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ラーメン屋開業・うどん屋開業・そば屋開業で繁盛店を目指す|名言集 17-45 ピーター・ドラッカー解説(長く学校にいることの弊害)

大和製作所慰労会

昨日は、朝いちばんで全体朝礼があり、各地のスタッフたちを含め、今月の誕生日の人たちをお祝いし、その後、営業会議が始まりました。

全体朝礼では、昨日から入社の新人がいたので、挨拶のような大切さを訴えたのです。

挨拶は、一見小さいことのように見えますが、人間社会を生きる上で、たいへん重要なマナーであり、社会人として成果を上げるには欠かせないのです。

営業会議の今年のテーマは「成果を上げる」であり、知識労働者として、どのように成果を上げていくかを共有しましたのは、次の通りです。

成果を上げる7つのこと

1.責任感であり、覚悟です。

(参考)ものごとをなすべき者の仕事は、成果を上げることである。

2.考え方ですべては変わる。

(参考)「永く繁栄するための、当社の本当の成果は何か?」と、最終の成果物は何かを深く思考する。

(参考)貢献に焦点を合わせること

知識労働者が貢献に焦点をあわせることは必須である。
それなくして、彼らが貢献する術はない。
知識労働者が生産するのは、物ではなくアイデアや情報やコンセプトである。
知識労働者は、ほとんどが専門家である。
事実彼らは、通常、ひとつのことだけを非常に良く行えるとき、すなわち専門化したときのみ大きな成果を上げる。
但し、それだけでは不毛である。
専門家の産出物は、他の専門家の産出物と統合されて初めて成果となる。

3.質の追求:知識労働者の成果は、量ではなく、質が問われている。

(参考)知識労働の生産性の向上を図る場合にまず問うべきは、
①何が目的か。
②何を実現しようとしているか。
③なぜそれを行うか。
手っ取り早く、しかも、おそらく最も効果的に知識労働の生産性を向上させる方法は、仕事を定義しなおすことであり、とくに、行う必要のない仕事をやめることである。

4.時間管理を行ない、成果が上がることだけに集中し、無駄なことに時間を使わない。

(参考)目標以外考えない。
なにかが成し遂げられるときには、かならずその使命のほかには何も考えられない偏執狂的な人間がいるものだ。

5.自分に多くを要求し、学び続けて、自分のレベルを上げ続ける。

(参考)自らが自らに求めるものが少なければ成長しない、多くを求めるならば、何も成長しない者と同じ程度の努力で、巨人にまで成長する。

6.真摯な態度

(参考)才能より必要な資質

学ぶことのできない資質、習得することができないが、もともと持っていなければならない資質であり、他から得ることができず、どうしても自ら身につけていなければならない資質は、才能ではなく真摯さである。

(参考)目標以外考えない

なにかが成し遂げられるときには、かならずその使命のほかには何も考えられない偏執狂的な人間がいるものだ。

7.アクション(行動を起こす)

(参考)変化したいなら言うより行え

本物の変化とは人が行うことであり、一時の変化とは人が言うことである。

昨日も「永く繁栄するための、当社の本当の成果は何か?」のテーマで、スタッフたちと議論していると、面白い結果になり、ほとんどのスタッフは、ロイヤル・カスタマー作りに焦点を当てていました。

一部のスタッフだけが、一番大切なこととして、ロイヤルテイの高い従業員作りを上げました。

これも、サービス・プロフィット・チェーンを深く理解すると、従業員が一番になるのです。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「長く学校にいることの弊害」です。

52.長く学校にいることの弊害

学校は長くいればいるほど、自分で意志決定を行う機会が少なくなる。

(解説)学校に長くいる場合は、成績が悪くて長くいる場合と、研究が好きで長くいる場合があります。

前者の場合は、社会に出るのが遅れてしまい、実社会での実務に取り組むチャンスが遅れてしまい、後者の場合は、実業の世界から離れて、学究の世界に入ってしまう場合が多いのです。

その結果、実業の世界での、厳しい意思決定を行なうチャンスが遅れてしまうのです。

上記もドラッカー流の辛辣な意見ですが、ドラッカーは学校教育について、次のような厳しい見解を示しています。

これも、私のドラッカー・マネッジメントの師である、国永先生の名言録より引用します。

ドラッカー名言録13 「学習を阻害するもの」

「学習は、学習するものが学ぶことによってのみなされ、学習は教師によってなされ得るものではない。

教師はせいぜい学習の助けとなるだけで、むしろ学習の邪魔になることすらある」(『断絶の時代』より)。

知識時代の到来をいち早く説き、知識労働者へのシフトをいち早く見抜き、知識資本をいち早く重視することを唱道したドラッカーは、知識の根幹に関わる、学ぶことを昔から極めて重要なものと考えている。

しかも、マネジメントに関する最初の作品である『現代の経営』においても、成長も学習も本人の努力の結果であるから、自ら努力しない人々の進歩について、企業が責任を感じることほど馬鹿げたことはないとすら断定している。

そして、人的資源は他の資源と違って、外からはどうすることもできない・・・・という見地から、人間の発展や能力開発はいつも成長であり、しかも、こうした成長は内側から行われるものであるのです。

したがって、人間の携わる仕事は各個人の成長を促進し、また支援するものでなければならないと主張している。

しかもそうした仕事についても、ドイツ語で書かれた唯一の論文集である『明日のための思想』の中で、「自分の仕事のほかに何も知らない人は、会社という立場からみても、決して成績のよい人間と言えぬ」と言っている。

すなわち、自分の仕事以外には、何の生活にも関心を持たないようなときには成長できないとしているのである。

以上のドラッカーの言葉の端々から、

1.まず学習者当人の自覚と努力がなければ成り立たないこと、

2.いわゆる勉強もいいが、仕事なり、所定の課題達成とリンクしたものでないと、個人的また職能的成長や自己開発もしにくいこと、

3.しかも、いつものドラッカーの主張である“表の風”に吹かれ、狭い己の中に閉じ込もっていないことが成長と学習発展の要諦

だとしていることがわかる。

90歳の今日に至るまで、いわば「一匹狼」として、博覧強記、博学多識、博引旁証を保っている背後には、絶えず学び続ける努力が存在していることを自ら語ったものともいえる。

そして、人間とは行動すると同時に認識し、また習慣的に事を処理すると同時に内省し、というような両面を持っているが、この両者が合わさってこそ真の知識が形成されるという考えから、最近、はやっている、いわゆる現実から学ぶ「アクション・ラーニング」の基本を早くから説いていたともいえる。

さらにドラッカーは、学校教育についても、かねてから厳しい批判をしているが、落第に関して面白い見解を示している。

すなわち、「落第は、いわば教育における品質管理の問題である」として、「現在、このテストに合格する学校や教師はほとんどいないといってよい」と厳しい論評をしている。

そして、言葉を続けて、「落第しないで学校にとどまっている者の大部分は、自ら望んで学校へ通っているのではなくて、親が、社会が、そう仕向けているから学校に通っているにすぎない」と極言までしている。

かなり厳しい意見ではありますが、現在の学校教育の一面をあぶり出しているのです。

友だちが行くから学校へ行くとか、みんなが行くので学校に行くとかの横並びの考え方が思考であり、みんなが結婚するので、結婚適齢期になれば、結婚するというのが、社会の当たり前の常識のようになり、自分の意志ではなく、周りの期待に応えて、自分の人生を決めている人が多い様に思います。

親たちは、安全な道を勧めるので、良い学校に行き、大きい会社に入るのを人生の目的にしている人も多いのです。

毎回、私は新しい入社希望者の面接をしながら、次のように、当社のことを詳しく説明します。

当社の今までは、どちらかと言えば、乱気流に揉まれながら、低空飛行を続けていて、創業時に描いた理想とはかけ離れた状態を続けざるを得なかったので、
今からが本番で、伸びていく企業であることを説明し、もし、当社に入社してもこれからが学びの本番であり、新しい概念とか学習を繰り返していかなければいけないことを重々、説明します。

今までの過去の時代は、例えば、大学で学んだ知識だけで、一生食っていくことが出来た時代でしたが、今は、大学で学んだ知識では、実社会では全然役に立たない時代です。

日々、新しい知識を学び、それをベースにして自分自身で新しい考え、概念を創り上げ、日々、学ぶことにより、自分自身の厚みを増していかねばいかない時代になっています。

要するに生涯学習の時代になりました。

生涯学習と言っても、最近、頻繁に行われている、今まで勤務している企業を途中下車し、大学とか職業訓練校で新しい知識を身につけて、その知識が役立つ企業に再就職するのとは、意味が違います。

学校を卒業して、企業に勤務を始めても、ずっと学び続けることが生涯学習であり、文字の通り、一生涯、学び続ける必要があるというわけです。

そうしてないと、変化の激しい時代には、ビジネスを通して、人生を通して、成果を上げ続けることが出来ない時代になったのです。

まさに自分自身を自分で進化させ続けないと、成果を挙げることが出来ない、面白い時代に突入したのです。

自分自身との根競べの時代です。

毎朝の筋トレも、早起きも、或いは日々の学び、学びのための時間の確保もすべて自分自身との根競べなのです。

決して、ライバルとの競争ではなく、ライバルと競争することがビジネスとか、人生の本質ではないのです。

だから、詰まるところ、ビジネスにおいても、人生においても結局は、自分自身との根競べであったのです。

私は、ビジネスの成果=責任×夢×意志力×集中力×経験×直観力×忍耐力」であることを見つけましたが、この中の意志力、集中力、忍耐力はすべて、自分自身との根競べです。

今の時代、世の中は更に複雑になり、簡単に成功するものはなくなっていて、何か、新しいことを始めても、最初から思った通り、上手くいくことはほとんどないのです。

最初から上手くいかないので、何度も、何度も試行錯誤の繰り返しを行ない、上手くいくまでアプローチを変え続けなければいけないのです。

エジソンの時代でさえも、電球を発明するのに、5千回近く、試行錯誤を繰り返した揚句、とうとう電球を発明する方法を見つけたのです。

エジソンの時代とは複雑さが桁違いに違う現在においては、更に試行錯誤を繰り返さないと成果を挙げることが出来ないのです。

そして、難しい問題にチャレンジすればするほど、結果は簡単には出ないのです。

われわれの身体もシステムであり、世の中もビジネスもすべてシステムなので、システムの場合は、必ず、インプットとアウトプットの関係があり、インプットとアウトプットの間には必ずタイムラグがあります。

複雑なシステムになればなるほど、タイムラグは大きくなります。

だから、良い成果を挙げるには、時間が必要で、忍耐力、即ち、自分自身との
根競べが要求されるのです。

最近、入社した人たちを一人前に教育したり、当たり前の考え方を身につけるにも根競べが必要で、一人の新入社員をゼロから強力な戦力に仕上げるには、だいたい10年間くらいかかるのではと思います。

世の中で、ものごとが成就したり、成果が上がったり、上がらなかったりするのはすべて、自分自身との根競べであり、生涯学習の成果なのです。

これを理解してからものごとに取り組むのと、そうでないのでは、結果は全然違ってきます。

画像は、昨年夜の新年会を兼ねた慰労会の様子で、取締役 松原部長と山下次長が永年勤続で表彰されました。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)

藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠 代表取締役。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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