さすがに日本に帰ってみると、東京は温かく、ソウルが冬だとすると、東京は春でした。
ソウルの新しい街で見かえた斬新なレストランと比較すると、東京の街にあるレストランは鄙びて見えるから不思議です。
日本にいると、日本人の発想から抜けないので、どうしても似たようなものが出来上がってしまいます。
その点、今までの発想を超えたものを見続けていくのは、経営者にとっては欠かせないことであったのです。
私は、私自身だけではなく、常に経営幹部の人たちを一緒に連れて、国内は勿論、海外まで視察旅行を行ないます。
当然、コストはかかりますが、当社がここまで来ることが出来た大きな原動力になっていることは間違いないのです。
ドラッカーは、ビジネスの本質とは、①マーケテイングと②イノベーションであると明言しています。
マーケテイングとは、営業活動、宣伝広告を行なわないで、自然に売れていく仕組み作りであり、イノベーションとは過去との決別であり、現状否定であり、今までになかったことを行なうことです。
過去を捨て去り、常にお客さまの新しいニーズに対応し、新しい市場を創造し続けることであったのです。
ラーメン業界も常に過去を否定し、イノベーションを起こし続けた結果、現在のように、一部の進化した人たちがリードする、世界最強の業界になっているのです。
ラーメン業界に比較して、うどん蕎麦業界は現状否定しないで、過去の遺産にしがみついてきたので、進化が遅れているのです。
現状否定のヒントは、世界に幾らでも転がっているので、たくさんのものを見続けることが大切なのです。
私が創り上げたビジネスの成果方程式は次の通りです。
「ビジネスの成果=責任×夢×意志力×集中力×経験×直観力×忍耐力」
たくさんの異質のものを経験することにより、直観力が磨かれ、直観力が磨かれることにより、瞬時に正しい判断が出来るようになるのです。
昨日も蕎麦学校の生徒さんたちの作品事例のチェックと修正時に、生徒さんたちの作品を見て瞬時に修正が出来るのもたくさんのものを見ている経験のお蔭なのです。
これは、経営者にとって重要であり、欠かせない資質ではなかろうかと思います。
当社の麺学校の大きな特徴は、麺打ち職人を育てる麺学校ではなく、麺専門店の経営者を育てる学校なのです。
経営者として、失敗しないために必要な、マネッジメントを学ぶための学校であるのです。
従って、私は経営者になる生徒さんたちに、マネッジメントを教える重要な役目を担っているので、私自身が常に学び続けているのです。
従って、生徒さんたちにマネッジメントを教えることは、私の進化にとってどれほど大きな力になっているか、分かりません。
本日、明日の2日間、生徒さんと楽しい、人生を賭けた真剣勝負の経営講義であり、私にとって素晴らしい学びの場なのです。
経営ノウハウ講義の案内はこちらからご覧いただけます。是非ご参加ください。
https://menkaigyou.com/school/lecture_sc
本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「生産性を手っ取り早く向上させる3つの質問」です。
33.生産性を手っ取り早く向上させる3つの質問
知識労働の生産性の向上を図る場合にまず問うべきは、「何が目的か。何を実現しようとしているか。なぜそれを行うか」である。
手っ取り早く、しかも、おそらく最も効果的に知識労働の生産性を向上させる方法は、仕事を定義しなおすことである。
とくに、行う必要のない仕事をやめることである。
(解説)知識労働者の仕事は、投入した時間と得られる成果が比例しないのが大きな特徴です。
従って、その目的地に向かわなければいけない明確な理由、正しい目的地の理解、その目的地に向かうことによって得られる成果は何かを最初に理解しておかなければ、良い成果を上げることが出来ないのです。
そして、正しい答えを得るためには常に正しい質問を自分自身に問うことなのですが、殆どの成果の上がらない人たちは、この前提条件を十分に理解していないのです。
当社の場合、麺学校に入学して、新規に開業する生徒さんの失敗を少なくして、人生における時間のロスを無くするために、経営講義で最初に生徒さんたちに行なう質問は次の通りです。
「麺専門店開業、究極の10個の質問」を通しての深い思考
うどん店、蕎麦店、ラーメン店のような麺専門店を始める場合も、何か新しいビジネスを始める場合も思考しなければいけないことは、まったく同じで、質問を通しての深い思考とは次の通りです。
短期間での成功だけを考えるのであれば別ですが、永く成功する麺ビジネスを始めるには、自分自身に対して、以下の質問が重要であり、質問に答えるには、深い思考が必須なのです。これらの質問に十分に答えることが出来れば、このビジネスの半分は成功したと同じですが、ほとんどの新規開業者は以下のことを深く思考せずに開業に至っているのです。
要するに、思考に時間を取らずに、いきなり、作業に入ってしまい、開業してからさまざまな問題点に遭遇し、間違った道に足を踏み入れたことに気づいているのです。
そのようなことにならないために、下記の11個の質問に十分な時間をかけて、深い思考を行なうことをお勧めします。
「麺専門店開業、究極の11の質問」
1.価値観と価値観の順序の確認
使命のベース、源は一人ひとりの価値観です。
自分自身の価値観を理解して、価値観の優先順序を明確にして下さい。
価値観とは自分自身が大切にしているポリシーであり、どのようなことに価値を見出しているかを明確にすることなのです。
価値観においては、どんな価値観を持つかよりも、持っている順序の方がもっと大切です。
それが出来れば、次に、以下の質問を自分自身に発するのです。
2.使命の明確化、情熱の確認
一体、何のために、このビジネスを始めるのか、始めなければいけないのか?
始める理由は何か、そして目的は何か?
始めようとしているビジネスは、本当に自分に合っているか?
一生、情熱を傾けることが出来るビジネスか?
世の中が必要としているビジネスか?
要するに、Why・・・?を明確にすることなのです。
3.コンセプトの明確化(コンセプト=ビジネスの本質)
どのようなコンセプトでこのビジネスを始めようとしているのか?
なぜ、そのコンセプトでやりたいのか?
そして、このビジネスは今まであるビジネスと比べて、どれだけ優れているのか?
このビジネスは、お客さまの抱えているどのような問題を解決しようとしているのか?
要するに、What・・・?を明確にすることなのです。
(コンセプトを明確にすると、このビジネスの本質が見えてくる)
4.対象顧客の明確化
対象とするお客さまは誰か、なぜ、そのお客さまを選ぶのか?
本当にそのお客さまで良いのか、もっと他に、良いお客さまはいないのか?
5.商品の明確化
商品は何か、そしてその商品は他のライバルと比べて、どれだけ優れているのか?
その商品の完成度は十分に高いのか、今までの商品と比べてどれだけ優れているのか?
その商品は選んだお客さまに合っているのか?
6.投資額の明確化
幾ら位の資金を投資することが出来るのか?(自己資金は幾らか?)
手持ちの資金で、考えているビジネスには足りるのか?
もし、不足していると、いくら位、新たに外部より調達可能か?
7.適切な人材の明確化
この事業を遂行していく上で、一緒にサポートしてくれる価値観が共有出来る人はいるか?
いるとすると、何人いて、人数は十分か?
8.将来の時流への適合
これから先の時流、大きなトレンドに合っているか?
多くの人たちに支持されるビジネスか?
9.地域一番店とかトップへの確認
このビジネスは地域一番店、或いはトップになれるビジネスであるかどうか?
(事例:既に最強の地域一番店がある場所で同じようなビジネスはやらない)
10.収益の確認(ビジネス・モデルの確認)
このビジネスは収益が充分に上がり、再投資が出来、周りに人たちを幸せに出来るビジネスか?
収益が充分得られるようなビジネスモデルが組み立てられるかどうか?
(収益の上がらない、負け戦を行なう人が非常に多い、事例:郊外型で少ない席数、駐車場台数)
11.無益な競争にならないかの確認(戦略の再確認)
ビジネスの本質は強いライバルと競争しないことです。
無益な競争に陥る可能性はないか?
競争しないで楽に一人勝ち出来るかどうか?
ライバルが絶対に真似できない、自店の強みは何か?
以上の質問のうち、4番以降は戦略に相当する部分であり、上記の質問を自分自身に問い、深く思考すると、以下のことが分かります。
1.このビジネスは本当に自分に合っているのか、情熱を持てるビジネスか?
2.本当にたった1回しかない貴重な人生をかけて、やりたいビジネスなのか?(悔いのない人生を送ることが出来るビジネスであるかどうか?)
3.このビジネスは、周りの多くの人に貢献出来るビジネスであるかどうか?
4.このビジネスは収益が上がり、進化、成長出来るビジネスであるかどうか?
5.このビジネスは、自分を含め、周りの多くの人を幸せに出来るビジネスであるかどうか?
尚、以上の質問を自分だけで解決するのは容易ではないので、その場合は、麺学校の経営講義を受講することをお勧めします。
画像は、昨日の蕎麦学校でのぶっかけ蕎麦の作品事例です。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。
▼そば製麺機 坂東太郎 (年末年始に・年越しそばに)