昨日は久しぶりに本社で、勉強会とか、打ち合わせ、来客等で遅くまで本社で打合せをしていました。
最近、ドラッカー・マネッジメントを深く掘り下げるようになると、今まで見えなかった問題点が明確に見えてきました。
例えば、昨日のテーマである、コミュニケーションは必ず、下から上へということであり、報告は必ず、下から上へ行なうことです。
今までは、スタッフに何かを依頼しても報告がないスタッフがいます、すると、私は常に「あれはどうなった?」「これはどうなった?」と、確認をし続けなければいけないので、これは非常に時間のロスなのです。
だから、これからは必ず、コミュニケーションは必ず、下から上に向かって行なう、報告は必ず、下から上に向かって行なうと決めておけば、このような問題は起きないのです。
今までは、何となくおかしいと思っていた問題が、今回ドラッカー・マネッジメントを深く掘り下げると、明確に課題が見えてくるのです。
その点では、ドラッカーの教えは判断の大きな指針になってくれるので、何か難しいことを判断するときに、非常に頼りになる存在であり、間違いを少なくすることが出来るのです。
経営の物差しとして使うと、これほど頼りになる物差しはないと思います。
当分の間、ドラッカー・マネッジメントが本当に腹に入るまで、熱心に取り組む予定なので、宜しかったらおつきあい下さい。
早朝の静かな時間で、ドラッカー・マネッジメントを深く思考するのは、今まで足りなかったマネッジメントのレベルを上げ続けるのに、ベストの方法です。
早朝の起床の習慣をつけていて感じるのは、朝の起床時間として一番ベストなのは3時で、3時に起きると、相当なことが朝の時間で行なうことが出来ます。
2時では少し早いし、4、5時では遅すぎて、十分な時間が取れないので、まとまった時間を作ろうとすると、過去の経験上、朝の3時が一番理想的な起床時間です。
朝3時に起きようとする、夜は9時か10時までに床に就けば、コンスタントに十分可能です。
昼間に眠くなる時はありますが、そのときは昼食後の軽い睡眠は非常に有効です。
現在、本社には宿泊も出来るような休憩用の和室が、男女別々にあり、食後に仮眠を取っている人たちがいます。
食堂で食事した後、仮眠を取ることは、疲労回復に大きな効果があり、私も時々、和室で少しの睡眠を取ることがあります。
良い仕事をしようとすると、身体を絶好調に保つことですが、長時間のデスク・ワークは身体を固定するので良くないので、仕事中もずっと座りっぱなしではなく、途中で身体を動かすことが大切なのです。
当社の社内にはトランポリン等も置いて、気軽に使って貰いたいと思っているのですが、往々にして、日本人の生真面目さなのか、スタッフたちが使っている姿を見かけることはないのです。
現在の知識労働者のほとんどは、机に向かって椅子に座り、長時間同じ姿勢で仕事をしているので、定期的な適度な休憩を取り、身体を動かすことを行なう必要性を感じています。
これを仕組化し、机で仕事をするスタッフたちの健康維持とエネルギー補給を考えたいと思っています。
スタッフたちは、単なる会社の歯車として、会社の成果を挙げるだけの存在ではなく、一人ひとり、個性ある命を持った存在として、光り輝く人生を全うして欲しいので、一人ひとりの健康維持には、これからも大きなエネルギーを注いでいきたいと思います。
本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「管理職が指導力を発揮するには」です。
74.管理職が指導力を発揮するには
管理者は、高潔な品性をもってこそ、指導力を発揮し、多くの人の模範となりうる。
(解説)このテーマも私のドラッカー・マネッジメントの師である、国永先生のドラッカー名言録より引用すると次のようになります。
「経営者の仕事は、ほかの人々を管理することから始まるものではない」
とかく経営者や管理者などというと、部下やそのほかの人々を管理することからすべては始まると、アメリカでも日本でも思い込んでいる人は多い。
ドラッカーは、それはとんでもないミステイクだと断言する。
すべては、自分自身を適切に管理するという仕事から始まるのだと強調する。
自己管理ができなければ、何事も達成することは不可能であるともドラッカーは続ける。
よくいわれている効率的な(Efficiency)経営者や、効果性が高い(Efficiency)管理者になることは、難しいことではあるが、決して不可能ではない。
しかしながら、効率性(Effectiveness)の高い経営者になるということは、正直に言って、実はすべてが大変困難なことであるともドラッカーは認めているのだ。
それには1回や2回限りの努力ではなくて、積極的によい習慣を付けることから始まらなければいけないからである。
しかも、そうしたことを何回も繰り返し行うことによって、初めてそうした習慣が「第2の天性」になるとドラッカーは主張する。
またドラッカーは、不幸にも、なかなか数の少ない、真に効率的(Effectiveness)な経営者と、ただ頭がいささかよい(Efficiency)だけの大多数の経営者との違いには、恐るべきものすらあると言っている。
したがって、われわれに課されている最大の仕事は、ただ頭がよい(Efficiency)平均的な経営者を、本当の意味での効率的(Effectiveness)な経営者の水準にまでレベルアップすることであるとする。
言葉では簡単だが、この両者のギャップはかなり大きいとドラッカーは昔から言っている。
「効率性」(Effectiveness)という言葉は、しばしばわれわれも口にするが、それをめぐる未開拓の分野は極めて広く、かつ大きいものであることを認識しなければいけない。
そのために何をなすべきかの仕事については、相当分かってきている。
ここに、ドラッカーのいわばお得意の表現である「強みの上に己を築け」という勧めが登場する。
そのためには、自分の強みと、組織や会社の強みは何かを絶えず意識的に探求し、その強みを基礎としてそれぞれの仕事を築かなければならない。
そしてこれらのことは、誰しもがその気になれば、十分実行し得るのだとドラッカーは主張する。
しかし、これはかなり骨の折れる仕事であるので、よく考え少しずつ実践的に行動することが肝要だとドラッカーは勧めている。
ここでも強調されているのは、結果を出す力であり、結果を出すことへの責任感であり、効率性の追求ではないのです。
要するに、効率の追求に当たる部分最適ではなく、全体最適であったのです。
次に国永先生のドラッカー名言録より、「経営者に必要なのはキャラクターの高潔性だ」を引用します。
経営者は、「部下に好かれる必要は必ずしもないが、部下に尊敬されることは必要だ」と、ドラッカーは前々から言っている。
また、「部下から尊敬されるためには、頭が切れるというほどではなくても、てきぱきと効率のよい仕事の処理ができることが重要」だとも強調している。
かつて、この発言をアメリカで聞いたときに、キャラクターの「高潔性」と、旧来の意味での「モラリティ(道徳性)」とは、どうも違うように思えるが、どういうふうに考えたらよいかと尋ねたことがあった。
これに対してドラッカーからは、「もう1つの『インテグリティIntegrity(人間としての正直さ、誠実さ、真摯さ)』とでも呼ぶべきもので、これがビジネスにおいても、人々の信頼や尊敬を勝ち得ると考えたい」という答えが返ってきた。
ここで思い出すのは、「ただし、いわゆる人間のプライベート面におけるモラリティだけを、そんなに目くじらを立てて問いただしているわけではない」とドラッカーが付け加えていたことである。
さらに、この品性に関連して大事なのは、何と言ってもやはり、その元にある「アントルプルヌールシップentrepreneurial spirit(企業家精神)」であり、しかもこれは、過去におけるものよりもますます重要なものとして盛り上がってきていることを併せて考えたいと、ド ラッカーは言っていた。
そして、本当の意味での企業家精神について、われわれはその真髄をまだ充分理解していないが、これをめぐる知識の体系をまとめあげておくことがどうしても必要だと続けた。
過去100年間に書かれた、広い意味でのマネジメントに関する本は、既知のことや既存のことをどうやって管理するかという問題に、そのほとんどのページを費やしているばかりだ。
真の意味での企業家精神、つまり、「まだ持っていないものまでも生み出し得る」という企業家精神については、なかなかその本質をわれわれは掌握できていないと言うのだ。
特にこれから先は、技術的な側面と同時に、ドラッカーがかねてから強調している「ソーシャル・イノベーション(社会革新)」が生まれる機会も、今まで以上 に多くなってくる。にもかかわらず、肝心要の企業家精神については、ほとんどと言ってよいくらい、その真髄を知らないままでいると言う。
だから意識的にこの面について、本をあれこれ読んだり、研究をしてはいるものの、まだまだ知らないことが多いと実感している。そうドラッカーが語っていたのが印象的だった。
次に「経営のヒント179 ドラッカーの箴言⑩」 より、「真摯さなくして組織なし」を引用します。
「真摯さを絶対視して、初めてまともな組織と言える!」
ドラッカー曰く、「マネジャーの仕事は、体系的な分析の対象となる。マネジャーに出来なければならないことは、そのほとんどが教わらなくても学ぶことがで きる。しかし、学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、初めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではな い。真摯さである。」
「真摯さなくして組織なし」
真摯さを絶対視して、初めてまともな組織といえる。
それはまず、人事に関わる決定において象徴的に表れ、真摯さは、とってつけるわけにはいかない。
すでに身につけていなければならないし、ごまかしがきかない。
共に働く者、特に部下に対しては、真摯さであるかどうかは2、3週間でわかる。
無知や無能、態度の悪さや頼りなさには、寛大たりうるが、真摯さの欠如は許さない、決して許さない。
彼らはそのような者をマネジャーに撰ぶことを許さない。
真摯さの定義は難しいが、マネジャーとして失格とすべき真摯さの欠如を定義することは難しくない。
① 強みよりも弱みに目を向ける者をマネジャーに任命してはならない。
出来ないことに気づいても、出来ることに目のいかない者は、やがて組織の精神を低下させる。
②何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者をマネジャーに任命してはならない。
仕事よりも人を重視することは、一種の堕落であり、やがては組織全体を堕落させる。
③真摯さよりも、頭のよさを重視する者をマネジャーに任命してはならない。
そのような者は人として未熟であって、しかもその未熟さは通常なおらない。
④部下に脅威を感じる者を昇進させてはならない。そのような者は人間として弱い。
⑤自らの仕事に高い基準を設定しない者もマネジャーに任命してはならない。
そのような者をマネジャーにすることは、やがてマネジメントと仕事に対するあなどりを生む。
知識もさしてなく、仕事ぶりもお粗末であって判断力や行動力が欠如していても、マネジャーとして無害なことがある。
しかし、いかに知識があり、聡明であって上手に仕事をこなしても、真摯さに欠けていては組織を破壊する。
組織にとってもっとも重要な資源である人間を破壊する。組織の精神を損ない、業績を低下させる。(マネッジメントより引用)
絶対的な答えはないが、絶対的な問いは存在する。(正しい答えよりも、正しい問い掛けが重要)
真摯さ=「integrity」とは、目的があってその実現のために内なる規範を保つ強さ
画像は、昨日ご来社戴いた、補助金コンサルタントと庄司さんのオーガニック食堂での一コマです。
昨日も当社にとって、大きな革新のための1日でした。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。