開業で失敗しないための10ヶ条

ラーメン学校生徒さんの作品

本日からは、麺専門店を新規に始めるに当たり、多くの新規開業者が陥り易い、下記の「開業で失敗しないための10ヶ条」について順番に深く触れていきます。

1. 情熱
2. 素直、プラス発想、学び好き
3. ぶれない、一貫性
4. 周到な準備
5. 深い思考
6. トップを目指す
7. 他店の真似をしない
8. 際立った個性
9. 資金余裕を持って
10. ネバー・ギブ・アップ(忍耐力)

本日は情熱編です。

情熱は分かり易いようで、なかなか分かり難い、難しいテーマで、人から与えられるものではなく、自分自身で感じ、作り出すものなのです。

過去、芸術、ビジネス、発明、或いはスポーツの世界で、一流になった偉人で情熱を持っていなかった人はいただろうか。
或いは、それほどの偉人でなくても、われわれの先輩で何かに、それなりに成功している人で、情熱を持っていない人はいただろうか。

こう考えてみると、何かを成し遂げるには、情熱は不可欠で、人はそれぞれ、さまざまな分野に対して持っているものです。
ステイーブ・ジョブズの情熱はビジネスに対するもので、お金に対するものではなかったのです。

私の知り合いで、ビジネス以上にお金に情熱を持っていて、つねに、儲かりそうかどうかで、判断していました。その方は、一時は成功したのですが、最終的には、ビジネスをすべて駄目にして、お金もなくしてしまいました。
或いは、女性に対してたいへん情熱を燃やす人、例えば、タレントで言えば、石田純一のような人もいます。或いは、ギャンブルに対してたいへん情熱を燃やす人もいます。

情熱の対象は、人それぞれですが、何に情熱を燃やすかで、その方の人生は大きく異なったものになるのです。

成功する麺専門店開業者と失敗する開業者を分ける大きな違いは何か……。

これは今でも私にとって、大変重要なテーマで、まだまだ、その完全な結論は出ていないのですが、成功する開業者と失敗する開業者を分ける大きな違いの第一は、麺ビジネスに賭ける情熱の有無ではないかと思っています。

まだ十分情熱を持っていない人が情熱を持てるようにするには、私の体験から言えば、次のような方法があります。

情熱を持てるようにする方法(3つの段階)

1.好きな対象、打ち込める対象を見つける

2.好きになるまで打ち込む(閾値(しきいち)を超えるまで)

3.打ち込む対象に意味づけをする(何のためにこれをやるのか)

私の人生を振り返ると、小学校低学年時代、勉強がまったく苦手で、クラスでの鼻つまみ小僧であった私が大きく変わるきっかけは、お袋が町内にある珠算塾に通わせてくれたのが発端で、算盤と模型飛行機作りから始まったのです。

最初は、嫌々通っていた珠算塾でしたが、そのうちに上達し、クラス内でもトップクラスに算盤が得意になり、各学科の成績がビリの私が、徐々に成績が上がっていったことを覚えています。

同じころ、模型飛行機作りにも熱中し、時間を忘れて取り組み、幸せな時間を過ごしていたことを思い出します。
小学校時代に熱中して取り組んだ模型飛行機作りが、最終的に私をモノづくりの方向に向かせてくれたのです。

今でも覚えていますが、小学生高学年時代の私は、算盤と模型飛行機作りにかけては、クラスでトップクラスであったのです。
従って、何でも良いので、何か少しでも得意な分野、人に負けない分野を見つけることが、情熱を持つ(持てる)第一歩だと思います。

次に、大切なことは、好きになるまで打ち込むことです。

どんなに得意でないことでも、必要なことはやらざるを得ないのです。

例えば、人間にとって適度な運動は必須であり、私にとって、健康を保つための、ある程度のハードな筋トレは必要であったのです。
始めた最初は苦痛でしたが、3ヶ月を過ぎる頃から苦痛ではなくなりました。何ごとにおいても、閾値(しきいち)を超えることが必要であり、閾値を超えると違った世界が広がっているのです。

最後は、打ち込む対象に意味づけをすることです。

松下幸之助が電球工場を視察したときに、若い職人が退屈そうに電球を磨いていたそうです。
それを松下幸之助が見て、「お前、その仕事は面白くないかい?」と聞いたのです。
すると、その若い職人は、「電球を磨くのは、退屈で、面白くない」と答えたのです。
それを聞いて、松下幸之助は、「お前な、お前が磨いている電球が世の中に出て行くと、夜の暗い家庭の団欒を明るく楽しくし、暗い夜道を明るく安全にしている。お前は電球を磨いているのではない、世の中を磨いているのだよ!」と言ったそうです。

それを聞いて、若い職人の仕事をする姿勢が大きく変わったのです。

この様に、どんな仕事にも意味があるのです。

その大切な(本質的な)意味を理解して仕事をするのと、そうでないのとでは結果がまったく異なります。
レストラン・ビジネスにおいては、皿洗いのような仕事でも、その大切な意味を理解してすれば、皿洗い自体に情熱を持って取り組めるようになるのです。
情熱を持つことは、われわれ自分自身の工夫で幾らでも持てるようになるのです。

例えば、麺専門店を始めても、厳しい時、投げ出したくなる時、心が折れそうな時、踏ん張ってくれるのは、情熱で、熱い、ほとばしるような情熱こそが、麺ビジネスであっても、どんな事業であろうと、あなたを成功の彼方に導いてくれる源みなもとなのです

情熱はものごとを成し遂げるための燃料で、燃料の切れた自動車は走ることができないのと同じように、情熱のないビジネスは成果が上がらないのです。 
情熱があれば、どんなに難しい問題が起きても、耐えることができるのです。

以上の様に、情熱を持つ(持てる)には、少しの自分自身での行動と思考が必要であるなのです。

画像は、先週のラーメン学校での生徒さんの作品事例の一部です。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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