うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神」「その限界、その有利性、専門市場戦略、変化による機会、最大の敵は自らの成功」

完全なオーガニック・ラーメンに挑戦

27日 「イノベーションと起業家精神」「その限界、その有利性、専門市場戦略、変化による機会、最大の敵は自らの成功」

来週6月29日から7月1日までの3日間、LAにて、「1-Day Special Ramen Class」を開催し、さまざまな私のセミナーがあります。
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私の経営講義の教科書の「ビジネスの成功=アイデア×コミュニケーション×人間力」で、本日のテーマは、「人間力」です。

人間力ほど、さまざまな定義がなされている言葉はありませんが、私の教科書では主に、状態の管理と一貫性の2要素を取り上げているのです。

状態の管理とは、心の状態の管理のことであり、どんな状態になっても、心の状態を最高のパーフォーマンスの得られる状態に保つことであり、例えば、オリンピックの選手で、練習の時は素晴らしい成績を上げるのに、本番の試合では振るわない選手がいたり、反対に練習の時は大した成果を上げていないのに、本番の試合では大活躍出来る選手がいます。

この大きな違いの元になっているのが、状態の管理であり、心の状態の管理が上手に出来れば出来るほど、緊張し易い、本番に強くなり、どんなにたいへんな状態に陥ろうと、或いは、反対に有頂天になるような、幸運な場合でも冷静でいることが出来るのです。

従って、状態の管理が上手に出来れば出来るほど、大きな成果を得ることが出来易くなり、ビジネスマンにとっては、必須の要素であるのです。

もう一つの人間力の要素は、一貫性であり、一貫性とは、言っていることと、行動が一致しているかどうかが問われており、一貫性がなくなれば、信頼がなくなるので、一貫性は信頼につながっているのです。

ビジネスには、信頼が欠かせず、信頼なくしてビジネスはあり得ず、従って、ビジネスにおいても、人間関係においても、一貫性は必須であるのです。

ビジネスにおいては、組織全体の価値観の一貫性は欠かせず、価値観の順序を守り切る一貫性も併せて、大切なのです。

例えば、ある飲食店において、今日の価値感の順序は、①美味しさ、②健康、安全、③サービス、④価格になっていて、明日は、①と②が入れ替わっているということはあり得ず、毎日、毎日、この順序はキチンと守り続けていなければいけないのです。

尚、教科書で挙げている一貫性のある行動を行ない続けるための思想は、次の通りです。

1.物事はすべて目的があって起こるものである。(すべて必然で起きている)
2.物事はすべて良くなるようになっている。(起きていることは良くなるための条件)
3.失敗は存在しない、成功と学習があるのみ。(諦めないこと)
4.すべてを理解していなくても、利用することは出来る。
5.仕事は遊びである。(仕事を楽しむことが出来れば、遊びと同じがそれ以上)
6.人は私を助けたがっている。(こちらが求めていないだけ)
7.決意すれば、すべて可能になる。(可能にならないのは、本気で決心していない)

次に状態の管理を促進するための方法は次の通りです。

1.アイデンテイテイの理解(自分は一体何者であるかを理解し、アイデンテイテイ(専門分野)を深めると共に、関連した分野にアイデンテイテイの幅を広げ続ける)
2.価値感の理解と明確化であり、価値観の順序の大切さを理解する(例えば、仕事が一番とか、家庭が一番とかを明確にすること)
3.ルール(習慣になっているルールで、悪い習慣を良い習慣に改める)
4.集中しているニーズ(価値感の上位にあるもの)
5.信念と想い(強い信念を持つ)
6.物事を説明するために使用している比喩表現(自分自身とのポジテイブなコミュニケーションを常に行なう)

以上の項目すべて、簡単な内容ではなく、かなり深い内容であり、経営講義の中でも重点を置いて指導している部分で、ほとんどの生徒さんたちは、人間力の大切さを理解していないのです。

従って、プライベートな価値感の順序においては、自分自身の人間力の育成が永遠のテーマであるのです。

人間力が増すことにより、魅力が増し、多くの人たちの賛同、協力を得やすくなり、多くの人たちを巻き込み、大きな仕事を成し遂げることが出来易くなり、人間力を増すことで、われわれが最終的に目指すのは、人生の達人なのです。

すると、自分自身は何も出来る能力がなくても、能力のある人を雇い、或いは、能力のある人たちの協力を得て、何でも出来るようになるのです。

本年2月21日から始まった、91日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びは、最近、一応終えたのですが、さらに、学びを深めるために、大切な部分の復習を進めていきたいと思います。

更に、イノベーションと起業家精神を磨き、会社を大きく変えるのに、役立てていきます。

◆その限界

専門技術によるニッチ市場の地位には厳しい限界もあり、その第一は、焦点が絞られるということであり、自らの支配的地位を維持していくには、自らの狭い領域、専門分野だけを見ていかなければならず、初期の頃は、航空機の電気系統システムも、自動車のそれとさして違いはなかったのですが、デルコ、ボッシュ、ルーカスなど自動車の電気屋は、航空機の電気系統には進出しなかったし、見向きもしなかったのです。

第二は、誰かほかの者に依存しなければならないということであり、彼らの製品やサービスは部分品であり、自動車の電気系統の部品メーカーにとって、消費者が彼らの存在さえ知らないことは強みであるとともに、弱みでもあり、ルーカスは、イギリスの自動車産業が不振となれば、同様に不振となり、A・O・スミスは自動車のフレームのメーカーとして繁盛していたが、エネルギー危機のあと、自動車メーカーは同社のフレームを使わず、価格は高くとも、軽く燃費がよかった車に転換しはじめたとき、A・O・スミスは、いかなる対策もとれなかった。

第三は、最も大きな危険として、ときに専門技術が専門技術でなくなり、一般技術になってしまうことであり、第一次大戦前の銀行は、通貨は本来安定しているべきものとしていたので、外国為替が不安定となり、交換不能な通貨が現れ、異なるレートが現れたとき、外国為替を扱うことを嫌い、その怪しげな仕事を、喜んでスイスの専門家に任せたので、その結果、スイスの外国為替業者が、この収益性の高い専門技術市場を占めるにいたったのですが、第二次大戦後は、外国為替が日常業務になり、今日では、あらゆる大銀行が外国為替の専門家を抱えていて、専門技術によって得られるニッチ市場には、ほかのあらゆる生態学的なニッチと同じように、時間的にも領域的にも限界があり、生物学によれば、そのような地位を占有する「種」は、外部環境のわずかな変化にさえ適応できず、これは専門技術の「種」についてもいえるのです。

時代の先を見据えて、専門技術を磨き続けることは、専門技術戦略を取る上では欠かせないことです。

◆その有利性

しかし、そのような限界の枠内では、専門技術による地位は、きわめて有利であり、急速に成長しつつある技術、産業、市場では、最も有効な戦略であり、1920年に存在していた自動車メーカーのうち、今日も存在しているものはごく少なく、これに対し電気系統の部品メーカーは、すべて生きながらえていて、専門技術による地位は、適切に維持するならば、競争の脅威を避けることができ、自動車のユーザーさえ、ヘッドライトやブレーキのメーカーを気にかけないのです。

ベーデカーという名がガイドブックと同義になったあとでは、観光市場が大きく変化するまでは、新規参入者がやってくる気配さえなかったので、新しい技術、産業、市場においては、専門技術戦略は、機会とリスクの比が最も有利であるのです。

3 専門市場戦略

専門市場戦略は、前述の専門技術戦略が製品やサービスについての専門知識を中心として構築されるのに対し、市場についての専門知識を中心に構築され、他の点については、両者はほとんど同じであり、西側世界における、クッキー用およびクラッカー用の業務用オーブンの過半は、北イングランドとデンマークにある2つの中堅メーカーが供給していて、業務用オープンの生産には、とくに技術上難しいことはなく、これら2社のメーカーと同じオーブンをつくれるメーカーは無数にあるのですが、この2社は市場を知っていて、2社だけが世界中の主なベーカリーを知っており、ベーカリーのほうもこの2社を知っていて、この2社が市場を満足させているかぎり、彼らと競争したいと思わせるほど市場は大きくなく、魅力的でもないのです。

世界のトラベラーズ・チェックは、ヨーロッパのトーマス・クックと、アメリカのアメリカン・エキスプレスという2つの旅行代理店が、事実上独占していて、第2次大戦後、旅行の大衆化が進むまでは、特殊な市場で、両社は、購入者がトラベラーズチェックを現金化するまでの間、ときには何か月も現金を預かり、金利を得、大きな利益をあげていたのですが、市場は他の者の参入意欲をそそるほど大きくはなかった上に、世界的なネットワークが必要で、両社は、旅行代理店としてそのようなネットワークをもっていて、ほかにそのようなネットワークをもっている企業はなかったのです。

当社も一種の専門市場戦略を取っており、麺業界に特化したビジネスを行なってきたので、麺業界については、世界レベルで詳しく、製麺機は他の食品機械と異なり、麺用小麦粉に特化した機械なので、市場が異なるだけではなく、専門知識も異なるので、当社の場合も専門市場戦略と専門技術戦略の双方を採用していることになります。

◆変化による機会

専門市場戦略のための市場は、「この変化には、ニッチ市場をもたらすいかなる機会があるか。他に先がけて、それを手に入れるには何をなすべきか」と問うことによって手にすることができ、トラベラーズ・チェックそのものは、さして大きな発明ではなく、信用状の一種にすぎず、何百年も前から存在し、誰に対しても発行すること、紙幣のように何種類かの金種に分けること、世界中で現金化できるようにすることだけが新しいことだったので、トラベラーズ・チェックは、現金を持ち歩きたくはないが、信用状を発行してくれる銀行はないという旅行者にとって、大きな魅力となったのです。

業務用オーブンにも、何か特別の機能があるわけではなく、前述の2社が行ったことは、つまるところ、クッキーやクラッカーが、家庭ではなく工場で焼かれるようになったという変化を認識しただけのことで、彼らのオーブンは、技術ではなく市場を基盤としていて、技術のほうは、誰でも手に入れられ、専門市場の地位には、専門技術の地位と同じように厳しい条件が伴い、すなわち、新しい傾向、産業、市場について、つねに体系的な分析を行っていかなければならなず、市場の情報に関しては、誰よりも早く、誰よりも詳しくなければならないので、それには、常に市場の観察は欠かせないのです。

そのために、当社の場合は、私だけではなく、当社の関連した幹部スタッフも常に、国内、海外の新しい市場の動向を理解すべく、市場視察を行なっているのです。

次に、トラベラーズ・チェックの例のような小さな工夫にすぎなくとも、とにかく何らかのイノベーションを加えなければならなく、手に入れた地位を維持するためには、製品とサービスの向上、とくにサービスの向上のために、不断に働かなければならないのです。

◆最大の敵は自らの成功

専門市場の地位にも、専門技術の地位と同じように限界があり、専門市場の地位にある者にとって、最大の敵は、自らの成功であり、専門市場が大衆市場になることであり、今日、トラベラーズ・チェックは日常品となり、競争の激しい世界になっているのは、旅行が大衆市場となったためであるのです。

ここに香水の例があり、近代的な香水産業を生み出したフランスのコティは、第1次大戦後、化粧に対する世の中の考えが変わったことを認識し、それまで一部の女性だけが使い、あるいは使っていることを隠していた化粧品が、まともなものとして受け入れられるようになり、コティは、1920年代の半ば、欧米の双方で、ほとんど独占的な地位を築き、1929年頃までの間に、化粧品市場は、中流階級以上の女性たちの専門市場となったのですが、大恐慌のさなかに、この化粧品市場が大衆市場へと発展し、同時に、化粧品市場は、特別の包装により専門店で売られる高価格の高級ブランド市場と、スーパーやドラッグストアで売られる低価格の大衆ブランド市場に分化し、数年を経ずして、コティが支配していた専門市場がなくなったのです。

コティは、高級ブランドの道を選ぶか、大衆ブランドの道を選ぶかを決定できなかっただけでなく、存在していない市場にとどまろうとし、今日にいたるも、同社は漂流を続けていて、コテイ社の創業者、フランソワ・コテイの化粧品における大成功、その結果により巨万の富を築いたのですが、創業者はその後、新聞社の買収により、報道の世界、その後、政治の世界に入り、専門分野を脱して、新しい市場へ発展していく、化粧品の世界から離れ、コテイ社の戦略を構築する人間がいなくなり、創業者の死後、ブランドはアメリカのファイザー社に売却されたのです。

昨日は、東京支店でのラーメン学校最終日で、生徒さんたちの作品チェックを行ないました。

画像は、私が作った野菜だけのスープのラーメンで、最近は完全なオーガニック・ラーメンに挑戦しています。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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