31日 名言集 11-1 井上札之
本日もうどん学校の生徒さんの浅野さんに無理を言って、LA中をご案内戴きました。
最初に行ったのは、「Whole Foods」よりも規模は小さいですが、もっと健康志向で、清潔なオーガニック・スーパー・マーケット「Mother’s Market and Kitchen」で、更に洗練されて登場していました。
このスーパーを見れば、これから将来の北米市場の食品流通のひとつの方向性が見えてきます。
清潔な店内は、日本の高級スーパーの良いところと、アメリカのスーパーの良いところを組み合わせたような未来型のスーパーで、たいへん楽しい店でした。
次に行ったのは特別に人気の高い、メキシコ料理の店で、ブリトーを注文してみたのですが、たいへん美味しく、このブリトーを通じて、新しい商品開発のアイデアが生まれました。
ブリトー用の調味料も何種類か用意されていましたが、調味料を付けることにより、更に味に変化が生まれました。
メキシコの調味料もこれからの研究材料で、ラーメンスープとか、うどんだしにも使えそうです。
そして、メキシコ料理の店の隣にあったブラジル料理のスイーツと軽食の中間のようなアサイ・ボールを初めて食べてみました。
アサイは植物の一種で、近年、日本でも知名度が上がっており、ポリフェノールや鉄分などの栄養素が豊富なことで知られていて、シャーベットにして食べるのが一般的です。
実際のアサイ・ボールには、シャーベット状のアサイに、たくさんのシリアルが混ざり、その上に、カット・バナナ、カットいちご、ブルー・ベリーが乗っていて、たいへん美味しいスイーツでした。
次は「Keen Coffee」で、urth caféの原型のような店で、店頭に大きいコーヒーの焙煎機を置き、いかにもコーヒー専門店だというイメージを醸し出していました。
この店は、urth caféのように食事メニューは置いていませんでしたが、客筋は良い店でした。
次は、大きいショッピング・センター「South Coast Plaza」へ向かい、「Corner Bakery」へ行くと、相変わらず、素晴らしい店でした。
このカフェはurth caféに似ていますが、食事メニューはurth caféほど充実しておらず、デイナーは弱いですが、朝食と昼食には非常に強い店です。
やはり、今回来て見ても、urth caféが一番、朝から晩まで、一貫して強いカフェであることを再認識し、カフェでも強いカフェは食事メニューが非常に充実しています。
デイナーも「South Coast Plaza」内にある、3年前にも来たことのある「Seasons 52」に行ってみました。
すると、以前にも増して繁盛していて、店内に入ってからすぐに、店内のお客さまより、客筋の良い店であることに納得しました。
この店のコンセプトは、シーズンごとのベストの食材を使い、すべての料理のカロリーを475 cal以下に抑えていることでした。
料理の内容も素晴らしかったのですが、それ以上に料理の提供の演出、サービス・レベルの高さ、その割に価格が高くなく、非常に魅力的なレストランで、もし近くにあれば、何度でも行きたい店です。
本日から、ダイキン工業会長である井上札之氏の名言集ですが、ダイキン工業は最近、エアコンのジャンルで世界一になった会社で、その会社をけん引してきた井上会長の名言集は、私にとってたいへん参考になります。
井上礼之氏は、ダイキン工業会長、京都府出身、同志社大学経済学部卒業後、大阪金属工業(のちのダイキン工業)に入社し、淀川製作所総務部総務課長、淀川 製作所企画室課長、人事部長、淀川製作所副所長、常務、専務などを経て社長・会長に就任、そのほか、関西電力、オムロン、コニカミノルタホールディング ス、阪急阪神ホールディングスなどの取締役を務めた経営者。
1.実行なき戦略は無に等しい
「一流の戦略、二流の実行力」と「二流の戦略、一流の実行力」とを比べれば、私は間違いなく後者を選びます。
実行なき戦略は無に等しいからです。
2.技術革新が生まれるきっかけ
技術革新は一見異質なものをぶつけ合ったり、組み合わせたりする中から生み出される場合が少なくない。
3.社員一人一人の成長の総和が企業発展の基盤
ダイキンエ業が空調の売上高でグローバルNO.1になった最大の要因は、実行に次ぐ実行を重ねながら成長してきた人材の力にあると考えています。
「社員一人一人の成長の総和が企業発展の基盤」なのです。
4.現場の現実を背景とした決断を
実行の徹底に不可欠な納得性を高めるには、リーダーが現場の第一線に入り込み、社員の声を聞き、侃々諤々の議論をしたうえで、意思決定をすることが重要です。
当社は現場の現実を背景とした決断をリーダーに求めています。
5.パラダイムシフトの時代では自前主義は手遅れになる
パラダイムシフトの時代では、M&Aや提携、連携の重要性はますます高まります。
すべて自前で賄いながら市場を攻略しようとすれば、それを担う人材の育成や確保に時間がかかり、手遅れになることが往々にしてあるからです。
6.自分の目で現場を見る
他人のフィルターを通さず、自分の目で現場を見て情報を集めれば、自然と直観力は磨かれていきます。
7.リーダーの育て方
世界で通用するリーダーを育てるには、とにかく「修羅場を多く踏ませる」ことに尽きると思っています。
8.求められるのは答えのわからないことを決められるリーダー
パラダイム転換の時代に求められているのは「答えのわからないことを決められるリーダー」だと思います。
これまでのように、ケーススタディや過去の経験を積み上げてロジカルに考えても、正しい答えを導き出すことは難しいでしょう。
いまは何事もやってみなければわからないからです。
9.仕事の直感を磨くには現場主義とコミュニケーション
先行き不透明で変化のスピードも速い時代に正しい決断を下すためには、論理力や戦略立案力よりも、直観力が鍵となります。
直感を磨くためには、現場主義と「コミュニケーション」が非常に重要になってくると思います。
10.新しい事業を始めるより、撤退する方が難しい
もし答えが間違っていたら、一刻も早く認め、正しい方向へ修正する柔軟性と勇気も必要です。
新しい事業を始めるよりも、撤退する方が苦しいし、難しい。
しかし、余計なプライドなどは脇に置いて、瞬時に方向転換しなくては、状況は悪化するばかりです。
11.リーダーにはバランスが必要
先見性や洞察力を持って他社より半歩先に決断し、実行に移すために重要になってくるのが、リーダーのバランス感覚です。
12.直接見ずに報告を聞いただけで決断しない理由
私は年に10回近く海外出張をし、世界中の拠点を回ります。
現地では朝から晩までみっちり会議です。
現地の社長や営業部長などから話しを聞き、現場の動きやいま抱えている悩みなどの情報を、どんどんインプットするのです。
本社の取締役会だけで報告を受けていたらフィルターがかかり、例えるなら泥水が真水になっていることもある。
それで経営判断をしたら、足元をすくわれますよね。
13.若いリーダーを育てる重要性
当社では今年いよいよ米キャリア社を抜き、空調機器の売上高で世界一となる見通しです。
しかし、世界一の座が見え、世界各国に事業が拡大すればするほど、人材育成に力を入れていかなくてはならないと痛感しています。
急激に海外で事業を拡大したため、国内外で後を継ぐ若いリーダーが圧倒的に不足しているのです。
14.集権型・分権型を併せ持つリーダーとなる
経営者は大きく分けて、ぐいぐい引っ張っていく集権型と、個人の力を重視し自由奔放に仕事をさせていく分権型リーダーがあると思いますが、私はどちらか片方の能力に偏っていては駄目だと思います。
状況に応じてバランスを上手に取り、意思決定できるのが変革型のリーダーだと思うのです。
画像は本日夕食で行った、「South Coast Plaza」の「Seasons 52」のビーフ・サラダです。
サラダは、左側の透明なプラスチックの筒に入れてあり、ウエイトレスは上手にこの筒を回しながら持ち上げると、サラダがトレー一面にきれいに盛り付けられるのです。
まるで、マジック・ショーのようです。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。