まずは自分の熱い想い、使命を明確にする事です。これは出来るだけ高い志の方が成功し易いです。書いて、店内に貼り、朝礼で伝えるなど、明確にしていくとお店、会社の形が変わっていきます。
「これが自分の店の使命だ」「コンセプトだ」と、浸透するまで訴え続ける。例えば、私どもの会社では15年前に使命を明確にしました。「麺専門店繁盛支援会社」でした。それ以来、私どもの会社では365日メンテナンス対応で元旦から社員が出社しています。当社の麺機を使っているお客差は元旦から営業しているところも多々あります。そんな時もし機械にトラブルがあって、製造元に電話しても繋がらなかったらどうですか?一番忙しい土日に留守番電話だったらどうですか?当然、お客様は困ってしまいます。
反対に繋がらないかもしれないと思って元旦に電話してきても、繋がって直った時のお客様の気持ちはどうでしょうか。年間365日メンテナンスは当社の社員にとっては大きな痛みですが、お客様にとっては大きな快楽です。お客様の痛みと、会社とか、お店の痛みは反対の事が多い。それでもお客様の痛みを取る事を優先する。お客さまにもっともっと快楽を与えようとすると、従業員に痛みを感じてもらわないといけない。その時に、従業員にそれを納得してもらうにはどうしたらいいか?「うちの会社の使命は麺専門店繁盛支援会社だ。製麺機を作って売る会社ではないのだ。今はお客様の成功ストーリー販売会社だ」この考え方で自分達はやっていくのだ。この考え方についていけない人は自分の会社のスタッフではないと言う。
これを徹底的にやっていくとお客様は感動して本当に喜んでくださる。そのお客様の顔を見た従業員は、ああ良かった。これは正しいのだと自然と思えるようになってきます。この従業員の痛みは、目先の痛みです。例えば、今の年金。今からの時代、老後に年金が出ると思いますか、疑わしいでしょう。それなら、会社は年金がなくても良い環境の老後が遅れるようにしてあげなければいけない。
「目先はしんどいけれど、今後の事を考えると目先の痛みは犠牲にしよう」と、皆で力を合わせていかなければいけない。要するにその様な考えを理解してくれる従業員を選ぶ必要があります。誰でもいいから採るのではダメ。そういう考え方、要するに使命、価値観を理解してくれている人しか雇わないようにしなければいけない。もし、その様な人を間違って雇ってしまうと、早く船から降ろさなければいけない。要するに使命を浸透させる前に、浸透する人をそろえることです。