本日のテーマは「麺学校が日本文化を世界に広める」です。
来週22日(火)から24日(木)までの3日間、ドリームスタジオ東京で、恒例のパワーアップ・イベントを開催し、私のセミナーも現在の時流に合わせ、多くの方の悩みである、次の3つ(①これであなたも悩まない、究極の人手不足解決法はこれだ!、②麺専門店の事業計画書作成&物件選び&レイアウト作成のポイント大公開!、③究極の売上対策!)を用意しましたので、ぜひ、ご参加ください。
※本イベントは終了となりましたが、今後も定期的にイベントを開催しております。最新情報は下記のURLから
https://www.yamatomfg.com/special-noodle-events/
さらに、ラーメン学校に関する追加のお知らせです。
常に当社のラーメン学校は満員で、入学希望者がなかなか入学出来ないとの話をよく聞くので、来月4月の本社のラーメン学校は、いつもは、うどん学校とラーメン学校を組み合わせているところを、急きょ、ラーメン学校を連続2回実施するようにしました。
そのために、少し定員に余裕が出たので、今であれば、即、人気の高い、当社のラーメン学校に入学することが出来ますので、ご希望の方は、ぜひ、このチャンスをご利用下さい。
ラーメン学校卒業生のブータンのツエリンさんが立ち上げている「ブータン・ラーメン・プロジェクト」の件は、ブータン出身のツエリンさんにブータンでの日本のラーメン文化を広げて欲しいので、私と当社も応援していますので、皆さまのご協力を宜しくお願いします。
(https://www.facebook.com/BhutanRamen/?fref=ts)
昨日は本社での経営講義でしたが、今回の生徒さんも出身地が外国の生徒さんで、中国、韓国の生徒さんが多かったのですが、顔立ちも日本人と変わりなく、言葉も日本語がたいへん流暢で、日本人だと言っても、おかしくない生徒さんが多く、反対に純粋な日本人が少ない、珍しい経営講義でした。
顔立ちが日本人にそっくりで、日本語を流暢に操る人たちが、日本の麺文化である、うどん店、ラーメン店を世界中に広めようとしているのです。
顔立ちも言葉も日本人と変わりなく、どこから見ても日本人のような人たちが、世界中で日本の麺文化を広めるようになれば、幾ら日本人であっても日本人としての本来の良さ、違いを持たないと、海外で、日本の麺文化であるうどん店、ラーメン店で勝負しても勝てない時代が来るようになると思いました。
現にロンドンで人気ナンバーワンの和食の店は、オーナーがインド人で、厨房には日本人シェフがゼロで、厨房で働いているシェフのほとんどは、ニュージーランド人で、細かい部分まで行き届き、日本人シェフ以上に、われわれが創造出来ないような素晴らしい料理を提供し、多くのお客さまを魅了して、驚くような売上を上げているのです。
併せて、彼らが日本人以上に、多彩な日本文化の深い研究を行ない、日本のことを理解するようになれば、普通の日本人は太刀打ち出来ない時代になると思いました。
最近は、世界各地で日本の伝統的な思想、大和魂とか、禅の世界にのめり込む若者が増え、剣道とか、柔道は当たり前で、古武道等を研究しているのも、日本人より外国人の方が多い時代になってきていて、日本人が日本の本来の良さを理解しないで、海外の若者が日本の伝統的な文化の研究を行なうようになり、ますます日本人が日本の古来からの伝統の良さを忘れてしまっているのです。
私は、当社の麺学校を運営しながら感じるのは、麺学校で教えることは、単に麺を作るテクニックだけではなく、マネッジメントは勿論、日本の伝統的な文化を伝え続けるのも、当社の麺学校の使命であると思えるようになってきたのです。
従って、麺学校の経営講義では、授業の最初と最後には、昔ながらの日本の伝統的な規律を伝える、「起立!」と「礼!」で始まり、「起立!」と「礼!」で終わるのです。
これからは、われわれ講師陣がもっと日本の伝統文化を理解し、麺学校の中で、単に麺にかかわる部分だけではなく、更に日本の伝統文化全般の良さを、生徒さんたちに教えることが出来るような麺学校にしたいと思います。
そして、当社の麺学校では、日本の伝統の良さと併せて、麺作り、スープ、かえし、元ダレ、香味油、トッピング作り等の料理部分では、勘に頼らない、当社オリジナルのデジタル・クッキング、そしてマネッジメントはドラッカー・マネッジメントをベースに最新のマネッジメントの仕組みを取り入れ、麺打ち職人ではなく、麺専門店の経営者を育成し、世界中に送り出しているのです。
そして、当社のラーメン学校の自慢は、卒業した生徒さんたちが業界で大活躍していることで、国内でも食べログ上位に多くの卒業生が頑張っていますが、海外でも多くの生徒さんが、その国での人気の高い麺ビジネスとして、多くの生徒さんが成功しているのです。
これからも、当社の麺学校は、あらゆるレベルを高め続け、質の高い麺学校を運営し、多くの生徒さんたちを世界の麺市場に送り出し続けるのです。
丁度1年前の昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。
「大学と病院の例」
起業家精神とは、経済的な組織に限定されるものではなく、起業家精神の歴史において、近代的な大学、とくにアメリカの大学の創設と発展に勝る例はなく、西洋における近代的な大学は、ドイツの外交官ヴィルヘルム・フォン・フンボルトが構想し、ベルリン大学を創設し、その60年後、ベルリン大学が頂点に達した1870年頃、大西洋を隔てたアメリカでも、社会改革の旗手としての大学というフンボルトの考えが実現し、その後の30年間において、名だたる学長が次々と現れ、アメリカ型の新しい総合大学を創設し、1世紀前にベルリン大学が、学問研究の分野で世界の指導的地位をドイツにもたらしたように、第1次世界大戦後、その地位をアメリカにもたらしたのです。
第2次世界大戦後、起業家精神にあふれた教育界の人たちが、NYのペイス大学、フェアレイ・デイキンソン大学、NY工科大学、ボストンのノースイースタン大学、西海岸のサンタクララ大学、ゴールデン・ゲート大学のような新しい都会型の私立大学をつくり、近年アメリカで最も成長した高等教育機関が、それら新しい型の大学であり、講義そのものは以前とあまり変わらなかったのですが、対象が異なり、高校の新卒者よりも、すでに働いている人たちを対象にし、寄宿舎に住み、週5日、9時から5時まで講義に出る昔ながらの学生ではなく、自宅に住み、夜間の授業に出てくる大都市の成人に的を絞り、伝統的な大学生よりも、多様な生活背景を持つ種々雑多な学生を対象にし、それらの大学は、市場の変化、すなわち学位が上流階級のものから中流階級のものに変化したこと、さらには、大学に行くことの意味が変化したことに対応し、まさに起業家精神によって生まれた大学だったのです。
265年続いた江戸時代に鎖国を続けていた日本が、幕末から明治維新に移行し、近代国家に早く移行し、経済大国になることが出来た大きな遠因は、過去の日本の教育の歴史で、江戸時代の藩校に源流を見ることが出来、果たした役割が、非常に大きなものがあり、藩校の内容や規模は多様ですが、藩士の子弟は皆強制的に入学させられ、後に、武士階級以外に開放された藩校もあり、広義では医学校・洋学校・皇学校(国学校)・郷学校・女学校など、藩が設立したあらゆる教育機関を含み、全国的な傾向として、藩校では武芸も奨励され、7〜8歳で入学して第一に文を習い、後に武芸を学び、14〜15歳から20歳くらいで卒業し、教育内容は、四書五経の素読と習字を中心として、江戸後期には蘭学や、武芸として剣術等の各種武術などが加わり、藩校の入学における主な試業(試験)は素読吟味であり、四書(儒学の基本文献。「大学」「中庸」「論語」「孟子」の総称)のうち、抜粋した漢文を日本語訳で3回読み上げ、内容の解釈はともかく、読みの誤謬(読み間違い)、遺忘(忘れてしまうこと)の多少で合否が決まり、江戸時代の藩校では現在では考えられないような厳しい教育制度であり、その制度の下で、幕末に海外から日本に来た諸外国の外国人たちは、日本人の素養の素晴らしさに舌を巻いたのです。
徳川家光時代までの武断政治から文治政治への転換と共に、藩校が各地に設立され、日本初の藩校は、1669年(寛文9年)に、岡山藩主池田光政が設立した岡山学校(または国学)で、全国的に藩校が設立された時期は宝暦期(1751年〜1764年)以後であり、多くの藩が、藩政改革のための有能な人材を育成する目的で設立した学校が多く、各地では優秀な学者の招聘も盛んに行われ、発展期には全国に255校に上り、ほぼ全藩に設立され、藩校の隆盛は、地方文化の振興や、各地域から時代をリードする人材等の輩出にも至り、代表的な藩校としては、会津藩の日新館、米沢藩の興譲館、長州藩の明倫館、中津藩の進脩館、佐賀藩の弘道館、熊本藩の時習館、鹿児島藩(薩摩藩)の造士館などが有名であり、特に薩長の雄藩では教育においても優位に立っており、薩長土肥の連合において有力な人材を輩出したのです。
「世界ランキング統計局」によれば、2012年10月3日、イギリスの高等教育専門誌「The Times Higher Education」が、2012年版の「World University Rankings 2012-2013」を発表し、「世界大学ランキング」は、「教育環境」「国際性」「産業界からの収入」「研究」「引用」の5つの全体的指標と、13の個別的指標から評価され、その中から上位400大学が公表され、ランキング1位は昨年同様、カリフォルニア工科大学(アメリカ)が選ばれ、2位にオックスフォード大学(イギリス)、3位スタンフォード大学(アメリカ)と続き、1位から25位までは、12位のチューリッヒ工科大学(スイス)を除き、全てアメリカ、イギリス、カナダと、英語圏の国の大学で占められ、非英語圏の国の大学では27位の東京大学が最高位であり、アジアの大学では、東京大学に次いで、29位シンガポール国立大学(シンガポール)、35位香港大学(香港)、46位北京大学(中国)、50位浦項工科大学校(韓国)の順となっていて、これらアジアの大学は近年、急速に順位を上げてきていて、このランキングの指標ごとのスコアをみると、日本の大学の弱点が浮き彫りになり、中でも「国際性」のスコアが総じて低いことが指摘され、特に、東京大学27.6点や京都大学の26.3点は、トップ100にランクインした世界の大学の中でも最低水準であり、「国際性」は外国人教員や留学生の比率などで評価され、今後はこの弱点を克服するために、大学制度の改革や、海外からの高度人材の誘致とそれに伴う法整備、外国人の就職環境の改善など、大学と政府、企業を巻き込んだ具体的な政策が求められるのです。
当社が麺學校を運営しているのは、麺打ち職人を育てるためではなく、経営者を育てる学校を行ない、製麺機を販売するためではなく、卒業した生徒さんが業界で大成功し、永く繁栄するためにマネッジメントに力を置き、すでに多くの同業者が教えている内容ではなく、世界中を巡って入手している、常に新しい情報、ノウハウを提供しているのです。
ある調査によると、うどん店、蕎麦店、ラーメン店では、新規開業後1年以内に40%以上が、3年以内に70%以上が閉店し、当社の製麺機のユーザーさまで、麺学校に参加していないお客さまの閉店率は、うどん蕎麦店で1年未満が6.3%、3年未満が14.4%で、ラーメン店では、1年未満は4.6%で、3年未満が12.9%で、当社のうどん学校、蕎麦学校、ラーメン学校の卒業生で製麺機のユーザーにもなっている生徒さんの場合、うどん蕎麦店の1年未満の閉店は4.9%、3年未満の閉店率は12.7%で、ラーメン店の場合は、1年未満の閉店率は0%で、3年未満の閉店率は6.6%で、当社のユーザーさまとユーザーさま以外の店の閉店率の差が約5~6倍の違いがあり、麺学校を卒業し、ユーザーになった生徒さんと、当社の学校に来ないで、当社の製麺機も使わずに開業した方がたの差は、8~10倍の差があり、リスクを取ることと、学ぶことの大切さが改めてよく分かる生きた事例です。
近代病院の歴史からも、起業家精神についてのケース・スタデイーの本を書くことが出来、近代病院は、18世紀の末、エデインバラとウイーンで生まれ、アメリカでは19世紀に地域病院(コミュニテイ・ホスピタル)として生まれ、20世紀の初めには、メイヨー・クリニックやメニンガー基金など専門化した医療センターが生まれ、第2次世界大戦後には、保健センターが現われ、そして今日、医療界の新しい起業家たちが、救急外科クリニック、産婦人科センター、神経科センターなど、病人の介護ではなく、特定の医療ニーズに応えるための専門医療機関を生み出していて、世の中の変化に伴ない、学校にしろ、病院にしろ、あらゆるものに違ったニーズが発生し、それに対してイノベーションを起こして対応した人たちだけが社会を変えて、人びとの幸福に貢献しているのです。
画像は、昨日の経営講義の様子で、生徒さんたちに要求されるのは、本気での参加と、深い思考を続け、マネッジメントの理解を深めることなのです。
価値観、使命、コンセプトを木を使って説明するのは、分かり易いのです。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。