本日は3日で、正月休みも明日までになりました。
坂出駅の亀城庵は、例年の通り、元旦だけが休みで、昨日から営業を開始していましたが、正月のためにスタッフが大幅に不足し、大和のスタッフたちが何人も応援に駆け付けていました。
そして、11時の開店ともに、即、満席になっていました。
昨年までは、例年、正月の間はスタッフの数が足りないので私も応援に入っていたのですが、幹部の人たちの計らいで、今年は幹部の人たちが応援に入り、私が入らなくて良くなったのです。
そのお蔭で、今年は私自身のやらなければいけない仕事に、正月休みの間に取り組めるのが、非常に有難いのです。
亀城庵を開店したのは14年前で、その頃の私は、亀城庵の中で早朝から深夜まで働いていたのです。
まさしく、肉体労働者であり、身体を駆使しての仕事であったので、体調も良く、健康体だったのです。
健康のことだけを考えると、亀城庵の中で働くような身体を一日中使っている仕事の方がデスクワークよりはるかに身体に良いことを体験しています。
そして、私の次の夢は、綾南にある、長く遊ばせている1500坪の工場用地で農業を行なうことで、採れた野菜、果物を給食に使おうと思っています。
農業のような太陽の下で、身体を使い、汗を流すような自然な身体の使い方も日々の生活の中に取り入れると、どれだけ身体と心が活性化するか分かりません。
それを企業経営の中に取り入れられたら、素晴らしいことであり、人間としての自然な働き方を日々の仕事の一部に取り入れたいと思っています。
知識労働者のほとんどは、デスクワークなので、デスクワークの人たちにとって、適度な運動は健康維持のためにも欠かせないのです。
やはり、人間にとっては、身体の運動と頭の運動のバランスは重要なのです。
私は、20年位前より、それまでの手書きから、PCを使った仕事に切り替えていますが、手書きも手と指を使い、思考をしますし、PCの場合も手と指を使って思考するので、思考するには、素晴らしい道具であると思います。
そして、指を動かすのも脳の活性化には良いことだと思います。
手書きと比べてPCの場合は、検索機能が大変便利で、過去書いたものを探す場合に、非常に楽に探せるのと、一旦、入力しておくと使い回しが出来るので、たいへん便利なのです。
PCは私にとって、手離せない、大切な思考のツールになっています。
但し、PCの場合は手書きと比べて、絵を書くのが難しいので、絵を書く場合は手書きに頼らざるを得ないのです。
昔は算盤を使うのが当たり前であったように、現在はPCを使うのが当たり前の時代になりました。
私も1995年のウインドウズ95発売と共に、全社にPCを導入しましたが、私自身はNEC98の時代からずっとPCを使っていました。
ある程度、早期から取り組んでいて良かったと思います。
本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「反論がない意見は保留する」です。
48.反論がない意見は保留する
未来に何かを起こすには、勇気を必要とする。努力を必要とする。
信念を必要とする。決定のためには、いろいろな案がなくてはならない。
ただし、可・否の二案だけでは不足だ。
決定しないという決定もあることを忘れない方がいい。
反対論がない場合には結論を出してはならない。
勇気と勉強に不足があれば、反対論は出ない。
(解説)普通の会議では、反対論が出ないと結論を出すのですが、ドラッカーは結論を出したらいけないとしているのです。
以前の名言集で、セコム創業者の飯田さんを取り上げたことがありますが、彼も会議の議案の決定に関して、以下のような過激な考えを持っていました。
「部下が全員反対したことをやり、全員賛成した案件は考えなおす、私は決して物わかりのいいタイプではありません。
会議で私が提案したことを部下が全員反対したら、よし、やってやろうと考えます。
逆に、部下が全員賛成した案件については、ちょっと待てよと思ってしまいます。
部下の意見におもねることはしないから、物わかりのいい上司ではありません。」
「未来に何かを起こす」ということは、往々にして、現在の居場所の心地よい安心領域から抜け出すことを意味します。
心地良い、安心領域から抜け出すには「勇気」、「努力」、「信念」が必要になるのです。
心地よい、安心領域から抜け出さようなアイデアを出された場合、ほとんどのスタッフは反対し、一部のスタッフは反対もしないし、賛成もしないのです。
肝心なことは、反対するにも、賛成するにも、「勇気」、「努力」、「信念」を持っているかどうかなのです。
だから、セコムの飯田さんのように、過去の安心領域から抜け出さなければいけないような判断を下す場合に、ほとんどの関係者は反対しても、厳しい判断を下さなければいけないのです。
従って、反論がない場合は、結論を出さない選択肢の保留もあり得るのです。
どれだけ、当事者たちが真剣に勇気を持ち、努力し、信念を持って決定に参加しているかどうかが大切なことなのです。
もっと言えば、会議の参加者たちがどれだけ当事者意識を持ち、会議に臨んでいるかが問われます。
だから、心地よい安心領域から抜け出そうとするような議案を決定する会議の席で侃々諤々の議論が出るのは当たり前で、出ない方が不思議なのです。
経営者は往々にして、スタッフのアイデアを引き出し、会議を有意義なものにするために、場合によっては不都合と思われるような議案も提出します。
当社の年末での経営会議の席のことです。
現在、当社の麺学校は、うどん、蕎麦、ラーメンと3つの学校を開校していますが、最近、私が特に感じるのは、女性の参加者の少ないことであったのです。
そこで私は、女性専用の学校を提案しました。
すると、これに一番反対したのは、男性スタッフではなく、女性スタッフだったのです。
反対する女性たちの意見を聞くと、もっともな部分もありましたが、安心領域から抜け出すためには、少しでも可能性が見える部分にはチャレンジが必要であると思い、このプランを押し通しました。
たいへんな議論になりましたが、そこでたまたま出てきたアイデアが、「ユニバーサル麺学校」で、うどん、そば、ラーメン、パスタの4種類の麺を教える麺学校の開校であったのです。
もし、女性たちだけの麺学校のアイデアを激しく議論していないと、出て来なかったアイデアだったのです。
このように、わざと反対意見が出て来て、激しい議論になるような会議に仕向けて行くことにより、参加者の頭が活性化して、面白いアイデアが出てくる可能性が高まるのです。
だから、トップが常に心がけておかねばならないのは、「勇気」、「努力」、「信念」であり、トップ以外についても「勇気」、「努力」、「信念」を持ったスタッフの数が増えれば増えるほど、その組織は活性化していると言えるのです。
当社の場合も、私以外のスタッフの少しの女性スタッフたちが「勇気」、「努力」、「信念」を持ち、いつも会議に臨んでいますが、今年の課題はこの数を増やし続けることです。
ドラッカーは「勇気と勉強に不足があれば、反対論は出ない。」と指摘していますが、まったくその通りで、いかに参加しているスタッフたちが、当事者意識を持ち、勇気を持ち、常に学んでいるかが問われるのです。
私が最終学歴の高松高專を卒業したのは、46年も前になりますが、学校時代を振り返っても、学校の先生方から、学ぶことは生涯続くと教えられたことはなかったと思います。
そして、ほとんどの同級生たちは、学校を終えたら、学びは終わったと思って学校を巣立って行ったと思います。
しかし、たまたま、学生時代は熱心に運動に打ち込んでいて、真面目に勉学に打ち込んでいなかった私は、川崎重工に入社した20歳以降、人が変わったように勉学に打ち込んだのです。
そして、今日に至っていますが、なぜか、川崎重工時代に学び続けることの大切さと、学ぶことの面白さを理解出来たような気がします。
熱心に学び続けることにより、日々の仕事が面白くてたまらなくなったのです。
今朝も朝早く起きて、瞑想の後、ドラッカー・マネッジメントに取り組んでいますが、学ぶこと自体が面白いし、楽しいのです。
だから、私自身の拙い体験からしても、打ち込むことにより、面白くなり、楽しくなるのです。
同時に、これから私の後に続くスタッフたちにも、同じような面白さを体験させたいと思っています。
画像は、昨日の開店時の亀城庵の玄関の様子です。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。