うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神」「5つの前提と3つの条件、ニーズの理解、知識の入手可能性、使い方との一致」

先週のラーメン学校での生徒さんの作品

来週6月22日(月)から24日(水)までの3日間、ドリーム・スタジオ大阪にて、パワーアップイベントが開催され、私のセミナーは23日(火)、24日(水)で、レジメは次の通りで、①については、未発表のレジメです。
① 麺専門店のレイアウト・事業計画書のポイント!(NEW)
② 富裕層客の獲得必勝法!(4月東京支店)
③ 人材を制す者は、売上げをも制す!(6月ドリームスタジオ高崎)
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2175&ref=top

本日のテーマは、「本質の追求」です。

昨日までの3日間は、限られた3日間の本社で、本社にいる間は限られているので、出来るだけ多くのことをしておこうと努力します。

特に社内でいる間に行なわなければいけない大切なことは、考え方を伝えることと、新しいイノベーションを起こす糸口を掴むことで、何ごとにおいても、今までの踏襲ではなく、つねに心掛けなければいけないことは、今まで通りにやることに疑問を持つ習慣をつけることと、必ず、客先に出向き、現場を確認することであり、ものごとの本質をつかむことです。

私は昔から開発に取り組んできましたが、開発とか設計の仕事は、頭の良い人が、難しそうな顔をして、机に向かって図面を書いているようなイメージがあったり、設計者と言えば、エリートのようなイメージがありますが、実際の優秀な設計開発者は、そのようなイメージとはまったく異なるのです。

現在は昔のように製図台ではなく、CAD(コンピューターを使って図面を書く)で設計を行なうのですが、設計の大半の時間は構想作りに費やし、客先の現場に行ったり、プロトタイプ(模型)を作ったり、実際に手を汚しての泥臭い作業がほとんどで、設計の仕事は頭が良いことが重要ではなく、実際は体力勝負であり、どんなことがあっても諦めない精神力(忍耐力)であり、その設計の本質を理解する洞察力が大切なのです。

ほとんどの優秀でない設計者は、少しでも難易度の高い課題を与えると、最初から難しいことは出来ないと思っているので、世の中に影響を与えるような、偉大な設計、或いはロングセラーとか、ベストセラーの設計は出来ないので、平凡な設計者で終わり、平凡な設計者と非凡な設計者の違いは、本質を理解する視点の違いであり、情熱の差であり、忍耐力の差であるのです。

特に、設計しようとしている対象物に要求されている本質は何かを、片時も忘れてはいけないことであり、一般のビジネスに置き換えれば、使命、コンセプトに当たる部分なのです。

そして、開発、設計は身体を使っての、検証作業がほとんどで、机に向かって図面を書く時間は、わずかなのですが、他社のコピーをしたり、過去の作品をそのまま真似る場合は、ほとんど机の前の作業だけになるのです。

だから、凡人の設計者は、ほとんど机にしがみついているので、仕事をしている態度を見れば、凡人設計者か、優秀な設計者かが分かるのです。

新しいアイデアを実行したり、イノベーションを起こそうとすると、手を動かしての作業の時間が開発、設計の大半の時間になり、アイデア思考で有名なアメリカのIDEO社の場合も、デザイナーの机の周りは、プロトタイプ作りの現場になっているのです。

営業員も同じことで、営業員の仕事の大半は、お客さまの問題解決であり、社内の問題解決、或いは自分自身の問題解決ではなく、お客さまの問題は、お客さまのところへ行かなければ解決しないのです。

私はビジネスを始めたころは、営業員としてのレベルは最低でしたが、今は、自分自身だけで営業に行くことは、ほぼありませんが、他社の営業員とバッテイングしたら、絶対に負けない自信があります。

それは、お客さまの問題解決に自信があるためで、何も製麺機を販売するだけがお客さまの問題解決ではなく、場合によっては売らないこともあり、お客さまに取って最高の提案を行なうのです。

これには、たくさんの経験による問題解決能力と直観力が重要であり、この部分においては、社内の誰にも負けない自信があります。

当社の社内には、さまざまな分野で、さまざまなプロフェッショナルがいて、最初は社内の仕事は、私自身がすべて教えていたのですが、製造部門とか、麺作り部門では、私よりスタッフたちの方のレベルがはるかに上になっています。

特に、蕎麦作りは東京支店の孟さんは最高で、孟さんの蕎麦を食べたお客さまは皆、ビックリしますが、蕎麦作り、麺作りに関しては、孟さんだけでなく、他のスタッフたちのレベルも負けず劣らず、非常にレベルが高いのです。

国内でも彼らは有数の蕎麦打ち職人(マイスター)とか、麺打ち職人(マイスター)として通用するレベルであり、お客さが要望する、ほぼどのような麺でも作れる能力を持っていて、プロ中のプロと言えるレベルです。

製造の責任者である、橋本部長は製造部門だけでなく、開発会議にも常に参加し、開発に対してモノ作りの現場の立場から常に鋭いアドバイスを行ないます。

だから、彼は図面こそ書かないのですが、立派な開発者でもあり、単に図面が書けるだけであれば、単なるトレーサーなのです。

以上のように、ビジネスにおいては、開発にしろ、営業にしろ、どのような仕事を行なうにしても、深い洞察による、その仕事の本質の理解なくして、その仕事を高いレベルで完成させることは出来ないのです。

社内のスタッフ一人ひとりの仕事ぶりを見れば、プロ中のプロであるか、単なるプロのレベルか、或いは、まだアマチュアのレベルであるかが、一目瞭然で分かるのです。

本年2月21日から始まった、91日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びは、最近、一応終えたのですが、さらに、学びを深めるために、大切な部分の復習を進めていきたいと思います。

更に、イノベーションと起業家精神を磨き、会社を大きく変えるのに、役立てていきます。

「5つの前提と3つの条件」

前記の例、とくに岩佐多聞の成功は、ニーズに基づくイノイベーション、とくにプロセス・ニーズによるイノベーションが成功するためには、以下の5つの前提があることを教えているのです。

(1)完結したプロセスについてのものであること

(2)欠落した部分や欠陥が1ヶ所だけあること

(3)目標が明確であること

(4)目標達成に必要なものが明確であること

(5)現状より「もっと良い方法があるはず」との認識が浸透していること

つまり受け入れ体制が整っていることなのです。

「ニーズの理解」

しかも、ニーズに基づくイノベーションには3つの条件があるのです。

第一に、何がニーズであるかが明確に理解されていることであり、何となくニーズがあると感じられてだけでは不十分で、それだけでは、目標の達成のために、何が必要なのかを明らかにしようがないのです。

例えば、数学教育に問題があることは、何百年も前から感じられているのですが、数学が簡単にわかる生徒は少なく、恐らく5人に1人もいないだけでなく、残りは一生数学が分からないままであり、確かに集中的に繰り返し勉強させれば、試験で合格点を取れるようにすることは出来、日本では特に、数学に力を入れることによって合格点を取れるようにしているのですが、だからといって、日本の子供たちがとくに数学が分かっている訳ではなく、試験のために勉強するが、その後は忘れてしまうので、10年たって20代も後半になれば、欧米人と同じように合格点は取れなくなるのです。

もちろんいつの時代にも、才能のない生徒でさえ、数学が分かるようにしてしまう天才的な教師がいるのですが、誰も真似ることが出来ず、ニーズは感じられているのですが、だが理解はされていないので、数学を教える上で必要とされるのは、天賦の才か方法論か、或いは心理的、情緒的な問題が絡むのか、それについては誰も知らず、まさにニーズが充分に理解されていないために、解決策も見つかっていないのです。

これは、日本における数学教育だけではなく、英語教育についてもまったく同様であり、ニーズが明確ではなく、もし、シンガポールのように、日本の公用語のひとつが英語であれば、ニーズが明確であるので、英語教育も今のような状態ではないはずで、従って、プロセス・ニーズによるイノベーションでは、まず最初に、ニーズが明確であることは欠かせないのです。

「知識の入手可能性」

第二に、イノベーションに必要な知識が手に入ることであるのです。

製紙業界には、現在よりも無駄が少ない経済的なプロセスという明確なニーズが以前からあり、既に1世紀にわたって、多くの優秀な人材がこの問題に取り組んでいて、ニーズが何であるかは明確に理解されていて、リグニン分子のポリマー化であり、これは容易なはずであって、既にほかの分野では行われていて、十分な経験を持つ優れた人たちが、1世紀に及ぶ絶え間ない努力をしてきたにもかかわらず、そのための知識は得られていないので、相変わらず「何か別の方法を試してみよう」と言っているだけなのです。

ライト兄弟が飛行機を発明する前から、人類が空を飛ぶというニーズはあったのですが、知識が不足していたので、実現していなかったのですが、ライト兄弟が初めて、試行錯誤の結果、知識を身につけて人類による飛行を始めて可能にし、一旦知識が出来上がると、それからの飛行機の進歩はたいへんな速度で、世界中に広がったのは、写真とまったく同じであったか、写真よりも早かったのです。

最近では、同じようなものにインターネットがあり、この広がりの速度は、更に早くなっていて、知識の活用によるイノベーションは加速していくと言えるのです。

「使い方との一致」

第三に、問題の解決策が、それを使う者の仕事の方法や価値観に一致していることであるのです。

写真の素人は、初期の写真技術があまりに複雑なため、使いこなせなかったので、彼らは、とにかく簡単に、ある程度の出来栄えの写真が撮れるようになることを望んでいたので、労力や技術を不要にしてくれる、プロセスを受け入れる素地はあり、同じように、眼科の手術医は、優雅で流れるような出血のないプロセスに強い関心を持っていたので、これを可能にしてくれる酵素は、彼らの期待や価値観に一致していたのです。

ところが、明確なニーズに基づくイノベーションでありながら、当事者の仕事のやり方に合わなかったために、なかなか受け入れられない例が実際にあり、すでにかなり前から、弁護士、会計士、技師、医師などの専門家が必要とする情報の量は、それを見つける能力の向上を上回って増大していて、彼らは、専門図書館やハンドブック、或いは情報サービスで情報を探すのにかなり時間をとられるとこぼしているので、当然、優れたデータバンクが成功するはずだったのです。

コンピュータのプログラムとデイスプレーが、弁護士は判例、会計士には税制、医師には医薬品や毒物の情報を、直ちに与えることが出来たのですが、今日、それらのデータバンクは、収支に見合うだけの加入者を得るのに苦労しているのです。

例えば弁護士向けの判例検索サービスであるレキシスでさえ、必要な数の加入者を集めるのに、10年以上の年月と膨大な費用がかかったのですが、その理由は、おそらくデータバンクが、問題をあまりに簡単に解決してしまうことにあり、専門家というものは記憶力、即ち必要な情報を記憶し、或いはその情報の取材地を記憶する力を大切にするので、未だに弁護士を志す若者は、「必要な判例は覚えるように。或いはどこにあるかを覚えるように。」と先輩から言われるのです。

従って、データバンクは、いかに仕事に役立ち、時間と費用を削減してくれたとしても、彼ら専門家たちの価値観に反し、ある有名な外科医は、自分の行なった診断をチェックし、治療に必要な情報を与えてくれるサービスをなぜ使わないかと聞かれて、「簡単に探せたのでは、私が要らなくなってしまう」と答えたというのです。

当社が製麺機「真打」を開発した時も同じ様なことが言えて、今から考えれば、嘘のような話ですが、それまでの手打ち職人のプライドが、このような機械でうどんを打つことを認めなかったのです。

ニーズによるイノベーションの機会は、体系的に探すことが出来、電気に関してエジソンが行なったことが、それであり、ヘンリー・ルースはエール大学の学生だった頃に行ない、ウイリアム・コナーが行なったこともそれだったのです。

ニーズに基づくイノベーションは、まさに体系的な探求と分析に適した分野であり、ひとたびニーズを発見したならば、まず、先に述べた5つの前提に照らしてみることが必要であり、しかる後に、3つの条件に合致しているかどうかを調べることが不可欠であり、すなわち、ニーズは明確に理解されていて、必要な知識は現在の科学技術で手に入れられるか、そして得られた解決策は、それを使うはずの人たちの使い方や価値観に一致しているかであるのです。

画像は、先週の本社でのラーメン学校での生徒さんの作品事例です。

立体的に盛り付けることにより、ボリウム感とインパクトが生まれます。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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