昨年8月に岩崎弥太郎の生家を尋ねましたが、幕末の貧しい時代の土佐の田舎にしては、立派な佇まいでした。
昨日も大きい台風が九州から高知に再上陸しました。
昔から高知は太平洋に面し、台風銀座と言われ、常に厳しい自然災害に晒されてきました。
反対に、香川県は温暖な気候で、台風とか地震の影響をほとんど受けずに、恵まれた土地です。
従って、高知は昔から坂本竜馬とか、気性の激しい勤王の志士を多く輩出し、有名な首相の吉田茂も高知県出身でした。
本日取り上げる、岩崎弥太郎も坂本竜馬と同じ時代に行き、近代日本を作り上げる上で、大きな貢献をした一人です。
そして、明治初期のころに、下記5.の事業を成功させるコツは、先に与えることを理解していたのは、さすがに相当、時代に先駆けていた人だと驚きます。
岩崎弥太郎は、幕末から明治にかけての豪商であり、三菱財閥創業者で、政治家と強く結び付き、官制事業や海運業で財を成す。
土佐出身で、当初から財理に強く土佐藩で貿易に従事し、一時期は海援隊の経理も担当していた。
1.自信は成功の秘訣。空想は失敗のもと。
自信は成事の秘訣であるが、空想は敗事の源泉である。
ゆえに事業は必成を期し得るものを選び、いったん始めたならば百難にたわまず勇往邁進して、必ずこれを大成しなければならぬ。
2.チャンスは事前に準備を整えた人のもの
機会は魚群と同じだ。
はまったからといって網を作ろうとするのでは間に合わぬ。
3.会社の無駄を省き、基礎を固めれば勝利が期待できる
無駄をなくすということは、口に出して言うのは簡単でも、実行するのは難しい。
これは昔も今も、人々のひとしく悩みとするところである。
余分な人員を整理し、無駄な費用を省き、精魂を尽くして本社の基礎を固め、相手に負けないだけの体制を築いてこそ、はじめてこちらの勝利が期待できる。
4.お客に頭を下げるのが嫌になったときは
小僧に頭を下げると思うから情けないのだ。
金に頭を下げるのだ。
5.事業を成功させるコツ
およそ事業をするには、まず人に与えることが必要である。
それは、必ず大きな利益をもたらすからである。
6.成功したいなら小さいことにこだわるな
小事にあくせくするものは大事ならず。
ひとたび着手せし事業は必ず成功を期せ。
決して投機的な事業を企てるなかれ。
国家的観念を持って全ての事業に当たれ。
7.チャンスをとらえる方法
一日中、川の底をのぞいていたとて、魚はけっして取れるものではない。
たまたま魚がたくさんやってきても、その用意がなければ、素手ではつかめない。
魚は招いて来るものでなく、来るときに向かうから勝手にやってくるものである。
だから魚を獲ろうと思えば、常平生からちゃんと網の用意をしておかねばならない。
人生全ての機会を捕捉するにも同じ事がいえる。
8.商売が傾いてきたら、まず漏れ穴をふさげ
酒樽の栓が抜けたときに、誰しも慌てふためいて閉め直す。
しかし底が緩んで少しずつ漏れ出すのには、多くの者が気づかないでいたり、気がついても余り大騒ぎしない。
しかし、樽の中の酒を保とうとするには、栓よりも底漏れの方を大事と見なければならない。
画像は、亀城庵の舞茸天ぶっかけです。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。