昨日夜は、ラーメン学校を3年前に卒業し、2年前に開業したラーメン学校の卒業生の店「麺や 遊大」を、スタッフたち全員で、尋ねました。
市内から、車で30~40分で、少し離れた場所にあり、到着したのが夜の7時位でしたが、次々とお客さまが絶えない状態でした。
3年前の入学した時はちょうど、東北大震災の後の大変な時期で、その頃、当社は震災支援の一環で、被災した東北地区の生徒さん限定で、授業料を免除していた頃でした。
東北からも何名もの学校入学者があり、この生徒さんもそのようなうちの一人でした。
半導体関係の会社に勤務していて、会社ごと被災し、会社は業務を停止したので、やりたかったラーメン店開業を目指し、入学したのでした。ラーメン学校の実習のときに、一人黙々と、たんめんに取り組んでいたことを思い出します。
丁度、同じクラスには、大学卒業してすぐに開業し、既に2店舗持っている生徒さん、同じく仙台でつけ麺の店を開業した生徒さんもいて、優秀な生徒さんが多かったクラスで、熱心に受講していた様子が、今でも目に浮かびます。
お店は、野菜たんめん専門の店で、野菜のボリウム、スープと麺の相性等のバランスの素晴らしい店でした。ラーメン学校以来の久しぶりの対面でしたが、ラーメン学校のときと変わらない元気な様子で、大きな声で頑張っていました。
特に、大きな声だけでなく、声の質が良かったです。
ラーメン自体もバランスがよく、美味しかったので、後で確認してみると、宮城県内の食べログ、ラーメン部門では総合4位で、点数は3.66でした。
このように、ラーメン学校の卒業生が各地で頑張っている様子を見ると、本当に嬉しくなります。
この様に、素人で始めても、いきなり成功している理由を私なりに、いくつか挙げるとすると、次の通りです。
1.普通のラーメンではなく、仙台ではほとんど事例のない、野菜たんめんの専門店にしたこと。
2.女性をターゲットの店にして、女性客が多いこと。
3.野菜が多く、健康志向であるのですが、肉をまったく排除するのではなく、
肉も上手に使っていること。
4.店長が元気よく、明るく、きれいな声が良く通っている。
5.商品の完成度が高く、バランスがよく取れている。
6.全体のボリウムが多く、満腹感がある。
7.お客さまに喜んで払って貰えるリーズナブルな価格設定で、決して、安い価格ではない。
8.立地も幹線道路から1本入った、車速の遅い、生活道路沿いでした。
以上のように、成功方程式のセオリーを守り、ありふれたラーメン店を目指していないことが、成功している要因ではないかと思います。
殆どの新規開業者は、よそで既に、実績が多く、成功しているようなラーメンで、更に、少し美味しい店を目指して、上手くいっていない店が多いのです。どこにでもあるような店を作ると、他店とのシビアな競争になるのです。
上記のように、女性をターゲットにした、たんめんの店を開くと、少なくとも、宮城県ではほとんど競争がないのです。
だから、ビジネスにおいての要点は、競争をしないで、そのジャンルでのトップを目指すことなのです。
殆どの成功していないビジネスは特徴がなく、強烈な個性がないのです。
ビジネスの本質は、強烈な個性、特徴で勝負なのです。
いかに他と有効な差別化が出来るかが、重要な戦略になります。
そして、お客さまに比較されないことなのです。
私自身も大嫌いなことは、他社と比較されることです。
特に、他社と比較して、どんな長所がありますかと、聞かれるのが、昔から大嫌いだったのです。
当社の場合は、見れば一目瞭然で、他社と比較にならないような差があるのに、更に、それを説明させようとすると、私は返事をしないのです。
私は、見て分かるような差をつけているのに、更にその上に説明を加えるのは、ナンセンスだと思っているのです。
従って、コンセプトが違うと、それが形として表現されるので、見ただけで大きな違いになって現われます。
従って、お客さま側もそれを理解して欲しいし、それを理解出来ないような方はお客さまにはなり得ないと思っています。
従って、製品、商品、サービスの供給側も厳しい差別化が求められるし、お客さま側も、それを理解する能力が求められるのです。
従って、際立った個性を打ち出すと、自然にお客さまも選別が出来ます。
世の中は、ますます複雑になり、レベルが上がると、自然に関係者全員に高いレベルが求められるようになるのです。
画像は、昨日訪問したラーメン学校の生徒さんと松原先生です。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。