うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神」「専門技術戦略、自らが基準となる、揺籃期でのスタート、不断の努力、戦略の条件」

お客様のお店の商品の試食

来週6月29日から7月1日までの3日間、LAにて、「1-Day Special Ramen Class」を開催し、さまざまな私のセミナーがあります。
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私の経営講義の教科書では、「ビジネスの成功=アイデア×コミュニケーション×人間力」で、本日のテーマは、「コミュニケーション」です。

コミュニケーションの本質は「引き起こされた反応」であり、こちらが伝えたことが相手に伝わり、その結果、引き起こされた反応こそ、コミュニケーションの本質であり、例えば、私が誰かに「あなたは美人ですね」と言っても、怒りながら言ったら、言われた人はその通りには受け取らないのです。

従って、こちらが意図して伝えた内容よりも、相手の心の中に引き起こされた結果こそ、コミュニケーションの本質であり、伝えたことではなく、伝えたことによって起きた反応こそ、コミュニケーションの結果なのです。

「コミュニケーション」をウイキペデイアで調べてみると、「コミュニケーション」という語は多種多様な用いられ方をしていて、辞典類ではまず、人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達などといった、簡素な定義文が掲載されていますが、上記のような定義文では不十分で、一般に「コミュニケーション」というのは、情報の伝達だけが起きれば充分に成立したとは見なされておらず、人間と人間の間で、《意志の疎通》が行われたり、《心や気持ちの通い合い》が行われたり、《互いに理解し合う》ことが起きて、はじめてコミュニケーションが成立したと、されているといった説明を補っているものもあるのです。

学術的には、一般的な用法から離れて、広義に用いることがあり、記号などの何らかの因子の移動を伴う、ある分けられる事象間の相互作用の過程をコミュニケーションと呼ぶことがあり、コミュニケーションを発信と応答という観点から見た場合、ある個体のアクションに応じて別の個体にリアクションが生じた場合、両者の間にコミュニケーションが成立していることになるのです。

コミュニケーション行動の機能は、たんに情報の伝達にとどまらず、情動的な共感、さらには相手の行動の制御をも幅広く含んでいて、コミュニケーションの成立は、そのための適切な発信行動が取られたというだけではなく、受け手が適切なシグナル・媒体に注意を向け情報を受信した上で、さらに的確な理解をしているかどうか、という点にもかかっているのです。

コミュニケーションによって、受け取られる、または伝えられる情報の種類は、感情、意思、思考、知識等さまざまであり、受け取るまたは伝えるための媒体としては、言葉、表情、ジェスチャー、鳴き声、分泌物質(フェロモン等)などが用いられ、動物の媒体と人間の媒体を比較すると、人間の媒体には(身体の動作、表情、フェロモンなどの動物と共通の媒体に加えて)言語があると、いう点が異なっているのです。

以上はウイキペデイア等、百科事典で多く見られる説明であり、ビジネスの成功において、コミュニケーションは欠かせず、われわれのビジネスのジャンルにおいてのコミュニケーションは、もっと複雑であるのです。

例えば、過去、一度も入ったことのない麺専門店の前を通りかかった場合に、その店に入るかどうかを決めるのは、お店の外観であり、お店の外観が自分の感性、価値観に合っているかどうかで、入るかどうかを決めていて、例えば、この店は気になるので入ってみようとか、これは自分には合わないと判断し、入るのを取り止めるとか、店舗の外観は経営者の価値感から出発した、店舗コンセプトがベースとなっているのです。

従って、お店の外観は言葉を発している訳ではないのですが、デザインを通じて、すでにお客さまとコミュニケーションを行ない、その結果、お客さまがお店に入ったり、入らなかったりしているのです。

一度も入店したことのないお客さまが初めて、そのお店に入り、一番最初に目につくものは、従業員の働いている姿で、楽しそうに働いているか、そうでないかも、お客さまと重要なコミュニケーションを行なっているのです。

次にお客さまの目につくものは、そこにいるお客さま方で、自分の価値感に合った人たちがそこにいるかそうでないかは、たいへん重要なコミュニケーションであるのです。

次に、席につくと、従業員がお水、おしぼりとかお茶を持って来て、オーダーを取りに来て、次に料理が運ばれますが、料理の見た目のきれいさ、食べたときの美味しさ等、五感に触れるものすべてがコミュニケーションであり、その多くのコミュニケーションの結果、再度、訪問するか、2度と行かないかを決めているのです。

以上のように、店舗が繁盛するかどうかもすべて、コミュニケーションの結果であり、繁盛店作りには、コミュニケーション・レベルを上げる続けることが欠かせないのです。

コミュニケーションにおいて、最も重要なことは、自分自身とのコミュニケーションであり、朝起きたときに始まる1日の自分自身とのコミュニケーションを大切にし、絶対にネガイテイブなコミュニケーションを行なわないで、常にポジテイブなコミュニケーションを行ない続けることです。

例えば、自分は出来るとか、自分は幸せだとか、自分は成功するとか、ポジテイブな言葉を自分自身に発しているか、そうでないかは、人の一生をまったく異なった人生にしてしまうのです。

麺学校の経営講義でも、ときどき注意するのは、まだ50歳代であるのに、自分は年であるとか、自分は何々だからというように、自分で自分を制限している生徒さんをときどき見かけますが、そのような場合は、絶対にネガテイブな言葉を口にしないように注意をするのです。

自分自身とのコミュニケーションの次に大切なのは、店舗の従業員の人たちとのコミュニケーションで、伝えたいことがキチンと伝わっているかどうかが、重要であるのです。

殆どの場合、こちらが伝えたと思っていても、ほとんどの場合、伝わっていなかったり、1回だけで伝わることはほとんどなく、何度も何度も繰り返し、繰り返し伝えたないと伝わっていない場合がほとんどなのです。

この様に、店内で伝えるには忍耐力が必要であり、その場合に価値感を明確にして、価値観が店内で共有されている状態が重要なのです。

最後にお客さまとのコミュニケーションにおいては、上記のように店の外観、看板、店内の内装、従業員のレベル、従業員のサービスレベル、メニューブック、商品力等々、店舗に存在するものすべてが、お客さまとのコミュニケーションの重要な要素なのです。

従って、お客さまの五感に触れるものすべてがコミュニケーションの要素であり、これらの要素とその元になっている価値感の一貫性があるかどうか、また、価値観を共有出来る従業員が働いているかどうかも非常に大切な要素であるのです。

本年2月21日から始まった、91日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びは、最近、一応終えたのですが、さらに、学びを深めるために、大切な部分の復習を進めていきたいと思います。

更に、イノベーションと起業家精神を磨き、会社を大きく変えるのに、役立てていきます。

2専門技術戦略

大手の自動車メーカーの名前を知らない人はいないのですが、電気系統システムを供給する部品メーカーの名前を知っている人はほとんどいないし、それら部品メーカーの数は、自動車メーカーよりも少なく、アメリカではGMのデルコ・グループ、ドイツではロベルト・ボッシュ、イギリスではルーカスなどであり、ミルウォーキーのA・O・スミスが、何十年も前から乗用車のフレームをつくってきたことや、ベンディックスが、同じく何十年も前からあらゆる種類のブレーキをつくってきたことを知っている人は、自動車産業の外にはほとんどいなく、今日では、これら部品メーカーのすべてが、歴史のある企業になっていて、自動車産業とともに育ってきたからであり、これらの部品メーカーは、第1次大戦前の自動車産業の揺籃期に、その支配的地位を確立し、たとえばロベルト・ボッシュは、ドイツの自動車産業の先駆者たるカール・ベンツや、ゴットフリート・ダイムラーの友人であり、1880年代に会社をつくっていたのです。

現在でも、自動車の部品メーカーはより専門化し、グローバル化し、規模が巨大になり、規模の大きい自動車部品メーカーは、規模の小さい自動車会社よりも大きくなっていて、最近の内燃機関から、電池自動車の時代になり、部品メーカーへの新規参入はハードルが高く、ほとんどないのですが、自動車メーカーへの新規参入は次々と起きているのです。

◆自らが基準となる

これら歴史のある自動車部品メーカーは、その専門技術によって、生態学的なニッチにおいて支配的地位を獲得すると、その地位をずっと維持してきて、部品メーカーが獲得したニッチは、前述の関所戦略をとった企業の市場よりもかなり大きかったが、それでもかなりユニークな市場で、それら部品メーカーは、優れた技術を開発することによって、かなり早い時期に市場を獲得し、A・O・スミスは、第1次大戦からその直後にかけて、自動車のフレームの製造において、今日いうところのオートメ化を実現し、ドイツのボッシュがメルセデスの軍用車両のために1911年頃設計した電気系統システムは、あまりに先進的であって、高級車においてさえ一般に使われるようになったのは、第2次大戦後で、オハイオ州デイトンのデルコは、1914年にGMに合併されるよりも前に、セルフスターターを開発していて、これらの部品メーカーは、その専門技術によってあまりに先行しているために、ほかの企業にとっては挑戦する価値がなくなっていて、これらの部品メーカー自体が、すでに技術の基準となっているのです。

もちろん、専門技術によるニッチ戦略は、製造業に限定されることはなく、ここ10年間に、主としてオーストリアのウィーンの商社が、かつてバーターと呼ばれ、今日、カウンタートレードと呼ばれている分野で同じようなニッチ市場を手にし、すなわち、先進国企業からの機関車、機械、医薬品輸出に対する代金として、ブルガリア産のタバコやブラジル製灌漑用ポンプなど、途上国の輸出品を受け取っていて、さらに昔、ある起業家的なドイツ人が、きわめて専門的な技術によって、今日にいたるも、当人の名前をつけた「ベーデカー」なる観光用ガイドブックをつくり、大きなニッチ市場を得ているのです。

以上のように、ビジネスの世界においては、技術分野においても、技術以外の分野においても、常にイノベーションの芽を見つけ続けることが、勝ち残るための必要最低条件なのです

◆揺籃期でのスタート

専門技術によるニッチ市場の確立にとっては、タイミングが重要な意味をもち、新しい産業、新しい習慣、新しい市場、新しい動きが生まれる揺籃期にスタートしなければならず、カール・ベーデカーは、1828年、蒸気船が中流階級を対象にライン川観光を始めたとき、その最初のガイドブックを発行し、第1次大戦によってドイツの出版物が、ほかの国で受け入れられなくなるまで、事実上、欧米の市場を独占し、ウィーンの商社は、それがまだ例外的な取引だった1960年頃、東欧の小国を相手としてカウンター・トレードを始めたので、それらの商社がウィーンに多いのもそのためで、そして10年後、第3世界が慢性的な外貨不足に陥ったとき、それらの商社は、カウンター・トレードの技術をさらに向上させて、その専門家となったのです。

専門技術による起業家戦略を使うためには、どこかで何か新しいこと、つけ加えるべきこと、あるいはイノベーションを起こさなければならず、ベーデカーの前にも旅行者用ガイドブックはあったのですが、それらは、教会や風物など文化的な情報に限られていて、イギリス貴族の旅行者は、実務的な日常の些事、ホテルや馬車の料金、チップの額などは執事に任せていたのですが、新しく現れた中流階級には、執事はいなかったので、この事実が、ベーデカーにとって機会となり、しかもベーデカーが、観光客が必要としている情報を知り、それらの情報の入手の方法や、掲載のスタイルをマスターしたあとでは、誰も同じ投資をする気にはなれなかったくらい充実していて、彼のスタイルは、今日でも多くのガイドブックに引き継がれているのです。

このように専門技術による起業家戦略は、発展の初期の段階で行なわなければならず、たとえばアメリカでは、航空機用プロペラを製造するメーカーは、第1次大戦前に設立されている2社しかないのです。

◆不断の努力

専門技術によるニッチ市場が偶然見つかることはほとんどなく、いかなる場合も、イノベーションの機会を体系的に探すことにより、はじめて市場を見つけることができ、そこで起業家は、ユニークな支配的地位に就くことのできる専門技術を開発できそうな分野を探し出し、ボッシュは、生まれたばかりの自動車産業を何年もかけて研究し、アメリカの飛行機用プロペラ・メーカーとして歴史のある、ハミルトン・プロペラは、創業者が草創期の航空機産業を体系的に調査して設立し、ベーデカーは、新しいタイプの観光客を対象とする、いくつかの事業を試みたあと、自らの名を高めることになったガイドブックをつくったのです。

◆戦略の条件

この戦略の条件として、第一にいえることは、新しい産業、市場、傾向が現れたとき、専門技術による機会を、体系的に探さなければならないということであり、ありがたいことに、そのための専門技術を開発する時間は、十分あるのです。

第二にいえることは、独自かつ異質の技術をもたなければならないということであり、自動車の組み立てメーカーの先駆者たちは、例外なく機械の専門家で、彼らは機械や金属やエンジンについては熟知していたが、電気については素人で、彼らが保有せず、習得の道も知らない知識が必要とされ、ベーデカーの時代にも出版社はあったのですが、膨大な量の細かな情報を現場で集め、確認し、旅行記者を手配しなければならないガイドブックの編集は、彼らの守備範囲ではなく、カウンター・トレードは、貿易でも金融でもなく、専門技術によるニッチ市場を確立した企業は、顧客と取引先のいずれからも、脅威を受けることがなく、彼らは、技術的、気質的に異質なものに、あえて入り込んでこようとはしないのです。

第三にいえることは、専門技術によるニッチ市場を占拠した企業は、絶えずその技術の向上に努めなければならないということであり、つねに一歩先んじなければならないので、まさに、自らの手によって、絶えず自らを陳腐化していかなければならないのです。

初期の自動車組み立てメーカーは、デイトンのデルコやシュツットガルトのボッシュが尻をたたくとこぼしていたもので、両社はしばしば、当時の自動車の水準をはるかに超え、しかも顧客が必要とし、欲しがり、払えると考えているものさえ超え、さらには、組み立てメーカーが組み立て方さえ見当のつかないような電気系統システムまで提案していたのです。

昨日は、今週のドリームスタジオ大阪での個別相談のおりに、お客さまの店で販売している商品を本社に送って貰い、社内で試食しました。

牛すじ肉カレーうどん、牛すじ肉うどん、きつねうどんの3種で、どれもなかなかの味でした。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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