ラーメン屋・うどん屋・そば屋・パスタ屋開業で繁盛店に|名言集 17-81 ピーター・ドラッカー解説(イノベーションを行うために分析すべき7つの機会)

うどん・そば・ラーメン製麺機会社独立頃の先輩の奥様と娘さん

 昨日は、名古屋から新幹線で帰宅すると、ほぼ1時になっていて、昼食の後、家内と久しぶりの墓参りを行ないました。

当家に関連した墓は、大きく3ヵ所に分かれていて、亡くなった爺さんの連れ合い、即ち、私から言えば、祖母の家系の墓、そして、家内の家系の墓、そして、当家の墓地が歩いてすぐの場所に固まっているので、とても便利なのです。

昨日は太陽が出て、天候は良かったのですが、風の冷たい日で、山の中腹にある墓地は寒かったのです。

祝日ではありますが、2月だったので、墓参りをしている人たちは、ほとんどおらず、私と家内だけでした。

墓参りを済ませた後、私が独立起業した後、親しくさせて戴いていた、事業の先輩の娘さんより、連絡を受け、先輩を訪ねました。

その先輩の事業は電気の制御盤関係の仕事で、自動機械には欠かせない部分であり、私は機械の仕事であったので、たいへん関連があったのです。

その先輩は、私より2年前に起業し、たいへん真面目で、仕事熱心であったことを今でもハッキリ覚えています。

私が起業した頃には、既にある程度事業の基盤が出来ていたように思います。

私は自分の事業が軌道に乗るのに、たいへん時間がかかったので、早い時期に軌道に乗った先輩を少し羨望の眼差しで見ていたことを思いだします。

しかし、40年も経つと、さすがにお互いに時間の経過を感じさせます。

そして、同じころいろんな事業で創業した人たちを何人も知っていますが、そのほとんどの人たちは、今は何をやっているのか、どうなったのかが、分からないのです。

従って、事業での永く生き残る難しさを改めて感じ、私はラッキーであったことを改めて感じるのです。

昨日は、その先輩と奥さま、娘さんの3人で昔話に花を咲かせた後、奥さまがまだ当社に来たことがなかったので、本日、昼食を兼ねて、娘さんと奥さま、一緒に来て戴きました。

食堂で食事をしながら、奥さまから昔の話を聞くと、先輩も若いころは私同様、3日間連続の徹夜等が当たり前の生活をしていた様です。

そして、私同様、居眠り運転もよくやっていて、起業したころは誰も同じようにガムシャラに働いていたのです。

当社も創業して10年余りは、全員で徹夜は当たり前で、徹夜のない月はない位でした。

徹夜しながらの仕事をしていると、知らぬ間に睡魔に襲われて、ネジを締めるドライバーを握ったままの姿勢で眠ってしまうことなども何度もありました。

車を運転しながら寝てしまったことさえ、何度もあり、大きな音で目が覚めたものでした。

最近は、当社では社内で社員が徹夜しなければいけないようなことは、ほぼなくなりましたが、昔は徹夜が当たり前だったのです。

もし、今でも創業した当時のように、徹夜を繰り返していたら、労働基準局が来てたいへんなことになります。

今は、働く人たちには、たいへん恵まれている環境になっていると思います。

当社も創業の頃の工場は、夏は暖房、冬は冷房が効いていて、現在の快適な環境から見れば、比べものにならないお粗末さでした。

そのような環境の中でも、皆、一生懸命に頑張ってくれていたのです。

今年の元旦に徹夜で経営講義の教科書の改訂版の文章を作ったのが、久しぶりの徹夜になったくらいです。

この様に、お互いの創業した頃の話を出来る人が近くに住んでいるので、本当に懐かしいのです。

この先輩も私より6歳年長ですが、まだまだ元気で頑張っています。

創業した年次が同じころの先輩が近くにいて、さまざまな昔話が出来るのも素晴らしいことで、先輩を見ていると、もし、自分があの頃、もっとこうしていれば、もっと違った自分になれたのではと、思ったりします。

同時に、10年後、20年後、30年後に今よりもっと違った自分になるには、今からこうしなければいけない、ああしなければいけないとの想いが、募るばかりです。

10年後、20年後、30年後、40年後、50年後の姿を想定しながら、今後の戦略を立てることもなかなか楽しいのです。

既に創業して40年があっという間に過ぎ去っているので、あと10年、20年、30年は過ぎ去ってしまえば、すぐなのです。

創業して既に40年も経っているということは、まるで夢のようです。

今年の10月24日が丁度創業40周年記念日で、切りの良い40周年なので、未来に向けて意味のある、記念になるものを残したいと思っています。

未だ少し時間があるので、スタッフたちともじっくり考え、同時に当社の未来に向けての大きな転換点にしたいのです。

後になって振り返ったら、あの時が当社の転換点であったと言える様な、大きな転換点にしたいのです。

要するに、大きいイノベーションを起こしたいのです。

本日も、ドラッカーの名言の解説で、今日のテーマは「イノベーションを行うために分析すべき7つの機会」です。

88.イノベーションを行うために分析すべき7つの機会

イノベーションを行うためには、機会を分析することから始めなければならない。
分析すべき7つの機会とは、(1)予期せぬこと(2)ギャップ(3)ニーズ(4)構造の変化(5)人口の変化(6)認識の変化(7)新知識の獲得である。

(解説)普通の中小企業、或いは、麺専門店にとって、イノベーションは無縁のように思われていますが、決してそうではないのです。

イノベーションは、どんな企業にとっても、新しい明日を創り出すための絶対に必要なことであり、他人事ではないのです。

現状より成長しようとすると、イノベーションは欠かせないことを多くの人たちが忘れ去っているだけなのです。

中小企業の中にあっても、うどん店であってもイノベーションを起こした企業だけが、成功したのです。

例えば、さぬきうどんの本場香川県では、昔から何度もさぬきうどんブームが起きました。

実は、ブームが起きる度にうどん業界にイノベーションが起きていたのです。

一番最初のさぬきうどんブームは、川福の創業者が発明した「ざるうどん」がきっかけで、それまでのさぬきうどんの食べ方は、かけうどんだったのです。

「ざるうどん」の後で、「釜揚げうどん」が発明され、次に大根おろしのぶっかけうどんの「しょうゆうどん」等々、新しい食べ方のイノベーションが起きる度に、さぬきうどんブームが起きていたのです。

即ち、うどんブームを巻き起こしていたのは、うどんの食べ方のイノベーションであり、イノベーションは、企業規模には一切関係がなく、イノベーションが起きると、経済、社会、業界、生活を変えてしまうのです。

同じくさぬきうどん業界では、10年余り前に、はなまるがセルフ・サービス式のうどん店でイノベーションを起こし、更に丸亀製麺が同じセルフ・サービスでありながら、違った方向(実演自家製麺)で、再度イノベーションを起こしたのです。

これらのセルフ・サービス式のうどん店は、日本中のうどん蕎麦店に大きな影響を与えたのです。

さらに、日本中だけではなく、海外へも進出し、海外への日本食ブーム拡散に影響を及ぼしたのです。

このように、イノベーションはどのような業界にも起こり、イノベーションにより、企業の勢力図が大きく変わるので、イノベーションを起こし続けることは本当に大切なのです。

イノベーションを起こすには、社内にイノベーション体質を持ち続けることで、常に社内がベンチャー企業のような若々しいフレキシブルな組織であることが大切で、ドラッカーが指摘するイノベーション成功の条件は次のとおりです。

1.イノベーションは日々の仕事に組み込まれていなければいけない。

2.イノベーションは強みを基盤にしなければいけない。

3.イノベーションは経済、社会、業界、生活を変えるものでなければいけない。

復習をすれば、次に、イノベーションのためになすべきことは次のとおりです。

1.機会の分析から始める(常に先の七つの視点を持って行なう)。

2.必ず外へ出て、見て、顧客の声を聴く。

3.集中する(あれもこれもやらない)。

4.小さくスタートする。

5.トップを狙う。

イノベーションを起こす種は、われわれの周りに転がっていますが、ボーッとしていたら、すぐ目の前にある種に気づかず、チャンスを逃してしまいます。

だからこそ、常に感性を研ぎ澄まし、アンテナを張り巡らさなければならないわけです。

イノベーションの種が訪れる前には次のような7つの兆候がある、とドラッカーは指摘しています。

1.予期せぬ出来事に注意する。
(予期しない成功、予期しない失敗、予期しないお客さまからの要望、企業家たるには、常に変化を見つけて反応し、機会として使わなければならない)

2.ギャップを探す。
(認識、矛盾、顧客ニーズ、プロセスにおける顧客と企業とのギャップ、業績ギャップ、認識ギャップ、価値観ギャップ)
(事例)多くの航空会社が旅客の輸送に注力しているなかにあって、専用待合室、革張りシート、多チャンネル・テレビなどのサービスを充実させ、旅行を快適なものにすることによって利益をあげ、成長を続けてきたが、LCCの戦略は正反対。

3.ニーズを見つける
(ウォンツではなく、ニーズで、お客さま自身さえ気づいていない潜在意識にあるニーズ。何かが欠けているとき、困難なとき、有効に機能していないとき、そこにイノベーションの機会がある)。

4.産業構造の変化と地域間格差を知る。
(インターネットの急激な発達による産業構造、顧客、顧客価値、技術の変化と格差、急激な成長を遂げている業界)
(事例)インターネットが旅行業を一変させ、商用、観光、いずれも、在来型の旅行エージェントの手を借りずに手配できるようになった。

5.人口構造の変化に着目する。
(性別的人口、世帯構成、年齢構成、男女比率の変化)
(事例)IKEAは、金はあまりないが洒落た家具を買いたいという層の増大を受けて、組み立て式の半製品家具に力を入れた結果、世界中で受け入れられ、2005年には、年間売り上げ180億ドルという人気ブランドに成長した。

6.認識の変化をとらえる。
(結婚年齢(晩婚化)、健康、転職、離婚、誰もがインターネットを違和感なく使用する時代になった。ドラッガーは、認識の変化は事実を変えないが、事実の解釈を変えると言った。)

7.新しい知識を活用する。
(新しい知識の発見が市場を変革させる)

画像は、本日、来社された奥さまと娘さんです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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