ラーメン・そば・うどん屋開業・繁盛店を目指す|名言集 17-20 ピーター・ドラッカー解説(部分的な専門家を組織し能力を発揮させよ)

ラーメン学校の生徒さんの作品事例で、さまざまなネギを使ったインパクトのあるラーメン

 

 昨日は、本社でのラーメン学校の最終日であり、生徒さんの作品の最終チェックを行ないました。

今回は全体的に熱心な生徒さんが多かったので、生徒さんのチェックの時間をだいぶ延長し、私が帰社したのは、深夜になりました。

今回のように熱心な生徒さんが多ければ多いほど、私のモチベーションも上がり、内容も深くなります。

今回は難しいテーマの生徒さんがいて、時間も忘れ、熱心に取り組んだので、久しぶりに楽しい時間になりました。

内容が難しいと、簡単には解決しないので、私の探求心に火が付き、徹底的にやってやろうと思い、昨日も足りない材料(煮干しの中羽と大羽)があったので、 午後2時から高松市の業者まで買いに行って貰い、午後4時過ぎに材料を入手し、それからオーブンで焼き、試作を繰り返しました。

焼く温度と時間の調整、薫り高い香味油を作る場合の温度の設定も改めてよく分かりました

もう一人の難しいテーマの生徒さんは、サンフランシスコから来社し、完全なオーガニックを希望で、野菜スープだけのラーメンを希望していました。

ここでも、野菜によって適温で、適当な時間をオーブンで予め焼いていないと、野菜の雑味が出てしまうのです。

この場合でも野菜の種類の違いによって、オーブンで焼く温度と時間が異なるのです。

この様に、調理技術はどんどん進化しているので、日々、新しい技術、ノウハウの研究は欠かせないのです。

そして、昨日は、先日鹿児島へ出張した折に、訪問したラーメン学校卒業生の店を訪ねてみて、さまざまな問題があったので、今回のラーメン学校の最終日に参加して貰いました。

特にスープと盛り付け、商品力全体、コンセプトに問題点があったのです。

新しく店を開店するときには、やることがたくさんあるのですが、肝心なことが抜け落ち、大切でないことに力が入っていることが多いのです。

このようなお客さまの問題点を通じて、われわれは当社の課題を見つけることが出来るのです。

この生徒さんの課題も、先日鹿児島へ出張したので分かったのです。

その後の北海道への出張、明日は関東地区の客先訪問と、来週はソウルの客先訪問へと年末まで、各地の訪問を繰り返します。

現在、スイスとLAから来社している企業幹部の会社の72歳になるCEOは、年中世界中を出張(旅行)しているのです。

グローバル展開をしているので、CEOはビジネスに関する情報を探るために、世界中を出張、旅行しているのです。

現在、私は今でも毎回の経営講義、麺学校の生徒さんたちの作品作成の最終日に生徒さんの作品のチェックをしたり、経営講義で生徒さんたちと真剣勝負を行なっているのも、生徒さんたちの成功のためでもあるし、自分自身の進化のためでもあるのです。

生徒さんたちのお店訪問を繰り返しているのも、生徒さんたちのためであるし、私自身、当社自身のためでもあるのです。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「部分的な専門家を組織し能力を発揮させよ」です。

25.部分的な専門家を組織し能力を発揮させよ

我々は、一つの重要な分野で強みを持つ人が、その強みをもとに仕事を行えるよう、組織を作ることを学ばなければならない。
仕事振りの向上は、人間の能力の飛躍的な増大ではなく、仕事の方法の改善によって図られなければならない。
知識についても同じことが言える。
優れた知識を大量に持つ人を大量に手に入れようとしても、そのために必要な費用が期待できる成果に比べて高すぎる。

(解説)日々熱心に経営を行なっていると、常にさまざまな問題を抱えていて、その問題をドラッカーの名言集に当てはめて噛みしめてみれば、噛みしめてみるほど、心に響きます。

但し、難解な部分では自分が理解している理解が正しいのかどうか、心配になる事がありますが、その場合は、出来るだけたくさんのドラッカーの書物に触れて、正しい答えを引き出す必要がありそうです。

社内には、いろんな専門分野の組織があり、成果を期待して、幹部にその組織を委ねてみると、期待以上の成果を上げる人と、そうではなく、期待した以下の成果しか上げることが出来ない人がいます。

上記のように強みをもとに仕事を行えるように、取り計らっているのですが、リーダーとしての正しいリーダー・シップを身につけていないと、道を踏み外して、期待した成果が上がらないことが多いのです。

そして、成果の向上は人間の能力の飛躍的な増大ではなく、仕事の方法の改善によって図られなければならないとのことですが、ドラッカーは常に知識の進化、向上を求めているにも関わらず、この点については、むしろ仕事の方法の改善を求めています。

併せて、本文の名言集「24.業績を大幅に改善したいなら既存社員を育てろ」では以下のような説明をしています。

仕事や成果を大幅に改善するための唯一の方法は、成果を上げるための能力を向上させることである。
際立って優れた能力を持つ人を雇うことはできるし、あるいは際立って優れた知識を持つ人を雇うこともできる。
だが、いかに努力したとしても、能力と知識の向上に関しては、大幅な期待をすることはできない。
もはや、これ以上は不可能か、あるいはすくなくとも効果のあまりないような限界に達している。
新種のスーパーマンを育てることはできない。
現在の人間をもって、組織をマネジメントしなければならない。

以上より、ドラッカーは一般従業員ではなく、常に経営者層により重い要求をして組織マネッジメントのレベル・アップを要求しているのです。

いずれにしても、経営者層のレベル・アップこそ、大きく問われているのですが、社内を見回しても、社内の幹部スタッフの知識面だけではなく、精神面の進化を続けていくことの大切さ、難しさを常に感じます。

それにも、まずはトップ自らが識見を高め、レベルを上げ続けていくことが最も要求されているのです。

私のドラッカー・マネッジメントの師匠である、国永先生は、ドラッカー名言録22「知識は、本の中にはない」で、知識について以下のように説明を加えているのです。
 
知識は、本の中にはなく、本の中にあるのは情報のみである。

知識とは、それらの情報を仕事や成果に結びつける能力であり、そして知識は、人間、すなわちその頭脳と技能のうちのみに存在するというのがドラッカーの主張です。

さらにドラッカーは「知識は事業でもある」とも指摘し、物やサービスは、企業が持つ知識と、顧客が持つ購買力との交換の媒体であるにすぎないということも見抜いているのです。

そして企業は、人間の質いかんによって、つくられも壊されもする人間組織なのであり、労働はいつの日か、完全にオートメ化されるところまで機械によって行われるようになるかもしれないと言っているのです。

しかし、「知識は、優れた人間的な資源である」と知識の重要性はトコトン強調する。

また、人間能力に関しては、他者と同じ能力を持つだけでは十分ではなく、そのような能力では、事業の成功に不可欠な市場におけるリーダーの地位を手に入れることはできないのです。

そこで、他に抜きん出ること、すなわち、卓越性だけが利益をもたらすとし、さらに純粋の利益は、こうしたエクセレントな力でイノベーションを果たす革新者の利益だけであるともいう。

しかも経済的な業績は、すべてディファレンシェーション、すなわち差別化の結果であるとする。

したがって、差別化の源泉、および事業の存続と成長の源泉は、企業の中の人たちが保有する圧倒的に優れた独自の知識であると、再び知識という原点に戻ってくるのである。

さらにドラッカーは、「人間は知覚したいと思う者を知覚する」という知識と、人間の知覚についての重要な点を指摘する。

すなわち、人間の心は印象や刺激を受けると、すでに持っている期待の枠組みの中にそれをあてはめようとするからである。

すなわち見たいものを見ようとする、いわゆる「自己実現の予言」が作用するという。

こうした人間の心性ゆえに、人間の心そのものを変えさせようという試み、すなわち期待しているものを知覚させ、あるいは期待しているものを知覚させないようにする試みに対しては、すべて徹底した抵抗を受けると断ずる。

それを排除するにはまず、相手が知覚することを期待しているものを理解する必要がある。

その次に、これは期待とは違うという明白な合図、すなわち相手の心の連続性を中断するための強い衝撃が必要となる。

知覚するものが期待していたものと違うということを相手に徐々に理解させていくという漸進的な方法などでは、コミュニケーションが機能しない。

したがって、どうせやるならドカーンと一気にやれというすすめが導き出されてくる。

段階的な方法では、かえって、相手の期待を逆に強化してしまうだけでなく、これから知覚するものが期待していたものであるという誤った確信を深めさせるだけである。

したがって、コミュニケーションを成立させるためには、コミュニケーションの受け手が、何を見、何を聞きたがっているかを理解することが、まず送り手側に必要である。

そうしてはじめて、受け手の期待を利用できるか、いかなる期待を利用できるかを知ることができ、あるいは、断絶の衝撃、すなわちコミュニケーションの受け手の期待を木端微塵に粉砕するのです。

それによって、期待していないものが起こりつつあることを認めざるを得なくなるとして、知識の形成と破壊についての重要なヒントを投げかけてくれるのです。

以上はコミュニケーションの真髄の部分で、ほとんどのDMがゴミになっている原因は、お客さまとコミュニケーションが取れていないためです。

お客さまの心の連続性を中断するような、強い衝撃が与えられていないのです。

普段、安心領域の中で平凡に過ごしているお客さまの心を変え、自社の商品、サービスに導こうとすると、今までの意識に大きな衝撃を与えることしかないのです。

次は、「ドラッカーに学ぶ次世代の育成 得意なやり方で成果をあげる」についてです。

仕事のやり方は、強みや弱みと同じように与件であり、修正できても変更はできないのです。

ちょうど強みを発揮できる仕事で成果をあげるように、人は得意なやり方で仕事の成果をあげるのです。(ピーター・ドラッカー『明日を支配するもの』より引用)

文字として情報を取入れた方が理解しやすい人、音声で情報を聞いた方が理解しやすい人、等々、それは人によって様々です。

自分がどちらのタイプであるかは、ほとんどの人は認識しておらず、認識していないことによる害について、ドラッカー教授は、次のような具体例で説明してくれています。

元米国大統領のアイゼンハワーは、連合国司令官時代、記者会見での対応において高い評価を得ていましたが、連合国司令官時代のアイゼンハワーは、記者会見の前に必ず広報担当者から記者の質問を書面でもらい、内容をすべて掌握し、あらかじめ答えを用意していました。

ところが、大統領になってからのアイゼンハワーは、連合国司令官時代の高い評価は嘘であったかのように酷評されたのですが、大統領就任以降、記者会見の前 に、記者会見の質問を事前に書面したものを確認することをしなかったため、記者会見において、リアルタイムに投げられる数々の質問に対しての彼の対応は、 記者の期待を満たすものではありませんでした。

これは、彼自身が、自分は「読み手」であり「聞き手」ではないということを自覚していなかったために起ったことです。

一方、ケネディ大統領は、打ち合わせする際は、事前に、補佐役に対して、資料を要求することを常としていました。
彼は、自分自身が、「読み手」、つまり、“読んで理解する人”ということを認識していました。

即ち、人は得意なやり方で仕事の成果をあげるので、自分の得意とするところを理解することが重要なのです。

画像は、ラーメン学校の生徒さんの作品事例で、さまざまなネギを使ったインパクトのあるラーメンです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

 

 

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