開業で繁盛店に!ラーメン・うどん・そば・パスタ|イノベーションと起業家精神(上)」「価値観ギャップ」

家族の誕生日パーテイ

 昨日までで、今月の東京支店での麺学校のすべてを終え、麺學校のスタッフたちと一緒に羽田まで移動しましたが、十数年前に麺学校を開始したころと比べると、嘘のような現実です。

品川に東京支店が出来、毎月、東京で麺学校を開催するようになり、ラーメン学校が「カンブリア宮殿」で取り上げられるとは、十数年前には、誰も想像もしていなかった、まさに予期せぬ成功です。

当社のような製麺機メーカーに、なぜこのようなことが出来たのかを、振り返ってみると、幾つかの理由が明らかになりました。

先ず、最初に言えるのは、スタッフに恵まれたことであり、何を頼んでも絶対に嫌と言わないでやってくれた、松原部長の存在です。

徹夜になったり、上手くいかなくて、生徒さんともめたりしたことも何度か、あったのですが、絶対に諦めないで、都度、乗り越えていったのです。

今になって振り返ると、不可能を可能にし続けた歴史であり、これは、当社の過去を振り返っても同じ様なことが言えるのです。

当社もここまで来るまでは、決して単調な道筋ではなく、針の穴を通すような難しいことの連続でしたが、乗り越えてきたので、今日を迎えることが出来ているのであって、もし、途中で諦めていたら、今日は無かったのです。

従って、最初の成功要因は適切な人を得たことであり、2番目の成功要因は、どんなに苦しくても諦めなかったことであり、3番目は、この仕事を大好きになったことではないかと思います。

大好きだから、情熱を持ち、熱心に取り組んだのです。

そして、今も情熱を持ち続け、更に熱心に取り組んでいるのです。

もし、情熱を持たずに、いい加減にやっていたら、今日のような麺學校とか、経営講義は絶対に出来ていないのです。

私は自分自身の経営講義も、麺學校の作品事例もすべて私の人生を賭けた芸術作品だと思っています。

私の日々の生きざまも、人生を賭けた芸術作品であり、一瞬、一瞬の行動もすべて芸術作品なのです。

従って、4番目の理由として、常に真剣勝負で、力を抜かないで、打ち込んでいることではないかと思います。

仕事は、打ち込むから楽しいのです。

そして、生徒さんたちには、本音で接します。

機械を売りたいとか、何とかして、機械を買わそうとかの下心があれば、絶対に今のような授業は出来ないのです。

常に、本音で生徒さんのために、遠慮、会釈なしに、例え、嫌われようと、生徒さんには良いと思えることを話すのです。

だから、商売人としては、失格かも知れませんが、本当に生徒さんのためになると思えることを真剣にやっているのです。

だから、生徒さんたちの受けは良くないし、好かれていないかも知れないのですが、一切気にしていないのです。

当社の学校が今日のようになった原因の5番目は、一貫性だと思います。

どんなことがあっても、一貫性をもって、正しいと思えることを妥協しないで守り続けたのです。

多分、麺専門店の経営も同じではないかと思います。

最後の一貫性もたいへん重要な要素であり、多くの人たちが、一貫性がないために成功していないのです。

本日、3月15日(日)より、札幌でイベントが始まり、私は明日より、参加します。(http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=1851&ref=top

尚、札幌のイベントでも、今回のLAの出張で垣間見た面白いレストラン事情を共有します。

本日も、ドラッカー選書「イノベーションと起業家精神(上)」(ダイアモンド社)に基づき、イノベーションについて、深くドラッカーから学んでいきます。

ぜひ、一緒にイノベーションと起業家精神を磨いていきます。

3.「価値観ギャップ」

日本におけるテレビ販売の成功という予期せぬ成功は、消費者の価値観についての認識ギャップがもたらした機会を示していて、日本の経済界の大物がアメリカ での講演で、テレビは高すぎるので、日本の貧しい人たちには買う余裕がないと言った時点のはるか前に欧米の貧しい人たちは、テレビの与えるものが経済合理 性の枠外にあることを、身をもって示していたのです。

しかしこの日本の知的な経営者は、消費者とくに豊かでない人たちにとって、テレビは単なるモノではないことが見えてなく、豊かでない消費者にとって、テレビは新しい世界との接触であり、新しい生活と人生だったのです。

フルシチョフもまた、1956年の訪米時に「ロシア人はマイカーを必要としない。タクシーの方が安くていい。」と言ったのですが、車が単なるモノでないことが見えていなかったのです。

アメリカのテイーン・エイジャーならば誰でも、フルシチョフに対し、車が単なる輸送手段ではなく、自由、移動、力、ロマンであることを教えることが出来、 そしてまさにこのフルシチョフの誤解が、ソ連において、世界で最も荒々しく、起業家的なイノベーションの機会をもたらしたのが、車の闇市だったのです。

これらの例は一般的で、一人ひとりの企業人や、病院や大学の経営者にとっては、あまり役に立たないかもしれないのです。

以上の事例は、下記のように、「価値観ギャップの背景には、必ず傲慢と硬直、それに油断がある」としていますが、まさにその通りであり、成功すればするほど、このような罠に陥り易いのです。

少し興味を持って、周りを見渡せば、誰でも分かることなのですが、外に出ないと分からないのです。

外に出て、多くの物を見る意味は非常に大きく、私もお蔭で世界中を回っているので、同じ製麺機メーカーの経営者の中では、外をたくさん見ている方であると思います。

多くの物を見て、現実を知ることは大きな意味があり、日本は世界の常識から大きく外れていることが分かります。

「消費者が求めているもの」

たしかにこれらの例は、あまりに一般的であり、次に、これらの例と同じように一般的ではあるが、事実上大きな意味のあった別の例をあげてみます。

アメリカ中西部のある都市の郊外に、この数年間で急成長した金融機関の一つがあり、2千支店を持つこの証券会社は、顧客と証券業界の価値観のギャップに目をつけ、成功し、成長したのです。

メリル・リンチ、デイーン・ウイッターズ、E・F・ハットンズなどの大手証券会社は、あらゆる顧客は、自分たちと同じ価値観を持っているものと信じ、NY証券取引所の会員にとっては、行動の動機や成功の基準は利殖であると信じているのです。

しかし、そのような価値観を持つ者だけが、一般的投資家ではなく、投資家の多くは投資のプロではないのです。

一般的投資家は、プロの投資家として金を儲けるためには、十分な知識のもとに、四六時中、資金の運用に取り組まなければいけないことを知っています。

ところが、地方の自由業の人たちや、豊かな農家や、中小企業の経営者には、そのための知識や時間がなく、本業が忙しく、稼いだものを運用に回す時間がないのです。

その中西部の証券会社が目につけたのは、価値観ギャップで、外見上は、ほかの証券会社と変わらないし、NY証券取引所の会員でもあるのですが、この証券会社は業務のうち、取引所を通すものは全体の8分の1に過ぎないのです。

そして、ウオール・ストリートの証券会社が力を入れているオプション取引や先物取引には手を出さず、もっぱら自分たちが「懸命な投資家」と呼ぶ人たちを顧客にしていて、利殖の約束はしないのです。

実は、この利殖をしないということが、アメリカ証券業界ではイノベーションであり、株の売買に精を出す顧客を求めないで、自由業の人たちや豊かな農家や中小企業の経営者など、支出が堅実で、収入が支出を上回るという人たちを顧客にしているだけなのです。

そして、この証券会社は、財産を守りたいという彼らの心理に働きかけていて、扱う商品は、株式、公社債に加え、年金、パートナーシップ投資、不動産投資信 託などであり、この証券会社が提供するものは、ウオール・ストリートの証券会社が売ってきたものとはまったく異なる価値、すなわち安心であり、これこそ が、「賢明な投資家」にとっての魅力ある価値あるものだったのです。

そのような顧客は、ウオール・ストリートの証券会社の価値観に反しているので、最初は、ウオール・ストリートの証券会社は、そのような顧客の存在さえ知ら なかったのですが、今日では、この証券会社の名前は広く知られていて、成長している証券会社として必ず名前が出てくるのです。

しかし、今日にいたるも、大証券会社のトップたちは、そのような競争相手が成功していることはもちろん、存在していることさえ認めようとしないのです。

このように、価値観ギャップの背景には、必ず傲慢と硬直、それに油断があるのです。

つまるところ、「貧しい人たちが何を買えるかを知っているのは、彼ら貧しい人たちではなく私である。」という考え方があり、フルシチョフが言ったことも、 「マルクス主義者ならば誰でも知っているように、人間というものは経済的合理性に従って行動するものである。」ということだったのです。

あらゆるギャップのうちで最も多く見られるのが、この価値観ギャップであり、イノベーションを行なう者が価値観ギャップを利用しやすいのは、このためで、しかも彼らは、邪魔されずに放っておかれるのです。

以上の例では、一般的な証券会社にとっての、自分たちと価値観を共有出来る顧客だけを証券会社の顧客と信じていたのですが、新しい証券会社はそうではなく、今まで一般的な証券会社の価値観とは相容れない顧客、即ち、ノン・カスターを顧客にしたのです。

要するに、今までの証券会社と価値観のまったく異なる顧客をカスタマーにして、大成功したのです。

ドラッカーは、まだ顧客になっていない人たち、すなわち、ノン・カスターへのフォーカスを勧めていて、その人たちは、自分たちの今までの価値観とは違った価値観を持っている可能性の高い顧客なのです。

ノン・カスタマーこそ、これからの可能性の高い顧客になる得る存在なのです。

生産者や販売者は、ほとんど常にと言ってよいほど、顧客が本当に買っているものが何であるかを誤解しているのです。

もちろん彼らは、自分たちにとっての提供している価値が、顧客にとって価値があるという信念をもたなければならないのは言うまでもありません。

いかなるものであれ、一つの仕事に成功するためには、その仕事の価値を信じ、真剣に取り組む必要があり、化粧品の生産者は化粧品の意義を信じなければならないのです。

さもなければ、製品そのものが陳腐化し、顧客を失っていき、病院の経営者は、医療を絶対的な善として信じなければならず、さもなければ、医療も看護も直ちに質が低下していくのです。

しかしそれにもかかわらず、生産者や販売者が提供していると思っているものを買っている顧客は、ほとんどいないのであり、彼らにとっての価値や期待は、ほとんど常に供給者の考えているものとは異なるのです。

そのようなとき、生産者や販売者が示す典型的な反応が、消費者は「不合理」であって「品質に対し金を払おうとしない。」と言うのです。

実は、この種の苦情が聞かれるときこそ、まさに生産者や販売者が顧客の価値と信じているものと、顧客にとっての本当の価値との間にギャップが存在すると考えるべきなのです。

したがって当然、ここで、具体的で、しかも成功する確率の大きなイノベーションの機会を探さなければならないのです。

価値観ギャップは、すべてのギャップの根本であり、価値観ギャップを理解することが、すべてのギャップからイノベーションを起こす、最も近道であることが分かるのです。

画像は、昨日夜の家族の誕生日パーテイで、今月は孫たち2人の誕生日でした。

ファミリー全員15人なので、ほぼ毎月、誕生日会があります。

家族の成長とともに、誕生日会も家族にとっては、気づきのチャンスです。

孫たちも素晴らしい大人になって欲しいと願うばかりです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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