ラーメン屋・うどん屋・そば屋・パスタ屋開業で繁盛店に|「イノベーションと起業家精神(上)」「起業家の特性」

外食戦国時代記事

昨日はドリーム・スタジオでの朝一番のセミナーがあり、昼ごろにセミナーを終えると、孟さんの車で羽田空港に送って貰いました。

夕方のフライトまで十分な時間があったので、途中、昨年年末に蕎麦学校に参加し、今年初めに開業した蕎麦店に寄ってみました。

店主の年齢は私に近い年齢で、元画家を志していた方であったのです。

店内には、本人が書いた絵が何枚も複写で飾られていて、店舗の内装、外装はたいへん趣がありました。

店内に入った途端に、この店舗のしつらえは違うと思っていたのですが、元画家であったことをお聞きして、直ぐに納得出来ました。

やはり、画家を志していたので、デザイン感覚が素晴らしいのです。

この方もご自分の強みを活用して、新しいビジネスにチャレンジしているのです。

来店されていたお客さまのほとんどが女性客であり、店作りの良さと商品の良さが女性客の心をつかんでいたのです。

そして、羽田空港に到着し、ラウンジで仕事していて、置いてあった雑誌「BOSS」を開いてみると、モス・バーガー社長の桜田さんの記事が載っていました。

私が昔、モス・バーガーにたいへんお世話になっていたころ、桜田社長は台湾でのビジネスに取り組んでおられ、よくお会いしていたのです。

記事の中で、これからはサラリーマンではなく、女性とシニアがターゲットであることを話していました。

モス・バーガーも上質志向の店舗ですが、上質を目指していると、同じ方向になるのだということがよく分った内容でした。

そして、初めて書籍「いい仕事をしたいなら、家族を巻き込みなさい!」を書かれたそうで、ぜひ、読んでみたいと思います。

このように、時代の変化を理解するのも、起業家の大切な仕事です。

私は、食のジャンルの時代の変化を理解するために活用しているのは、セブン・イレブンの弁当売り場です。

現在、セブン・イレブンの弁当売り場に行けば、棚の半分以上に麺が並んでいて、大半がパスタです。

生パスタの勢いは日本だけでなく、世界中で広がっているのです。

本日のドラッカー・マネッジメントは、起業家精神についてですが、起業家精神こそ、われわれが普段から持ち続けなければいけない、大切な心構えだったのです。

本文中で書いたように、私は川崎重工に勤務していた、サラリーマン時代より既に、起業家精神を持っていたことが分かりました。

過去と同じような図面を書くことを潔しとしないで、常に過去の先輩の設計を超えようと、背伸びしていたのです。

要するに現状否定していたことになります。

ビジネスの本質は、現状否定であり、現状肯定ではなく、より良き世界を目指していくものであるのです。

次は、来週からのLAでのイベントのお知らせです。

昨年の10月に続き、3月2日(月)から4日(水)までの3日間、LAで、イベントが開催され、私のセミナーも合計3本入っています。
http://www.yamatonoodle.com/training_course/030215_1dEventUS01a.pdf

 

3月2日は既に満員ですが、3日と4日は未だ空きがあるので、興味ある方は是非、ご参加ください。

麺學校の経営講義で教えている内容の一部を披露します。

現在の北米の事情に合ったテーマであり、本来は麺學校で教えている、実務に役立つ内容ばかりの私のセミナーで、タイトルは次の通りです。

1.事業計画・レイアウトセミナー((仮)ビジネスの成功、利益差はここで決まる) “Understanding Successful Noodle Business by numbers”

2.コンセプトの重要性~コンセプトがビジネスの成功を左右する
“Different noodle restaurant concepts that work”

3.利益倍増計画~多店舗展開へのステップアップ~
“Key to expansion strategy for your restaurant business”
Important tip for building a successful business
-Why business concept determines success in business

4.単価の上がる盛り付け実演(ラーメン、うどん、つけ麺)

その他にも、新規開業者と既存店の双方に役立つ面白い内容のセミナーとか、イベントを準備して、御来場をお待ちしています。

本日より、当分の間、ドラッカー選書「イノベーションと起業家精神(上)」(ダイアモンド社)に基づき、イノベーションについて、深くドラッカーから学んでいきます。

ぜひ、一緒にイノベーションと起業家精神を磨いていきましょう。

「起業家の特性」

社会的機関も、すべてが起業家的だというわけではなく、そうでないものの方が圧倒的に多いのです。

数少ない起業家的社会的機関も、そうでない社会的機関と同じような性格を持ち、同じ問題を抱えていますが、「起業家的な社会的機関を、そうでない機関と分けるものは何か?」を考察してみます。

起業家精神という言葉は、英語圏では新しい小さい企業を連想させ、ドイツ語圏では、誤解を招きやすい権力と財産を連想させるのです。

起業家(アントレプレナーentrepreneur)のドイツ語訳(ウンターネーマーunternehmer)は、企業を所有し経営するオーナー経営者を意味し、今日でもそれは、専門経営者や雇われ経営者と区別するために使われているのです。

体系的な起業家精神の発展を目的とした資金調達の最初の試みは、1852年のペレール兄弟によるクレデイ・モビリエの創設に始まり、ライン川を越えたドイ ツのゲオルク・ジーメンスによるドイツ銀行創設において本格化し、さらには、大西洋を渡ってNYにもたらされた若き日のJ・P・モーガンによる起業家精神 のための起業家的な銀行の創設は、企業の所有を目的としたものではなかったのです。

例えば、初期の銀行家であるロスチャイルド家は、自ら事業の所有者となり、鉄道への融資も自己資金で行なったのですが、これに対し、起業家的な銀行は、自らは事業の所有者にならなかったのです。

彼らは、設立時に出資した事業の株式を売って利益を得、しかも出資に必要な資金は市場から調達しました。

起業家は、他のあらゆる経済活動(そしてほとんどが非経済活動)と同じように、資金を必要としますが、企業家は資本家であるとは限らないし、投資家であるとも限らないのです。

勿論、起業家はリスクを冒しますが、経済活動に携わる者は、誰でもリスクを冒すのです。

なぜならば、経済活動の本質は、現在の資源を将来の期待のために使うこと、すなわち、不確実性とリスクにあるのです。

また、起業家は雇用者であるとは限らないし、むしろ被雇用者であることの方が多いし、勿論、独立した個人でもあり得るのです。

従って、起業家精神とは、個人であれ組織であれ、独特の特性を持つ何かであるのですが、それは気質ではないのです。

実際のところ、過去30年間、いろいろな気質の人たちが、起業家的な挑戦を見事にやり遂げているのを見てきたのです。

確かに、確実性を必要とする人は、起業家には向かないのですが、そのような人は、政治家、軍の将校、外国航路の船長など、いろいろなものに向かないのです。

なぜなら、これらのものすべてに意思決定が必要であり、「意思決定の本質は不確実性にある」のです。

意思決定を行なうことのできる人ならば、学ぶことによって、起業家として、起業家的に行動することが出来るのです。

従って、社内のスタッフに起業家精神を持たせ、社内をイノベーション体質に変えようと思えば、意思決定の権限を持たせなければいけないのです。

同時に、責任から逃れようとするスタッフは、意思決定の権限を持ちたがらないのです。

スタッフを幹部に登用する場合は、意思決定の責任を持とうとする人以外は、幹部に登用することが出来ないし、絶対に登用してはいけないのです。

起業家精神とは、気質ではなく、行動であり、しかもその基礎となるのは、直観ではなく、原理であり、方法であるのです。

「変化を利用するもの」

本人が自覚しているか否かに関わらず、あらゆる仕事が原理に基づいていて、起業家精神もまた、原理に基づき、起業家精神の原理とは、変化を当然のこと、さらに言えば健全なこととすることであるのです。

常に世の中は変化していて、世の中の変化を良しとして、その変化を活用することが出来るのが起業家なのです。

従って、世の中は常に変化しているので、その変化を捕え、自ら変化する、すなわち、安心領域にはとどまらないことが欠かせないのです。

ある程度のポジションを獲得して安心したり、安住の地を求めることは、あり得ないのです。

「創造的破壊」

起業家精神とは、すでに行っていることをより上手に行なうことよりも、まったく新しいことに価値、特に経済的な価値を見出すことであり、これこそまさに、およそ200年前、J・B・セイが「起業家」なる言葉を作ったことの本質だったのです。

これは、権威に対する否定の宣言であり、起業家とは、秩序を破壊し解体する者であり、シュンペーターが明らかにしたように、起業家の責務は「創造的破壊」であるのです。

古典派経済学は、すでに存在するものの最適化をはかり、ケインズ学派、フリードマン学派、サプライサイダーなど、今日の経済学の主流も最適化を目指し、それらはすべて、既存の資源から最大のものを得て、それらを均衡させるのです。

セイを最初に再発見した経済学者がジョゼフ・シュンペーターであり、シュンペーターはその古典的名著「経済発展の理論」(1912年)において、20年後のジョン・メイナード・ケインズよりも徹底して、それまでの伝統的な経済学とたもとを分かったのです。

シュンペーターは、最適配分や均衡よりも、起業家によるイノベーションがもたらす動的な不均衡こそ経済の正常な姿であり、経済理論と経済活動の中心に位置づけるべき現実であるとしたのです。

「変化を当然とする」

セイの関心は経済の領域にあり、彼は資源について論じ、資源の用途は、伝統的な意味の経済活動とは限らないのです。

例えば、教育は経済活動ではなく、教育の成果は、(いかなる基準が妥当であるかは別として)少なくとも経済的な基準で評価することは出来ないのですが、教 育の資源は経済的な資源であり、それは、例えば石鹸を製造するというような明らかな経済活動に使う資源と同じであるのです。

つまるところ、社会的な活動に使う資源は、すべて経済的な資源であり、(現在の消費を控え、将来の期待のために配分する)資金にせよ、土地、とうもろこし の種、銅、教室、病院のベッドなどの物的資源にせよ、労働力やマネッジメントや時間にせよ、すべて経済資源であるのです。

従って、起業家精神という言葉は、経済の世界で生まれはしたものの、経済の領域に限定されるものではなく、人間の実存に関わる活動を除く、あらゆる人間活動に適用されるのです。

しかも、われわれは、その領域が何であろうとも、起業家精神そのものにはほとんど違いがないのです。

教育界、医療界における起業家も、経済界や労働界における起業家とほとんど同じ資源を使い、ほとんど同じことを行ない、ほとんど同じ問題に直面し、同じように成果をあげ、起業家は変化を当然かつ健全なものとするのです。

「彼ら自身は、それらの変化を引き起こさないかもしれないが、変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。」

これが起業家および起業家精神の定義であるのです。

私も自分の人生を思い返せば、川崎重工の造船事業部で勤務している時に、上司から次々と新しい仕事を与えられました。

その頃の造船事業部ではESSOを始め、多くの船主から同じような船型のタンカーの受注を受けていたのです。

多くの先輩は、同じような船型の場合、以前書いた図面を流用し、必要な部分だけを修正して提出していたのです。

その方が、はるかに手間が要らず、早く図面を提出することが出来るのです。

しかし、私は新しい仕事を与えられるたびに、その仕事の本質、即ち、その設計しなければいけない部分の本質を理解し、その本質を全うできるような図面を新たに起こしていたのです。

従って、赴任した初期の頃は、1枚の図面にも相当時間がかかりましたが、慣れるに従い、時間は短くなり、最適な図面を書けていたと思います。

要するに、私は過去からずっと行われたいたことに常に疑問意識を持って取り組んでいたのです。

自分自身の過去を振り返ってみると、既にサラリーマン時代に起業家精神を持っていたのだと分かりました。

画像は、雑誌「BOSS」に掲載されていた櫻田社長の記事です。

女性とシニアがテーマです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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