーツアルトが出てくるのですが、
彼はいくつかの作曲を同時に進め、しかも、すべて傑作だったのです。

しかし、彼は唯一の例外であり、バッハ、ヘンデル、ヴェルディは、多作ではあっても、一時に一曲しか作曲しなかったのです。

1つの曲をすませてからか、あるいはかかっていた曲を一時わきに置き、しまい込んでからでなければ、新しい曲にはかからなかったのです。

組織に働くエグゼクティブが仕事のモーツアルトとなることは、至難であるというのがドラッカーの主張であり、集中は、エグゼクティブがあまりに多くの仕事に囲まれているからこそ必要なのです。

なぜなら、一時に1つのことを行なうことによってのみ、早くよく仕事ができるからであると、あくまでもコンセントレーションを説くのです。

画像は、ラーメン学校の生徒さんの作品事例で、インパクトのある煮干しラーメンです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

▼ラーメン製麺機 リッチメン

ラーメン製麺機

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)

藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠 代表取締役。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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