先ずは、お知らせが2つで、1つ目は、明日11月3日(火)~5日(木)の3日間、ドリームスタジオ名古屋で、創業40周年記念イベントがあり、各種セミナー、製麺講習等が行なわれ、私も2日目から参加します。
(https://www.yamatomfg.com/company/dream-studio/dream-studio-nagoya/)
2つ目は、来週11月10日(火)~12日(木)の3日間、ドリームスタジオ東京で、創業40周年記念イベントがあり、各種セミナー、製麺講習等が行なわれ、今であれば、3日間とも余裕があり、私も2日目から参加します。
(https://www.yamatomfg.com/company/dream-studio/dream-studio-tokyo/)
本日のテーマは「営業会議は進化の場」です。
昨日は、久しぶりの大阪泊であったので、宿泊したホテル近くにある江坂公園を朝6時から散歩し、朝の散歩だけで1万歩を超えていたので、途中で歩数を稼ぐ必要がなく、昨日は楽に1万歩を超えたのです。
昨日は、私のセミナーは朝いちばんの9時半からスタートし、12時前には終え、食事の後、新大阪から本社へ帰社し、明日は3ヶ月に1度の営業会議で、各地のスタッフが勢ぞろいするので、会議に合わせて準備を行なうための打合せを行なったのです。
当社のイベントの中で、年4回開催している本社での営業会議は、国内だけでなく、ソウルのスタッフも呼ぶので、たいへん重要なイベントで、普段一緒に会わない、スタッフたちの勉強会を兼ねているのです。
当社の場合は、札幌、仙台、高崎、東京、名古屋、大阪、福岡、ソウルと各地に点在しているので、少なくとも年4回くらいは、さまざまな情報交換、情報の共有化、社内で行なっていることの周知、各自の技術、ノウハウの標準化を進めていかなければいけないのです。
普段もメール等で連絡を取り合っているのですが、メールだけでは解決しない課題は多く、実際に会って確認し合う作業は重要であり、最低年に4回はこのような会議は必須であり、営業会議には各地の担当者だけでなく、本社のスタッフでも、役職者以上、並びに関係者は全員参加するので、会議室は一杯になります。
私も毎回、営業会議の成果が上がるように、さまざまな工夫と準備を行ない、今回も参加するスタッフたちの進化と学びの場になるように、準備を進めているのです。
準備を周到に進めることは、当然、私自身の学びを進化させることになり、このような会議を年4回持つことは、私にとっても大きな負担ではあるのですが、私自身の進化に繋がるので、私にとってもたいへん重要な位置づけなのです。
各地のドリームスタジオで行っているセミナーも、ときどき依頼される講演も、無理やりに行なうことにより、私にとっての大きな学びになり、普通でない日々を送るためには、欠かせないことなのです。
私にとって、避けなければいけないことは、思考の不要なルーチンワークで、思考の不要なルーチンワークは、私にとってまったく意味のない作業であり、日々の人生の時間の中から、ルーチンワークを出来るだけ排除しているのです。
最近、毎日1万歩の散歩を自分自身に義務付けているのですが、一見、散歩は意味のないルーチンワークのように見えるのですが、散歩している間は、重要な思考タイムになるので、体力作りと兼ねた重要な時間でもあるのです。
昨日もスタッフたちと打ち合わせて気づいたことは、スタッフたちは熱心に仕事をやっているのですが、深く思考せずに、ルーチンワークをやっているので、成果に結びついていないルーチンワークを熱心にやっているのです。
過去の延長線上の考えだけで、日々仕事に取り組んでいるので、その仕事がどれだけ成果に結びついているのか、測定しないで仕事しているので、自分の仕事の分析がまったく出来ていないのです。
特に、当社のような知識労働者がほとんどを占めるような仕事の場合は、スタッフは、まず、「今やっていることは、本当に必要なことなのか?」、「今やっていることは、正しいのか?」、「今やっていることは、最高の成果が得られることなのか?」を常に問わなければいけないのです。
上司は常に、スタッフがやっていることのすべてをチェックすることは出来ないので、自分で判断出来る能力を持った部下を、育て続けていかねばならないのです。
当然、上司自身も常に正しい判断が出来なければいけないのは、当然です。
日々の成果を見て、毎回の営業会議の内容を変えているのですが、毎回の会議の度に当社の不足している部分、私の不足している部分が鮮明に浮き彫りになるのです。
本来のあるべき姿とのギャップが常に大きく横たわっているので、足りない部分もまだまだたくさんあるのです。
そして、エンドレスにスタッフたちと、問題解決に向けて日々努力を繰り返すのですが、営業会議はそのような問題解決がキチンと出来ているかどうかを確認する場でもあるのです。
明日の営業会議では、東京支店の孟さんに蕎麦打ちの技術を披露して貰い、スタッフたちの蕎麦打ちのスキルの均一化を図る予定です。
私は毎年年末の年越し蕎麦の季節に、各地のドリームスタジオのスタッフ全員に年越し蕎麦を送って貰い、スタッフたちの麺のスキルのチェックをしているのですが、東京支店の孟さんの蕎麦がダントツに品質が高く、うどん、蕎麦、ラーメンの中で蕎麦が一番難しいので、蕎麦で判断すると、そのスタッフの製麺能力を的確に判断することが出来るのです。
本年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。
◆知識が出揃ったとき
必要な知識のすべてが用意されないかぎり、知識によるイノベーションは時期尚早であって、失敗は必然であり、イノベーションが行われるほとんどの場合、必要なもろもろの要素が既知のものとなり、利用できるものとなり、どこかで使われるようになったときであり、1865年から75年にかけてのユニバーサル・バンクがそうだったし、第2次世界大戦後のコンピュータがそうであり、もちろん、イノベーションを行おうとする者が、欠落した部分を認識し、自らそれを生み出すこともあるのです。
ジョゼフ・ピューリッツァー、アドルフ・オクス、ウィリアム・ランドルフ・ハーストは、近代的な広告を生み出す上で主役を演じ、今日われわれが「メディア」と呼ぶもの、すなわち情報と広告の結合としてのマスコミが生まれたのです。
ライト兄弟も知識の欠落、とくに数学的な理論の欠落を認識し、自ら風洞をつくって実験することによって、欠落した知識を手に入れ、このように、知識によるイノベーションは、そのために必要な知識のすべてが出揃うまでは行われないで、それまでは死産に終わり、たとえば、当時、飛行機の発明者となることが期待されていたサミュエル・ラングレーは、ライト兄弟よりも科学者としてはるかに力量をもっていて、しかも当時、アメリカ最高の科学研究機関だったワシントンのスミソニアン研究所の責任者として、アメリカ中の科学的資源を利用できる立場にあったのですが、彼は、すでに開発されていたガソリンエンジンを無視し、蒸気エンジンにこだわり、そのため彼の飛行機は、飛ぶことはできても、エンジンが重すぎて何も積むことかできず、パイロットさえ乗せられず、実用的な飛行機をつくるには、力学とガソリンエンジンの結合が必要だったのです。
すべての知識が結合されるまでは、知識によるイノベーションのリードタイムは、始まりさえせず、ここで重要なことは、そのイノベーションを起こすには、どのような知識が必要であるかを理解する慧眼で、殆どのイノベーションに取り組んだのに、イノベーションを起こすことが出来なかった人は、どのような知識が必要であるかを理解出来なかった人たちだけであり、これは、深い思考を伴う、たいへん重要な作業なのです。
3知識によるイノベーションの条件
知識によるイノベーションは、まさにその特徴のゆえに3つの特有の条件を伴い、しかもそれは、ほかのいかなるイノベーションの条件とも異なるのです。
① 分析の必要性
第一に、知識によるイノベーションに成功するには、知識そのものに加えて、社会、経済、認識の変化などすべての要因分析をする必要があり、起業家たる者は、その分析によって、いかなる要因が欠落しているかを明らかにしなければならないのです。
しかる後に、ライト兄弟が数学的な理論の欠落を自ら補ったように、それを手に入れることができるか、あるいは、時期尚早としてイノベーションそのものを延期させるべきかを判断しなければならないのです。
ライト兄弟こそ模範であり、彼らは、原動機による有人の飛行機をつくるうえで、いかなる知識が必要であるかを徹底的に分析し、次に、情報を集め、理論的に検証し、風洞で実験することによって、補助翼や主翼の形を定めるために必要な理論を得たのです。
技術上の知識以外の、知識によるイノベーションにおいても、同様に分析が必要であり、近代銀行の設立についてJ・P・モーガンやゲオルク・ジーメンスは何も書き残していないが、渋沢栄一の書いたものによれば、彼が利用できる知識と必要な知識を分析した上で、政府におけるそれまでの経歴を捨てて銀行を設立したことがわかり、同じように、ジョゼフ・ピューリッツァーも、必要な知識を詳細に分析したうえで、新聞には広告が必要であり、しかもそれが可能であるとの結論に達したのです。
マネジメットの分野におけるドラッカーのイノベーションの成功も、1940年代の初めに行った、同じような分析にもとづいていて、必要な知識の多く、たとえば組織論や、仕事と人のマネジメットについての知識は、すでに手に入るようになっており、分析の結果、それらの知識は散らばっており、いくつかの異なる分野に放置されたままであることが明らかになり、いかなる重要な知識が欠落しているかも明らかになり、それが、事業の目的、トップ・マネジメットの仕事と構造、今日「経営方針」や「企業戦略にと呼ばれているもの、目標管理などの知識であり、そしてドラッカーは、それらの欠落した知識のすべてを生み出すことができるとの結論に達したのです。
分析を行わなければ、欠落している知識が何であるかはわからないので、分析を行わないことは、失敗を運命づけるに等しく、かつてのサミュエル・ラングレーのように失敗に終わるか、誰かほかの者に機会を与えるにすぎないことになり、とりわけ教訓となるのは、知識によるイノベーションの成果をなかなか手に入れることのできないイギリスの例であるのです。
イギリスはペニシリンを発見し、開発したのですが、実際にその成果を手にしたのはアメリカであり、イギリスの科学者たちは、技術的には素晴らしい仕事をし、正しい物質を発見し、その正しい利用の方法を発見したのですが、彼らは、製造能力が決定的に重要な要因であることを理解せず、彼らも製造技術を開発することができたに違いないのですが、単に開発しようとしなかっただけで、アメリカの小さな医薬品メーカーのファイザーが、培養の技術を開発し、世界一のペニシリン・メーカーとなったのです。
同じように、イギリス人は、世界で最初にジェット旅客機を構想し、設計し、製造したのですが、イギリスの企業デ・ハビランドは、何が必要であるかを分析しなかったために、2つの重要な要因を見落とし、その1つは飛行機の大きさ、すなわちジェット機が航空会社に最大の利益をもたらす飛行距離と積載量の算出であり、もう1つは、ジェット機という高価なものを、航空会社が購入できるようにするための融資の方法で、デ・ハビランドがこれらについて分析を行わなかったために、アメリカのボーイングとダグラスが、ジェット機の市場を手にし、今日、デ・ハビランドは消えて久しいのです。
イノベーションのための分析は当然のことのように思われますが、実際には、科学的あるいは技術的なイノベーションを起こそうとする者が、そのような分析を行うことは稀であり、科学者や技術者は、自分がすべてを知っていると思い込んでいるために、それらの分析を行おうとせず、知識による偉大なイノベーションの多くが、科学者や技術者よりも素人を父とし、あるいは少なくとも祖父とする結果になっているのは、このためであるのです。
アメリカのGEは、財務畑の人によってつくられ、GEを大型蒸気タービンの世界的リーダー企業、すなわち電力会社への世界的供給者につくりあげることになった戦略を構想したのは技術の素人で、同じように、IBMをコンピュータのトップ企業につくりあげたのは、2人の素人、トーマス・ワトソン・シニアとその息子のトーマス・ワトソン・ジュニアだったのです。
デュポンにおいて、ナイロンという知識によるイノベーションを成功させるために必要な要因を分析したのは、技術を開発した化学者ではなく、経営委員会の経営管理者たちで、ボーイングは、航空会社や旅客のニーズを理解することのできるマーケティング志向の人たちのリーダーシップのもとに、ジェット機の生産で世界のトップ企業となったのです。
科学や技術の素人が主導権をとることは必然ではなく、それは、意思と自己規律の問題であり、科学者や技術者のなかにも、エジソンのように知識によるイノベーションに必要なものを徹底的に分析した人は数多くいて、イノベーションを起こすには、分析の重要性を説いており、実際にイノベーションの成果を手に入れることが出来る人は、分析により、そのイノベーションの本質を理解した人たちだけなのです。
イギリスの飛行機メーカーであったデ・ハビランドが、世界で最初にジェット旅客機「コメット」を作り、結果として、破たんしたのは「コメット」が高空を飛行中に空中分解したのが原因だと、私は思っていたのは、航空業界では有名な話しで、この頃はジェット旅客機による高高度飛行が始まったばかりで、高高度飛行のための、与圧室による疲労破壊の原理が分かっていなかったのですが、ドラッカーによれば、技術的な問題ではなく、その他の条件、機体の大きさ、販売方法に問題があり、これは、技術者だけで解決出来る問題ではなく、それ以外の方が大きい比重があったのです。
画像は、昨日の私の歩数です。
朝だけで1万歩を超えていたので、楽だったのです。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。