7月5日(月)から7月7日(水)までの3日間、ドリーム・スタジオ名古屋にて、「麺専門店繁盛支援イベント」を開催し、さまざまなセミナーがあります。
(https://www.yamatomfg.com/company/dream-studio/dream-studio-nagoya/)
本日のテーマは、ビジネスにおいて大切な「健康管理」です。
ラーメン学校の実技をすべて終了した後、27日の深夜の12時過ぎに羽田を発ち、LAに向かっている機内ですが、いつもは昼便であったので、機内では寝ないでずっとPCを使って仕事をしていたのですが、今回は深夜便のためか途中で眠くなり、ぐっすり機内で眠りました。
途中、何度か目をさましたので、PCを使い始めると再度眠くなるので、何度か眠り直しながら、眠ったり、起きたりの繰り返しでした。
以前の成田空港から出発の場合は、北米には朝方に到着し、到着するとすぐに仕事であったのですが、今回は到着すると現地時間が既に夕方6時過ぎなので、到着日は活動がなく、直ぐに睡眠になるので時差ボケが少なくて済みそうです。
今回分かったのですが、羽田空港での深夜便のチェックインは朝から出来、出発まで長時間、ラウンジで仕事が出来るので、羽田発の深夜発の北米便はビジネスの上では非常に便利なことが分かりました。
こんなに出張していると、往復の時間を有効に使い、最高のパーフォーマンスを上げるために、体調の維持管理は重要なことであり、体調の維持管理自体が大切な仕事の一部であり、特にラーメン学校の後は、体調が狂いやすいので、常に気を使っています。
ラーメン学校での生徒さんのスープチェックのように、濃いスープの味を連続でチェックした後は、利尿作用のある水分の多いフルーツをシッカリ取って、フルーツで身体全体を洗浄するようにしているのです。
以前のラーメン学校で使っていた古い研修センターでは、ガスの直火でスープを炊いていたために、生徒さんたちも相当発汗するので、夏場はいつもスイカをたくさん準備していました。
今回の出張も現地のLAでセミナーを開催するだけでなく、それ以外に、たくさんの仕事を抱えての出張なので、体調管理には常に気をつけているのです。
そのために、最近気を付けていることは、まず、運動を最優先することで、以前は仕事が溜まり、時間が限られていると、仕事を先にして、運動が後回しになり、最悪、運動の時間が取れなかったりしていたのですが、最近は自分自身の価値感の順序を入れ変え、運動を最優先し、身体を動かしてから仕事に取り掛かっているのです。
運動の間も仕事の内容について、思考しながら散歩をすると、仕事に取り掛かると、スムーズに終えることが出来、運動をすることも思考を深めるのに随分役立っていて、結局、時間のロスが少ないのです。
従って、何を一番大切にするかの順序は、価値観の順序を明確にすることであり、この順序が間違うと成果が上がらないのです。
日々、タイトなスケジュールをこなしていると、絶対にやらなければいけないことは必ず運動をする、新鮮なフルーツとか、新鮮な野菜をシッカリ取ること等は常に注意し、ストレスを溜めないようにして、身体のコンデイションを最高にしています。
私は、仕事の上では、相当先までスケジュールが入っており、絶対にスケジュールの穴を空けることが出来ないので、体調管理は私自身の大切な仕事であり、自分自身の価値感の上位なのです。
そのために、さまざまな方法を考えだしたり、効果のある情報には注目し、常に実践したり、スタッフたちにも勧めています。
当社のオーガニックの食堂のような安全な食事を毎日とることが出来れば問題ないのですが、普段の出張ではいろんなレストランで食事をするので、どうしても化学調味料とか添加剤は避けることが出来ないので、デトックス(毒素の排出)が欠かせず、私が実行しているのは、「なた豆茶」と「どくだみ茶」のブレンドしたものをいつも飲んでいて、スタッフたちにも勧めていますが、体調は非常に良いようです。
そして、私の朝食はフルーツだけで、必ず、リンゴとバナナ、そして季節のフルーツを食べ、これは出張中でも変わらず、一緒に出張したスタッフたちにも勧めていて、新鮮で、水分の多いフルーツもデトックスに役立つのです。
そして、食事の順序で気をつけているのは、フレッシュなフルーツが一番先で、次がフレッシュな野菜、次がタンパク質、最後が澱粉の順序に食事を取ります。
多くの人は、フルーツのようなデザートは最後ですが、私の場合は一番最初で、消化の良い順序で食事を取っているのです。
次に気を付けているのは、過食を避けることで、どうしても食のビジネスをやっているので、素晴らしい、美味しいレストランでは、ついつい食べ過ぎてしまい勝ちですが、これには強い意志が必要なのです。
あと、健康管理で気を付けなければいけないことは、タバコとアルコールで、私はどちらも吸ったり、飲んだりしないので、社内のスタッフでまだタバコを吸っている連中には、常に止めるように促しているのですが、タバコはなかなか止められそうにないのです。
地球温暖化とか、地球の汚染とか、環境がますます悪く変化していく中で、ビジネスで成功しようと思うと、われわれは真剣に自身の健康管理に気をつけなければいけないのです。
タバコを吸わないのも意志力であり、アルコールを飲まないのも意志力であり、過食しないのも意志力であり、健康な身体を保ち、少しでも長く、世の中に貢献しようとすると、意志力の鍛練も欠かせないのです。
本年2月21日から始まった、91日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びは、最近、一応終えたのですが、さらに、学びを深めるために、大切な部分の復習を進めていきたいと思います。
更に、イノベーションと起業家精神を磨き、会社を大きく変えるのに、役立てていきます。
第19章 価値の創造
これまで述べてきた起業家戦略においては、イノベーションを利用することが戦略で、本章で論じる起業家戦略は、それ自体がイノベーションであり、製品なりサービスは昔からあるものでよく、例として最初に取り上げる郵便などは、すでに2000年前からあり、ここに述べる戦略は、その昔からある製品やサービスを新しい何かに変え、その効用や価値、あるいは経済的な特性を変化させ、物理的にはいかなる変化も起こさなくてよいのですが、経済的にはまったく新しい価値を創造し、本章で論じる起業家戦略には、1つの共通項があり、いずれも顧客を創造し、この顧客の創造こそ、つねに事業が目的とするものであり、さらには、あらゆる経済活動が究極の目的とするものであり、(ドラッカー著『現代の経営』参照)そのための方法は、以下の4つ戦略であるのです。
1.効用戦略
2.価格戦略
3.顧客戦略
4.価値戦略
I効用戦略
イギリスの学校では、郵便制度は1837年、ローランド・ヒルによって発明されたと教えているのですが、実際はそうではなく、シーザーの古代ローマにも優れた郵便制度があり、帝国の隅々まで配達人たちが定期的に郵便を届けていたのですが、1516年、スペイン王カルロス1世は、この古代ローマに立ち返り、郵便の独占権を夕キシス家に与え、タキシス家からの献金などによって選挙侯たちを買収し、神聖ローマ帝国の皇帝の地位に就き、切手収集家ならば周知のように、クキシス家による郵便の独占は1866年まで続いたのです。
17世紀の半ばには、他のヨーロッパ諸国がドイツにならい、100年後には、アメリカの植民地が続き、そしてキケロ、セヴィニェ夫人、チェスターフィールド、ヴォルテールなどヨーロッパの偉大な書簡作家たちが、後世に残る手紙を書いたのは、すべてローランド・ヒル以前のことだったのですが、いかなる技術も、いかなる新しいものも、特許がとれそうないかなるものも生み出さなかったにもかかわらず、今日の郵便制度を発明したのは、やはりローランド・ヒルであり、当時、郵便の料金は、受取人払いであって、距離と重さによって計算していて、料金が高く、時間もかかり、いちいち重さを量らなければならなかったので、ヒルは、この料金を距離にかかわりなく一律にし、前払いとし、印紙を貼らせ、一夜にして、郵便は便利で簡単になり、投函さえすればよくなり、値段も安くなり、職人1日分の賃金である1シリングに相当していた料金が、1ペンスとなり、大きさの制限もなくなり、こうして、郵便制度が生まれ、ヒルは、サービスとしての郵便を変え、新しい効用を創造したのです。
これこそ重要なことであり、ヒルによって実現された90パーセント安という料金の低下さえ、二義的なことにすぎなく、重要なことは、郵便が便利になり、誰でも利用できるようになり、もはや儀礼や訓戒のための書簡だけではなくなり、洋服屋が、郵便で請求書を送れるようになり、郵便は爆発的な伸びを見せ、4年で2倍、次の10年でそのさらに4倍となり、値段も無視できる水準になったのです。
◆真の効用の追求
効用戦略には、価格はほとんど関係なく、この戦略は、顧客が目的を達成するうえで必要なサービスを提供し、この戦略は、顧客にとって真のサービスは何か、真の効用は何かを追求するのです。
アメリカの花嫁は陶磁器を欲しがるのですが、結婚祝いを贈る側としては、一揃いでは高すぎ、何か1つを選ぶにしても、何を欲しがっているかがわからないので、陶磁器以外のものにしてしまうので、陶磁器の需要はあったのですが、効用に結びついていなかったので、中堅食器メーカーのレノックス・チャイナは、これをイノベーションの機会としてとらえ、昔の習慣である「花嫁目録」を使って、食器の注文を受けたのです。
花嫁は、小売店を選び、欲しいセットと、お祝いをくれそうな人たちの名前を伝えておき、小売店はそれらの人たちに「いくらぐらいのものがよろしいですか」「それではコーヒーカップ2つでいかがでしょう」「もうコーヒーカップは揃いましたので、デザート用のお皿がよろしいようです」と勧め、こうして花嫁は満足し、贈り主も満足し、レノックス・チャイナは大いに満足するのですが、そこにはハイテクも特許もない、あるのは、顧客のニーズに焦点を合わせることだけであり、この花嫁目録は、その単純さにもかかわらず、いや、むしろその単純さのゆえに、レノックス・チャイナを人気ある陶磁器メーカーに押し上げ、アメリカで最も急速に成長する中堅企業の1つにし、この戦略によって、顧客は自分の欲求やニーズを、自由に満足させることができるようになったのです。
洋服屋は、受け付けに3時間かかり、料金は受取人払いであって、しかも洋服そのものと同じような値段では、郵便で請求書を送ることができないのですが、ローランド・ヒルは、サービス自体は変えず、それまでと同じ郵便係と郵便馬車、配達人を使ったのですが、彼の郵便は、まったく新しいサービスとなり、効用が新しくなったのです。
2価格戦略
◆ジレットとゼロックス
長年の間、世界で最も有名なアメリカ人の顔は、かみそりの刃の箱を飾っているキック・ジレットであり、毎朝、世界中の何百万という男たちがジレットのかみそりの刃を使ったのですが、安全かみそりを発明したのはキング・ジレットではなく、安全かみそりについては、19世紀末の10年間に、数十にのぼる特許が認められていて、1860年、70年頃までは、ひげの手入れをしなければならないのは、貴族、自由業、大商人など、ごくわずかの男たちだけであって、彼らは床屋に行くことができたのですが、突如、商人、店員、事務員などが、外見を立派に見せる必要が出てきたのですが、自分で西洋かみそりを使える者、平気でそのような危ない刃物を便える者はあまりいなかったし、床屋は高く、もっと悪いことに時間がかかったのです。
そこで多くの発明家が、安全かみそりなるものを考案したのですが、いずれも売れなかったのは、床屋は10セントだったが、最も安い安全かみそりが5ドルであり、1日1ドルが高い賃金だった頃としては、あまりに高く、ジレットの安全かみそりが、とくに優れているわけではなく、生産コストはむしろ高かったのですが、ジレットは、安全かみそりを売ったわけではなく、彼は、卸値22セント、小売値55セントという、生産コストの5分の1の価格をつけたのですが、ジレットは、自社の刃しか使えないように、安全かみそりを設計し、刃は、1枚の生産コストが1セント以下で、それを5セントで売り、刃は6、7回使えたので、1セント以下でひげをそることができ、床屋の10分の1以下の料金だったのです。
ジレットが行ったことは、メーカーが売るものではなく消費者が買うもの、すなわちひげそりの行為そのものに値をつけることであり、ジレットのとりこになった消費者は、同社の競争相手の安全かみそりを5ドルで買い、1セントか2セントで刃を買ったほうが、総額としては安上がりで、彼らもそのことを知っていて、消費者というものは、広告代理店やラルフ・ネーダーが思っている以上に賢明であるのですが、ジレットの価格設定は、彼らにとって意味があり、彼らはひげそりに対して対価を払うのであって、モノに対して払うのではなく、ジレットのかみそりとその刃は、西洋かみそりよりもはるかに快適であり、かつ近くの床屋よりもはるかに安かったのです。
コピー機の特許が、ハロイドというニューヨーク州ロチェスターの無名の会社に属することになり、印刷機械の大手メーカーのものとならなかったのは、後者が、コピー機が売れる可能性を見出せなかったからであり、彼らの計算では、コピー機は最低4000ドルで売らなければならなかったので、カーボン紙がただ同然のときに、コピー機にそれだけの金を払う者がいるはずがなく、しかも、4000ドルを支出するには、投資に対する見返りを説明する計算書と、取締役会用の承認要請書という、秘書用の事務機としてはとても考えられない書類を必要としたので、ハロイドすなわち今日のゼロックスは、特許を買い取ったそのコピー機に大幅に手を加えたのですが、最大のイノベーションは、価格設定の仕方にあり、同社はコピー機を売らないで、コピー機が生み出すもの、すなわちコピーを売り、コピー1枚当たり、5セントや10セントならば、購入のための承認要請書など必要なく、上司の許可なく、雑費として秘書が支出でき、コピー機の価格をコピー1枚5セントとして設定したことがイノベーションとなったのです。
社会的機関を含め、供給者のほとんどが、戦略として価格設定をとらえようとしないのですが、価格設定の仕方によって、顧客は、供給者が生産するものではなく自分かちが買うもの、すなわち1回のひげそり、1枚のコピーに対し対価を払うようになり、もちろん総額として払う額はさして変わらず、支払いの方法を、消費者のニーズと事情に合わせることが必要であり、消費者が実際に買うものに合わせなければならず、供給者にとってのコストではなく、顧客にとっての価値に対して価格を設定しなければならないのです。
昨日は、東京支店でのラーメン学校最終日で、生徒さんたちの作品チェックを行ないました。
画像は、生徒さんの作品事例で、マレーシアからの生徒さんの作品事例です。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。