ラーメン・うどん・そば・パスタ開業で成功店に!|「イノベーションと起業家精神(上)」「人口構造の変化に着目する-第五の機会」

スモーク・サーモンとカット・フルーツを使ったうどん盛り付け(生徒さん作品事例修正後)
昨日はメイン・バンクの中国銀行の招待で、手嶋龍一さんの講演会に行って、緊迫する世界情勢の話を聞いてきました。

さすがに有名人のセミナーとあって、広い会場が満員で、改めて手嶋龍一さんの人気の高さに感心しました。

手嶋さんの話は、TV放送とか新聞等で、見聞できるような表層の一般的な情報ではなく、実際に世界で起きている生々しい現実だったのですが、普段読んでいる雑誌の断片的な情報、或いはネットで収集した情報をベースにして、読み取っていた内容とほぼ同じであったことに、私自身、驚きました。

手嶋さん自身も、日経新聞にも掲載されていない情報であると言っていたので、改めて、普段、情報を知るために、TVとか、新聞に目を通す必要のないことがよく分かりました。

世の中には、多くの情報が転がっていますが、重要でなく、正しくない情報がたくさん転がっていて、われわれはそれらの情報のために、単に時間を浪費していることが多いのです。

従って、正しい情報か、そうでない情報化を読み取る力が大切なのです。

本当に大切な情報は、大手のTV放送局とか、新聞では報道されず、余り有名ではないメデイアで、小分けになって報道されているのです。

それらの多くのニュース・ソースを基に、分析し、自分自身で思考していると、この報道は正しいか、おかしいかが判断出来るようになり、問題点の本質が見えてきて、正しい認識を持つことの大切さを改めて感じたのです。

同様に、われわれのビジネスにおいて、成果が出せていないのは、お客さまへの理解が足りず、お客さまの真のニーズが理解出来ていないだけなのです。

お客さまが言っていることだけを鵜吞みにしても、正しい本質ではないことが多いのです。

お客さま自身も、自分自身のことを分かっていないことが多いのですから。

従って、これからわれわれに要求されるのは、お客さまのことを深く理解する能力と世の中の大きなトレンドを理解する力です。

そして、これらの問題の解決方法は、すでにわれわれが持っている情報の中にあるのです。

問題点はただ一つ、われわれは、それを深く思考しておらず、掘り下げていないだけのことなのです。

昨日は、午後から讃匠の通販のコンサルの先生が来られて、通販の勉強会を行ないましたが、先生の指摘を聞いていると、それが頭の中の刺激になり、折角、社内にデータがあるのに、データの分析が不十分であることが分かりました。

社内にある多くのデータをもっと違った視点から分析することにより、社内のデータから、多くの真実を見つけることが出来るのに、われわれは社内のデータの活用が充分に出来ていないだけだったのです。

一番の課題は、われわれの取り組みが浅いだけで、普段に思考の時間を十分に取れていないだけなのです。

大和の場合でも、データ分析には時間を取っているのですが、出て来たデータの分析、思考に取る時間が充分でないので、この比率を逆転しなければならないのです。

そして、昨日は遠方までの製麺機の緊急出荷があり、3月末のことなので、運送業者はどこも対応して貰えず、工場長の橋本部長とスタッフで、当社の4トン車で東京まで昨夜出発し、徹夜で走りました。

東京で、当社の取引先の運送業者のトラックに積み替え、さらに1千キロ以上走り納品するのですが、スタッフたちの連携プレーで、何とか間に合わすことが出来たのです。

徹夜で走るスタッフたちの無事を祈って、残っている人たちで、送り出しました。

日々、ビジネスに取り組んでいると、アクシデントばかりですが、経営は日々、順調に、何もなく行なわれること自体がおかしいのです。

常に、内外からのさまざまな出来事があり、それに上手く対応していくのが、経営なのです。

われわれは常に世の中で試され、磨かれ続けているのです。

来月、4月7日(火)~9日は、東京支店でパワー・アップ・イベントを開催し、私もセミナーで参加します。
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2024&ref=top

私3つのセミナー・タイトルは、【オリンピック景気 必勝法!】、【スタッフのモチベーションアップセミナー~オーナー様、店長、スタッフ必聴~】、【富裕層客の獲得必勝法!】で、今年になってから訪問した、ロンドン、香港、台中、LAの最新店舗のご紹介を致します。

新規開業の方がたにとっても、今から開業する方がたにとっても、世界の最新外食情報を知るチャンスです。

本日も、ドラッカー選書「イノベーションと起業家精神(上)」(ダイアモンド社)に基づき、イノベーションについて、深くドラッカーから学んでいきます。

ぜひ、一緒にイノベーションと起業家精神を磨いていきます。

昨日の続きで、フォルクスワーゲンと日本車の戦略について、もう少し探求してみます。

日本車は、北米市場で大勝利をしたので、中国市場への参入は遅れたのです。

そして、中国市場はこんなに早く現在のような状態になるのは、想定していなかったのと、共産党独裁政治なので、日本のメーカーは取り組み難かったのです。

日本車の中でも中国市場でトップのシエアを占めているのは、日本国内では3位のニッサンで、ニッサンは北米市場では、トヨタ、ホンダより、はるかに劣っているので、中国市場に注力せざるを得なかったという事情があるのです。

北米市場で成功した企業は、中国市場で出遅れ、反対に北米市場で上手くいかなかった企業は、中国市場に賭けたのです。

これはまさに、塞翁が馬と同じで、上手くいった後は躓き、躓いた後は上手くいくという人間社会の性なのです。

第7章 人口構造の変化に着目する-第五の機会

予期せぬ成功や失敗、ギャップの存在、ニーズの存在、産業構造の変化などのイノベーションの機会は、企業や産業、あるいは市場の内部に現れ、もちろん、経済、社会、知識など、産業や市場の外部における変化が、原因であることもありますが、それらのイノベーションの機会が現れるのは、あくまでも産業や市場の内部においてなのです。

これに対し、以下の3つのように、産業や市場の外部に現れるイノベーションの機会があるのです。

(1)人口構造の変化
(2)認識の変化
(3)新しい知識

これらの変化は、社会的、形而上的、政治的、知的な世界における変化であるのです。

(1)人口構造の変化

産業や市場の外部における変化のうち、人ロの増減や年齢構成、雇用や教育水準、所得など人口構造の変化ほど明白なものはなく、いずれも見誤りようがなく、それらの変化がもたらすものは、予測が最も容易であり、しかも、リードタイムまで明らかであるのです。

2015年におけるアメリカの労働力は、すでに生まれ、成人している人たちだけなのです。(ただし、これから15年後のアメリカの労働力の少なからざる部分は、今日メキシコの寒村に住んでいる子供たちかもしれないのですが。)

2040年に退職年齢に達する人たちはすべて、現在すでに労働力となっている人たちだけで、しかも多くの場合、現在と同じ職種で働いているはずであり、さらに、現在20代の前半から半ばの人たちが働く、今後40年間の職種も、これまで彼らが受けた教育によってほぼ規定されているのです。

人口構造の変化は、いかなる製品が、誰により、どれだけ購入されるかに対し、大きな影響を与え、たとえばアメリカの10代の女性は安い靴をたくさん買い、耐久性ではなく、ファッション性を基準にするのです。

この同じ女性が、10年後にはあまり靴を買わなくなり、17歳頃の2割程度に減り、ファッション性は重要ではなくなり、履き心地や耐久性が基準になるのです。

先進国では、60代、70代の退職後間もない人たちが、旅行や保養の市場において中心的な世代となり、ところが10年後には、この同じ人たちが、高齢者コミュニティや老人ホーム、あるいは(金のかかる)介護施設の客となるのです。

共働き夫婦には、金はあるが時間がなく、彼らはそのようなライフスタイルで、消費生活をするので、ネット通販等に購買を頼ったりするのです。

若いときに高等教育、とくに高度の技術の教育を受けた人たちとか、自由業の人たちは、卒業の10年後、20年後には、高度の再教育コースの受講者となり、高等教育を受けた人たちは、主として知識労働者になるのです。

1955年以降の乳幼児死亡率の激減によってもたらされた、第3世界における若者の増大や、末熟練工や半熟練工にしかなれない若者を大量に抱える低賃金国との競争が存在しないと仮定しても、欧米や日本などの先進国は、オートメ化せざるをえないのです。

少子化と教育水準の向上という人口構造の変化だけを見ても、先進国の製造業における伝統的なブルー・カラーの雇用が、2010年までの間に1970年当時の3分の1以下に減少することは、ほぼまちがいないのです。(しかし、オートメ化の結果、製造業における生産性は3倍ないし4倍に増加するのです。)

ドラッカーは、人口構造の問題をすでに起きた未来として捉え、間違いのない未来予測が出来るのです。

日本では、生産年齢人口(15歳~64歳)が20年前の1995年にピークを打ち、現在はすでにピークから12%も減少していて、日本では消費の減少と人手不足が多くのビジネスで起きているのです。

従って、これからも多くの国内産業の売り上げは減少の一途を辿り、人手不足は解消されないだけでなく、ますます、厳しくなってくるのです。

人手不足の解消は、スイスのように付加価値の高いビジネスへの移行と、これから成長する国へのグローバル化がお勧めです。

グローバル化では、生産年齢人口がピークを打つのが、まだ先の国へ進出することなのです。

そして、国内の飲食業においては、われわれに問われているのは、利益の高いビジネス・モデルの構築なのです。

特に、新規に開業する零細ビジネスこそ、利益の高いビジネス・モデルを構築しないと大手に伍して、勝ち残れないのです。

ますます、われわれに求められているのは、智力によるビジネスなのです。

それには、自社の価値観と価値観の順序を明確にして、価値観の大切さを全員が理解、共有し、価値観から発生する使命、コンセプトを明確にすることなのです。

当社の場合も、価値観は明確にしているのですが、それを一人残らず、全員で共有するのが難しいのです。

当社も価値観の共有としての反省で、今までの価値観の項目が多すぎたことで、デイズニーのように、4つ程度であれば、直ぐに覚えるのですが、下記のように、8個もあるので、覚えきるのが難しかったのです。

1.従業員の真の幸せに焦点を当てる。(社員は家族)
2.お客様の真の幸せに焦点を当てる。(お客様はパートナー)
3.常に謙虚で、誠実であり、正しいことを行なう。
①目先の損得ではなく、信頼を大切にして、永い繁栄を目指す。
②取引先とWIN=WINの関係を構築する。
③常に、より良いコミュニケーションを大切にする。
4.最高のチームワークで、常に一貫性を保ち、妥協をしないで、世界一を目指す。(美味しい、安全、健康、品質、サービス、楽しさの演出、デザインの美しさ)
5.安心領域に留まらずに、常に進化し続ける。
6.責任の重さ、大きな夢、強い意志力、高い集中力、豊富な経験、直観力、忍耐力、コミュニケーション能力の大切さを理解する。
7.経営の健全性を保ち続ける。
①最高の生産性を追求する
②収益性の高い事業の追求 
8.常に社会と業界に貢献する健全な企業であり続ける

ほとんどの人たちは、価値観とか、価値観の順序の大切さを理解しないで、開店しているのです。

しかし、そのような新規開業者の中に混じって、一部の熱心な人たちだけが、このことを理解して開業しているのです。

私も以前は、このような事実を理解しておらず、最初頃の麺學校では、主に美味しい麺とか、美味しい出汁の作り方のようなテクニックだけに力を入れて、教えていた時期がありました。

しかし、今はまったく違い、価値観、価値観の順序、使命、コンセプトの明確さの大切さが分かっているので、これを生徒さんたちに叩き込んでいるのです。

しかし、ほとんどの生徒さんが、これの大切さを理解するのは、開店した店が上手くいかなくなってからなのです。

今は、たいへんジレンマがありますが、徐々に理解して熱心に取り組む人たちが多くなり、これらからの時代に合う、収益性の高いビジネス・モデルを作り上げる人たちがたくさん現れることを願っています。

画像は、先週のうどん学校の生徒さんの作品事例で、私の修正後の状態です。

スモーク・サーモンの周りに散りばめているのは、リンゴ、キウイ、パイナップルのカット・フルーツです。

食感が爽快で、スモーク・サーモンにもよく合います。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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