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うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ| 「イノベーションと起業家精神(最終)」「知識によるイノベーションのリードタイム、リードタイムの長さ」

先週のラーメン学校で作ったトマトラーメン

先ずは、お知らせで、来週11月3日(火)~5日(木)の3日間、ドリームスタジオ名古屋で、40周年記念イベントがあり、各種セミナー、製麺講習等が行なわれ、今であれば、3日間とも余裕があり、私も参加します。
https://www.yamatomfg.com/company/dream-studio/dream-studio-nagoya/)

本日のテーマは「ライフスタイル」です。

昨日から坂出も気温が一気に下がり、朝の気温が9度Cで、冬の入りになり、朝の散歩も6千歩を超えないと、体温が上がらず、6千歩付近になるとやっと上半身が汗ばむのです。

朝の時間だけで1万歩近く歩くようにしてみると、散歩でウオーミングアップが出来、散歩の後での筋トレで汗を流すと、1日中身体がポカポカしてたいへん気持ちが良いのです。

最近、このような生活パターンに変えてみると、いかに今まで運動が出来ていなかったかがよく分かります。

当社も約20年前に使命を明確にし、年中無休の365日メンテナンスを始めたのですが、その頃はどこの製麺機メーカーとも365日メンテナンスは出来ていなかったのです。

最近のTV番組で女優の二宮さよ子さんが出演していて、二宮さんの生活ぶりが非常に気になったのです。

二宮さんは私と同年齢ですが、今まで病気は一度もしたことがなく、たいへん若々しい美人ですが、1日2食で、夕食が午後4時で、11時過ぎの就寝の時間まで一切、飲み物、食べ物を摂らないようです。

夕方4時に夕食を終え、朝起きるまで一切の飲み食いをしないと、胃腸にとっては、最高の休息時間になるはずで、実際にこのような生活を実践している人が、いたこと自体が大きな驚きです。

今までいろんなセミナー等で、寝る4時間前には必ず食事を終えるようにと、何度も指導されていて、その重要性も理解していたはずですが、なかなかその気にならず、実行していなかったのですが、同年齢の方が4時間前どころか、夕食時間が午後4時ということにたいへん驚くと共に、衝撃でした。

二宮さんの女優のような仕事は、多くの人に見られる仕事なので、常にエネルギー高い状態を保つための生活をする必要があり、そのために日々の生活をたいへん工夫しているのが、参考になります。

女優という職業でありながら、夜の付き合いもあるはずなのに、夕食を4時に済ませる生き方には、感動しました。

多くの人にとって、老化現象が進む原因の一つが食事の摂り過ぎ、睡眠不足(深い睡眠が足りない)であることは分かっているのです。

自分自身のパーフォーマンスを最大にするために、自分自身のライフスタイルを確立している点が素晴らしいと思います。

結婚していると、常に結婚相手の都合とか、或いは他の人たちに合せて、自分自身のライフスタイルを守ることをしないで、妥協ばかりで生きている人たちは、私も含めて、非常に多いはずです。

私も2ヵ月間、毎日1万歩以上歩くことを決め、実行し始めて丁度2ヶ月が過ぎ、歩くことの大切さは身を持って感じているところです。

毎日1万歩以上歩いていると、足腰の粘りが出てきたのと同時に、以前と比べ、確実に眠りが深くなり、歩いている時間が1時間半以上あるので、歩いている間に、深い思考が同時に出来るので、私にとっては良いことばかりです。

会社勤めであれば、なかなか私のような勝手気ままな生活は出来ないのですが、お蔭で私は、自分のスケジュールをこなしている以外は、時間がかなり自由になるので、二宮さんのような生活も無理ではないのです。

これからさらに人生の成果を上げるためには、もっと思い切った時間の使い方が必要であることが、二宮さんの生活ぶりを見てよく分かりました。

日々、最高のパーフォーマンスを発揮するためには、われわれ一人ひとり自分に合った生き方、ライフスタイルを作り上げることが重要なのです。

本年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。

I知識によるイノベーションのリードタイム

発明発見という新しい知識にもとづくイノベーションは、いわば起業家精神のスーパースターであり、たちまち有名になり、金にもなり、これが一般にイノベーションといわれているものなのですが、もちろん、新しい知識によるイノベーションのすべてが重要なわけではなく、取るに足りないものも多く、歴史を変えるようなイノベーションのなかでは、知識によるイノベーションはかなり上位に位置づけられ、イノベーションのもとになる知識は、必ずしも科学上、技術上のものである必要はなく、社会的なイノベーションも、同じくらい、或いは、それ以上に大きな影響をもたらし、知識によるイノベーションは、その基本的な性格、すなわち、実を結ぶまでのリードタイムの長さ、失敗の確率、不確実性、付随する問題など、ほかのイノベーションと大きく異なり、さすがスーパースターらしく、気まぐれであって、マネジメントが難しいのです。

「リードタイムの長さ」

知識によるイノベーションの第一の特徴は、リードタイムがきわめて長いことであり、新しい知識が出現してから、技術として応用できるようになるまでには、長いリードタイムを必要とし、市場において製品やサービスとするには、さらに長いリードタイムを必要とし、1907年から10年にかけて、生化学者ポール・エーリッヒが、化学合成物によるバクテリアの制御、すなわち化学薬品による治療を確立し、彼は梅毒治療のために、史上初の抗菌性薬品、サルバルサンを開発したのですが、エーリッヒの化学療法の応用によって開発された細菌性疾患の治療薬サルファ剤が、広く市場に出回るようになったのは、26年後の1936年であるのです。

1897年には、ルドルフ・ディーゼルが、自らの名を冠したエンジンを設計し、直ちに誰もが、大きなイノベーションであることを認めたのですが、その後長い間、実用化は進まず、1935年になって、ようやく1人のアメリカ人、チャールズ・ケタリングが、ディーゼルのエンジンを根本から再設計し、船舶、機関車、トラック、バス、乗用車などのための動力源として使えるようにしたのです。

コンピュータも、多くの知識が集まってようやく実用化され、まず最初の知識が、あらゆる数字を1と0で表す17世紀の数学理論、2進法であり、19世紀の前半にいたり、チャールズ・バベッジがこの理論を計算機に応用し、1890年には、ヘルマン・ホレリスが、19世紀初めのフランス人J・M・ジャカールの発明をもとに、数字による指示が可能なパンチカードを発明し、1906年、アメリカ人のリー・デ・フォレストが3極管を発明し、エレクトロニクスを生み出し、1910年から13年にかけて、バートランド・ラッセルとアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドが、共著『数学原理』において、あらゆる論理的概念を、数字で表すことを可能とする記号論理学を確立し、そして最後に、第1次大戦中、対空砲火技術のためにプログラムとフィードバックの概念が発展し、こうして1918年、コンピュータの開発に必要な知識がすべて手に入ったのですが、最初のコンピュータが実用化されたのは、1946年になってからだった。

1951年、フォードの生産担当役員がオートメーションなる言葉をつくり、オートメ化に必要な要件を詳細に明らかにし、その後25年間にわたり、ロボット化やオートメ化か論じられたが、何も起こらず、日本の日産やトヨタが、工場にはじめてロボットを導入したのが1978年、GEがペンシルベニア州エリーに、機関車製造用のオートメ工場をつくったのが1980年代の初めであり、同様に、GMがエンジンと部品の工場のいくつかをオートメ化したのもその頃で、フォルクスワーゲンが完全なオートメ工場「ホール54」の操業を開始したのが1985年の初めだったのです。

数学者であり哲学者でもあったバックミンスター・フラーは、位相数学を応用して、「ダイマクシオン・ハウス」なるものを設計したのですが、それは、家の表面積を最小にしつつ、居住空間を最大にしたもので、最大の独立空間、最適の冷暖房効果、最高の音響効果をもっていて、建材は軽く、基礎は不要、梁は最小限、耐震、耐風で、1940年頃、フラーは、このダイマクシオン・ハウスをニューイングランドの小さな大学の校庭に建てたのですが、そのまま何も起こらず、その後、ダイマクシオン・ハウスを建てた者はほとんどいなく、どうやらアメリカ人には、円形の家は住みにくく、従来型の建物ではあまりに建築コストか高くつき、かつ実際上も建てにくく、南極と北極において、この家が最初に使われたのが、1965年であり、講堂、コンサート会場、体育館の建築に使われるようになったのは、さらにその後のことだったのです。

発明、発見という知識に基づくイノベーションは、われわれの身近にはありませんが、長いリード・タイムが必要であり、知識に基づくイノベーションよりも、意識の変化に基づくイノベーションの方がはるかに、われわれには取り組み易いのです。

イノベーションの7つの機会を復習すると、次の通りです。

第1が予期せぬことの生起であり、予期せぬ成功、予期せぬ失敗、予期せぬ出来事であるのです。

第2がギャップの存在であり、現実にあるものと、かくあるべきものとのギャップであるのです。

第3がニーズの存在です

第4が産業構造の変化

残り3つの機会は、企業や産業の外部における事象であり、即ち、

第5が人口構造の変化

第6が認識の変化、すなわち、ものの見方、感じ方、考え方の変化

第7が新しい知識の出現

最初の4つは、企業や社会的機関の組織の内部、或いは産業や社会的部門の内部の事象であり、内部にいる人たちにはよく見えるものであり、表面的な事象に過ぎないのですが、すでに起こった変化や、たやすく起こさせることの出来る変化の存在を示す事象であるのです。

但し、これら7つの機会の順番には意味があり、信頼性と確実性の大きい順に並べてあり、一般に信じられていることとは逆に、発明発見、とくに科学上の新しい知識というものは、イノベーションの機会として、信頼性が高いわけでも成功の確率が大きいわけでもなく、新しい知識に基づくイノベーションは目立ち、派手であって、重要ではあるが、最も信頼性が低く、最も成果が予測しがたいのです。

これに対し、日常業務における予期せぬ成功や、予期せぬ失敗のような、不測のものについての平凡で目立たない分析がもたらすイノベーションの方が、失敗のリスクや不確実性ははるかに小さく、そのほとんどは、成否は別として、事業の開始から生まれるまでのリードタイムが極めて短いのです。

画像は、先週のラーメン学校の作品で、トマトラーメンです。

今回は、トマトスープを取っていたのに、生徒さんが誰も使わなかったので、私がいろいろ試してみました。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)

藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠 代表取締役。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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