ラーメン・そば・うどん屋開業・繁盛店を目指す|16-2 フィリップ・コトラー

ドリーム・スタジオ高崎から来ていた安藤さんと

 昨日は、東京支店で朝から経営講義でしたが、参加した生徒さんの多くはマネッジメントの大切さをあまり理解していない様子でした。

従って、質問が少なく、かなり早く初日の経営講義が終了しました。

毎回の経営講義を楽しみにして、真剣勝負で臨んでいるので、これから新しい人生を切り拓こうとしている生徒さんたちには、特に熱心に参加して欲しいのです。

一昨日まで、ドラッカー・マネッジメントの真髄である、ドラッカーの名言を掲載していましたが、内容が難解であるので、今日から私なりの解説文を掲載してみます。

1.業績を上げる最大のカギは責任感
業績を上げる最大のカギは責任感である。
権威や権限ではない。

(解説)近代日本の代表的な経済人である澁澤栄一は、経営の本質は責任であると明確に定義しています。
私も今までの経験より、「ビジネスの成果=責任×夢×意志力×集中力×経験×直観力×忍耐力」であり、責任の大きさが成果に比例します。
新規に麺事業を始める人に確認するのは、結婚しているかどうかです。
結婚しているのとそうでないのでは、責任の大きさが大きく異なり、たいへんな時に、ギブアップするか、しないかに大きな差が生まれるのです。
責任感は、ビジネスの成果においては、欠かせない重要事項であり、責任感を持った人ほど、成果に対して真剣です。
従って、成果を上げる人ほど、責任感の旺盛な人であると言えるのです。
誰かに仕事を任せたときに、常に期待以上の成果を上げる人のことです。

2.リーダーの仕事は「命じること」から「聞くこと」へ
過去のリーダーの仕事は「命じること(tell)」だが、未来のリーダーの仕事は「聞くこと(ask)」が重要になる。

(解説)過去の肉体労働者が大半であった時代は、ものごとを命令、指示することがリーダーの役割りで、労働生産性は労働時間と比例していたのです。
ところが、知識労働の時代になると、労働生産性は費やした時間と比例しなくなり、一人ひとりの労働者の持っている能力、考え方、やる気で、生産効率が大き く異なるようになりました。一人ひとりの頭の中にある情報が非常に重要な時代になってきたのです。従って、リーダーは一人ひとりの労働者の考えているこ と、状態等に常に注力しなければならないのです。更に、外部とのやり取りの情報もすべて部下が持っているので、それらの最新情報に常にアクセスする必要が あるのです。部下との密なコミュニケーションが、部下のモチベーションを上げ、生産性を上げるのは、言うまでもありません。

3.何かを成し遂げるのは強み

何事かを成し遂げるのは、強みによってである。
弱みによって何かを行うことはできない。
できないことによって何かを行うことなど、到底できない。

(解説)日本の学校教育では常に、平均点主義のために、強みの強化ではなく、弱点を補強し、平均点を上げることに注力をしてきたのですが、ビジネスの世界 では、強みしか評価されず、平均点主義は役に立たないのです。例えば、野球の世界で大成功しているイチローにしても、野球は非常に上手で、この一点だけ で、大成功しているのです。ビジネスの世界で何かを成し遂げるのには、自分の強みを知り、強みを伸ばすしかあり得ないのです。強みを伸ばすと、弱みは自然 に消えてなくなるのです。

4.誰もが自らをマネジメントしなければならない時代

これからは、誰もが自らをマネジメントしなければならない。
自らを最も貢献できる場所に置き、成長していかなければならない。

(解説)マネッジメントの出発点は、自分自身のマネッジメントです。
それを達成するためには、次のような順序で深く自分自身に問いかけます。

1)自分自身の価値観を明確にする。(どんな価値観を持っているのか、価値観の種類だけではなく、価値観の順序も併せて明確にする。)
2)価値観と順序が明確になると、価値観をベースにして、なりたい自分自身を明確にする。(ワクワクしながら、夢を紡ぐようなイメージで、達成したい目標とか、使命を明確にする。いつまでに、どこまでのスケジュールも併せて明確にしていく。)
3)なりたい自分が明確になると、決めたスケジュール通りに、その夢を必ず実現することを自分自身に約束をする。
4)その約束を実現するためのさまざまな対策を立てて、実行していく。実行するために必要なことは、例え、苦手なことであっても、徹底的に行なう。
5)夢の実現に向けての進捗状況を常に把握して、目標からずれたり、外れたりしていると、アプローチを変え、進路を外れないように修正を行なう。
6)何が何でも、諦めないで、達成できるまでやり続ける。
7)一つの目標が達成すると、安心領域に留まらないで、次の大きな目標にチャレンジをする。
8)以上を続けることにより、自己成長を遂げ続ける。

5.仕事で成果をあげる人の特徴

私の観察によれば、成果をあげる者は仕事からスタートしない。
時間からスタートする。
計画からもスタートしない。
何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。
次に、時間を管理すべく自らの時間を奪おうとする非生産的な要素を退ける。

(解説)成果を上げるには、時間管理の必要性を説いています。われわれの人生は時間で出来ているのです。人生で偉業を成し遂げることが出来るのも、そうで ないのも、時間の使い方ですべてが決まるのです。従って、時間を生産的に使うのと、そうでないのとで、成果は決まってくるのです。
時間管理の方法として、有効な方法は、コビー博士の7つの習慣の4つ領域の考え方で、第二領域(重要であるが、緊急ではないこと)を最優先し、第一領域(重要で、緊急であること)が起きないようにすることなのです。
特に、時間のロスである、第三領域(重要ではないが、緊急であること、例えば、重要でない急な来客)と、第四領域(重要でなく、緊急でもないこと、例えば、ダラダラとテレビを見ること)に費やす時間を排除することです。
自分自身の1日の行動を常にチェックして、その時間が第一領域から第四領域のどの領域に入るのかを明確にして、第三領域、第四領域の時間を排除し、第一領域が起きないように、第二領域に集中することなのです。

本日もフィリップ・コトラーで、マーケテイングの大切さについては、ピーター・ドラッカーもマネッジメントはマーケテイングとイノベーションで成り立っていると言っています。

フィリップ・コトラーは、マーケティングを明確に再定義したのです。
http://systemincome.com/…/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83…

12.マーケティング部門の役割の変化

かつてマーケティング部門は製品やサービスの情報を顧客に伝えるコミュニケーションが主な役割でした。
現在では製造開発、販売など社内のほかの部門、納入業者や卸売業者などの取引先、そして顧客と密接に連携していくための中核的な役割を担っています。

13.良いブランドは変えない

良いブランドだと信じるなら安易に変えてはいけません。
良いブランドは、ある種の厳格さをもって、社内外の圧力から守られなければなりません。

14.顧客調査を重ねるだけのマーケティングの時代は終わった

いままでは顧客の調査を重ねれば、「顧客の目線」でものごとが見えてくると考えられてきました。
しかし、何百ページものマーケティング報告書は、読み切れないほど大量のデータを集めているだけで、それを見て顧客のことがわかったつもりになっていました。
しかも、売り手側は情報を独占し、一方的に都合の良いメッセージを流し続けていました。
私はこれを「モノローグ(ひとり芝居)」と呼んでいます。
双方向のインターネットの登場によって、そういう時代は終わりを告げました。

15.ブランドはマーケティング活動を結びつける接着剤

私は、ブランドとはマーケティングの部分集合だと位置付けています。
マーケティングは市場、すなわち顧客と向き合うことそのものです。
ブランドはそのための道具なのです。
マーケティング活動のあらゆる要素を結び付ける接着剤といえば、イメージが湧いてくるでしょうか。

16.マーケティングは時代と共に進化する

マーケティングは時代とともに進化を続けています。
とくに、マーケティングの中における「ブランド」の位置づけは激変したと言っていいでしょう。
私が『マーケティング・マネジメント』という教科書の第一版を書いたのは1967年のことですが、そのときにブランド論に割いたのはたったの2ページでした。
「ブランドとは何か」について定義しただけです。
正直なところ、ブランドが今日のように重要な要素になるとは想像すらしていませんでした。

16.現代マーケティングの醍醐味

選択肢はいくらでもある過剰生産の経済において、ひとつの製品を際立たせ、新しい意味と名前を与え、消費者の欲しいという気持ちに火をつける。
これが現代マーケティングの醍醐味なのです。

17.マーケティング部門は他の部門と連携する

マーケティング部門が孤軍奮闘するだけでは何も変えることはできません。
経営トップはもちろん、財務、法務、会計、販売、製造、技術といった各部門が、マーケティングとは何なのか、ブランドとは何なのかということをしっかり理解しておくことが必要です。

19.既存の商品が不振なら新しいブランドを立ち上げる

もし既存の商品に顧客がお金を出し渋っているとすれば、すぐに第2、第3ブランドの検討に入った方がいいでしょう。
廉価版ブランドを立ち上げて、不調な既存ブランドは思い切って整理する勇気も必要です。経営資源の無駄遣いはできません。
物流や顧客対応などを含めて不要なサービスも削っていくのです。
同時に、いまこそ必要と思われるものなら迷わず取り入れていく決断力が求められます。

20.利害関係者に新製品をともに作り出すという意識を

新製品をともに作り出すという意識は、従業員やサプライヤー、流通業者といった利害関係者にも持ってもらうべきだ。

21.顧客に満足感を与えることの大切さ

私たちの製品やサービスに満足だけでなく、喜びすら覚えた顧客は、同じニーズを持つほかの顧客に製品を推奨してくれる。
さらに、新製品を「ともに作り出す」ことを望む顧客や企業を招き入れることも期待できる。
そうした顧客は製品の共同制作者という意識を持つ。

22.顧客を理解すること。そして顧客ごとの異なるニーズを見抜くことが重要だ。

顧客を理解すること。そして顧客ごとの異なるニーズを見抜くことが重要だ。

画像は、昨日の経営講義に御参加の岩崎さんから戴いたスイカで、ドリーム・スタジオ高崎から来ていた安藤さんと一緒です。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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