そば屋開業・ラーメン屋開業・うどん屋開業で繁盛店を目指す|名言集 17-68 ピーター・ドラッカー解説(アイデアを生む人間が企業には必要)

うどん春の盛り付け例

今週は、週の初めの出張の後は、珍しくずっと本社にいて、社内での業務取り組んでいます。
今期もあと2ヶ月を残すだけになったので、期末決算に向けて総務部門との打ち合わせとか、決算業務に向けてのさまざまな対策があります。
そして、当然、直ぐに始まる来期に向けての計画も当然、重要なテーマなのです。

これは会社を預かるトップとしては、避けて通ることが出来ない事柄です。

次に人事面の打合せ、企画部門の打合せ、営業部門との打ち合わせ、開発部門との打ち合わせ、開発が取り組んでいる新しいテーマの確認等々、社内にいれば、あちこちから声がかかります。

すべて、当社の未来にとって大切なことばかりで、どれひとつを取ってみても疎かに出来ないことばかりです。
従って、すべての事項が全体最適で、将来に良い影響を及ぼすような結果になるように決定を下していくのです。

そして、今週はカナダからのお客さまが来られているので、昨日晩は、夕食のご案内に私も同席をしました。

多分、20~30年前の当社であれば、どこか国内の遠方、例えば、北海道からのお客さまを迎えたような状態と同じであったのですが、現在は国外から、当たり前のように、多くのお客さまがご来社されます。

遠方からご来社のお客さまが来られた時には、可能な限り、私もお客さまと一緒にいる時間を作り、お客さまへの理解を深めます。
併せて、このお客さまは将来において、成功しそうなお客さまかどうかの判断をするのです。

私が一番感心を持っているのは、このお客さまは永く繁栄する可能性のあるお客さまであるか、短期間の成功で終えるお客さまであるかどうかなのです。

そして、このような場面には必ず、関連したスタッフたちを同席させて、このようなことに対する理解を深めることを一緒に体験させるのです。
当社の場合、製麺機の寿命は長いので、いったんお付き合いすると、長いお付き合いになります

すると、このお客さまは永く繁盛する可能性があるかどうか、見極めるのは、非常に重要なことなのです。
永く繁栄し、大きく成功する可能性の高いお客さまと、お付き合いすればするほど、当社の未来はより明るくなるのです。
従って、お付き合いを始める最初の時点において、そのようなお客さまであるかどうかを見極めることはたいへん重要なことであるのです。

ビジネスにおいて、一番大きな問題は、誰でもお客さまにすることであり、機械を買ってくれるお客さますべてが良いお客さまではないのです。
自分で、自分の将来を駄目にする可能性のあるお客さまを避けることは非常に重要なことなのです。
或いは、目先の損得にこだわり、短期間で成功し、短期間で駄目になるようなお客さまも避けなければいけないのです。

ビジネスの成功には、お客さまの存在は非常に大きいので、私はそのお客さまが、どのようなお客さまであるかを常にたいへん注意して見ているのです。
そのお客さまを見る一番大きな視点は、そのお客さまが持っている価値観を見て、判断しているのです。
このお客さまは当社が、お取引して良いお客さまかどうか、もし、少しでも違和感を感じたら、当社は引きます。
目先、幾ら売れようが、当社の将来にプラスの影響を及ぼさない可能性のあるお客さまとは、取引をしないのです。

過去もこのような基準で、取引先を選別してきたので、大きな金額の取引を逃したこともありますが、そのような取引先は、後から振り返ると、どこかで問題を起こして頓挫したり、永く繁栄していないお客さまばかりです。

従って、私はお客さまとか、取引先の選別は非常に重要あると思い、敢えて、そのお客さまの価値観を確認するために、会食の時間を取ったりして、ある程度の長い接触の時間を取っているのです。

従って、今月の初めに2週間、スタッフを同行して、ロンドン、パリ、ドイツ、スイス、ハンガリーの5ヵ国を訪問したのも、実はそのためであったのです。

このような時間とお金は長い将来を見据えた時には、決して無駄になるお金ではないのです。

これは当社のようなビジネスだけではなく、飲食店ビジネスにおいても、たいへん重要なことであり、「ビジネスの質=お客さまの質」であることを理解することは、永い繁栄を目指す場合は、欠かせないのです。

例えば、「うどんだったら何でも良い、安ければ良い」というような価値観を持ったお客さまを幾ら集めても事業は成功しないのです。
これも、私が創業以来40年間にわたり、多くの失敗を繰り返してきた結果、得られた貴重なノウハウなのです。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「アイデアを生む人間が企業には必要」です。

75.アイデアを生む人間が企業には必要

企業はなによりも「アイデア」であり、アイデアを生むことのできるのは個々の人間だけである。
勇を鼓して自ら思考し、「既成観念」にあえてそむける人なくして、その企業の成長と繁栄は望めない。

(解説)「ビジネスの成功=アイデア×コミュニケーション×人間力」と言われていて、アイデアもビジネスの成功には欠かせない要素です。

ビジネスの成功の種子はアイデアであり、アイデアを生むことのできるのは個々の人間だけであり、アイデアは決して枯渇することはないのです。
 
まず、たくさんのアイデアに触れ、たくさんのアイデアのうち、どれが生き残るのか、成長するのか、成熟するのかは、前もって誰にもわからないので、限られた少ないアイデア・ソースから考えるのではなくて、目を開き、耳を澄まし、表へ出て、広くアイデアと刺激を求めることが大事です。

「天が下、新しきものなし」とも言われるほど、この社会のさまざまな出来事や動きのほとんどは、これまでのものの「新しい組合せ」で出来ています

マーケテイング(市場)とイノベーション(革新)こそビジネスの本質的使命であり、機能であり、イノベーションのための種子がアイデアです。

時代の半歩先を見て進歩的なアイデアを発見し、顧客に快適さを与えるチャンスを生かすことが企業家としての骨子です。
未来をかたちづくるのは、起業家たちが生み出す小さなアイデアが新規事業の萌芽となり、それが将来のニーズに応え、未来が形成されていくのです。
従って、未来は小さなアイデアによって形成され、未来は、目的を持った行動によって形成され、行動の原動力となるのはただ1つ「アイデア」です。

次に未来に関するドラッカーの論文より、引用します。

「未来をかたちづくる、小さなアイデアの大きな力」(The Big Power of Little Idea林 宏子/訳 HBR 1964年5-6月号より、DHBR 2004年7月号より)
( (C) 1964 Harvard Business School Publishing Corporation.)

ドラッカーは、未来をかたちづくるのは、起業家たちが生み出す構想であると言う。

起業家的な小さなアイデアが新規事業の萌芽となり、それが将来のニーズに応え、未来が形成されていくのだ。

しかし、概して大企業は、未来への投資に消極的であり、不確実性とリスクを嫌い、多くのアイデアを殺している。
アイデアを支援する体制や価値観が失われると、イノベーションが生まれてこないばかりか、その果てには、組織の寿命も短くなっていく。

未来を拓く構想にはリスクがつきものである。
だからこそ、勇気、努力、信念が求められるのだ。

「未来は小さなアイデアによって形成されていく」

長期計画は、大企業のためだけのものだろうか。
またこれは、将来を予測し、そこから予見される動向に沿って組織を動かすことだろうか。
多くの経営者たちの行動から判断するに、どちらの問いもイエスと答えるのではないだろうか。

しかしこれは間違っている。いずれも正解はノーなのである。

未来を予知することはできない。
未来について唯一確実なのは、それは現在の延長線上に存在するのではなく、現在とは別のものであるということだ

未来はまだ生まれていないばかりか、形成されてもおらず、また確定もしていない。

しかし未来は、目的を持った行動によって形成されうる。
そして、このような行動の原動力となるのはただ1つ「アイデア」である。
それも、異なる経済や技術、あるいは他社が開発した他の市場に関するアイデアである。

アイデアは常に小さく生まれる。

これが、長期計画が大企業のためだけのものではないゆえである。

だからこそ、未来をかたちづくるうえで、実は小企業のほうに利があるともいえるのである。

新しいものや従来とは異なるものは、金銭面から判断すれば、概してささいで取るに足らないように見える。
そのため、大企業の巨大な既存事業の前では卑小な存在として影が薄くなりやすい。

実際、新たなアイデアが数年後にもたらしうる売上高は、大成功を収めたとしても数百万ドル(数億円)程度にしかならない。
大企業の既存事業がもたらす数億ドル(数百億円)の売上高に比べればあまりにも貧弱に見える。
その結果、往々にして無視されてしまう。

しかも、新しいものはたいてい、かなりの努力を要する。
したがって、大企業より小企業のほうが、未知なる取り組みには意欲的な場合が多い

また、だからこそ、大企業は通常の活動とは切り離して、長期計画を立案するともいえる。

さもなければ、今日の仕事をこなすだけで手一杯となり、それ以上のことにはまったく手が回らなくなってしまうからである。

ただしもちろん、未来を形成せんと順調に歩を進めている企業は、そういつまでも小企業にとどまってはいないだろう。

今日、成功を収めている大企業でもかつては――IBMやゼロックスのように、ごく最近までというところも少なくない――未来がどうあるべきかという構想に基づいて行動した小さな一企業であった。

しかし、このような構想は、富を創出する可能性と力を備えた起業家的なものでなければならない。

順調に業績を伸ばす生産的な事業として具体的に提示され、企業としての行為や活動を通じて実現されなければならないのである。

「起業家たちの構想の力」

起業家的な構想の根底にあるのは、常に「経済や市場、知識がどのように変化すれば、当社が望むような方法で、しかも最大の経済的効果を上げうる方法で、事業が可能になるだろうか」という問いである。

けっして「未来の社会はどうあるべきか」という問いが中心になってはならない。

後者は社会改革者や革命家、あるいは哲学者の問いであり、起業家の問いではない。

起業家的なアプローチは、きわめて限定的で自己本位に見えるため、歴史家には看過されがちである。

歴史家は昔から、革新的な起業家が及ぼす影響には見向きもしない。

もちろん、偉大な哲学的観念のほうがはるかに深遠な影響力を世のなかに及ぼしてきた。

しかしその一方で、そのような観念はほんの一握りにすぎない。

また、事業の構想はたしかに限定的かもしれないが、その多くが何らかの影響力を秘めている。

結果として、革新的な起業家たちを集団として見れば、歴史家が認識している以上に大きな影響を社会に与えてきた

これら起業家たちの構想は、社会や知識全体を網羅するような「大きなアイデア」ではなく、たった1つの狭い分野に影響を与えるだけの「小さなアイデア」である。

そして、まさにその事実が、起業家の構想の有効性を高めている。

起業家的な構想を抱く人々は、未来の経済や社会について、その他のすべての点では間違っているかもしれない。

しかしながら、みずからの事業の限られた関心事についておおむね正しければ、それでかまわないではないか。

彼らが成功しなければならないのは、たった1つの小さな特定の進歩についてだけである。

歴史の教科書の脚注になるような高尚な哲学的観念の数はきわめて限られている。これに対して、株式市場の上場リストに掲載される起業家的な構想は、小さくとも相当な数に上る。

従って、「新しい事業=アイデア×起業家精神(勇気、努力、信念)」が成り立つのではないでしょうか。

画像は、先週のうどん学校の生徒さんの作品の盛り付け事例です。

このような参考になる、盛り付けの事例を動画で紹介するために、当社は動画放送局を開局しました。
https://www.youtube.com/channel/UCM6MYNVBTit8Q9c8-xG_Abg


これからも、皆さんの参考になる面白い動画をお届けします。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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