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うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「愚かさの違い、判断としての起業家戦略」

昨日のフーデックスの様子で、本日が最終日で、当社は7号館に出展し、スタッフたちが張り切ってやっていました。

本日のテーマは「インターネットの影響は広範」です。

先ず最初に、当社のラーメン学校の卒業生で、ブータン人のツエリンさんが、故国、幸せの国「ブータン」でラーメン店を開店しようとしているのです。

真面目な青年で、ラーメン学校参加中も非常に熱心な生徒さんであったので、微力ながら応援させて戴こうと思っていますが、ブータン並びに、ツエリンさんのビジネスに興味のある方はぜひ、よろしくお願いします。

昨日は朝から東京支店の孟さんの運転で、当社が出展している幕張のフーデックスに行ってきました。

以前は、フーデックスを初め、ビックサイトで開催される、ホテルレストランショー等の大きな展示会にたくさん出展していたのですが、だんだんと費用対効果が薄れてきたので、最近は余り出展していなかったのです。

久しぶりに出展してみると、やはり国内の来場客数は以前よりさらに減少し、現象の一途を辿っていることが、来場者の人種と広大な駐車場の駐車台数より判断出来るのです。

このような展示会は、われわれのような機器メーカーにとって多くのお客さまに、当社のことを認知して貰う絶好の機会であるのですが、このような多くのお客さまに認知して戴く方法が、だんだん変化してきているのです。

創業のころは、このような展示会の出展と併せて、月刊食堂のような専門雑誌への広告掲載が主な宣伝方法でした。

ところが、時代の変遷と共に、最も効果がなくなってきたのが、専門雑誌への広告掲載で、これの最も大きな原因がインターネットの発達です。

インターネットの発達により、いつでも即、われわれのようなメーカーのHPにアクセスできるので、雑誌への広告での効果が急速に減少したのです。

同様に、展示会効果もだんだんと減少してきたのです。

インターネットは、われわれのようなビジネスも大きく変えてしまい、社内にインターネットの担当者を置かなければいけないような状態になっただけでなく、インターネットの専門チームを作らなければいけなくなったのです。

インターネットでの情報の発信もさらに複雑化し、最初はPC対応であったのですが、急速にスマートフォーン対応でなければいけなくなり、HPの作り方も急速に変化をし続けているのです。

さらに静止画像から動画になり、U-Tubeの活用が当たり前になってきて、動画の活用が当たり前になってきているのです。

われわれの業界でも、性能の良い機械を作ることは当たり前で、その上で多くのお客さまに出会うための、ありとあらゆる対策を立てていかないと、時代に取り残されてしまい、インターネットの時代に対応するために、社内の仕組みを変えてしまわなければいけないのです。

これはわれわれの業界の話ですが、われわれの業界だけでなく、麺専門店業界もまったくどうようで、インターネット時代になり、要求される内容が大きく変わっているのです。

例えば、うどん店であれば、以前はうどんが美味しいだけで成功していた時代であったのですが、最近ではうどんが美味しいのは当たり前で、併せて、店舗作り、サービス・レベル、盛り付けのきれいさ等々、さまざまな要素が重要になり、ビジネス自体が非常に複雑になっているのです。

まさに「飲食ビジネス=飲食×アート×サイエンス×ユーモア×哲学」になり、飲食ビジネスが非常に複雑なビジネスになってきているのです。

料理の美味しいのは勿論ですが、その他の要素も、同時に非常に重要になっていることは間違いないのですが、ほとんどのうどん蕎麦店、ラーメン店を志す人たちには、認識されていないのです。

当社も40年間の実際の経験を通じて、さまざまな取り組みを行なった結果、広告宣伝方法が時間の経過とともに、大きく変化してきたのです。

これからも、当社の公告宣伝方法は大きく変わり続けると思いますが、同時に麺専門店にとってのお客さまへのアピール方法もさらに変わり続けるのです。

このことを新規に始める方がたも、すでに開業している人たちも理解し続け、進化しづけることが必要であるのです。

飲食店の場合は、毎日少なくともある程度のお客さまが必ず店舗を訪問しているので、当社のような広告宣伝は一切必要ないのですが、必要な要素が大きく変化し続けるのです。

同時に商品自体のイノベーションも必要で、それ以外の部分のイノベーションも重要であるのです。

今回のツエリンさんが、資金を集める方法として取っている方法がインターネットを使った「フィンテック」と呼ばれている方法ですが、このような資金獲得方法も進化を続けているのです。

丁度1年前の昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。

◆愚かさの違い

価値戦略の例は、多少なりとも頭を使えば、誰でも同じ戦略を考えるのではと、当たり前のことに思われるかもしれないのですが、理論経済学の父デヴッド・リカードは、「利益は、賢さの違いからではなく、愚かさの違いから生まれる」と言い、まさに起業家は、自らが賢いからではなく、ほかの者が何も考えないから成果をあげることが出来、何も特別なことではなく、わかりきったことで、成果をあげるのですが、それでは、これらの例が示すように、顧客が何を買うかを考える者は、必ず勝てるにもかかわらず、それは稀にしか見られず、しかも実際には、競争になることさえないのはなぜかと言えば、理由の一つは、経済学とその価値論にあり、たしかにあらゆる経済学が、顧客は製品ではなく、製品が提供するものを買うというのですが、経済学は、製品の価格以外のこと、すなわち顧客が製品やサービスの所有や占有のために支払うものとしての価格以外のことについては、いっさい言及しなくなり、製品が顧客に提供するものについては、2度と触れず、不幸なことに、製品やサービスの供給者は、この経済学に従うのです。

たしかに「製品AのコストはXドルである」ということには意味があり、あるいは「生産コストをカバーし、かつ資本コストをカバーして適切な利益を計上するにはYドルを得なければならない」ということにも意味があるのですが、「したがって顧客は、製品Aに対し現金Yドルを支払わなければならない」ということにはならず、正しい言い方は、「顧客が製品に対して支払うものとして、われわれにYドルをもたらさなければならないのですが、顧客がいかに支払うかは顧客次第であり、製品が顧客のためにできること次第であり、顧客の事情に合うもの次第であり、顧客が価値とするもの次第であるのです。」でなければならず、単なる価格を超えたものとしての価格設定が必要であり、価値の概念が必要であるのです。

以上の考察のほかに、多くの人たちと一握りの成功者を分ける一つのものは、実行するかどうかであり、ほとんどの人は、分かっているのですが、実行しないだけであり、実行した一握りの人だけが成功を手にすることが出来るのです。

例えば、経営講義ではいつも、トップを目指す大切さを話しているのですが、ほとんどの生徒さんは頭ではたぶん、その重要性は分かっていると思いますが、実際にトップを目指す人はほとんどおらず、また、筋トレの大切さを理解している人は多いのですが、ほとんどの人は実行しなく、身体に良い食事を摂ることの大切さを理解している人は多いのですが、これもほとんどの人は実行しないだけであり、成果を得ることが出来るかどうかは、実行するかどうかだけの差であったのです。

キング・ジレットは、40年にわたるひげそり市場の事実上の独占を行ない、小さなハロイドを、10年後に売り上げ数十億ドルを誇るゼロックスに変え、GEに対し蒸気タービン市場における世界的リーダーの地位を与えたものも、価値の創造とその4つの戦略で、これらの企業は、いずれも大きな利益をあげつづけ、それらの利益は、彼らが自ら得たものであり、顧客に満足を与え、顧客が買いたいものを提供したこと、彼らの支払う額に見合うものを提供したことによって得たものであるのです。

読者の多くは「マーケティングの初歩にすぎない」と言うかもしれないのですが、そのとおりであり、マーケティングの初歩以外の何ものでもなく、顧客にとっての効用、顧客にとっての価格、顧客の事情、顧客にとっての価値からスタートすることが、マーケティングのすべてであり、40年間にわたってマーケティングが説かれ、教えられ、信奉されながら、実行する者がなぜあまりに少ないのは、ドラッカーにも説明できないのですが、起業家戦略の基礎としてマーケティングを行う者が、産業や市場におけるリーダーシップを、直ちに、しかもほとんどリスクなしに手に入れているという事実は残るのです。

◆判断としての起業家戦略

起業家戦略は、イノベーションや、起業家としてのマネジメントと同じように重要であり、これら3つのものが一体となり、イノベーションと起業家精神が生まれ、利用しうる起業家戦略はかなり明確であり、種類もあまり多くはないのですが、それは、イノベーションや、起業家としてのマネジメントに比べて若干具体性に欠けるのですが、イノベーションの機会がどこにあり、いかに分析すべきかは、優れて明らかであるのです。

既存企業や社会的機関に、起業家精神を発揮させるための正しい原理と方法、間違った原理と方法もきわめて明らかであり、ベンチャー・ビジネスが行うべきことや、行うべきでないことも明らかであるのですが、いかなるイノベーションにいかなる起業家戦略を適用するかの判断には、大きなリスクが伴い、ある種の起業家戦略は、ある種の状況に最適であり、たとえば、私が起業家的柔道と呼んだ戦略は、主導的な地位にある企業が自己満足の状態にあるとき、うってつけの戦略となり、起業家戦略のそれぞれに特有の利点や限界も明らかであり、起業家戦略というものが、顧客にとっての効用や価格、顧客に特有の事情や価値からスタートするとき、成功の確率がきわめて高いことも明らかであるのです。

イノベーションとは、市場や社会における変化であり、それは、顧客に対しより大きな利益をもたらし、社会に対しより大きな富の増殖能力、より大きな価値、より大きな満足を生み出し、イノベーションの値打ちは、顧客のために何を行うかによって決まり、同じく起業家精神も、つねに市場志向、市場中心であるのですが、起業家戦略は意思決定の分野に属し、したがってリスクを伴ない、それは直感や賭けではなく、とはいえ、厳密な意味での科学でもなく、それは判断であるのです。

今まで学んできた起業家戦略を行使するには、深い学び、豊富な経験による直観力、努力、忍耐も必要とし、経営者としての能力を総動員しなければならず、マネッジメントの達人の域に到達している人たちは、ドラッカーが展開しているマネッジメント理論、マーケテイング理論、イノベーション理論を手足のように、自由自在に使いこなし、ビジネスに大きな成果を残しているのです。

世界に大きな衝撃を与え続けた、アップルのステイーブ・ジョブズも企業家戦略をフルに使いこなしていたことが理解出来、われわれがまだ、期待以上の成果を上げることが出来ていないのは、起業家戦略を使いこなせていないだけであり、理解度がまだ足りないだけであり、まだまだ理解の深さが足りないことが分かり、併せて、われわれ経営者に深い学びを与え続けてくれるドラッカーの素晴らしい遺産に深く感謝したいと思います。

画像は、昨日のフーデックスの様子で、本日が最終日で、当社は7号館に出展し、スタッフたちが張り切ってやっていました。

試食の時は相変わらず長い列が出来るのですが、それ以外は、お客さまの数は多くないのです。

全館のすべてのブースを見て回り、その後、三重県の親しいお客様が都内で、出店している店舗のチェックに伺いました。

帰りに日本橋を通って帰ると、夜景がパリの街並のようにきれいになっていたのに驚きました。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)

藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠 代表取締役。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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