これからの従業員満足度を高めるには、次のような考え方が必要ではなかろうかと思います。
1.従業員はお客さまであり、社内内部のお客さまです。
2.従業員にオーナー・シップを持たせ、この会社こそ、自分の会社であるとの認識を植え付ける。
当社では、約30年前から、データ・ベース・マーケテイングを社内に導入し、お客さまとのやり取りをすべてを、コンピュータのデータ・ベースに残しています。
従って、20年前に起きた出来事も、いつだれがどのように応対したか、お客さまがいつ来られたか、或いは、どのような内容で当社に問い合わせがあったか等、すべて正確に記録が残っているのです。
これらのやり取りから、お客さまの価値観、要望だけでなく、真のニーズを読み取ることが出来るのです。
真のニーズを正確に読み取るには、お客さまへの深い理解、経験が重要です。
当社では、まだまだ完璧に使いこなせている訳ではありませんが、お客さまの本質を理解するITツールとしては、素晴らしい道具で、無くてはならないものになっています。
このようなお客さまに対してのデータ・ベースが重要であるように、社内の社員に対するデータ・ベースを整備し、社員の価値観、真のニーズ、特性、身体の状態等、さまざまな就業に影響するデータを積極的に収集し、一人ひとりの社員への理解を深め、社員の成長、進化を促すように使っていくことが重要であることに気づきました。
家族のような小さい単位であれば、このようなデータ・ベースは不要で、すべて家族の頭の中のデータ・ベースに収容出来ますが、何十人以上という単位になると、一人ひとりのデータ・ベースの作成、管理が重要であると思います。
そして、社員が会社に所属している間に社員の専門分野の能力、管理能力、コミュニケーション能力、成功する人生を生きていくための強いメンタリテイ等、単に仕事をするだけではなく、人として成功する人生を送ることが出来るように育て上げる責任があることが分かりました。
社員の人間としてのトータルのレベルを上げれば上げるほど、社員自身に付加価値が付き、同時に会社の業績への貢献が大きく出来、社員自身の豊かな人生を送ることが出来るのです。
特に最近感じているのは、メンタリテイに関する部分です。
本日、NYでテニスの錦織圭がクロアチアの選手に敗れましたが、過去の対戦成績は5勝2敗であったので、多分、技術面で負けたのではなく、メンタルの面で負けたのだと想定出来ます。
新規開業者が成功するのも、失敗するのも、メンタリテイの部分が多いのです。
ケリー・マクゴニガル著の「スタンフォード大学の人生を変える教室」に詳述しているように、豊かな成功の人生を送ることが出来るのも、そうでないのも一番大きな要素は、意志力の差であったのです。
このような人生における大切なことを教える、身につけさせることも社員を育成する上で重要な要素なのです。
次に大切な要素は、従業員にオーナー・シップを植え付けることです。
従業員満足度を幾ら高めても、オーナー・シップを植え付けることが出来ないのです。
従業員サテイスファクションを高める要素は、主に仕事の要素が多く、従業員ロイヤルテイを高めるには、人間味あふれる要素がもっと重要です。
従業員ロイヤルテイが高まれば高まるほど、従業員オーナー・シップが高まるのです。
従って、従業員ロイヤルテイを高めるために、既に当社が行なっていることと、これから当社が目指さなければいけないのは、次の要素です。
従業員ロイヤルテイを高めるために、既に出来ている項目は次の通りです。
1.オーガニックで、無料の健康的な食事の提供 2.決算賞与 3.誕生日のお祝い金 4.朝礼での体操と筋トレ 5.普段の社内勉強会と年4回の慰労会
次に、まだ出来ていませんが、今後実行したい項目は次の通りのです。
1.社内保育所の開設 2.オモチャ箱をひっくり返したような、想像力が沸き、イノベーションを起こし続けることが出来る、社内の働く環境 3.社内での日本文化を学ぶ教室(武道、華道、舞踊、茶道、礼儀作法、座禅) 4.社内での海外の言語を学ぶ教室(英語、中国語他) 5.EQを高めることが出来る社内コースでの学習 6.ビジネスの基本マナーを学ぶ教室 7.会社をリタイアーした後、年金だけに頼らずに豊かな残りの人生を過ごすことが出来る仕組み作り
こうしてみると、まだまだ課題ばかりの当社ですが、過去、念じていたことは、徐々に実っています。
オーガニックの食事の提供は、以前からの私の念願でした。
オーガニックの食事の提供のお蔭で、健康になった社員が増えています。
このように、仕事以外の面で社員への貢献が、ロイヤルテイを高める手段であると思います。
高まったロイヤルテイの結果、従業員オーナー・シップが芽生えるのです。
これからますます、人材の確保が困難になるので、われわれは常に、働く人たちにとって、素晴らしい場所の提供が希少な人材を集め、更に集まった人たちを育てる手段になるのです。
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画像は、昨日の食堂で従業員の人たちが食事を楽しんでいる様子です。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。