本日のテーマは「日本発の世界に通用する飲食」です。
明日でゴールデンウイークは終了ですが、今年の連休は最近にはない、普段の喧騒から離れた、落ち着いた静かな連休で、心身ともに素晴らしい休日になりました。
連休中に何度も会社の近くにあるスターバックスを利用したのですが、今までの喫茶店にない機能に気づくのです。
このスターバックスがある近くには、いくつかのカフェと喫茶店があるのですが、1人で来て、コーヒーのようなドリンクだけで何時間も気にせずに、PCを使って仕事が出来、長居が出来るようなカフェがないのです。
最近、このスターバックスを何度も使うようになって気づくのは、カウンターに商品の注文する場所は2ヵ所あるのですが、普段の時間でもお客さまが列になって並び、待たされることが多いのです。
TSUTAYAの中にある店舗で相乗効果が出ているとは思いますが、それでもお客さまの数が非常に多く、半分以上のお客さまはイートインではなく、テークアウトで、席数が足りない状態にはならず、休日は駐車場が一杯で、車が停められない場合が多いのです。
スターバックスに来る度に、コンセプトの秀逸さと、コンセプトが優れていると、集客の苦労等は不要で、スターバックスはすでに、利用する人たちにとって生活の一部になり、ローカルの人びとのライフスタイルを変えていることが分かるのです。
今までの喫茶店の経営者は、コーヒーだけで何時間も長居すれば嫌がり、お客さまのニーズにフォーカスするよりも、売上を上げることにフォーカスしているように見えるのですが、スターバックスはお客さまのライフスタイルの変化にフォーカスし、日本ではすでに高齢者が時間を持て余しているので、スターバックスのお客さまを見ていても、若い人だけではなく、シニア客も多く、シニアが来ていても不自然な雰囲気はぜんぜんないのです。
近くには、名古屋からコメダ珈琲も来ているのですが、私はスターバックスを使うのは、PCを使って思考を深めるためなので、コメダ珈琲へは行こうと思わないのです。
スターバックスの店内で回りを見回すと、私と同じようにPCを使って仕事をしている同じような人をいつも何人も見かけるのです。
私がスターバックスを使う理由として、スターバックスのコンセプトが第3の場所の提供であり、同時に十分な席数があるのも大きな理由で、いつも満員で行っても席が空いていないのであれば、第3の場所にならず、来ることはないのです。
第3の場所の提供がコンセプトであれば、行ったときには席が空いていることは外せず、だから、スターバックスが少ない席数で成り立たず、このスターバックスの席数も屋内で71席、屋外で12席、合計83席あるのです。
最近、コンビニエンスがカフェを始め、100円で淹れたてのコーヒーを提供しているのですが、スターバックスの代わりは到底出来ないのです。
従って、席数が充分あることは、それだけでも強力な戦略になり得るのですが、スターバックスの場合は、コンセプトに伴う商品力、サービス力等の一貫性があり、魅力あるビジネスになっているのです。
それでも、LA等で成功しているオーガニック・カフェの『URTH CAFE』と比較すると、弱点も見えるのです。
『URTH CAFE』の場合は、食べ物の商品力のレベルが尋常ではなく、朝食から行列になり、ランチも行列になっていて、食事の需要が大きく、非常に成功しているように見えるのですが、スターバックスのように多店舗チェーン化が出来ないのは、商品力の高さにあるのではと思います。
スターバックスがフォーカスしているのは、コーヒーの商品力で、食べものはサンドイッチ程度しかなく、食べ物の商品力にそれほどフォーカスしていないので、世界中で2万2千軒以上も展開出来たのではないかと思います。
スターバックスでは敢えて、食事にウエイトを置いていないので、ランチ時間帯は客数が少なく、私にとっては使い勝手の良い時間帯です。
食べものの商品力にウエイトを置いて、世界展開で成功している巨大チェーン店はサブウエイで、日本ではあまり成功していないので目立たないのですが、現在はマックを抜いて、店舗数は世界でトップなのです。
製造業では日本はたいへん強いビジネスを展開しているのに、飲食の世界では、世界に展開出来るビジネスが構築出来ていないのが不思議なくらいで、飲食の業界のお手伝いをしているわれわれとしても、世界展開出来る日本発のビジネスを掘り出したいのです。
このビジネスのヒントになるのが、製造業とカフェの融合のような気がして、このような夢の世界も、連休の間なのでのんびりと空想出来るのです。
本日も当社の価値感を掲げ続けます。
1. 顧客に深くフオーカスし、絶えざる奮闘精神で、価値ある奮闘を長期にわたって続ける(顧客との深いコミュニケーション)
2. 自己批判(内省、フィードバック、自己とのコミュニケーション)
3. オープンな姿勢と進取の精神(アライアンス、イノベーション)
4. 効率の追求(利益、コスト)
丁度1年前の昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。
イノベーションを成功させるための3つの条件
そして最後に、3つの条件があり、いずれも当然のことでありながらしばしば無視されているのです。
(1)イノベーションとは、仕事でなければならない。
イノベーションを行うには知識が必要であり、創造性を必要とすることも多く、事実、イノベーションを行う人たちのなかには、卓越した才能をもつ人たちがいるのですが、彼らが同時に異なる分野で働くことはほとんどなく、あの恐るべきイノベーションの才能をもっていたエジソンでさえ、電気の分野でしか働かず、イノベーションに優れたニューヨークのシティバンクが、小売業や医療についてイノベーションを行おうとすることはありえないのです。
イノベーションには、ほかの仕事と同じように、才能や素地が必要であるのですが、イノベーションとは、あくまでも意識的かつ集中的な仕事であり、勤勉さと持続性、それに献身を必要とし、これらがなければ、いかなる知識も、創造性も、才能も、無駄となるのです。
(2)イノベーションは、強みを基盤としなければならない。
イノベーションに成功する者は、あらゆる機会を検討し、「自分や自分の会社に最も適した機会はどれか、自分(あるいは自分たち)が最も得意とし、実績によって証明ずみの能力を生かせる機会は何か」を問わなければならず、イノベーションの仕事は、ほかの仕事と変わるところがないのですが、イノベーションほど、自らの強みを基盤とすることが、とくに重要なものはほかになく、なぜならば、イノベーションにおいては、知識と能力の果たす役割がきわめて大きく、しかもリスクを伴うからであり、イノベーションには相性も必要であり、何ごとも、その価値を心底信じていなければ成功しないのです。
当然のことながら、恐ろしく生真面目であることを自他ともに認める科学志向の人たちからなる製薬会社が、口紅や香水で成功したことはなく、イノベーションの機会そのものが、イノベーションを行おうとする者の価値観と合っていなければならず、彼らにとって意味のある重要なものでなければならず、さもなければ、忍耐強さを必要とし、かつ欲求不満を伴う厳しい仕事はできないのです。
(3)イノベーションはつまるところ、経済や社会を変えるものでなければならない。
消費者、教師、農家、眼科手術医などの行動に、変化をもたらさなければならないのであり、プロセス、すなわち働き方や生産の仕方に変化をもたらさなければならないのであり、イノベーションは市場にあって、市場に集中し、市場を震源としなければならないのです。
2イノベーターの保守性
1、2年前、起業家精神をテーマにしたある大学のセミナーで、心理学者たちの発言を聞いたことがあり、それぞれの意見には対立する点も多かったが、起業家的な資質が、リスク志向であるということでは意見が一致していたのです。
そこで、プロセス・ギャップによるイノベーションをもとに、25年で世界的な事業を育てたある有名な起業家がコメントを求められたのですが、彼はこう言ったのです。
「みなさんの発言にとまどっている。私自身、大勢の起業家やイノベーターを知っているつもりだが、今まで、いわゆる起業家的な人には会ったことがない。私が知っている成功した人たちに共通している点は1つしかない。それはリスクを犯さないということである。彼らはみな、犯してはならないリスクを明らかにし、それを最小限にしようとしている。そうでなければ、成功はおぼつかない。私自身、リスク志向でいたかったならば、不動産や商品取引、あるいは、母が希望したように画家になっていたと思う」
これはドラッカーの経験とも一致し、ドラッカーも、成功した起業家やイノベーターを大勢知っているが、彼らの中にリスク志向の人はおらず、通俗心理学とハリウッド映画によるイメージは、まるでスーパーマンと円卓の騎士の合成であるのですが、実際にイノベーションを行なう人たちは、小説の主人公のようではなく、リスクを求めて飛び出すよりも、時間をかけてキャッシュフローを調べているのです。
イノベーションにはリスクが伴い、スーパーでパンを買うために車に乗ることにもリスクは伴う、そもそも、あらゆる経済活動にリスクが伴ない、しかも昨日を守ること、すなわちイノベーションを行わないことのほうが、明日をつくることよりも、はるかに大きなリスクを伴うのです。
イノベーションは、どこまでリスクを明らかにし、それをどこまで明らかにできたかによって、成功の度合いが決まり、どこまでイノベーションの機会を体系的に分析し、どこまで的を絞り、利用したかによって決まるのです。
成功するイノベーションは、予期せぬ成功や失敗、ニーズの存在にもとづくものなど、リスクの限られたイノベーションであり、あるいは、新しい知識によるイノベーションのように、たとえリスクが大きくとも、そのリスクを明らかにすることのできるイノベーションであるのです。
イノベーションに成功する者は保守的であり、彼らは保守的たらざるをえないのであり、彼らはリスク志向ではなく、機会志向であるのです。
昨日は、連休の間であったので、家内と久しぶりに金比羅参りを行なったのですが、参道は多くの参拝客で賑わっていました。
本殿も最近では見ない位の長い行列で、裏参道は深い緑で、空気がたいへんきれいで、清々しい参拝でした。
今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。