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ビジネスの「兆し」を見落とさない

セミナーでお客様と

3日間にわたる仙台でのイベントがすべて終了し、スタッフたちと一緒に帰路についているところです。
仙台の拠点が出来たのは10年前ですが、それ以降は、それまでの当社の長期にわたる下積みの期間が嘘のような、大きな変化が当社に訪れたのです。

私の拙い経験からして、会社とか事業は、それまでは平凡な歩みであっても、ある時期を境に大きく変化することが出来るものだと思います。
ビジョナリー・カンパニー②で取り上げている14社も、そのような会社ばかりです。

しかし、飛躍の前には、長い地道な下積みの期間が必要なのです。まさに、幼虫がサナギに変態するようなものだと思います。更に、次の長いサナギの期間を経て、更に成虫に変態するのです。

会社も事業も、同じように進化しているように見えても、幼虫からサナギに変態し、更に成虫へと、進化の段階を辿るものだと思います。
ほとんど新規で麺専門店等の新しいビジネスを始めた方は、幼虫にあたる厳しい時代を経てから、サナギになり、更に成虫の過程を経るのです。

個人で始めた多くの麺専門店の店主を見ていて感じるのは、幼虫のままで終えたり、もう少し頑張ったらサナギになれるのに、諦めてしまったり、幼虫として成長することを諦めて、他の道に分け入ったりしている人を多く見受けます。

どんなビジネスにも、集中力と忍耐力を伴った時間経過は、ビジネスを成功させるためには、欠かせない要素であると思います。

麺生地にも、熟成時間が必要なのと同じです。

当社の仙台の拠点も、8年前に現所長の木口さんが入社し、安定し始め、その結果、3年半前に仙台をベース基地にして、札幌の拠点を開設することが出来たのです。仙台の拠点も開設して10年が経過し、これからの5年、10年は非常に貴重な5年であり、10年になります。

日本が大きく変化していく中で、麺業界のお客さま方に、正しい世の中の情報、トレンドをお伝えし、お客さま方がこの業界で大成功されるように、お守りしたり、ガイドするのがわれわれの大切な役目なのです。

生産年齢人口の引き続きの大きな減少、総人口の減少の結果、われわれに迫るビジネスの量、質共の大きな変化を避けることが出来ないのです。
われわれは、過去、日本が辿ったことのない、人口減という未知の世界を歩まなければいけないのです。

私が生まれ、育った戦後の日本は、常に右肩上がりの時代でした。
そして、バブル崩壊後の失われた20年も過ぎ、既に、失われた25年に突入し、今後は並行移動ではなく、右肩下がりの時代を迎えているのです。
従って、日本という環境の中でのビジネスはますます、難易度が高くなっていることを、われわれは自覚しなければいけないのです。

20年前、30年前は、簡単に成功したことも、難易度がますます増しているのです。

当社の麺学校で教えているレベルの難易度も、開校した14年前では考えられないようなレベルになっているのです。
そして、日本国内でこんなに大きな変化が起きるのは、同時に、大きなビジネス・チャンスでもあるのです。

過去、通用していたことが通用しなくなり、新しいニーズが発生しているので、それに応えることが、大きいビジネスになる可能性があるのです。

これは、当社の仙台の拠点、或いは国内すべての拠点も同様です。お客さまが直面している問題と、同じ問題に当社の拠点のスタッフたちも直面します。そして、エリアごとにお客さまも微妙に違い、エリアごとによって、解決方法も異なります。
全社的な経営力だけではなく、エリアごとの経営力が試される時代になっているのです。
これを個人のお店に置き換えると、お客さまごとによって、ニーズが異なるので、お客さまに一人ひとりに合った、解決策を準備しなければいけなくなっているのです。

このような複雑な世の中の一人ひとりのお客さまのニーズに対応し、それをある程度のコストの範囲内で解決するノウハウが要求されるのです。
今回も仙台で経験したのは、今まで当社の製麺機を購入したことの無いような業種の会社より引き合いがあり、決定したのです。
これは、過去になかった稀な事例ですが、なぜ、当社の製麺機の導入を決めたのかの理由を確認すると、今後、そのような業界は製麺機導入の可能性があるのです。

このお客さまを通して、新しいビジネスの兆しが見えてきたのです。真剣にビジネスをやっていると、このような兆しは日々、訪れているのです。
殆どの担当者は、その兆しを気に留めないのです。常に、真剣にビジネスをやっていると、そのような新しい、過去なかった兆しに気づくのです。
その兆しを掘り下げていけば、次の新しいビジネス・チャンスが見えてくるのです。

画像は、仙台でのセミナーに以前より参加していて、セミナーで聞いたことを実行した結果、素晴らしい成果を出しているお客さまとのツーショットです。今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)

藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠 代表取締役。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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