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ラーメン屋開業・うどん屋開業・そば屋開業で繁盛店を目指す|名言集 17-61 ピーター・ドラッカー解説(時間管理こそすべて)

ラーメン開業にも役立つ企業文化、使命、コンセプト、戦略を木に例えて、分かり易く図解

昨日のセミナー・タイトルは、「豊かな人材を育成する店舗風土の方程式」で、ご参加されたお客さま方は、一昨日同様、熱心な方が多い、楽しいセミナーでした。

私の後に登場した、補助金のコンサルタントの庄司さんのセミナーも、時流にピッタリ合った、面白く、かつ実務に役立つセミナーでした。

私も参加して聞いてみたのですが、創業支援の補助金も充実していて、新規に開業するのにいろんな補助金が用意されているのに驚かされました。

特に女性の開業と、シニアの開業に関しては、若い男性の開業よりもはるかに優遇されているそうです。

来週のドリームスタジオ大阪、来月の名古屋、高崎でも庄司さんにこのテーマのセミナーをお願いしているので、興味ある方はぜひ、役立つと思います。

⇒ イベントはこちらをご覧ください

庄司さんの話によれば、中小企業にとって、1千万円の純利益を上げるのは、並大抵ではないのですが、補助金は返済が不要で、丸ごと貰える資金なので、経営には大きなインパクトがあるのです。

庄司さんによれば、このような補助金を政府が用意しているのは、補助金により、事業主が成功すれば、企業は税金を払えるようになるので、税金を増やすための先行投資としての補助金の意味あいが大きいのだそうです。

政府も税金を徴収するために、先に与えることを実行していたとは驚きました。

確かに当社も過去、何度か、補助金の交付を受けて、経営に貢献してきたのは事実であり、その結果、以前にも増して税金を沢山払っているのです。

庄司さんは大学を卒業した後、外資系企業で勤務し、その後、実家が酒屋であったので、酒の販売をネットで立ち上げ、ネット販売で大成功した結果、ネット・マーケテイングの依頼が多く、酒の販売は親族に任せ、コンサルタントになったそうです。

ウエブ・マーケテイングのコンサルタントとして、いろんな企業をコンサルしていると、ウエブだけの話で済まなくなり、経営コンサルタントにならざるを得なくなり、その折に、補助金にも関わるようになり、補助金のコンサルを行なうようになったとのことです。

従って、庄司さんの本業はウエブ・コンサルタントなのです。

私も元々の本業は機械工学であり、エンジニアなのですが、今やっていることは、当初の専門分野とは全く異なる分野に取り組んでいるのです。

私の場合は、元々の専門分野は、機械工学だから、機械の仕事しかしません、と、言っていたら、仕事が無くなっていた可能性があったのです。

お客さまのニーズと時代の大きなトレンドに合わせて取り組んでいると、いつしか今のようになったのです。

例え、苦手な分野でもやらなければ、生きていけなかったのです。

しかし、打ち込んでみると、苦手であった分野が苦手でなくなり、むしろ楽しい、天職と思えるような仕事になったのです。

だから、私はどんな仕事であっても、世間の秩序に反していない限り、打ち込んでいけば、必ず、楽しくなり、遣り甲斐が生まれてくると思っています。

世の中に役立ち、正しいと思えることに真摯に打ち込むことはたいへん意味があることであり、ビジネスはすべてこれに尽きるのではと思います。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「時間管理こそすべて」です。

68.時間管理こそすべて

時間は最も乏しい資源であり、それが管理できなければ他の何事も管理することはできない。
Time is the scarcest resource, and unless it is managed, nothing else can be managed.

(解説)他の資源と違い、時間は一度失うと2度と取り返せない、唯一の資源です。

私もこの歳になって感じるのは、時間管理の大切さを訴えたドラッカー自身が96歳まで元気で活躍した事実です。

時間の大切さを理解していたので、時間管理、体調管理、健康管理等、自分自身の自己管理が出来たので、96歳まで元気で活躍出来たのではと推測します。

平均寿命よりはるかに短い寿命でこの世を去るほとんどの人たちは、自己管理の苦手な人たちだと思います。

時間管理は、自己管理の最もベーシックで重要な部分であると思います。

96歳まで元気で活躍するのと、60歳定年でその後、のんびりするのでは、人生で出来ることがまったく異なるのです。

私も60歳を過ぎて感じることは、私が小さい頃は、60歳と言えば、お爺さんのイメージがありましたが、現在は60歳を過ぎても、40歳、50歳代と変わることはほとんどありません。

元気良さ、体力、思考力、どれをとっても、ほとんど変わらないのです。

体力にしても、今年の元旦には徹夜したり、1月7日以降に13日間かけて、若いスタッフたちと一緒にヨーロッパの5ヵ国を駆け巡り、その後すぐに東京支店でセミナーを行なったりと、若いころとぜんぜん変わりません。

唯一変わったのは、若いころはまだまだ先の時間が長いと思い、今ほど、時間を大切にしていなかったことで、最近になればなるほど、時間の大切さを実感するようになったのです。

多分、ドラッカーも96歳まで生き、完全燃焼の人生を送ったので、人よりも余計に時間管理の大切さを理解していたのではないかと思います。

私も多分、これから毎年、1年ごとに余計に時間の大切さを意識するはずです。

だから、シッカリと完全燃焼して長命に生きた人ほど、時間の大切さを自覚しているはずです。

そして、96歳まで元気で頑張ることが出来たのは、時間管理も含め、自己管理、健康管理が出来た人だったはずであり、96歳まで頑張って、時間管理の達人であったドラッカーは時間管理について、以下のように厳しい指摘をしているのです。

「時間をマネジメントできない者は、他のなにものもマネジメントできない。」「成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。時間が何にとらわれているかを明らかにすることからスタートする。」(プロフェッショナルの原点)

以上のようにまずは、自分自身の時間のマネジメントからスタートなのです。

「ドラッカーの時間管理」(ドラッカー名著集1 経営者の条件より引用)は、以下のような3ステップの順序になっているのです。

1).時間を記録する(日々、実際に用途ごとに、使っている時間を正確に記録すると、いかに今まで、思っていたことと実際が異なるかということが分かる)
2).時間を管理する(記録した時間を分類整理して、やらなくても困らない仕事を洗い出す)

3).時間をひとまとめにする(やらなくても良い仕事を切り捨てて、残った時間をまとめる)

われわれは、過去からの慣れで、今までは重要であったのですが、既に重要でなくなっている仕事とか、やらなくて良い仕事に取り組んでいたりします。

従って、常に自分自身の仕事の棚卸は大切な作業であり、自分でなければ出来ない仕事を優先しますが、一方で、自分でなければ出来ない仕事を減らし続けることが大切です。

未だ、私も経営講義とか、私自身でなければ出来ない仕事をだいぶ抱えていますが、これを徐々に後輩に譲っています。

そうするためには、後輩の進化を早く促すことは欠かせないのです。

次は残った仕事の優先順位付けで、「優先順位決定の法則」(仕事の哲学引用)では次のように指摘しています。

1).過去ではなく、未来を選べ(過去に終わってしまっていることではなく、未来の可能性の高いものから選ぶ)
2).問題ではなく、機会に焦点を合わせよ(問題解決ではなく、可能性を見つけるようにする)
3).横並びではなく、独自に方向を決めよ(他を真似たり、他に合せるのではなく、常に独自の方向を見出す)
4).無難で容易なものではなく、変革をもたらすものに照準を合わせよ(リスクを避けるのではなく、イノベーションを起こす可能性にあることに、リスクを思い切り取ってチャレンジする)

時間管理は難しくないので、誰でもその気になれば、簡単に出来るのですが、意識してやらないと出来ないのです。

私も時間管理で実行しているのは、出来るだけ細切れの時間ではなく、大きい塊の時間を空けておき、大切なことを行なうための余裕ある時間を作るようにしているのです。

例えば、新しいアポイントを週のうち、空いている部分に入れるのではなく、既に予定がある程度詰まっている日の空いている時間に敢えて詰め込むのです。

そうすると、その日は朝から晩までぎっしりと、アポイントが入り、自由になる時間がなくなります。

その代り、それ以外の日をぽっかり空けてしまうことが出来るのです。

そうすると、急な出張が発生しても、出張することが出来るし、何か、時間のかかることに取り組むことが出来るのです。

従って、詰め込む日と、空けておく日を明確にすることにより、時間の有効活用が出来易くなるのです。

それと時間の有効活用の一番のポイントは朝の時間の有効活用で、朝の3時とか、4時に起きれば、朝の静かで誰にも邪魔されない時間を有効に活用することが出来るようになります。

先日もヨーロッパ出張の折は、夜、遅くなっても翌朝は必ず3時に起きていたので、本社とメールで連絡しながら、出張中でもいろんな取り組みが出来たのです。

そして、細切れの時間では、余り深い思考の要らない、ルーチン・ワークを行なうのです。

すると、細切れの時間を集めれば、1年間では相当な時間になります。

従って、本当に成果を上げようと思うと、時間管理からスタートしなければいけないのは、非常によく分かります。

そして、時間管理も一生の仕事として、常に自分独自の方法で、改善を行ない続けるのも大切なことであると思います。

画像は、昨日の私のセミナーの様子で、企業文化、使命、コンセプト、戦略を木に例えて、分かり易く図解にしたものです。

経営は責任であることが、改めてよく分かります。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)

藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠 代表取締役。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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