ラーメン・うどん・そば・パスタ開業で成功店に!|「イノベーションと起業家精神(上)」「知識が出揃ったとき、分析の必要性、本質の理解」

経営会議後の慰労会
昨日は一日中、本社で営業会議があり、午前中は私が準備した資料での勉強会があり、午後からは、2人の常務よりの提言、報告、全部門からの報告がありました。

全国からスタッフたち全員を集めるので、彼らにインパクトのあるような内容にして、理解を深めるために、さまざまな工夫をしています。

今回は、全員に自分たちの拠点における、あるコストについて、計算して貰いましたが、その額の大きさに全員驚いていました。

何を行なうにも、結構なコストがかかっているのですが、自分で計算してみないと、その大きさが分からないのです。

そして、それぞれの項目に基準値を作ると、それが上手く、効率よく、成果が上がっているか、そうでないのかがよく分かるのです。

今回の勉強会では、このような効率面と併せて、お客さまの心に感動を与えることが出来るような情緒面での取り組みも行ないました。

お客さまの価値観の変化、意識の変化も大きいので、過去と同じようではなく、常に、どのような姿勢でお客さまに対応するかも、非常に大切なことなのです。

ドラッカー・マネッジメントの深耕で、最近、イノベーションについての研究を行なっていますが、改めて、イノベーションについてのドラッカーの見識の深さに驚かされます。

イノベーションについてだけでも、これだけ深く、広く、研究を行なっていて、更にマネッジメントのすべての分野についても、熟知していることに驚きを感じ得ないのです。

96歳まで長命であり、死の直前まで研究をしていたとしても、これだけの偉業を成し遂げたことに尊敬の念を新たにします。

われわれ人間は人生を賭けた学究の徒であり、学びは一生のことであり、学びが終わることはないのですが、ドラッカーの知識は膨大なのです。

私が残り人生のすべてをかけても、ドラッカーについて、深く理解を出来るかどうかが心配なくらいです。

現在はイノベーションについて、深く理解して、道具として自在に使いこなせるようにしようとしていますが、イノベーションが終われば、次は、マーケテイングについて、再度、深耕しようと考えています。

そして、ドラッカー・マネッジメントの学習と併せて、まだやりたい学習分野は山ほどあります。

更に、新しく次々と沸き起こってくるのです。

そして、本日のイノベーションの学びであったように、イノベーションの成果を上げるには、イノベーションの本質の理解が欠かせず、そのビジネスの成果を上げるためには、そのビジネスの本質の理解が欠かせないのです。

当社も、国内市場の小型製麺機市場でシェアトップになる事が出来たのは、このビジネスの本質を早期に理解することが出来たためであったのです。

何ごとにおいても、本質の理解は欠かせないのです。

来週、4月7日(火)~9日は、東京支店でパワー・アップ・イベントを開催し、私もセミナーで参加します。
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2024&ref=top

私3つのセミナー・タイトルは、【オリンピック景気 必勝法!】、【スタッフのモチベーションアップセミナー~オーナー様、店長、スタッフ必聴~】、【富裕層客の獲得必勝法!】で、今年になってから訪問した、ロンドン、香港、台中、LAの最新店舗のご紹介を致します。

新規開業の方がたにとっても、今から開業する方がたにとっても、世界の最新外食情報を知るチャンスです。

本日も、ドラッカー選書「イノベーションと起業家精神(上)」(ダイアモンド社)に基づき、イノベーションについて、深くドラッカーから学んでいきます。

ぜひ、一緒にイノベーションと起業家精神を磨いていきます。

「知識が出揃ったとき」

必要な知識のすべてが用意されないかぎり、知識によるイノベーションは時期尚早であって、失敗は必然であり、イノベーションが行われるほとんどの場合、必要なもろもろの要素が既知のものとなり、利用できるものとなり、どこかで使われるようになったときであるのです。

1865年から75年にかけてのユニバーサル・バンクがそうだったし、第ニ次世界大戦後のコンピュータがそうであり、もちろん、イノベーションを行おうとする者が、欠落した部分を認識し、自らそれを生み出すこともあるのです。

ジョゼフ・ピューリッツァー、アドルフ・オクス、ウィリアム・ランドルフ・ハーストは、近代的な広告を生み出すうえで主役を演じ、そこかへ今日われわれが「メディア」と呼ぶもの、すなわち情報と広告の結合としてのマスコミが生まれたのです。

ライト兄弟も知識の欠落、とくに数学的な理論の欠落を認識し、自ら風洞をつくって実験することによって、欠落した知識を手に入れたのです。

このように、知識によるイノベーションは、そのために必要な知識のすべてが出揃うまでは行われないで、それまでは死産に終わるのです。

たとえば、当時、飛行機の発明者となることが期待されていたサミュエル・ラングレーは、ライト兄弟よりも科学者としてはるかに力量をもっていて、しかも当時、アメリカ最高の科学研究機関たったワシントンのスミソニアン研究所の責任者として、アメリカ中の科学的資源を利用できる立場にあったのです。

しかし彼は、すでに開発されていたガソリンエンジンを無視し、蒸気エンジンにこだわり、そのため彼の飛行機は、飛ぶことはできても、エンジンが重すぎて何も積むことかできず、パイロットさえ乗せられず、実用的な飛行機をつくるには、力学とガソリンエンジンの結合が必要だったのです。

すべての知識が結合されるまでは、知識によるイノベーションのリードタイムは、始まりさえしないのです。

ここで重要なことは、そのイノベーションを起こすには、どのような知識が必要であるかを理解する慧眼なのです。

殆どのイノベーションに取り組んだのに、イノベーションを起こすことが出来なかった人は、どのような知識が必要であるかを理解出来なかった人たちだけであり、これは、深い思考を伴う、たいへん重要な作業なのです。

3知識によるイノベーションの条件

知識によるイノベーションは、まさにその特徴のゆえに3つの特有の条件を伴い、しかもそれは、ほかのいかなるイノベーションの条件とも異なるのです。

◆分析の必要性

第一に、知識によるイノベーションに成功するには、知識そのものに加えて、社会、経済、認識の変化などすべての要因分析をする必要があり、起業家たる者は、その分析によって、いかなる要因が欠落しているかを明らかにしなければならないのです。

しかる後に、ライト兄弟が数学的な理論の欠落を自ら補ったように、それを手に入れることができるか、あるいは、時期尚早としてイノベーションそのものを延期させるべきかを判断しなければならないのです。

ライト兄弟こそ模範であり、彼らは、原動機による有人の飛行機をつくるうえで、いかなる知識が必要であるかを徹底的に分析し、次に、情報を集め、理論的に検証し、風洞で実験することによって、補助翼や主翼の形を定めるために必要な理論を得たのです。

技術上の知識以外の、知識によるイノベーションにおいても、同じように分析が必要であるのです。

近代銀行の設立についてJ・P・モーガンやゲオルク・ジーメンスは何も書き残していないが、渋沢栄一の書いたものによれば、彼が、利用できる知識と必要な知識を分析したうえで、政府におけるそれまでの経歴を捨てて銀行を設立したことがわかり、同じように、ジョゼフ・ピューリッツァーも、必要な知識を詳細に分析したうえで、新聞には広告が必要であり、しかもそれが可能であるとの結論に達したのです。

マネジメットの分野におけるドラッカーのイノベーションの成功も、1940年代の初めに行った、同じような分析にもとづいていて、必要な知識の多く、たとえば組織論や、仕事と人のマネジメットについての知識は、すでに手に入るようになっており、分析の結果、それらの知識は散らばっており、いくつかの異なる分野に放置されたままであることが明らかになったのです。

いかなる重要な知識が欠落しているかも明らかになり、それが、事業の目的、トップ・マネジメットの仕事と構造、今日「経営方針」や「企業戦略にと呼ばれているもの、目標管理などの知識であり、そしてドラッカーは、それらの欠落した知識のすべてを生み出すことができるとの結論に達したのです。

分析を行わなければ、欠落している知識が何であるかはわからないので、分析を行わないことは、失敗を運命づけるに等しく、かつてのサミュエル・ラングレーのように失敗に終わるか、誰かほかの者に機会を与えるにすぎないことになるのです。

とりわけ教訓となるのは、知識によるイノベーションの成果をなかなか手に入れることのできないイギリスの例であるのです。

イギリスはペニシリンを発見し、開発したのですが、実際にその成果を手にしたのはアメリカであり、イギリスの科学者たちは、技術的には素晴らしい仕事をし、正しい物質を発見し、その正しい利用の方法を発見したのですが、彼らは、製造能力が決定的に重要な要因であることを理解しなかったのです。

彼らも製造技術を開発することができたにちがいないのですが、単に開発しようとしなかっただけで、アメリカの小さな医薬品メーカーのファイツァーが、培養の技術を開発し、世界一のペニシリン・メーカーとなったのです。

同じように、イギリス人は、世界で最初にジェット旅客機を構想し、設計し、製造したのですが、イギリスの企業デ・ハビランドは、何が必要であるかを分析しなかったために、一つの重要な要因を見落としてしまったのです。

その一つは、飛行機の大きさ、すなわちジェット機が航空会社に最大の利益をもたらす飛行距離と積載量の算出であり、もう一つは、同じように当たり前のことでしたが、ジェット機という高価なものを、航空会社が購入できるようにするための融資の方法でした。

デ・ハビランドがこれらについて分析を行わなかったために、アメリカのボーイングとダグラスが、ジェット機の市場を手にし、今日、デ・ハビランドは消えて久しいのです。

イノベーションのための分析は当然のことのように思われますが、実際には、科学的あるいは技術的なイノベーションを起こそうとする者が、そのような分析を行うことは稀であり、科学者や技術者は、自分がすべてを知っていると思い込んでいるために、それらの分析を行おうとしないのです。

知識による偉大なイノベーションの多くが、科学者や技術者よりも素人を父とし、あるいは少なくとも祖父とする結果になっているのは、このためであるのです。

アメリカのGEは、財務畑の人によってつくられ、GEを大型蒸気タービンの世界的リーダー企業、すなわち電力会社への世界的供給者につくりあげることになった戦略を構想したのは、技術の素人だったのです。

同じように、IBMをコンピュータのトップ企業につくりあげたのは、2人の素人、トーマス・ワトソン・シニアとその息子のトーマス・ワトソン・ジュニアだったのです。

デュポンにおいて、ナイロンという知識によるイノベーションを成功させるために必要な要因を分析したのは、技術を開発した化学者ではなく、経営委員会の経営管理者たちだったのです。

ボーイングは、航空会社や旅客のニーズを理解することのできるマーケティング志向の人たちのリーダーシップのもとに、ジェット機の生産で世界のトップ企業となったのです。

科学や技術の素人が主導権をとることは必然ではなく、それは、意思と自己規律の問題であり、科学者や技術者のなかにも、エジソンのように知識によるイノベーションに必要なものを徹底的に分析した人は数多くいるのです。

イノベーションを起こすには、分析の重要性を説いており、実際にイノベーションの成果を手に入れることが出来る人は、分析により、そのイノベーションの本質を理解した人たちだけなのです。

イギリスの飛行機メーカーであったデ・ハビランドが、世界で最初にジェット旅客機「コメット」を作り、結果として、破たんしたのは「コメット」が高空を飛行中に空中分解したのが原因だと、私は思っていました。

航空業界では有名な話しで、この頃はジェット旅客機による高高度飛行が始まったばかりで、高高度飛行のための、与圧室による疲労破壊の原理が分かっていなかったのです。

ところが、ドラッカーによれば、技術的な問題ではなく、その他の条件、機体の大きさ、販売方法に問題があったのです。

これは、技術者だけで解決出来る問題ではなく、それ以外の方が大きい比重があったのです。

画像は、昨日の営業会議の後の慰労会の様子です。

全員、ストレス発散の楽しい慰労会でした。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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