ラーメン屋・うどん屋・そば屋・パスタ屋開業で繁盛店に|名言集 17-76 ピーター・ドラッカー解説(現実とつじつまが合わないイノベーションを手掛けてはいけない)

ラーメン屋の参考にもなる感動したカフェ「宮原眼科」

1月のヨーロッパ5ヵ国訪問に続き、今回も香港、台湾と早足で見て回ると、それぞれの国々で、いろんな違いが分かりました。

香港では、溢れるばかりの活性度を感じましたが、台湾は活性度が低いように思いました。

一番驚いたのは、台湾の貨幣の元気の無さで、私が以前よく台湾を訪問していた頃は、1台湾ドル(NT)は、約4.5円~5円でした。

現在は日本の円安が進んでいるので、この比率はもっと大きく1台湾ドルが、6~7円であると思っていたのですが、反対に台湾ドルが非常に落ち込んでいて、1台湾ドルが約3円でした。

今回もいろんな国を回っていて、通貨の強さが経済の活性度に比例し、国民の明るさにも比例しているように思いました。

そして、通貨の強さはその国の経済の強さであるので、国のリーダーの戦略の卓越性の賜物なのです。

日本の場合は、以前は貿易黒字国で世界でトップの外貨保有国であったのですが、最近では貿易赤字国に落ち込んでしまい、国全体が沈滞しています。

国の中で、幾ら内需拡大しても、外へ向かって伸びている外国と比較すると、だんだんと弱体化しているのです。

その点では、うどん業界とか、ラーメン業界が率先して、外国へどんどん進出し、外貨を稼ぐのは、国益にとっても重要なことであるのです。

最近、伸びている香港にしても、シンガポールにしても、税金が非常に安く、公用語が英語で、多くの外国企業の呼び込みに成功しているのです。

公用語が英語というのが、コミュニケーションの壁がなく、外国企業が非常に参入しやすくなるのです。

国にとっては、国内の企業とか、国民がいなければ成り立たないので、企業とか、国民はお客さまであり、国民を幸せにしている国ほど、栄えているのです。

今回もいろんな国々を短期間で回り、国民の豊かさと、幸せ度に差があることが分かりました。

日本国内だけでいると理解しにくいのですが、外国では住んでいる国、事業をやっている国が気に入らなければ、いつでも出ていく自由があるのです。

国と同様に、企業も社員を抱え、最高のパーフォーマンスを上げて、お客さまとか、社員を幸せにしている企業ほど、繁栄しているのです。

そうでない場合は、お客さまはその企業と取引しない自由があり、社員は辞める自由があるのです。

今回も香港へ訪問してみると、日々香港には国外からの流入人口があり、人口はたいへんな勢いで増え続けているのです。

反対に日本の人口は減少の一途であり、日本の場合は少子高齢化の少子の方が問題であり、少子の大きな原因が、今の日本の幸せ感の無さであったり、生涯未婚率が上昇し、結婚しない男女が増えるのに繋がっているです。

こうして考えてみると、企業の果たさなければいけない役割の大きさに改めて気づかされ、創業した頃から、このようなことを理解して経営をしておれば、今とはまったく違った結果が得られていたと思います。

1月初めからの各国を訪問して、もう一つ感じるのは、進化を休みなく行なうことで、ウサギとカメの競争のように、幾らウサギが早くても、その後、居眠りをしていたのでは、歩みのノロいカメに追い抜かれてしまうのです。

この点について、日本と訪問国を比較した場合に、日本の高度成長期の成長率は華々しく、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われたり、一時、アメリカの 不動産を日本マネーが買い占めた時期があったのですが、25年前から成長が止まってしまい、日本だけが取り残されているのです。

今の日本の状態を考えたら、思いもよらない、嘘のような話ですが。

先日、事例に上げたスイスにしても、35年前は日本の方が国民一人当たりのGDPは上であったのが、今はスイスの半分以下になっているのです。

今後、われわれの子孫が住む日本が繁栄するのも、そうでないもの、今からのわれわれの活躍、頑張りにかかっているので、われわれはもっともっと、外向き志向の良い習慣を身につけ、思い切り頑張らなければいけないのです。

それには、海外を見て回ることは欠かせないのです。

その気にさえなれば、日本人であれば誰でも簡単に、世界を見て、肌で感じることが出来るのです。

直接に外国の空気に触れれば、今の日本はおかしいと言うことを誰でも感じることが出来ると思います。

今年は、もっともっと、多くのスタッフたちに、生の真実の外国を見せたいと思います。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「現実とつじつまが合わないイノベーションを手掛けてはいけない」です。

83.現実とつじつまが合わないイノベーションを手掛けてはいけない

現実とつじつまが合わないイノベーションを手掛けてはいけない。
そのようなイノベーションが実を結ぶことは希である。
たんにその新奇さのゆえに、魅力的に見えることが少なくない。
しかし、それらの多くはたとえ失敗しなくとも、莫大な資金と時間を要する。

(解説)イノベーションとは、まだ誰もやっていないことで、社会のニーズが大きければ大きいほど、成果が大きくなってくる。

その典型的な事例が、ステイーブ・ジョブズが成し遂げてきた数々のイノベーションであり、ステイーブ・ジョブズも最初からすべてが当たった訳ではなく、初期のアップルでは、たくさんの失敗を繰り返してきたのです。

2回目のアップルでは、ほとんど失敗がなく、アップルを株式価値が世界一の会社に導いたのでした。

いわゆる最初のアップル時代には、現実とつじつまが合わないイノベーションを行ない、2回目のアップルでは、現実とつじつまが合うイノベーションを起こしたと言えるのです。

われわれが成果が出ないのは、イノベーションを起こしたつもりでも、イノベーションになってなかったり、或いは、つじつまの合わないイノベーションを起こしているためであったのです。

戦後、ソニー、ホンダの創業のころは、つじつまの合うイノベーションを起こしていたはずですが、日本企業の場合、企業規模が大きくなるとイノベーションを起こし続けることが難しいのです。

だから、企業規模の小さい、われわれは常にイノベーションを起こし続けていかねばならないのです。

現在では、世の中のニーズを捉えて、つじつまの合うイノベーションを起こし続けている日本の企業では、ユニクロ等もその範疇に入ると思います。

従って、伸びている企業は何らかの形でイノベーションを起こし続けていて、イノベーションが企業経営にはなくてはならないことであることを、シッカリ理解することが欠かせないのです。

私のドラッカー・マネッジメントの師である、国永先生はドラッカー名言録の中で、イノベーションについて、次のように指摘しています。

「イノベーションとアントルプルヌールシップ(起業家精神)は、マネジメントという規律の中枢である」

企業家精神は、マネジメントの本質的な、そして必然的な一部である。

いかなる組織も、それが成功裡に革新をしていかなければ長続きはしない。

すなわち「成功する企業家精神」に基づいていなければならないのである。

そして、いかなる企業といえども、たとえそれがどのように革新的であったとしても、成功裡に管理しない限り、生き残ることはできない。

つまり企業家活動は、成功裡に動かされなければならないし、また、同じくイノベーションも成功裡に行わなければならないものなのだ。

この2つは、実は異なるものであって、それぞれ違った問いかけを発する。

それぞれ異なった価値観を要求し、さらに異なったパーソナリティすら要求する。

しかし、人間の2つの手のように完全に異なるが、相互に依存し合う関係を保っている。

このことを理解しなければならないと、最近ドラッカーは強調している。

60年以上にわたりドラッカーは、マネジメントに関する研究や主張の中で、革新と企業家精神は、マネジメントという規律において、主要な部分を占めることを説いてきた。

しかも、それぞれが非常に厳密な規律を要求しているのである。

革新と企業家精神は、決して天才でなければできないものではなく、また単なる思いつきやインスピレーションのことでもない。

革新と企業家精神は、系統的な方法論と厳密な規律を強く要求するものなのである。

したがって最近、ドラッカーが韓国で発表した著作にも、企業家へのアドバイスなどというように、このシステマチックな形態を提供したいという主張が含まれている。

そして韓国について言うならば、ドラッカーはこの規律こそ、韓国が20世紀後半において特に強く、また大きく要求されてきたことを強調している。

ドラッカーの見解によれば、韓国がドラマチックに大きく変容し始めたのは、経営面でのさまざまな達成がなされたからであり、韓国のビジネスや産業の多くは、先進国(西側諸国と日本)が既によりよく成し遂げていることを、急速に達成し始めている。

よく、韓国の業績が伸びていることを、単にチープ・レイバーによるしろものと説く人がいるが、これはまったくの誤りであるとドラッカーは言い、現に、韓国の労働は決してチープ・レイバーなどではない。

したがって、韓国の業績はマネジメントが達成したものであり、企業家精神と革新とを重要視した結果であると言えるのである。

私が大和麺学校(ラーメン・うどん・そば・パスタ)で生徒さんに教えていることで、ビジネスで成果が上がるのは、自分の得意分野と世の中の大きなトレンドの交差点であるということなのです。

幾ら、自分の得意分野であっても、世の中の大きなニーズに合っていないことを行なうと、決して成果が上がらないのです。

従って、もし、今やっているビジネスがもし、右肩上がりでなく、少しでも右肩下がりで下がっていれば、世の中のニーズと合致していない可能性があるのです。

ドラッカー・マネッジメントでは、ビジネスの目的は顧客創造であり、顧客創造が出来ていなくて、売上が右肩下がりで下がっていれば、やっていることが世の中のニーズに合っていない可能性が高いのです。

だから、われわれは常にニーズを読み違えないようにしなければいけないのです。

画像は、一昨日での台中で、感動したカフェ「宮原眼科」の店内です。

ウエイトレスのコスチュームが時代背景を映し出し、たいへんフレンドリーで素晴らしかったえです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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