うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「プロセス・ギャップ、いかに見つけるか」

一昨日でスープ作りの重要な部分は終え、昨日は朝からチャーシュー作りとか、野菜スープとか、さまざまな作業に入っていきました。

本日のテーマは「学びは、寿命が尽きるまで」です。

来週10日(日)から12日(火)までの3日間、新潟の新潟卸センターで、1年ぶりののパワーアップ・イベントを開催し、私のセミナーも現在の時流に合わせ、多くの方の悩みである、次の3つ(①麺専門店の事業計画書作成&物件選び&レイアウト作成のポイント大公開!、②これであなたも悩まない、究極の人手不足解決法はこれだ!、③究極の売上対策!)を用意しました。
http://www.yamatomfg.com/events/detail.php?id=2994

シンガポールでのラーメン学校も本日からいよいよ終盤に突入で、昨日でほぼ、スープ取りと下準備は終わり、昨日の夕方にはスープ合わせの一部を行ないましたが、生徒さんたちは博多トンコツスープの美味しさに感動していたのです。

特にカナダから来た生徒さんの1人は科学調味料とか、豚の匂いに非常に敏感な生徒さんで、トンコツスープは臭いのでやりたくない、鶏系しか考えていないと言っていた生徒さんが、こんなに美味しい博多トンコツスープのラーメンは食べたことがないと、感動していたのです。

特に、科学調味料を一切使わずに、この味を創りだせたことに感動していて、なぜ、このようなことが出来るかとの質問があったので、これもデジタル・クッキングの為せる技であると説明したのです。

デジタル・クッキングであれば、勘では出来ないような微妙な味の再現が何度も可能であり、誰が行なっても可能で、昨日も生徒さんに提示したラーメンスープは、私は一切タッチしておらず、松原先生が作ったのですが、松原先生でなくても、レシピがあれば、誰でも同じ味がいつでも再現できるのです。

本日は生徒さんたちが朝から自分の求めるラーメンスープに挑戦していて、それぞれが自分の求める味が出来たことに、たいへん喜んでいるのです。

私は自分自身の学びも兼ねて、今回は生徒さんからもリクエストのあったフルーツのスープに取り組んでいて、ブドウ、梨、パイナップル、リンゴ、ココナッツミルク、その上にオレンジ等も取り組んでいく予定です。

当社のラーメン学校は、毎回、毎回、新しい取組みで、常に新しい可能性を探っていて、毎回が新鮮で、ワクワクする楽しいラーメン学校であり、今回もシンガポールのように常夏の素晴らしい場所で、このような素晴らしいラーメン学校を開催出来るようになったことは、たいへん有難いことだと思います。

今回参加している一番若い生徒さんから教えて貰ったのは、NYとかシカゴに「LADY M」という、最近急成長している、商品力、店舗力、サービス力の特別レベルの高いスイーツの店舗があり、シンガポールにはすでに3店舗が来ているというのです。

世界で10店舗程度しかないのに、シンガポールに3店舗、香港に2店舗あるのに、日本には1店舗もなく、シンガポールとか、香港の地位が日本より上がっていることがよく分かる現象です。

この話を聞いてので、今晩でもぜひ、この店舗に行ってみたくなったのですが、自分のビジネスの質を高めようと思うと、どんなビジネスにおいても最高レベルのビジネスを観察し続けることが欠かせないのであり、そこには必ず、自分のビジネスにプラスになるヒントがあるのです。

トヨタ生産システムを発明した大野耐一さんは、アメリカのスーパーマーケットを見て、ヒントを得たのですが、異業種を見ることにより、自分のビジネスにイノベーションを起した人は多いのです。

むしろ異業種の方が、参考になることが多く、私も常に異業種の最高のものを見続けてきているのです。

生徒さんたちに、私が今晩この店に行こうと思っていると話をしたら、生徒さん全員が驚いていたのです。

一番若い生徒さんのお父さんは、50歳だそうですが、お父さんにこの話をしても、絶対に見に行くことはないとのことでした。

ビジネスには、精神的なフレキシビリテイが必要で、いつまでも、何にでも興味を持ち続ける心がないと、若い気持ちがないと、世の中からいつしか取り残されてしまうので、絶対に若々しい気持ちを無くしてはいけないのです。

無くしてはいけない精神は、奮闘精神、自己批判、素直、フレキシビリテイ、謙虚さも同様で、何歳になろうと、絶対に失ってはならない精神であり、これらの精神を持ち続けることにより、歳を取ることはないのです。

だから、私がもし100歳になってもこれらの精神を失うことがなければ、今と同じような気持ちで生きていくことが出来、併せて、年齢を重ねたことによる、深い洞察力がプラスされているのです。

だから、人生において、ビジネスにおいて失敗しないためには、以上のような精神を保ちながら、一方ではあらゆる学びを深め続けることなのです。

日本人として学び続けていかねばならないのは、日本の伝統文化をもっと深く理解すること、次には、中華思想、インド哲学、イスラムの思想、ユダヤの思想等、グローバル化が進むにつれて、われわれは世界の思想を理解する必要があり、まだまだ年を取れないのです。

年齢が何歳になろうと、学びから外れることはなく、現代に生きるわれわれは、寿命が尽きるその日まで学びを止めることが出来ないのです。

同時に、このような素晴らしい時代に生きることが出来ているわれわれは、非常に幸せであると思います。

丁度1年前の昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。

4.「プロセス・ギャップ」

1950年代末、製薬会社のセールスマンが、独立して事業を興そうと医療のプロセスにギャップを探し、見つけ出しのです。

当時、最も一般的に行なわれていた手術の一つに、老人性白内障があり、手術は定型的かつ機械的なもので、完璧なダンスのように途切れることなく、すべてを掌握して行なえる手術だったのですが、ただ、1ヶ所だけ、流れの切れるところがあり、ごく小さな筋肉を切開し、血管を縫合しなければならなかったので、血が流れ、眼球を損なう恐れがあり、手術自体は、優しい手術だったが、そこだけは手術をする者にとって気掛かりで、手術の流れが変わることが不安の種になっていて、何度手術をしても怖い部分だったのです。

製薬会社のセールスマン、ウイリアム・コナーは、ちょっと調べてみたところ、筋肉組織を瞬時に溶かすことが出来る酵素は、既に1890年代に分離されていることを知ったのですが、当時、その酵素を数時間しか生かしておくことが出来なかったので、酵素を保存する技術は長足の進歩を遂げているはずであり、事実、コナーは数か月足らずで、酵素の効力を失うことなく保存期間を延ばす保存薬を見つけ、数年後には、世界中の眼科手術医が、コナーの会社アルコン・ラボラトリーズの酵素を使うようになり、20年後、彼はその事業を高い値で、ある多国籍企業に売ったのです。

ここにもう一つ、教えられることの多い例があり、O・M・スコットは、芝生関連の器具、種、肥料、殺虫剤の最大手メーカーであり、現在は大企業の子会社になっていますが、芝生業界におけるトップの地位は、同社がまだ中小企業の一つに過ぎなかった頃、シアーズ・ローバックやダウ・ケミカルのような大企業との競争の末、勝ち取ったもので、同社の製品は確かに優れていましたが、競争相手の製品も負けず劣らずで、O・M・スコットは、定量を均等に播くための器具としてスプレッダーという簡単な手押し車を開発し、その後の地位を得たのです。

芝生の肥料や殺虫剤は、すべて徹底した科学的実験に基づいて調合しているということが売り物であり、散布する量も、気温や土壌の質によって厳密に処方していて、あらゆるメーカーが、科学的とまではいかなくとも緻密でなければならないことを消費者に説いていたのですが、O・M・スコットのスプレッダーが登場するまで、そのための器具を消費者に提供したメーカーはなく、それがないことが、芝生を育てるプロセスの中で、消費者を不安にさせるプロセス・ギャップになっていたのです。

要するに、プロセス・ギャップとは、何か1つの作業を行う一連のプロセスの中で、不安に感じたり困ったりする部分で、例えば、少し前、マンション住まいの奥さま方は、天ぷらを揚げた後の廃油の処理に困っていて、彼女たちは、新聞紙にフライパンの廃油を浸み込ませ、牛乳パックをカットして、その中に丸めていれて、ゴミとして捨てていたのです。

そこで、アメリカのジョンソンは彼女たちに、次のような質問をし、「本当はやりたくないけれど、やらざるを得ないので、やっていることは何ですか?」と聞いたところ、マンション住まいの主婦たちは、上記の回答をしたので、ジョンソンはイノベーションを起こして、「テンプル」を開発し、天ぷらを揚げたあとの廃油の処理が非常に楽になったのです。

以上のように良い流れが途中で切れている場合は、必ず、プロセス・ギャップが起きていて、イノベーションのチャンスが横たわっていて、プロセス・ギャップは、われわれの身の回りにたくさん存在しているのですが、改めて気にしなければ、それが当たり前になっているので、気付かないのです。

プロセス・ギャップは、ギャップの1番目の業績ギャップ他、すべてのギャップが起きている原因の一つでもあり、流れが途切れていて、スムーズに流れていないので、業績の悪化が、起きている場合があり、うどん蕎麦店等では、厨房の作業の流れの中で、天ぷらを揚げる作業も往々にして、プロセス・ギャップになり、メニューの中に天ぷらのメニューが多かったり、天ぷらメニューが多いのに、フライヤーの油面が小さかったり、このバランスが取れていない場合によく起きているのです。

新規開業者がよく起こしているプロセス・ギャップは、開店時の練習不足で、十分な練習をしないで開店し、開店時にお客さまを長く待たせ、怒らせたり、品質の悪い商品を提供して、悪い評判を取っている場合が多く、開店までの流れを一連のプロセスと考えると、多くの新規開業者が陥っている問題点は、最初の計画をキチンと立てていないのと、開店前の練習不足であり、最初の計画の部分は、麺學校の経営講義に参加すると、十分に理解が出来、練習不足に関しては、当社の場合、新規開業者の開店前チェックとして、当社のスタッフを派遣する有料サービスがあるので、開店出来るレベルになっているかどうか、どこに問題があるのかを明確に指摘するので、開店における失敗を未然に防ぐことが出来るのです。

以上のように、流れの中で、スムーズに流れていない部分に着目すると、どこに問題点があるかがよく分かり、肝心なことはこのような棚卸を行なう時間を改めて取ることで、普段、忙しい日々を送っていると、忙しさに流されて、気付かないことがあるのです。

「いかに見つけるか」

では、そのようなプロセス・ギャップは、運や勘によって見つけられるものか、それとも、体系的、組織的に見つけるべきものかですが、ウイリアム・コナーは、手術のプロセスの中に不安になる部分がないかを医師に聞いて回り、小さな芝生用品のメーカーだったO・M・スコットは、何か困っていることはないかを、デイーラーや消費者に聞いて回り、その結果、スプレッダーを開発し、そのスプレッダーを中心として製品ラインを組み、全国的な中堅企業に成長したのです。

プロセス・ギャップは、なかなか見つけられないような代物ではなく、消費者がすでに感じていることであり、眼科の手術医は、目の中の筋肉組織にメスを入れるとき、常に不安を感じ、そのことを人に話していて、金物屋の店員は、芝生の庭を持つ顧客の不安を知っており、そのことを話していて、欠けていたものは、それらの声に耳を傾けることであり、真剣に取り上げることであったのです。

製品やサービスの目的は消費者の満足にあり、この当然のことを理解していれば、プロセス・ギャップをイノベーションの機会として利用することは容易であり、しかも効果的なのですが、それでも深刻な限界があり、プロセス・ギャップをイノベーションの機会として利用できるのは、その世界のなかにいる者だけだということであり、決して、外部の者が容易に見つけ、理解し、イノベーションの機会として利用出来るものではないのです。

以上のように、プロセス・ギャップを見つけるのは、関係者だけであり、案外容易に見つけることが出来、従って、プロセス・ギャップを活用したイノベーションも大きな効果を発揮することが出来そうです。

一昨日でスープ作りの重要な部分は終え、昨日は朝からチャーシュー作りとか、野菜スープとか、さまざまな作業に入っていきました。

チャーシューも、昔ながらの巻チャーシューから、低温調理、鶏チャーシュー等、さまざまなチャーシューを作ります

元ダレ、香味油もありとあらゆる種類のものを準備しているのです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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