昨日もドリーム・スタジオ名古屋での私のセミナーがあり、4年前にドリーム・スタジオを開設したころを思い出したのです。
4年前にドリーム・スタジオ名古屋を開設する前は、毎回、中部ガスの研修センターの施設を借りて、イベントを開催し、展示会とセミナーを行なっていたのです。
4年前にやっと自前の拠点を開設し、自分の都合でイベントを開催することが出来るようになったのです。
今回は、昼からスタートして、夜10時までのイベントでしたが、以前のように施設を借りての場合は、こんな時間帯は出来ないのです。
このような各地でのイベントは約15年前に始まったのですが、そのころは、拠点も本社と東京だけで、各地でのイベントは、会場を借りて、トラックに機械を積み込み、機械の設置から始まり、装飾を行ないながらでした。
これを毎月、各地で3回くらい開催していたので、各地の担当者もたいへんでしたが、私も毎回のイベントに参加しなければいけなかったし、更に、最初は営業 企画の担当者も今のようにいなく、PCも全員に配布していなかったので、来場されたお客さまのデータは、毎日私が夜中に入力していました。
振り返れば、国内8ヶ所にドリーム・スタジオが出来、本当に楽になりました。
以前のように、こちらから訪問する方式から、当社の拠点に来場して戴く方法は、最近の自動車デイーラーと同じ方法であり、当社にとってはイノベーションです。
全国各地に当社自前の拠点が出来たことで、遠方のお客さま方の信頼が、大きく増したのです。
自前の拠点のスタッフが現地で頑張り、地元のお客さま方のニーズを探出し、そのニーズを基に、お客さまにとって価値あるイノベーションを起こし続けることが出来れば、当社はもう一段大きく変わることが出来ることでしょう。
普通であれば、ドリーム・スタジオが出来ただけでも喜んでしまうのですが、そうではなく、休みなく進化を続けなければいけないのです。
今回、イノベーションを深く学び直し、進化を促がす手法がイノベーションであり、思っていたよりも奥が深いことがよく分かりました。
これから当分の間、自分自身、当社のスタッフ、会社、更にフェイス・ブック・ブログの読者のために、イノベーションを深く探求していきたいと思います。
以前にイノベーションも一応学んだつもりではあったのですが、まだまだ理解度が低かったことがよく分かったのです。
イノベーションについてもさまざまな書籍が出ていますが、それらの書籍を読み取っていくと、どの著者の理解度が深いかよく分かります。
理解度の深い著者の本から学ぶことにより、理解が速まるのです。
私は、うどん・ラーメン・そばの麺学校の経営講義の授業を持っているので、このような新しい学びは、すぐに役立ち、学んだことを学校で使うことにより、加速学習が出来ます。
学校だけでなく、各地で開催されるイベントでは、必ず私のセミナーが入っており、新しい、時流にあったタイトルをスタッフたちが準備してくれるので、これも私の学びの素晴らしい材料で、そのために、さまざまな資料を調べ、自分自身が勉強をしなければいけないのです。
今日は、私だけが名古屋からの帰路につきながら、フェイス・ブック、ブログの文章を書いていますが、このように、文章を書くことも頭の整理に役立ち、進化に繋がるのです。
今は瀬戸大橋の上を列車で走っていますが、瀬戸大橋は27年前に開通し、開通した当時は凄いものが出来、香川県も大きく変わると思っていましたが、思った以上に大きな影響はなかったのです。
四国地方の人たちは瀬戸大橋開通によって、本州からたくさんの観光客が来るようになり、道路の渋滞がひどくなると言っていたのです。
瀬戸大橋ブームに沸いたのは、初年度だけで2年目から、観光客は大幅に減少していきました。
更に、新幹線を利用して大阪まで2時間で行けるようになったので、高松のデパートの一つが消えてしまいました。
しかし、当社にとっては瀬戸大橋が出来たことで、四国から簡単に本州に渡ることが出来るようになり、どれほど便利になったか、分かりません。
このように、過去を振り返りながら、これから始まる未来への正しい対策を立てていくことが問われています。
今日も、幾ら学んでも、学び足りないくらいです。
イノベーションをシッカリ学び、社内でイノベーションを連続で起こし続けていきます。
そして、多くのお客さま方に価値ある成果を提供し続ける所存です。
本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「イノベーションとは、論理的な分析であるとともに知覚的な認識である」です。
87.イノベーションとは、論理的な分析であるとともに知覚的な認識である
イノベーションとは、論理的な分析であるとともに知覚的な認識である。
(解説)イノベーションと言う言葉は、日本では技術革新と訳されることが多いので、たいそうなことと誤解されることが多いが、ドラッカーの言っているイノベーションは、社内の誰もが取り組まなければいけない、普段の行動なのです。
そして、イノベーションとは、何か新しいことを行なうのではなく、「新しい経済的な価値を生み出す行為」なのです。
この定義によれば、当社のような製麺機メーカーがラーメン学校を始めたことも、イノベーションと言えないことはなく、麺学校で「デジタル・クッキング」を取り入れたこともイノベーションであったのです。
当社の歴史を振り返ってみると、最初にうどん製麺機「真打」を開発した時も、コンパクトでありながら、うどん作りの4つの機能、練り、鍛え、延ばし、カットをすべて搭載し、小さい設置場所で、大きい生産能力があり、業界にイノベーションを起こしたのです。
ラーメン製麺機「リッチメン」、そば製麺機「坂東太郎」も同様に、業界にイノベーションを起こし、麺生地熟成庫「寝太郎」も業界にイノベーションを起こしました。
年中無休365日メンテナンスも同様に、イノベーションと言えなくはないのです。
この様に、当社の歴史を振り返ってみると、当社がここまで来ることが出来たのは、価値を生み出すイノベーションを起こし続けていることが原因であり、これからも、当社が大きく成功しようとすると、イノベーションを起こし続けるしかないことがよく分かります。
当社は、うどん製麺機・ラーメン製麺機・そば製麺機メーカーとして、先発ではなく、最後発で業界に参入し、参入した時には既に大先輩たちが業界にたくさんいたのです。
その中でトップを目指したのですが、他社が既にやっていることを真似たのでは、決して追い抜くことが出来ないのです。
従って、業界ではやられていないこと、他社がやっていないことばかりを実行した結果が現在に繋がっているのです。
こうして、過去の当社を振り返ってみると、ドラッカーの指摘するイノベーションを実行し続けた結果であることがよく分かります。
うどん店ビジネスにおいては、最初にセルフを発明した人はイノベーションを起こし、サラダバーもイノベーションであったのです。
しかし、現在、うどん店業界が活性化していない原因があるとすれば、業界に大きなイノベーションが起きていないことではないかと思います。
国内、海外での多くの成功した企業は、何らかのイノベーションが成功した企業であり、イノベーションは技術面だけではなく、販売、製造、社内管理等、経営活動すべてに関わる部分で起こし続けなければいけないのです。
そうするには、今までやってきたことを是とするのではなく、新しいことにチャレンジすることに喜びを見出すような、常に社内をイノベーション体質にしておかねばならないのです。
本日の課題「イノベーションとは、論理的な分析であるとともに知覚的な認識である」ことですが、イノベーションに必要なことは、論理的に思考することと、観察による知覚的認識が欠かせないのです。
例えば、当社が最初に「真打」を開発した時は、東京のような都会で製麺機を導入する場合、坪当たりの家賃を算出し、どの位の設置面積であれば、家賃に比較して、採算が採れるかどうか、生産能力は幾ら必要かを論理的に分析するのです。
うどん製麺機「真打」に大切な要素は、麺の美味しさであり、麺の角がシャープに立った包丁切のカッターが必要であったのです。
以上を検討し、必要な全要素を組み込んだ結果、うどん製麺機「真打」が誕生し、業界のベストセラーになったのです。
次に、デジタル・クッキングですが、ラーメン学校を始めて気づいたのは、さまざまな種類のスープ・ベース、元ダレ、香味油の組合せが無数にあるのです。
例えば、スープ・ベースでも最初から鶏と豚の割合を一定に決めて作ってしまえば、その割合の状態しか、テスト出来ないのです。
そこで当社のラーメン学校では、スープ・ベースも豚であれば、博多トンコツ用でも2種類、次にゲンコツ、背骨等、骨の種類による分類、更に濃度による分類等、何種類もの スープ・ベースを作り上げ、元ダレも同様に、大分類では塩、醤油、味噌で、次に醤油は、火入れありと火入れなし、薄口、濃口、溜まり醤油と分類し、実に多 くの種類のスープ・ベース、元ダレ、香味油を作り上げたのです。
この辺までは、論理的な分析で、次にスープ・ベースはさまざまなモノをある割合でブレンドし、元ダレを選定し、0.1g単位で測定しながら、加えていき、最高の味を見つけていくのです。
博多トンコツを始め、さまざまな種類のラーメン毎に、既にたくさんのデータ・ベースが出来上がっているので、誰かから新しい味のリクエストがあっても、簡単に作り上げることが出来るのです。
私は、この「デジタル・クッキング」は料理の世界の傑作ではないかと思っています。
違った事例を挙げてみると、香川県のうどん店ではほとんどの店が、おでんを置いています。
このおでんは、注文を聞いてからうどんを茹でると、10分程度かかるので、その待ち時間の間におでんを食べて待って貰うのです。
お客さまにとっては、おでんを食べることにより、10分間の待ち時間が気にならないし、お腹も膨れるし、お店にとっても、売上が余計に上がって、一石二鳥なのです。
おでんも経済的価値をもたらしているので、イノベーションと言えるのですが、上記のように、論理的分析と、知覚的認識により、実行されていることが分かります。
こうして考えてみると、うどん蕎麦店の中でもイノベーションの種が転がっているのですが、経営している人たちがイノベーションとは無縁になり、新しいことを実行しようとしていないだけなのです。
当社のビジネスを考えても、製麺機から始まり、365日のメンテナンス、生徒さんを短時間でプロにする、うどん学校、蕎麦学校、ラーメン学校、そして、デジタル・クッキング、次に出版会社、放送局と新しいことにチャレンジをし続けているのです。
マーケテイングにより、お客さまの不便、不満を見つけ、それを解決し続けることがイノベーションであり、お客さまの不便、不満は時間経過とともに、高度化し続けるので、常に、不便、不満に対応し続けることが重要なのです。
画像は、昨日のドリーム・スタジオ名古屋での私のセミナーの様子です。
ドリーム・スタジオを開設した4年前とは、お客さまの熱心さが大きく変わったように思います。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。