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うどん・ラーメン・そば屋開業・繁盛店を目指す|サービス戦略「これからの人材確保術と教育法!」について ③

 の寒い冬にピッタリの肉玉ねぎうどん

6.人が変われば、会社が変わる(この10年間で、実際に当社で起きたこと)

10年前に入社した社員はまだ現在の本社も、元の坂出の営業本部の影も形もなかった時に、入社したのです。

以前にも触れたように、それ以前の当社は完全な男性社会で、10年余り前から徐々に、女性の入社が増し、女性が徐々に力を発揮し始めるようになり、現在では当社の女性比率は57%に達しています。

その頃、入社した女性たちがそれまでの男性社会だけの時とは違った、次々と新しいアイデアを出して、新しい試みを始めたのです。

10年前にスタートしたラーメン学校も、そのようなアイデアが実った一つのケースです。

ラーメン学校も今でこそ、完全な安心領域になっていますが、始めたときは、当社にとっての大きなチャレンジで、安心領域から大きくはみ出していました。

始めた当初は、まだ、十分なノウハウが構築出来ていなかったのが事実です。

最初の2~3年は、たいへんな時期を経験し、松原先生は今でもその頃のことを思い出すと、感極まって涙を流す位ですが、そのような厳しい時期も決して、屈することが無かったので、今日を迎えることが出来たのです。

同時にその時期に、現在の当社の麺学校の基礎になっている「デジタル・クッキング」無添加、無化調で美味しいラーメンを作る製法が確立したのです。

もし、上記のような困難がなければ、「デジタル・クッキング」と無添加、無化調で美味しいラーメンを作る製法も出来ていなかったかも知れません。

従って、不可能なことに挑戦して得られた、これらの大きい負荷は、われわれの進化の大きな力になったのです。

この10年間、当社が大きく変貌したように、支えてくれたスタッフたちも、大きく成長したのです。

入社したときには、家庭の主婦しか経験していなかった藤澤常務はパソコンの入力さえも心許なかったので、入社してからの1ヵ月間は、ブラインド・タッチの入力の特訓からのスタートでした。

しかし、直ぐにブラインド・タッチが出来るようになり、会議の議事録さえも聞きながら入力できるようになるのには、時間がかからなかったのです。

現在、活躍している女性の多くが、最初は十分にPCを使うことが出来なかったのは、今から振り返れば、嘘のような話です。

従って、現在、当社で活躍している幹部の人たちは皆、入社後に現在の能力を身に付けた人ばかりで、最初から素晴らしい能力を身につけていたのではなかったのです。

途中入社で、最初から素晴らしい専門能力を身につけていた人たちが、その前後で何人も何十人も途中入社しましたが、その人たちのほとんどは、現在当社にはいません。

私は自分自身の事業体験を通じて言えるのは、その会社独自の素晴らしい能力は会社に入ってから伸ばすものであり、素晴らしい人間性は、入社前に備えていることが重要なのです。

人間性は、入社してから改造することは出来ないことがよく分かりました。

結婚相手を選ぶ時もまったく同様で、これからの方はぜひ、この点を理解して戴きたいと思います。

7.人材確保に対する、実際の考え方、手法

現在の日本では、特に、生産年齢人口の急激な減少により、人の採用が一番のテーマになっていて、外食産業には、優秀な人どころか、応募が来ないのです。

これからの外食産業を志す人は、人の問題は避けて通ることが出来ないので、最優先事項として取り組む課題です。

現在の日本では、どんな大手企業にとっても、優秀な人材の採用は、経営上の一番重要な課題です。

私は、過去の自分自身の経験を通じて、専門的な能力は高いが、頭の硬い専門家を採用するのではなく、専門的な能力は高くはないが、柔軟性があり、素直で情熱を持った人を採用する方がよほど、その企業の将来に役立つことが分かりました。

現在の日本では、たいへんな人手不足で、優秀で、人間性の高い人材の確保は至難の技です。

従って、高い人間性と価値観の共有に重点を置き、専門的な能力には重点を置かないことが大切なのです。

その人たちを、短時間で、負荷をかけて優秀な人材に育て上げることです。

今回、当社の新任役員になった人たちは丁度、入社したのが10年前のスタッフたちばかりです。

今までは、10年間位かけて、マネッジメントの中枢に育てあげれば良かったかも知れませんが、これからの時代は、もっと高速な時代になるので、最短5年位まで育て上げることです。

これからの人手が足りない時代の有効でありながら、他社が気付いていない人材とは

① 女性(一貫性、おもてなし、こだわる、細やかさ)

② 中高年齢者(年齢の割に元気な人が多い)

③ 暴走族上がりのような元気な若者(情熱のある人)

④ 外国人(余り、排日的でない国の人で、情熱があり、素直な人)

従って、素晴らしい人材の採用は、麺専門店開業で失敗しないための10ヶ条とほぼ同じ内容がダブっています。(https://menkaigyou.com/open)

麺専門店開業で失敗しないための10ヶ条

① まず、情熱です。
② 次が、素直、プラス発想、学び好きであることです。
③ その次がぶれない、一貫性
④ 周到な準備(失敗する人のほとんどがこの理由)
⑤ 深い思考(同上)
⑥ トップを目指す
⑦ 他店の真似をしない
⑧ 際立った個性
⑨ 資金余裕を持つ
⑩ ネバーギブアップ(忍耐力)

私自身のサラリーマン時代を振り返って、仕事には大変情熱を燃やして取り組んでいたことを思い出します。

給料をもらってのサラリーマン時代は、そこそこの仕事で力を温存しておき、独立起業してから全速力で働くというのは、あり得ないのです。

企業でも幹部になるような人たちは、自分で独立起業しても十分にやっていける人たちばかりです。

そのような人たちを集め、養成するのがこれからの伸びていく企業であり、麺専門店であるのです。

情熱のない、素直でなく、柔軟性のない人たちを幾ら集めても、企業は成功するとは思えないのです。

画像は、これからの寒い冬にピッタリの肉玉ねぎうどんです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)

藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠 代表取締役。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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