昨日は、LA出発が2時間近く遅れたにも関わらず、成田到着はほぼ予定時刻で、偏西風が強くなかったようです。
昨日は、機内で仕事中にPCの画面を壊してしまい、途中から画面が見えなくなり、PCが使えなくなったので、急いで東京支店に行き、東京支店の古いデイスプレーにつないで、フェイス・ブックをアップしました。
デイスプレーだけが壊れ、本体が壊れていなかったのが、せめてもの救いでした。
その後、デイスプレーをホテルに持ち込み、ずっと仕事をしているのですが、解像度が低いために、PCの画面と比較すると画面が見づらいのです。
今回のことを反省に、常にすぐに使える2台のPCを持ち歩くことにしました。
私の場合の仕事は、それぐらい、激しくPCに依存しているのです。
尚、下記のフェイス・ブック本文で触れているように、新規開業者の失敗のほとんどは、新規開業者にとっては、予期せぬ失敗なのです。
新規開業者のほぼ100%は成功する、たいへんな行列の出来る繁盛店になる事を信じて開店しているのですが、そのほとんどは、そのような状態にはならないのです。
なぜ、そのような状態にならないかと言えば、ビジネスはシステムであり、必ず、インプットがあり、それに応じたアウトプットがあるのです。
分かり易い話をすれば、30年前に合ったインプットを行なえば、繁盛するはずはなく、現代に合ったインプットをしなければ、現在では成功しないのです。
ところが、ほとんどの新規開業者は5年前、10年前、或いは15年前に合ったインプットをしているのです。
そして、時代のスピードは以前とは比較にならない位に、スピードが増しているのです。
従って、今起きている現在に焦点を合わせたインプットを準備する、或いは、0.5年先の未来に合せたインプットを準備するくらいが、丁度良いのではと思います。
従って、ほとんどの新規開業者が上手くいかない多くの原因は、過ぎ去った過去に焦点を合わせたインプットの準備をしているためなのです。
過去はもうどこにもないのです。
過去ではなく、現在、或いは既に起きようとしている未来に焦点を併せなければいけないのです。
そのためには、既に起きている未来のことを知らなければいけないのです。
麺業界のことも、食品業界全般も、一般の人たちのライフ・スタイルの変化も、世界中の食の世界で起きている変化も理解しなければいけないのです。
上記のようなことを普通に学ぼうとすると、たいへんなことです。
ところが、当社の麺學校の経営講義に参加すれば、わずかな時間と少しのお金の投資で身につけることが出来るのです。
このような便利な場所は、世界中のどこを探してもないと思います。
その意味で当社の麺學校の経営講義は新規開業者にとっての、一番の登竜門であると信じています。
これからも世の中に、世界中に、素晴らしい多くの麺レストランの経営者を、輩出するために、私は日々、研鑽を続けるのです。
そして、経営講義では、一人ひとりの生徒さんたちと真剣勝負で臨むのです。
何しろ、生徒さんたちには自分の人生がかかっているのですから、そして、生徒さんたちの後ろには、家族を初め、多くの人たちの生活が懸かっているのですから。
今日も今から、私の出番が始まります。
今日も元気で思い切り、頑張ります。
来週、3月10日(火)より、福岡でイベントが始まり、私も当然、参加します。(https://www.yamatomfg.com/company/dream-studio/dream-studio-fukuoka/)
尚、福岡のイベントでは、今回のLAの出張で垣間見た面白いレストラン事情を共有します。
本日も、ドラッカー選書「イノベーションと起業家精神(上)」(ダイアモンド社)に基づき、イノベーションについて、深くドラッカーから学んでいきます。
ぜひ、一緒にイノベーションと起業家精神を磨いていきましょう。
「予期せぬ失敗」
予期せぬ成功とは異なり、予期せぬ失敗は、取り上げることを拒否されたり、気付かれずにいることはないのですが、それが機会の兆候と受け取られることは殆どないのです。
しかし、現実にビジネスでもっとも多いのは予期せぬ失敗で、件数が多いだけに、単なる失敗とか、警告と受け取らずにイノベーションのための機会と、とらえることにより、新しい可能性が開けるのです。
麺専門店開業における失敗も、ほとんどすべてが、本人にとっては予期せぬ失敗なのです。
開業に当たって、本人は当然上手くいくと思って開業しているので、上手くいかないのは、予想外の予期せぬことなのです。
下記のデータのように、新規開業者の約3分の1が1開店年以内に、約半数が、開店2年以内に閉店しているのです。(シンクロ・フードの過去に閉店した飲食店の特徴より)
(http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000001049.html)
■営業年数別の閉店割合
1年未満:2243件(34.5%)
1〜2年:987件(15.2%)
3〜5年:1364件(21.0%)
6〜10年:1113件(17.1%)
11〜15年:380件(5.9%)
16年以上:407件(6.3%)
「失敗が教える機会の存在」
予期せぬ失敗の多くは、単に計画や実施の段階における過失、貪欲、愚鈍、雷同、無能などの結果に過ぎないのですが、慎重に計画し、設計し、実施したものが失敗したときには、その失敗そのものが、変化とともに機会の存在を教えることが多いのです。
製品やサービスの設計、マーケテイングの前提となっていたものが、もはや現実と乖離するに至っているのかもしれないし、顧客の価値観や認識が変わっているのかもしれないのです。
また、同じように売れ続けていたとしても、同じものを買ってはいるが、違う価値を買っているのかもしれないのです。
かっては一つの市場、一つの最終用途であったものが、まったく異質の2つ、或いはそれ以上の市場や最終用途に分かれてしまったのかもしれないのです。
「それらの変化はイノベーションの機会である」
ドラッカー自身、ハイスクールを出て社会に入った早々、予期せぬ失敗を目にしたのです。
ドラッカーが見習いとして働いていた商社は、英領インド向けに100年以上も前から金物、とくに錠前を輸出し、毎月、船1隻分の錠前を輸出していたのです。
それらの錠前は、ピンで簡単に開けられる安物だったのです。
ところが1920年代当時、インドでは所得が上がってくるにつれて、錠前の売れ行きは伸びるどころか、かなり急激に減り始めたので、私の雇用主は、当然の対策を講じたのです。
錠前を頑丈なものに、つまり上等なものに設計し直させ、しかも余計なコストをかけずに品質を向上させたが、新しい錠前はまったく売れなかっただけでなく、この錠前の輸出の不振が原因となって、この勝者は4年後に倒産しました。
ところが、その商社の10分の1の規模しかない、生き残るだけで精一杯だった弱小の競争相手が、この予期せぬ失敗の中に、大きな変化の兆候があることを知ったのです。
インド人のほとんどを占める田舎に住む農民にとって、錠前は神秘的な存在であり、いかなる泥棒も、錠前を開けようとしなかっただけでなく、鍵がかけられることはなかったし、たいてい、鍵はどこかに無くされていたのです。
従って、私の雇用主が生産コストを抑えつつ、苦労して作った頑丈な錠前は、鍵なしでは開けられず、農民にとっては便利などころか、不便極まりない代物だったのです。
一方で、当時成長しつつあった中流階級は頑丈な錠前を必要としていたのです。
そもそも錠前が売れなくなったのは、彼らが安物の錠前を買わなくなったことが原因であり、彼らにとっては、改良後の錠前でさえ十分に頑丈ではなかったのです。
そこでドラッカーの働いていた会社の競争相手は、インド向けの錠前を2種類作り、1つは、価格はそれまでの3分の1、利幅は2倍という押しボタン式の超安 物の鍵なし錠前、もう一つの価格は2倍、利幅も大きい3つの鍵を付けた頑丈な錠前で、いずれの売れ行きは好調で、その商社は、2年足らずでヨーロッパ最大 のインド向け金物輸出業者になりました。
そして10年後、第二次世界大戦によってヨーロッパのインド向け輸出が中断されるまで、その地位は続いたのです。
これは昔の面白い話の1つに過ぎないし、コンピュータ、市場調査、ビジネススクール出身の経営学修士(MBA)の時代である今日では、われわれは少し賢くなっているのです。
新規開業者が失敗する理由の大半が、過去の常識、過去のノウハウ、過去の知識で開店しているのです。
現在は、既に変わってしまった未来で、過去ではないのです。
多くの人が現在だと思っている、既に過ぎ去った過去は次の通りです。
1.生産年齢人口の減少に伴う、働き盛りの人口の大幅な減少(売上減少、人手不足に拍車)。
2.サラリーマンの小遣いの半減(サラリーマンから、女性とシニアへ)
3.世帯構成の変化で、一人世帯の大幅な増加
4.世界的に草食男子化、肉食女子化で、女性パワー増大
5.機能的ベネフィットから、感情的ベネフィットへ
6.インターネットの発達による、パラダイムの変換
(事例:①95点以上の高い商品力、②開店チラシ、開店広告は絶対にやってはいけない、③一番でなければ生き残れない、④小が大に勝つ戦略しか有効でなく なる(●競争変数を増やす、●強烈な個性で勝負する)、⑤競争は絶対にしない、⑥学ぶ人とそうでない人のギャップが非常に大きくなる)
以上のように、われわれを取り巻く環境は、われわれが気付かない間に、大きく変貌していて、さらに変化が加速していこうとしているのです。
だから、われわれは日々、学びの時間を確保しないと成功しない時代に生きているのです。
従って、これからの時代を見据えて言えるのは、一生懸命に努力する1%以下の人たちだけが成功の恩恵に預かれて、その他大勢の人たちは日々、生きていくだけに汗を流し、そんなに楽しくない人生を送らざるを得ないのです。
われわれは、真剣に学びの時代に生きていることを自覚しなければいけないのです。
ところが、当社の麺學校に入学する、どちかと言えば比較的意識レベルの高いはずの人たちでさえ、十分にマネッジメントの教科書を読んでいなかったり、理解せずに経営講義に参加する生徒さんが多いのが現状です。
従って、当社の麺學校に来ないで開店する、99%の人たちのほとんどは、十分なマネッジメントの学びをなしで、開店しているのです。
従って、上手くいく方が珍しいのです。
学びには情熱とエネルギーが必要であるのと、日々継続の忍耐と習慣が必要なのです。
「ビジネスの成功=責任×夢×情熱×意志力×集中力×経験×直観力×忍耐」
そして、技術革新によるイノベーションのほとんどは、予期せぬ失敗を起点としているのです。
エジソンの電灯の発明のための何千回にわたる失敗、ダイソンの掃除機の開発の途上で起きた5千回の失敗もすべて、予期せぬ失敗を繰り返し、克服したので成功したのです。
従って、予期せぬ失敗をイノベーションに活用している多くの事例は、技術革新の分野に見られるのです。
ロンドンのヒュースロー空港のターミナル同様、LAの新しいターミナルは、近未来のレストランが並んでいます。
体験したくなるようなレストランばかりで、これはスターバックスの新店舗です。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。