ラーメン・うどん・そば・パスタ開業で成功店に!|「イノベーションと起業家精神(下)」「4つの条件」

同行のスタッフたちと、美味しい蕎麦を堪能
昨日の大和の経営会議では、企画部門の課題について、企画並びに営業企画全員を集め、当社が取引すべき、お客さまの分類につき、打ち合わせを行ないました。

当社は、お客さまの分類を価値感で分けていたはずであったのですが、うかつにも、過去、すべてのお客さまに対して、毎年DM等の送付資料をお送りしていたのです。

今回は、当社独自の新しい分類方法が見つかり、今後はピンポイントで、効率よく、資料提供が出来るようになりそうです。

このような分類も、10年前には不可能であったのですが、インターネットの進化で、さまざまな多くのポータル・サイトの出現により、可能になってきたのです。

ITの進化の目覚ましさと、それを使いこなすノウハウの大切さを実感します。

必要なデータは、ほとんどすべて社内とネット上にあり、あとはいかに、それらのデータを分析し、当社に必要な形に作り直すかのノウハウと思考です。

今の時代は、過去は出来なかったことで、出来ることがたくさん増え、ほとんどの人たちはそれに気づいていないのです。

トップとか、戦略家は、かなりの時間をこのことに費やす必要性を感じます。

そして、一般的に知られていることとか方法ではなく、自社独自の自社に一番合った方法を見つけなければいけないのです。

そのためには、自社のビジネスについて、寝ても覚めても思考し続けないと、そのようなイノベーションは起きないのです。

本日のドラッカー・マネッジメントは、私の企業人人生に大きなインパクトを与えてくれました。

一番イノベーションを起こすのが難しいのが、当社のような、長くやっている既存企業であると言うのです。

「既存の事業が、イノベーションと起業家精神の障害となり、問題は、過去および現在の事業の成功にあり、官僚的体質や煩雑な手続き、あるいは自己満足などの病ではなく、現在の健康さにあるのです。」

そして、「既存企業が起業家としてイノベーションに成功するには、特別の努力を必要とし、すでにある事業、日常の危機、若干の収益増へと、その生産資源を振り向けてしまいがちだからであり、昨日を養い、明日を飢えさせる誘惑にかられるからであり、それは死にいたる誘惑であるのです。」

このように、既存企業はイノベーションが起こせないと、徐々に死に至ることがよく分かり、それは既に消えてしまった多くの企業が証明してくれているのです。

当社に勤務している当社のスタッフたちも、既存企業に勤務している普通の従業員たちも、善人であり、誰も企業の明日を良かれと思って日々、仕事に取り組んでいるはずです。

ところが、その程度では、イノベーションが起きず、徐々に企業がマンネリ化し、死に至るというのです。

このことは、私のように日々、もがきながら、熱心に事業に取り組んでいると、非常に良く分かります。

多くの既存企業に属している人たちは、イノベーションの大切さを理解出来ていないのです。

要するに、現状の仕事のやり方、販売している製品、サービス等について、進化をさせ、イノベーションを起こさなければいけないことをリーダーが必死に説いていかないと、スタッフたちは理解出来ないのです。

そして、イノベーションは、社内の仕事の開発等の特殊な部分ではなく、あらゆる部門で起こさなければいけないのです。

例えば、総務、製造、販売、メンテナンス、各拠点等々、一般的にはイノベーションとは無縁だと思われるような部門にこそ、イノベーションが大切であり、そのような部門でもイノベーションこそ、目立たないのですが、効果が大きいのです。

従って、イノベーションは日々の仕事の一部なのです。

今回の学びで、イノベーションの大切さと、一般に言われているような、イノベーションが特別なものでなく、また、既存企業こそ、イノベーションを起こし難いことがよく分かりました。

一年ぶりの新潟でのパワー・アップ・イベントが、いよいよ本日からスタートで、4月21日(火)~22日(水)で、私もセミナーに参加します。
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2023

私のセミナーは、以下の2つで、今年になってから訪問した、ロンドン、香港、台中、LAの最新店舗のご紹介を致しますので、既存店の方がたにとっても、今から開業する方がたにとっても、世界の最新外食情報を知るチャンスです。

1.「コンセプトの重要性、コンセプトがビジネスの成功を左右する」
2.利益倍増計画~多店舗展開へのステップアップ~

本日も、ドラッカー選書「イノベーションと起業家精神(下)」(ダイアモンド社)に基づき、イノベーションについて、深くドラッカーから学んでいきます。

ぜひ、一緒にイノベーションと起業家精神を磨いていきます。

◆4つの条件

起業家精神を発揮するには、以下の4つの条件があるのです。

第一に、イノベーションを受け入れ、変化を脅威ではなく機会とみなす組織をつくりあげる必要があり、起業家としての厳しい仕事を遂行できる組織をつくる必要があるのです。

起業家的な環境を整えるための経営政策と、具体的な方策のいくつかを実践する必要があるのです。

第二に、イノベーションを組織に組み込むとともに、イノベーションの成果を体系的に測定する必要、あるいは、少なくとも評価する必要があるのです。

第三に、組織、人事、報酬について、特別の措置を講じる必要があります。

第四に、いくつかのタブーを理解する必要があり、行ってはならないことを知る必要があるのです。

以上より、イノベーションを常に起こすことが出来る組織にするには、組織の風土をイノベーション歓迎型或いは、イノベーション必須型の組織風土に創りかえる必要があるのです。

イノベーションが絶対的に重要で、イノベーションを歓迎するような組織にするためには、人事、報酬体系も変えなければいけないのです。

さらに、イノベーションの成果を常に測定できる仕組みを作らなければならないのです。

2起業家精神のための経営政策

ローマの詩人は、人間を「新しいものを求める存在(レールム・ノバルム・クピトウス)」と呼び、起業家精神のためには、経営管理者の一人一人が新しいものを求める存在となる必要があり、トップ・マネジメントは、「いかにしてイノベーションに対する障害を克服するか」に関心を持たねばならないのです。

しかし、たとえ、この問いに答えがあったとしても、そもそも問いが間違っているのであって、正しい問いは「いかにしてイノベーションを当然のこととし、それを望み、その実現のために働くようにさせるか」であるのです。

イノベーションを、大事とまではいかなくとも、異質なものとして推進していたのでは、何も起こらず、些事とまではいかなくとも、正常な、普通の仕事の1つとする必要があり、そのためには、起業家精神のための経営政策といくつかの具体的な方策が必要であるのです。

何よりも経営管理者一人一人にとって、イノベーションを、既存の事業よりも魅力的かつ、得なものにする必要があり、イノベーションこそ、組織を維持し、発展させるための最高の手段であり、一人一人の経営管理者の成功にとって、最も確実な基盤であることを周知させる必要があるのです。

そのうえで、イノベーションの必要度を明らかにする必要があり、さらには、具体的な目標のもとに計画を立てる必要があるのです。

経営管理者だけでなく、企業のすべてのスタッフが、普段の仕事にイノベーションを起こせるような体質にすると、企業は大きく進化し続けるのであり、毎年、大きく変貌を遂げていくはずです。

われわれは、企業には、イノベーションが必須であること、イノベーションは今やっている仕事を大きく進化させるためには、欠かせないものであることを一人ひとりが理解し、イノベーションを会社の風土にしてしまえば良いのです。

そのためのさまざまな施策が必要なのは、言うまでもないのですが。

◆廃棄の制度化

イノベーションを、経営管理者にとって魅力的なものにするための第一の段階は、もはや活力を失ったもの、陳腐化したもの、生産的でなくなったものの、廃棄を制度化することなのです。

スタッフ活動についてはもちろんのこと、一つ一つの製品、工場、技術、市場、流通チャネルの継続の可否についても、3年ごとに判定しなければならないのであり、その方法は、これまで手がけていなかったとしたら、「今日これから、この製品、市場、流通チャネル、技術を手がけるか」を問わなければならないのです。

もし、その答えが「ノー」であれば、「それでは検討しよう」ではなく、「それでは、この製品、市場、流通チャネル、スタッフ活動に資源を浪費するのをやめるにはどうすべきか」を問わなければならないのです。

ときには、既存のものの廃棄が答えではないことがあり、廃棄が不可能なこともあるのですが、そのようなときでも、少なくともそれ以上の労力はかけないようにしなければならないのです。

人材と資金という生産資源を、すでに過去のものとなっているものに投じてはならないのであり、実はこれは、あらゆる種類の組織が、自らの健康を維持するために行っていて、いかなる有機体といえども、老廃物を排泄しないものはなく、さもなければ自家中毒を起こすのです。

既存のものの廃棄は、企業がイノベーションを行い、受け入れるようになるうえで、絶対に必要なことであり、「翌朝絞首台にあがることを知ることほど、人の心を集中させるものはない」とは、かのジョンソン博士の言葉であり、製品やサービスが近いうちに廃棄されることを知ることほど、経営管理者の心をイノベーションに集中させるものはないのです。

イノベーションには人間のエネルギーが必要であり、有能な人間という、最も稀少な資源による厳しい働きが必要であるのです。

しかるに、「死体が臭わないようにすることほど、涙ぐましく、しかも不毛な仕事はない」とは、昔の医学の諺であり、私の知っている組織のほとんどにおいて、有能な人間がこの不毛な仕事を担当させられていて、しかも彼らに期待できることは、膨大なコストをかけて、避け難いことを若干先延ばしすることだけであるのです。

だが、死体は直ちに埋葬されることが知れ渡っていれば、イノベーションにも速やかに取り組めるようになり、イノベーションを行うためには、イノベーションに挑戦できる最高の人材を自由にしておかなければならないのと、同時に、資金を投入できるようにしておかなければならないのです。

いずれも、過去の成功や失敗、とくに惜しくも失敗したものや、うまくいったはずのものを廃棄しないかぎり、不可能であり、それらのものの廃棄が原則となっていれば、みなが進んで家精神をかきたてるべきことを認識するにいたり、これが第一の段階であり、いわば組織の衛生学であるのです。

私はもし、ドラッカー・マネッジメントを学習していなければ、廃棄の重要性を理解していなかったと思います。

最初、新しいことを始めるには、何かを止めなければいけないと学んだ時に、これは今まで出来ていなかったことであると、直ぐに気づきました。

過去、多くのことに取り組んできましたが、何か新しいことを始めても、元のことを止めないで、やりながらであれば、新しいことに全力投球が出来なくて、新しいことも、古いことも中途半端になってしまうのです。

新しいイノベーションに取り組む場合は、必ず、成果が上がらなくなってきていることを廃棄する必要があったのです。

同時に、既存の事業の寿命を延ばしながら、新しい事業に取り組む方法もあるのです。

既存の製品等は、可能な範囲で改善改良を繰り返して、寿命を延ばしても、そのことに必要な資源は知れているのと、そこから得られる利益は大きく、この利益を活用して、新しい事業をやれば良いのです。

大きなエネルギーが必要なのは、新しい事業の立ち上げで、社内の大切な人材、お金等の資源が必要なのです。

要するに、イノベーションには普通は、大きなエネルギーが伴うので、片方で利益を生みながらでなければ、並行して行なうことが出来ないのです。

そして、組織の新陳代謝を、常に行なわなければいけないこともよく分かり、イノベーションを起こしてきた組織ほど、新陳代謝が常に出来ているのです。

組織もまさに人間の身体と同じであったのです。

昨日は、午後、本社から伊丹空港まで社用車で移動し、伊丹空港から新潟まで飛行機で移動しました。

新潟で、夜スタッフたちと合流し、お客さまのお店「粋や」を訪問しました。

古いショッピング・センター内の店ですが、素晴らしい商品力とサービス力で頑張っていました。

同行のスタッフたちと、美味しい蕎麦を堪能しました。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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