うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神」「多角化ではなく新たな展開を、大企業の優位性、中小企業のイノベーションの特徴」

昨日のイベントの調理実習

昨日7月20日(月)と本日の21日(火)の2日間、シンガポールで「1day ramen school」と「1day udon school」を開催し、2日間とも、私も参加しています。(http://www.yamatomfg.com/dl/072015_1dayeventsg01a.pdf

本日のテーマは「シンガポールの強さ」です。

昨日から「1day ramen school」がスタートしていますが、驚いたのはカタールとか、大連とか、かなり遠くからわざわざ、今回のイベントのために参加された人たちの方が、地元のシンガポールから参加した人たちよりはるかに多かったことで、近い所でも、ブルネイとかインドネシアとか近隣の国々から2~3時間かけて来ているのです。

カタールのドーハから参加の方はもともと上海出身で、今後、上海に帰国してラーメン店の開店の開店を予定し、大連から参加したご夫婦は、奥さまがメキシコ人、ご主人が日本人で、来年メキシコでラーメン店を開店予定で、ご主人よりもむしろ、奥さまの方がラーメン店開店に熱心なのです。

このように、今回シンガポールへ来てみると、世界が非常に狭くなっていることを否が応でも、実感させられます。

世界に出れば幾らでもチャンスがあるのに、今の日本人の多くの若い人たちは日本の国内にこだわり過ぎているような気がします。

日本人にとっては言葉の問題はあるのですが、それはビジネスを推進する上ではそんなに大きな問題ではなく、自分自身がどれだけ国際化に、或いは世界から遅れないように、熱心に取り組もうとしているかがもっと大切なのです。

今回は、当社の国内担当のスタッフの柿本さんが応援に来ているのですが、問題なく応援作業をこなしていて、無理やりでも、海外に出ることがいかに大切であることを、教えられます。

そして、日本のラーメンとかうどんが、世界の国民食に変化を遂げていこうとしているのかが、よく分かります。

インスタント・ラーメンが世界食になったのと同じようなことが、日本の麺類食で実際に起きているのです。

北米ではうどんの影が薄く、ラーメン一辺倒であるのですが、シンガポールでは、ラーメンにも興味のあるお客さまが多いのですが、うどんにも同じように興味を持っているお客さまが多いのです。

海外でも国内とまったく同じような感覚で、ラーメンとかうどんが食べられる時代が来ようとしているのです。

今までは、海外でうどんとかラーメンを食べると、不味い上にバカ高かったという話をよく聞いたのですが、これからは海外の方が日本よりもっと美味しかった、或いは、まったく遜色がなかった、というような時代がそこまで来ているのです。

当社も過去は、主に国内の生徒さんが中心であったのですが、これからは国内以上に海外の生徒さんが中心になり、麺学校もますます海外進出が必要になり、海外で生徒さんに教えることが当たりまえになってきているのです。

海外の生徒さんの場合は、日本人に対して教えるようなラーメンとか、うどんに普段から親しんでいないので、さまざまな事柄をゼロベースで教える必要があり、毎回、参加者からの質問が海外用の教科書作成の大きな参考になります。

今までの当社の英文とか、韓国語の教科書の場合、日本の教科書を、そのまま英語とか、韓国語に翻訳していただけであったのですが、これからはより基礎知識のない海外のお客さま用の対策が大切であることが分かります。

セミナー中に、お客さまから出てくる質問に対して説明したことを、まとめておき、それを次回の資料に取り込んで、次回のセミナーに活用しているのです。

このようなことも、実際に海外に出て、多くのお客さまと向き合っていると、何が問題であるかが、よく分かります。

一昨日の日曜日は、シンガポール市内にある大規模なショッピングセンターに行き、たくさんのレストランを見て回りましたが、繁盛している店とそうでない店の落差が激しく、それらの違いをみると、その国々で繁盛するための要素が透けて見えるのです。

そして、それらの差はもともと海外のことは知らない日本人が、海外ではこのようなものが受けるだろうと思って出店した店ほど、上手くいっていない場合が多いのです。

海外に来て、このようなイベントを行なうと、参加者からのフィードバックで、これからわれわれは何をしなければいけないかがよく分かり、多くのレストランを見て回ることで、世の中がどの様に変化しているかが良く分かるのです。

常にお客さまの変化、世の中の変化に高くアンテナを掲げ、敏感に変化に気をつけていると、マネッジメントのテーマである、イノベーションへの取り組みが出来易くなるのです。

世の中は、常にわれわれが想定していない方向に向かって変化を続けています。

全社を挙げて、その変化に敏感になり、その変化に対応し続けていないと、われわれ中小企業は、生き延びることが出来ないし、常にライバルたちよりも、永く生き残ることが、われわれの最大の戦略なのです。

海外でイベントを開くと、参加する方がたは熱心で、アグレッシブな人たちばかりで、そのような人たちと話しているだけで、こちらも大きな影響を受け、より違った世界に足を踏み入れることが出来るのです。

そして多くの違った情報に触れ、多くの違った世界に触れ、変わりつつある景色に触れ、世界観もどんどん変わっていくことを感じるのです。

今の時代は、日本人であれば、その気になれば、世界中どこへも簡単に行くことが出来、世界を回っても、旅費は日本人にとっては、無理な金額ではなく、世界を見ることは、非常に大きい意味のあることなのです。

本年2月21日から始まった、91日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びを終え、さらに学びを深めるために、5月26日より7月5日まで41日間の復習を進めてきましたが、さらに理解度を増すため、再再度、チャレンジし、自分自身を大きく変えるのに役立てていきます。

「多角化ではなく、新たな展開を」

先に挙げたパソコンと本のスーパーのケースは、すべて純粋なイノベーションですが、これらのいずれもが、いわゆる多角化ではなく、IBMのパソコン事業は、コンピュータ産業の枠内にあり、書店チェーンは、長い間、ショッピング・センターやブテイックで、小売業に携わっていた人たちが始め、外部の予期せぬ変化を、イノベーションの機会として利用し、成功するための条件は、その機会が自らの事業の知識と能力に合致していることであり、小売業の能力がないのに、書店チェーンなどの大量流通業に乗り出した企業は、みな惨敗していて、自分の持っている強みの活用こそ、新展開には重要であり、われわれはここで、多角化と、自分の持っている強みの新たな展開の違いを理解しなければいけないのです。

従って、外部の予期せぬ変化は、既存の能力の新たな展開の機会として捉え、イノベーションを起こす大きなチャンスとしなければならず、それまで携わってきた「自らの事業」の性格を変えてはいけないし、多角化ではなく、独自の強みを活かせる、関連した方向へ展開出来なければならず、もちろん前述のケースに明らかなように、製品やサービス、流通チャンネルのイノベーションの追加も必要となり、あらゆるイノベーションのチャンスが存在するのです。

「大企業の優位性」

これらのケースについて次に言えることは、すべてが大企業のケースだということであり、本書で紹介するケースの多くは、大企業のもので、原則として、公開された資料、新聞や雑誌の経営欄で取り上げられたケースのほとんどが、大企業のものであり、中小企業のケースは資料を手に入れることが難しく、信頼関係を損なうことなく公開することは、さらに難しく、特に中小企業は、オーナー企業が多く、外部に開かれていない企業が多いので、幾らドラッカーが指導して成功しても、その成果がオープンになることは、少なかったことが想定され、外部の予期せぬ変化は、むしろ企業として既に確立された企業、しかもある程度の大きさ以上の企業に適した、イノベーションの機会であるように思われ、ドラッカー自身、中小企業が、外部の予期せぬ変化をイノベーションの機会として利用し、成功したという例をあまり知らないし、イノベーションや起業家精神に詳しい、ドラッカーの知人に聞いても、あまり知らないというのです。

単なる偶然かもしれないのですが、既存の大企業の方が、「より大きな構図」を見ることが出来るかもしれず、消費者が、どこで、いかに消費しているかを示す数字を常に見ている企業は、何と言っても大規模小売業であり、大規模小売業はショッピング・センターが成功する条件を、よく知っていて、いかなるショッピング・センターが良いかを知っているのです。

そもそも中小企業が、IBMのように、まったく新しい製品ラインの開発のために、一流の設計者と技術者からなる2つのプロジェクト・チームを作ることは出来ず、急速に成長しつつある産業に属する中小のハイテク企業は、進行中のプロジェクトに必要な人材にさえ、事欠いているのが普通だからで、従って、外部の予期せぬ変化こそ、おそらく大企業に対し、最小のリスクで、最大のイノベーションの機会を与える領域といってよく、特に既存の大企業によるイノベーションに適しているのですが、専門知識と資源を直ちに動員する能力が大きな意味を持つとは言え、前述のケースも示しているように、単に規模が大きく、事業の基盤が確立しているというだけでは、外部の予期せぬ変化を認識し、イノベーションの機会として利用する体制が取れる訳ではなく、IBMの競争相手も、それぞれの売上数十億ドルという大企業であったのですが、その中に、パソコンを機会として捉えたところは、一社もなく、いずれもIBMとの闘いに忙殺されていたのです。

言い換えるならば、機会は存在しているし、しかも、大きな機会がいくつも存在していて、とくにそれらの機会は、既存の大企業にとって大いなる約束となるのですが、そのようなイノベーションの機会を得るためには、幸運や感覚以上のものが要求され、NYのブレンダーノのような老舗の大規模書店チェーンも、新しい書籍販売市場を自ら構築することは出来なかったのは、意識してイノベーションを求め、イノベーションのために組織し、イノベーションのために、マネッジメントすることが要求されるのです。

ドラッカー博士は上記のように、予期せぬ出来事は中小企業より、大企業の方がイノベーションに有利だと説明していますが、それはイノベーションの大切さを意識している企業だけについての話であり、イノベーションの大切さを理解していないと、IBMのライバルのようになってしまい、現在、大企業であっても、元々は小企業が大企業になった場合がほとんどで、中小企業から大企業に駆け上がる段階では、多くのイノベーションを起こし、自己変革を繰り返してきているはずなのです。

人類の歴史を振り返っても、地球上で一番弱かった生物が進化を続け、人類になり、霊長類の頂点に君臨しているのですが、進化したのは、外部の環境変化によって、進化せざるを得なくなって進化したのであり、われわれのビジネスも人類の歴史と同じであり、中小企業ほど、イノベーションを起こして、進化しないと存続が難しい種であり、中小企業庁と経済産業省による報告書「中小企業におけるイノベーションの特徴」によれば、以下の通りで、イノベーションの実現に向けた中小企業の取組について現状や課題を見ていくと、中小企業によるイノベーションには、どのような特徴があるのかについて、大企業と比較しながら整理してみると以下の通りです。

中小企業のイノベーションの特徴

中小企業は、大企業に比べて経営組織がコンパクトであるといった特性があり、そうした特性を反映して、中小企業によるイノベーションには、次の3つの特徴があると思われる。

1.経営者が、方針策定から現場での創意工夫まで、リーダー・シップをとって取り組んでいること。

2.日常生活でひらめいたアイディアの商品化や、現場での創意工夫による生産工程の改善など、継続的な研究開発活動以外の創意工夫等の役割が大きい。

3.ニッチ市場におけるイノベーションの担い手となっていること。

一方、大企業によるイノベーションについては、大規模な研究開発や、その成果が現れるまでに長期間を要する研究開発のプロジェクトに対し、その組織力を活かして多くの研究者や資金を投入し、イノベーションを実現していることが中小企業と比べた特徴と思われ、中小企業は、イノベーションに向けて「経営者による創意工夫」に最も力点を置いており、また、大企業に比べて「経営者のチャレンジ精神」や「経営者の素早い意思決定」が若干上回っており、経営者の資質やリーダーシップを重視する内容となっているのですが、一方、「研究開発活動」や「マーケティング活動」では、中小企業は大企業を下回り、大企業は、巨額化している研究開発投資や、大規模な営業網を活用したマーケティング活動にも力点を置いているためと考えられる。

従って、中小企業の場合は、オーナー企業がほとんどで、その強みである経営者の意思決定のスピードが速さ、小回りを利かせた早い展開、全員参加等々、スピードの占める割合が大きく、日本での成功事例としてわれわれが普段見聞きしているのは、小林製薬のユニークな製品群とか、電気配線用機器において、松下電器に一歩も引けを取らない、未来工業等が有名で、従って、中小企業では経営者の力量、リーダー・シップの大切さは大企業と比較しても、比較にならない位、大切なものであり、経営者は現役でいる以上、日々、自分自身との格闘を続けざるを得なく、これは猿の群れを見ていても、ボスざるの生きざまと共通するように思えます。

画像は、昨日のイベントの調理実習で、ハラルのお客さまのための豚、味醂等の食材を抜き、お客さまの希望の食材を使ったラーメンを作りました。

海外での麺類食もハラルの問題を避けて通ることは出来ないのです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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