ラーメン・そば・うどん屋開業・繁盛店を目指す|名言集 17-5 ピーター・ドラッカー解説(会社と社員が両方成長する必要性)

ラーメン学校でのトマトラーメン

昨日は東京支店で、ラーメン学校の最終日で、ラーメン学校の生徒さんだけではなく、ロシア系オーストラリア人と国内の熱心な方がオブザーバーで参加されました。

私が驚かされたのは、ロシア系オーストラリア人の途方もない熱心さです。

特に、一緒にやっていたラーメン学校の生徒さんと、比較してしまいました。

今回は初めての来日でしたが、日本に来る前にNHKのBSで、日本のことをたいへん細かく調べていました。

一般常識だけではなく、製麺機業界のことまで詳しく、当社が業界シェアトップで、2番手以下の会社まで詳しく調べ上げていたのには、たいへん驚きました。

このような情熱であれば、どんなビジネスをやっても成功するだろうと思えるような強烈な情熱で、過去、私はこのような俊敏なビジネスマンに会ったことはなかったと思います。

味覚に対する感度も鋭く、生徒さんのスープの味の問題点も厳しく指摘していました。

この急な来客の要望で、私はまったく動物系を使わず、野菜だけで素晴らしい味のラーメンスープを作り上げることが出来ました

多分、このような組合せでやれば、美味しいスープが出来るだろうと思い、前日から松原先生の材料の準備をして貰っていたのです。

このような熱心な生徒さんが来れば来るほど、私のモチベーションが上がり、昨日はたいへん素晴らしい、最高に楽しいラーメン学校になりました。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「使えるものはどんどん使うことが大切」「会社と社員が両方成長する必要性」です。

11.使えるものはどんどん使うことが大切

原因は何十年かのちに学者が明らかにするだろうが、行動する経営者としては待っていられないだろう。
使えるもの、分かったことはどんどん使いなさい。

(解説)これは、私が書いた経営講義用教科書「ラーメン・うどん・蕎麦店の教科書」の第二章 6 人間力の一貫性のある行動④「すべてを理解していなくても利用することが出来る」と同じ意味です。

例えば、われわれは日々、PCとか、携帯電話を不自由なく使っていますが、その中身を理解して、使っている人たちはほとんどいないのです。

そして、PCとか、携帯電話なしの生活とか、ビジネスは考えられないような利便性の恩恵を受けています。

携帯電話がこんなに普及する前は、ファクシミリでさえもたいへん便利な道具で、特に、海外へ行った場合に、情報をやり取りするには、欠かせないツールでした。

ところが、今は携帯電話が世界中、切れ目なく繋がり、瞬時に通話、情報伝達が可能になっています。

この様に、われわれは中身を知らなくても、使うことが出来れば良いのです。

そして、これにはもっと深い意味があり、自分自身はアイデアが沸かなくても、アイデアが豊富に沸く人を使うことが出来れば、或いは、自分自身はコミュニ ケーションが上手でなくても、コミュニケーションの上手な人を使うことが出来れば、ビジネスは上手くいく可能性が高いのです。

要するに、いろんな人を使うことが出来る人間力があれば、何でも可能になり、従って、どんなことにもチャレンジすることが出来る人間力が一番重要な力であったのです。

12.会社と社員が両方成長する必要性

急成長会社では、無能な者が要職にいる。
会社の成長についていけなかった人々である。

(解説)下記も、私の著書「儲けを目指さない店だけが繁盛する」よりの抜粋です。

第四章の2 「成長しないのはビジネスではない」より、

37億年前に原始の海で誕生した、たった一個の単細胞生物から、地球上のありとあらゆる生物が派生、誕生し、現在、地球上で人類がすべての生物の頂点に立っているのは、常に環境変化に適合してきた進化の大きさを表すものだ、と言われています。

37億年前に誕生した単細胞生物から、何億世代にもわたって引き継がれてきたDNAが、たった一度も途切れることなくつながっているので、われわれは現在こうして生き、素晴らしい人生を謳歌することができているのです。

この間、地球上ではマグマの大規模な噴火や大陸の移動、想像もできないような大地震、隕石の衝突、氷河期の到来などが幾度となく繰り返されてきました。

その間に、太古の昔に繁栄を誇っていた生物類のほとんどは進化に取り残され、絶滅し、厳しい環境の中で進化できた生物だけが、現在、地球上で繁栄しているのです。

同時に、われわれの祖先のすべての世代が、一代も絶えることなくDNAを引き継ぐことに命をかけてくれたおかげで、われわれはこうして、幸せな生活を送ることができているのです。

だから、われわれ人類の血の中には、進化することがDNAとして、刷り込まれ、進化とは、大きな環境変化に対応するために、リスクを取っての行動なのです。

最初は海の中で暮らしていた生物の弱い種が、強い種から逃れるために、新天地である地上に生きる場所を求め、そして、地上でも強い種から逃れるために、木の上を逃げ回っていて、そこから進化したのが人類だと言われています。

進化とは、常に強い種が進化しているのではなく、むしろ、その時代、時代の弱い種が環境の変化に耐えるために、生き延びるために、やむなく進化を繰り返してきたのであって、進化なくして人類はあり得ないのです。

デジタル大辞泉によれば、進化とは次のように定義されています。

1.生物が、自身の内部の発達によって、長い間にしだいに変化し、種や属の段階を超えて新しい生物を生じるなどすること。
2.一般に、体制は複雑化し機能は分化していく。
3.無機物から有機物への変化、低分子から高分子への変化などについても用い、拡張して星の一生や宇宙の始原についても用いられる。
4.社会が、未分化状態から分化の方向に、未開社会から文明社会へと変化発展すること。
5.事物が進歩して、よりすぐれたものや複雑なものになること。

人類の歴史が進化の歴史であったように、ビジネスにおいても、進化は欠かすことのできない要件です。

さらに過去と現代が大きく異なるのは、われわれのビジネスもしくは、われわれ自身よりも周りの進化、変化のほうが大きいことです。

これは、大昔のマグマの噴火、隕石の衝突、大陸の移動、大地震などによる環境の変化にたとえることができ、それくらい大きな変化であり、しかも、われわれを取り巻く環境は、想像を超えた速さで、一秒たりとも休むことなく進化、変化を遂げています。

同時に、われわれ自身がそれらの変化の担い手にもなっているので、環境の変化は加速しているのです。

そして、動きまわることと進むことが違うように、日々の仕事をこなすことと進化はまったく異なり、進化とは、前に進むことです。

どんなビジネスにおいても、売上げが前年を割り続けるのは進化していない証拠で、売上げが前年を割り続けるのはビジネスではないのです。

したがってわれわれのビジネスも、周りの進化、変化に大きく取り残されないように、進化していかなければならないのです。

ただし、環境の変化は大きなトレンドとともに、常にノイズを発生するので、小さいノイズにとらわれて右往左往することなく、大きなトレンドを理解して、このトレンドに遅れないようにすることです。

たとえば、食の世界の大きなトレンドとしては健康志向があり、小さいノイズとしては、その時代、時代の食べ物の流行り廃りがあり、健康志向と食べ物の流行り廃り、そのどちらに着目すべきか、言うまでもなく健康志向です。

そのように、小さなノイズにとらわれず、環境変化の大きなトレンドに常に注意を払い、理解することが非常に重要で、進化は、環境変化の理解なくしてあり得ないからです。環境の変化に逆らった進化は、死を意味します。

そして、世の中はさらに複雑な方向へ向かって進化していて、進化にはイノベーションのような大きな進化と、日々の改善・改良のような小さい進化があり、現状に留まらないで、前に動き続けることです。

われわれ自身が、日々進化することを自らのDNAとしているかぎり、常に意識して進化し続けることは、人間として生まれてきた定めです。

祖先から受け継いだ貴重なDNA、それをさらに進化させて次の世代に引き継ぐことが、われわれの使命であります。

 進化を促進させるための要件は、次のとおりです。

1.常に高い目標を立てる(高い目標に向かって、日々の進化を繰り返していくと、いつかは自分自身のレベルが高くなっている)。
2.自らリスクを取ること(リスクを取ることなくして、進化はあり得ない)。
3.現状を否定すること(ビジネスの本質は現状否定で、常により良い状態を求めること)。
4.情熱の持てることに取り組むこと(あるいは、情熱を持って取り組むこと)。
5.自分の強みを理解し、強みを強化すること(決して、弱みを強化しないこと)。
6.たとえ苦手なことであっても、進化に必要なことであれば、やり遂げること(進化するのに必要なことは徹底的にやりきる)。

ビジネスに進化は不可欠で、われわれ人類一人ひとりの身体の中に、進化のDNAが脈々と遠い先祖から引き継がれていることを思えば、できないことは何一つなく、われわれの祖先は不可能を可能にしてきたので、われわれはここ、地球上に存在することができているのです。

存在するだけではなく、地球上のあらゆる生物の頂点に立つことが出来ているのです。

われわれの唯一の存在理由は、脈々と受け継がれたDNAをさらに進化させて、次の世代に引き継ぐことなのです。

次にドラッカーの名言より、進化に関連した項目を集めてみました。

「業績を大幅に改善したいなら既存社員を育てろ」

仕事や成果を大幅に改善するための唯一の方法は、成果を上げるための能力を向上させることである。
際立って優れた能力を持つ人を雇うことはできる。
あるいは際立って優れた知識を持つ人を雇うこともできる。
だが、いかに努力したとしても、能力と知識の向上に関しては、大幅な期待をすることはできない。
もはや、これ以上は不可能か、あるいはすくなくとも効果のあまりないような限界に達している。
新種のスーパーマンを育てることはできない。
現在の人間をもって、組織をマネジメントしなければならない。

「部分的な専門家を組織し能力を発揮させよ」

我々は、一つの重要な分野で強みを持つ人が、その強みをもとに仕事を行えるよう、組織を作ることを学ばなければならない。
仕事振りの向上は、人間の能力の飛躍的な増大ではなく、仕事の方法の改善によって図られなければならない。
知識についても同じことが言える。
優れた知識を大量に持つ人を大量に手に入れようとしても、そのために必要な費用が期待できる成果に比べて高すぎる。

「成果をあげるには習慣的な力が必要」

成果をあげる人の共通しているのは、自らの能力や存在を成果に結びつける上で、必要とされている習慣的な力である。
企業や政府機関で働いていようと、病院の理事長や大学の学長であろうと、まったく同じである。
私の知る限り、知能や勤勉さ、想像力や知識がいかに優れようと、そのような習慣的な力に欠ける人は成果をあげることができなかった。
成果をあげることは一つの習慣である。
習慣的な能力の蓄積である。
習慣的な能力は、常に習得に努めることが必要である。
習慣になるまで、いやになるほど反復しなければならない。

「企業が新しいものを創造する3つの方法」

組織は新しいものの創造に専念しなければならない。
具体的には、あらゆる組織が3つの体系的な活動に取り組む必要がある。
第一に、行うことすべてについて耐えざる改善を行う必要がある。
第二に知識の開発、すなわちすでに成功しているものについて、さらに新しい応用法を開発する必要がある。
第三にイノベーションの方法を学ぶ必要がある。
イノベーションは体系的なプロセスとして組織化することができるし、まさにそのように組織化しなければならない。

「4、5年毎に知識を入れ替えないと生き残れない時代」

新しい組織社会では、知識を有するあらゆる者が、4、5年おきに新しい知識を仕入れなければならない。
さもなければ時代遅れとなる。
このことは、知識に対して最大の影響を与える変化が、その知識の領域で起こるようになっていることからも、重大な意味を持つ。
新しい知識を生み、古い知識を陳腐化させるものは、科学や技術とは限らない。
社会的なイノベーションのほうが大きな役割を果たすことが多い。

画像は昨日、東京支店での生徒さんの作品事例で、無添加、無化調のトマト・ラーメンです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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